歯科用語集
2025年10月28日

MTAセメント

「MTAセメント」とは?歯科用語の解説と症例を紹介

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定義・語源



臨床における位置づけ・判断基準

MTAセメントは、根管治療において特に重要な材料であり、根尖性歯周炎や歯髄の再生においてその効果が確認されている。臨床現場では、MTAセメントの使用は、根管の封鎖や歯髄の保護を目的とする場合に推奨される。判断基準としては、MTAセメントの生体適合性、抗菌性、そして硬化後の強度が挙げられる。これらの特性により、MTAセメントは根管治療の成功率を高める要因となる。また、保険点数においても、MTAを使用した治療は評価されることが多く、適切な使用が求められる。

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MTAセメントの臨床応用とその利点。歯科医師・歯科衛生士が知っておくべき処置と症例

MTAセメントの臨床応用とその利点。歯科医師・歯科衛生士が知っておくべき処置と症例

MTAセメントとは?その定義と特性 MTAセメント(Mineral Trioxide Aggregate)は、歯科において根管治療や歯髄治療に用いられる生体適合性の高い材料である。主成分は酸化カルシウム、酸化シリコン、酸化アルミニウムなどであり、これらが結合して強固なセメントを形成する。MTAセメントは、特に根管の封鎖や歯髄の保護において優れた性能を発揮し、歯科医師にとって重要な治療材料となっている。臨床での使用にあたっては、適切な手順を踏むことが求められる。MTAセメントの使用目的と処置手順MTAセメントは、主に根管治療や歯髄治療において使用される。具体的には、根管の封鎖や歯髄の再生、さらには根尖病変の治療に利用されることが多い。処置手順としては、まず根管を清掃し、消毒を行った後、MTAセメントを適切に配置する。配置後は、セメントが硬化するまで待機し、その後、必要に応じて被覆材を用いて封鎖する。この手順を正確に行うことで、治療の成功率を高めることができる。MTAセメントのメリットとデメリットMTAセメントのメリットには、生体適合性が高く、歯髄の再生を促進する特性が挙げられる。また、根管の封鎖においても優れた密封性を持ち、再感染のリスクを低減する。さらに、硬化後の強度も高く、長期的な安定性が期待できる。一方で、デメリットとしては、硬化に時間がかかることや、取り扱いが難しい点が挙げられる。また、コストが高いことも、導入をためらう要因となることがある。これらの点を考慮し、適切な判断を行うことが重要である。MTAセメントを用いた症例の紹介MTAセメントを用いた症例としては、根尖性歯周炎の治療や、歯髄の再生を目的とした治療がある。例えば、根尖性歯周炎の患者に対して、根管治療後にMTAセメントを用いて根尖部を封鎖することで、再感染を防ぎ、治癒を促進することができる。また、歯髄の再生においても、MTAセメントは有効であり、特に若年者の患者においては、歯髄の保護と再生を同時に行うことが可能である。このような症例を通じて、MTAセメントの有用性を実感することができる。MTAセメントの導入にあたっての注意点MTAセメントを導入する際には、いくつかの注意点がある。まず、材料の特性を十分に理解し、適切な使用方法を習得することが重要である。また、硬化時間や取り扱いに関する知識も必要であり、これらを怠ると治療結果に影響を及ぼす可能性がある。さらに、患者の状態や治療の目的に応じて、MTAセメントの使用を判断することが求められる。特に、感染の有無や歯の状態をしっかりと診査し、適切な処置を行うことが、治療の成功に繋がる。まとめ:MTAセメントの臨床的意義MTAセメントは、歯科治療において非常に重要な材料であり、その生体適合性や密封性は多くの臨床症例で実証されている。歯科医師や歯科衛生士は、この材料を適切に理解し、効果的に使用することで、患者に対する治療の質を向上させることができる。今後もMTAセメントの研究が進むことで、さらなる応用が期待される。歯科医療の現場において、常に最新の情報を取り入れ、患者に最適な治療を提供することが求められる。
1D編集部
2024年6月1日
【1D的セミナーログ】これでパーフェクト!「歯髄炎」

