歯科用語集
2025年10月28日

エッチング

「エッチング」とは?歯科用語の解説と症例を紹介

PICK UP
【便利】歯科用語をイッパツ変換できるユーザー辞書を無料配布
【速報】令和8年度診療報酬改定の骨子判明:歯科はプラス0.31%、物価高・賃上げへの「二段構え」の支援策が柱に

定義・語源

エッチングとは、歯科において主に歯の表面を酸で処理する技術を指す。この処理により、歯のエナメル質や象牙質の表面が微細に粗くなり、接着剤やコンポジットレジンの接着性が向上する。語源は英語の「etching」で、元々は金属やガラスなどの表面を酸で侵食させる技術から派生した。歯科におけるエッチングは、主に接着歯科や修復歯科で用いられ、特にコンポジットレジンの接着において重要な役割を果たす。


臨床における位置づけ・判断