【1D的セミナーログ】これでパーフェクト!「歯髄炎」

先日、1Dでは福岡歯科大学 口腔治療学講座 歯科保存学分野教授・松﨑 英津子先生をお招きし、『これでパーフェクト!「歯髄炎」 90分で分かる歯髄炎の診断・病態・処置』と題したWebセミナーを行った。1Dでは本セミナーの他にも、多数の歯科臨床セミナーを開催している。プレミアム会員であれば追加料金ナシでセミナーや講義動画が見放題となるため、歯科医師・歯科衛生士の方はぜひご活用しただきたい。1Dプレミアムでセミナーを視聴する当日は多くの歯科医師・歯科衛生士の方々が参加し、質問も多く盛況となった。本記事では、そのセミナーの内容をかいつまんで解説する。構成は、1.歯の痛み、歯髄疾患の分類 2.歯髄疾患の診査・診断 3.歯髄保護 4.抜髄法 の 4項目に分かれており、それぞれ豊富なデータに基づいた解説がなされた。痛みの種類歯髄の感覚というのは痛覚でしか存在しないため、歯髄疾患における自覚症状というのは全て疼痛として認識される。痛みには、何もしなくても痛いという自発痛と外から刺激を加えることによって生じる誘発痛がある。誘発痛には冷水痛、温水痛、酸味痛、甘味痛、擦過痛、打診痛、咬合痛、切削痛、電撃痛がある。診断のポイントとして、冷水痛、酸味痛、甘味痛は初期の歯髄炎で起こる症状であり、温水痛は歯髄炎の進行に伴い誘発される。問診時でも、冷たいものにしみるか、温かいものにしみるかなど、よく質問される事項だろう。また痛みの持続時間なども聞いておくのもポイントである。歯根膜に分布する感覚神経を診査するときには打診痛、咬合痛を調べるが、これは通常では痛みを誘発しない刺激で痛みが発生するかを調べている。根尖歯周組織にまで炎症が生じると、閾値が低下して、正常歯では痛みを誘発しない刺激でも痛みを感じる。歯髄疾患の分類と診断の難しさ歯髄疾患の分類としては、病理組織像に基づく分類が広く採用されているが、臨床において、切片を作り生検をすることは現実的ではない。そこで、歯髄が保存できるかに基づく分類(米国歯内療法学会;AAE の分類に基づく)に従って分類した方が都合がいいのはないかと考えられてきた。この分類では、正常歯髄、可逆性歯髄炎、不可逆性歯髄炎(症候性、無症候性)、歯髄壊死に分けられており、昨年発売された教科書にも掲載されている。歯髄の保存において、可能か不可能かを判定することは重要である。しかし、上記に示したように、歯髄を直視することは難しく、処置中の歯を生検することはできないため、病理確定診断はできない。また、診査の多くが患者の主観である痛みに依存するため、歯髄診断としては不確実性が高い。とりわけ歯髄充血、急性単純性(漿液性)歯髄炎では判定に非常に苦慮することがある。そのため、原因除去と薬剤貼付により臨床症状が改善するかどうかを確認する待機的診断法によって判定することもある。歯髄保護歯髄保存の観点から、生活力の旺盛な幼若永久歯などに対しては、感染している冠部歯髄のみを除去する断髄が選択されてきた。しかし、近年、根部歯髄を保存することの重要性が見直され、根が完成した永久歯に対しても根部歯髄を保存することが重要であることが、ヨーロッパやアメリカでは提唱されてきている。このような観点から、以前は歯髄除去療法に分類されていた断髄が、歯髄保存療法として分類されるように教科書も改訂がなされている。このような背景には、MTAセメントなどの優れた材料の開発がある。抜髄法歯内療法において無菌的処置は何よりも重要である。ラバーダム防湿により、口腔内の常在菌による根管系汚染のリスクは最小限となるが、コロナ禍でもラバーダム防湿と唾液の吸引によりエアロゾル酸性を最小化することが示されている。アクセス窩洞形成は、解剖学的知識とレントゲン写真、歯の萌出方向などから総合的に推測し、セメントーエナメル境あたりを思い描いて行うといい。その高さでは、歯髄腔は歯の外形と相似形をしており、セメントーエナメル境は一定であるため、再現性のある指標である。この他にも、抜髄における各ステップについて、基礎的知識に基づいた詳細な説明がなされている。自分の手技や考え方に不安がある方や、もう一度体系だった歯内療法の考え方を学びたい方には必見の内容になっている。臨床に役立つセミナーなら1Dプレミアムこの他にも、1Dではさまざまな臨床・学術セミナーを配信中である。配信中のラインナップや1Dプレミアムの詳細は、下記ボタンからご覧いただきたい。1Dプレミアムでセミナーを視聴する
1D編集部
2023年8月3日
【1D的セミナーログ】症例で学ぶ、乳歯の歯内療法

【1D的セミナーログ】症例で学ぶ、乳歯の歯内療法

先日、1Dでは櫻井 敦朗先生(東京歯科大学小児歯科講座講師)による「症例で学ぶ、 乳歯の歯内療法〜乳歯の特徴・抜歯基準・保隙〜」と題したWebセミナーが行われた。当日は多くの歯科医師が参加し、小児歯科は卒後研修が困難であることから関心が集まっている分野の1つであることが伺えた。本セミナーは、大きく分けて3つのコンテンツで構成されていた。1つ目は「う蝕」について、2つ目は「根管治療」について、3つ目は「保隙について」であった。講義動画(120分)を視聴する乳歯における「う蝕」の対応法まず、う蝕について。トラブルを抱えて小児歯科を受診する患者の多くが、う蝕除去をされずフッ化物塗布で経過観察されていたり、う蝕が取り残されたままコンポジットレジン修復が行なわれていたりするという現状がある。特に、露髄しそうな歯に対してコンポジットレジン充填をした場合にトラブルが多発していると講師の櫻井先生は指摘する。原則として「う蝕は取り切った上で修復する」という方向性が最も望ましいが、現実的に難しい場合が多く、進行抑制という手段を取らざるを得ない場合もあるだろう。う蝕の進行抑制の方法として、フッ化ジアンミン銀の塗布、グラスアイオノマーセメントの暫間的充填(ART法)、ホールテクニックが紹介された。フッ化ジアンミン銀は黒色に変色するため導入を迷う先生も多いが、う蝕抑制効果が高く、中期的に用いることができる。また、塗布方法としてマイクロブラシやデンタルフロスを用いた方法も紹介された。乳歯における「根管治療」の対応法次に根管治療について、生活歯髄切断法・抜髄・感染根管治療に関してそれぞれ各論的解説があった。そもそも、乳歯の歯根は歯質が薄く、歯根の安定期は非常に短い。そのため、実際に抜髄や感染根管治療を行って比較的良好な予後が望める時期は短く、上顎乳前歯なら2.5〜5歳程度、下顎第二乳臼歯であれば4〜9歳程度と限られている。また、アメリカの教科書では乳歯の歯内療法の項目自体が存在せず、行わないことが一般的である。それほど乳歯の歯内療法、特に感染根管治療は確実性が低い治療であるのだ。加えて、「乳歯の髄床底は隠れたMB2」と言われていると紹介され、乳歯の感染根管治療には洗浄と貼薬が非常に重要であることを強調された。乳歯の根管治療の貼薬剤は様々な種類があるが、「薬の拡散性」と「薬の持続性」という性質を持ったものを適切なタイミングで貼薬する必要性があると説明された。具体的には、薬の拡散性を持つものはカルビタールなどが挙げられ、薬の持続性を持つものにはビタペックスが挙げられる。さらに具体的な戦略として、まず症状がある場合はカルビタールなどの拡散性があるものを貼薬し、症状が落ち着いた段階で薬の持続性のあるビタペックスを用いるのが良いではないかとの考えを提示された。また、自費治療ではあるがMTAセメントを用いた根管充填は非常に治療成績が良いことを示され、貼薬剤のみならず根管充填剤としても予後が良いとの紹介があった。 乳歯における「保隙」の対応法最後に、小児における保隙に関する説明があった。「乳歯は自然に抜けるだろう」や「乳歯は抜けるのだから補綴治療はしっかりやらなくて良い」などの誤った考えは、後続永久歯に悪影響を与えるだけでなく、咬合に対しても悪影響があることを指摘された。現在では、バンドループなど一部保険収載されているものもあり、1つの選択肢として持っておくことも重要であることを強調していた点が印象的であった。期間限定でセミナー動画が視聴可能!本セミナーの視聴お申込みは下記ボタンから可能である。乳歯齲蝕の対応や乳歯歯内療法に関心がある先生方は、ぜひご視聴いただきたい。講義動画(120分)を視聴する
1D編集部
2021年12月17日
114回歯科国試は「解きにくかった」。想定される合格ラインは?

114回歯科国試は「解きにくかった」。想定される合格ラインは?

第114回歯科医師国家試験のdentalkokushi的感想と講評第114回歯科医師国家試験を受験された方は本当にお疲れ様でした!今回は先日実施された第114回国試の感想と講評をdentalkokushiの視点で述べさせて頂きます。なおYouTubeでも簡単な感想と講評を述べていますのでご覧ください。114回国試をひとことで表現すると「解きにくい」114回国試を端的に表現すると、「解きにくい」という表現がぴったりくると思います。内容が細かいから難しいというわけではなく、とにかく「解きにくい」という感じです。臨床実地問題では問題文や状況設定がやや抽象的になっている問題が多い印象を受けました。その結果、予備校の解答速報もあいまいになっている部分があります。要するにどっちともとれる問題が例年よりも多かったということです。削除・採点除外・複数解答となる問題が例年よりも多くなりそうです。このような状況ですので、採点サービスのデータだけではなんともいえません。合格ラインの予測は困難で、3月16日の合格発表を見ないとなんともいえない状況ですが、一応参考になるデータは問題が難化したと言われている112回国試でしょうか。112回国試では必修問題9問削除、A領域58点以上、B領域116点以上、C領域126点以上で合格でした。考えることを求めている114回国試114回国試では単純暗記で解ける問題がかなり減少しました。これは比較的平易だった113回国試の反動とも解釈できますが、ここ数年の傾向から判断すると、どうやら試験委員の先生方は考えることを求めているようです。誰が作ったのかよくわからない図表やくだらない語呂合わせを覚えて勉強をした気になって、全然何にもわかっていない人がいるということがバレてしまっているのでしょう。要するに勉強を誤解している人ですね。勉強を誤解している人に合格して欲しくないので、聞いていることは同じだけど、聞き方を工夫して、その場で考えて欲しいというメッセージを込めているように思います。作題を工夫して、暗記だけでは解けないようにした結果、問題文がいまいち読み取りにくくなってしまったのかもしれません。勉強を誤解している人が歯医者になっても、毎日つらいんじゃないかと思います。昔と比べて複雑なことが格段に増加しているからです。虫歯が洪水のようにあった時代では、歯を削って詰めて、痛かったら抜髄をして…というルーチンワークばかりだったので、バカでも歯医者はできたけど、今の時代それでは困るわけです。115回でも出題されそうな注目するべき問題A1→薬剤耐性に関する問題は予想通りでしたが、115回国試でも出題可能性が高いです。バイオアベイラビリティとも関連しますので、きちんと説明できるようにしておきましょう。A6,A8,C34→介護保険関係は毎回頻出です。介護保険関係の全体像をまず把握して肉付けする勉強をしてください。おすすめの本は「公衆衛生がみえる」(MEDIC MEDIA)です。へんてこりんな本を使って衛生系で点数をとれない方が多いです。「公衆衛生がみえる」を使って勉強してください。A50→舌癌の既往がある患者へのFGF-2(商品名:リグロス)投与の可否を聞いている問題でした。FGF-2の添付文書には、悪性腫瘍の既往がある者への投与が禁忌であることが明示されています。この理由はFGF-2が増殖因子の一種である点にあります。A64→インプラント埋入時の動脈損傷が原因の窒息による死亡事故をモデルにした出題だと考えられます。A87→老年化指数はヤマだったので、多くの方が予想していたと思います。でも100を掛け算することを忘れると間違います。B6→認知症に関する問題は頻出ですが、MMSEには描画があることが出題されました。HDS-Rとの差異を一度確認しておいた方がよいかもしれません。B57→直接覆髄にMTAセメントを使用する問題が出題されました。B62→矯正用アンカースクリューが今回も出題されました。B75→精神保健福祉センターが出題されました。正答率は低いと思いますので合否に大きな影響はありませんが、「公衆衛生がみえる」にはきちんと掲載されています。115回国試を受験予定の方は確認しておいてください。B90→フルアーチのインプラントによる補綴が出題されました。All-On-7(?)のような設計です。CAD/CAMで製作したということを言いたかったようです。並び替え問題でしたので、現場思考が要求された問題でした。C6→診療に関する記録の根拠法の問題ですが、消去法で解答できた問題です。C12→在胎期間が出題されましたが、10か月=40週です。これを知らないと妊娠中の歯科治療ができないような気がします。というか、歯医者としてヤバいです。115回国試も類似問題が出るかもしれません。C32→歯周外科に関する問題です。正答率は低いと思いますが、歯周病学の基本を聞く良い問題だと思います。115回国試でも類似問題の出題があり得ます。C37→予想通り口腔潜在的悪性疾患が出題されました。C51→パリ協定がようやく出題されました。ということは、115回ではSDGsがとうとう出題されるかも??C55→歯周治療の流れを聞くよい問題です。115回も再出題される可能性があります。C88→事例をコホート研究だと読み取る問題です。直球ですね。これは合否に影響しそうです。C90→捨て問。本番では解くのをやめるべきでした。D4→ヘミデスモゾームを聞く問題。組織の基本。D9→自然免疫の基本を聞く良い問題。NK細胞の意味がわかってないと解けない。こういう問題は合否に大きく影響するだろう。D39→これも良い問題。医療保険者の意味がわかってないと解けない。この問題も合否に大きく影響するでしょう。D45→GTR法の原理を問う良問です。歯周組織の再生を理解するためにはGTR法の原理を説明できることがとても重要です。というか、これわからないと歯医者としてマズイだろう。D53→ボールアタッチメントのインプラントオーバーデンチャー。インプラントを埋入しているのは前歯部だけなので、臼歯部を維持するためのアタッチメントがないことを考えて解く問題でした。D79→BPSDはdentalkokushiの大予言その1で思いっきり直前に説明していました。コロナ禍と歯科医師国家試験114回国試はパンデミックの状況で開催された国家試験となりました。昨年113回国試の際にも新型コロナウイルスの感染拡大が危惧されていましたが、ここまでの状況にはなっていませんでしたので、1年前との状況の違いに驚くばかりです。最近の国試は問題文が良く練られていて、状況設定も絶妙な問題が多かっただけに、114回国試の問題の完成度には少し疑問を持ってしまいました。ここからは推測に過ぎませんが、114回国試の作題の会議は100%オンラインで開催されたと思われますので、オンライン上での擦り合わせがもしかしたらうまくいかなかったのかも…しれません。オンライン上で問題文の修正をしていった際に、微妙なニュアンスが伝わらなかった可能性もあります。なお、大方の予想通りコロナ関係の出題もありました。COVID-19のハイリスクアプローチを問う問題でした。YouTubeで解説していますので、ご覧ください。115回国試に向けて取り組むべきこと現行の出題基準は114回国試で終了になります。115回国試からは新しい出題基準が適用されるはずです。新しい情報が入り次第、この歯科国試突破論や私のブログやYouTubeでもアナウンスしていきます!ただ、新しい出題基準になってもこの傾向は変わりません。そう、現場思考を求める傾向です。丸暗記排除という流れです。受験生としては、国試勉強をする際に、①理由付け(≒根拠)をできる限り考えること②丸暗記をできる限り避けること③全体像を把握しながら基本を重視して勉強を進めること④枝葉末節に立ち入らないようにすること⑤自分一人では限界もあるので信頼できる先生を見つけてナビゲーションになってもらうこと、以上の点を心掛けるとよいでしょう。でも、このようなことを国試直前に急にやっても当然のことながら成果は出にくいです。日頃の小さな積み重ねが大きな差となって表れてくるので、日頃の小さな積み重ねを大事にしてください。LIVE115回もオンライン講義やります!114回国試向けのLIVEオンラインセミナー(主催:ワンディー株式会社)を3回実施しましたが、いずれも好評だったようです。LIVEオンラインセミナーで私が説明した内容が114回国試でそれなりに出題されていたと思います。受講した方はお分かりですよね?115回国試対策のLIVEオンラインセミナーも更に内容を充実させて実施する方向で現在検討中です。詳細が決まり次第お知らせします。dentalkokushiのセミナーは絶対絶対絶対役に立ちます。オンラインセミナーなのでご自宅等で気軽に受講できます。絶対受講してくださいね。
dentalkokushi
2021年2月11日
114回歯科国試の最終予想と、国試本番での心構え

114回歯科国試の最終予想と、国試本番での心構え

今回は114回国試超超直前期ですので、113回で初めて出題された事項などを整理しておきます。114回国試の予想にもなりますのでご活用ください。なお、国試本番での心構えについては 1月27日水曜日に実施する国試LIVE講義 で更に詳しく解説します!国試LIVE講義に参加する113回国試で初出題の事項プレガバリン(113A24、113A59)セレコキシブとCOXの関係(113A24)上部消化管内視鏡検査(113C81)ワルファリンとミコナゾールの相互作用(113A84)【dentalkokushiのコメント】113回国試で初出題の事項をまとめてみました。114回国試での出題も高い確率であり得るところです。プレガバリン(商品名:リリカ)は日常臨床でそれなりに遭遇します。他科で処方されている場合が多いです。鎮痛薬ではありますが、NSAIDs,アセトアミノフェンとは作用機序が全く違います。先日の 1D主催のLIVEオンラインセミナー でもご説明しました。113回国試でようやく(?)出題されましたので、今後は作用機序が出題される可能性があります。もちろん帯状疱疹後神経痛に使用されるという必須知識もあります。セレコキシブはCOX-2選択的阻害薬ですが、間違い選択肢として出題されました。COX-2選択的阻害薬との組み合わせなら正解ですが、COX-1選択的阻害薬という組み合わせだったので×です(113A24を参照してください)。上部消化管内視鏡検査とワルファリンとミコナゾールの相互作用も口腔外科臨床で重要なところです。下記動画で説明している事項もありますので、ご確認ください。【NSAIDs,アセトアミノフェン関係】https://youtu.be/uE6KNQtj67U【ワルファリンとミコナゾール】https://youtu.be/m4ienjb7yWQ大方の予想を裏切り(?)、113回国試でほとんど出なかったところ歯科口腔保健の推進に関する法律に関する問題は出題されませんでした(笑)免疫に関する問題は1問だけの出題でした(113C1)。生活保護関係、後期高齢者医療制度インプラントの1回法と2回法の区別、セメント固定式とスクリュー固定式の区別といった基本的な問題MTAセメントに関する問題医療安全に関する知識問題(医療安全支援センターや医療事故調査制度)も出題されませんでした。年金制度に関する問題温室効果ガスに関する問題セツキシマブ、デノスマブ、ニボルマブも出題されていません。【dentalkokushiのコメント】上記の項目は114回国試での出題がかなり高い事項だと思われます。下記動画で説明している事項もありますので、ご確認ください。【医療安全支援センター、医療事故調査制度】https://youtu.be/2DbY-cIJHdM【歯科口腔保健の推進に関する法律】https://youtu.be/U_rT571NUho【免疫に関する動画】https://youtu.be/V2cBuRU-rfs【MTAセメントの説明】https://youtu.be/P6tP7UAM4KU【生活保護(国民医療費と一緒に説明)】https://youtu.be/8avMwiuB71M【年金】https://youtu.be/V7KWnJMk5Tc【温室効果ガス】https://youtu.be/_k13bGLAKA8【セツキシマブ、デノスマブ】https://youtu.be/DATeU1VOjog国試本番での心構えを歯科国試川柳で書いておく【合格の必要条件】合格の必要条件とは、みんなができる問題を正答し、みんなができない問題を間違うこと。逆の行動をした場合は合格できない。【心構え各論】前日の情報、ほんとに出るのかな前日に流れてくる怪しい情報は見ないようにしましょう。というか、前日に大量の細かい文字読んでどうするんですかね??(笑)dentalkokushiは前日の2日目の予想をしますが、それは精度の高い予想に基づくもので、大量の情報を流したりはしません。国試はね、敢闘賞では受からない相撲ではないので、敢闘賞はありません。達成感では合格できません。点数になりそうなことをしてください。直前期に細かい知識を覚え込んで重要な知識が抜ける人がいますが、それほんとに必要なんですか??問題文、あなたの意見は聞いてない問題文を無視して自分の考えたいように考える人がいますが、永久に合格できなくなります。特に浪人生に多いようです。出題者の状況設定を無視して解答したって、不正解になるに決まってます。昔の国試と違って、今の国試では状況設定を詳細にして、読み取ることを要求しています。これはAIが台頭してきたこととも関係があると思います。単なる知識を聞くならペッパー君やSiriに負けてしまうわけですから(笑)わかんない、ナンバーズじゃないんで考えて投げ出さないことは大事ですね。難しそうに見える問題って、意外と簡単なことを聞いていることがありますからね。投げ出してギャンブル的にマークする人がいますが、これはやめましょう。ナンバーズじゃないんですから…消去法、ああ消去法消去法いわゆるスーパーXがほとんど出題されない現在の歯科医師国家試験では消去法の有効性が更に高まったといえます。大学入試センター試験(現:大学入試共通テスト)の受験経験が無い方は消去法の概念が欠落していることが多いようです。意識して消去法を積極的に使ってください。私の経験上国公立大学の人は100%消去法を活用しています(当たり前過ぎて誰も口にしない)。「普段通り」を意識しよう国試前日だろうが国試本番だろうが、いつもの勉強の延長です。普段どおりやってください。淡々とペース崩さず最後までイメージはこんな感じです。わからない問題に固執しても意味がないので、ペースを崩さずに次に行きましょう!気にしない、他人の行動気にしないこれも大切ですね!僕が皆さんに言えることは繰り返しになりますが、とにかくすべての面において緊張しても「淡々と」行動するということです。緊張してもよいですから、特別なことはしないでください。しつこいですが、いつもの勉強の延長線ですから。「歯科国試突破論」をお読み頂いた全ての人の合格を祈念して、  絶対合格 by dentalkokushi 歯科セミナーなら「1D(ワンディー)」で!日本最大級の歯科医療メディア「1D」では、診療に役立つオンラインセミナーを多数開催中。もっと知りたい臨床トピックから超ニッチな学術トピックまで、参加したいセミナーが見つかります。下記ボタンから、開催中のセミナーを見てみましょう!開催セミナーを見てみる
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2021年1月23日

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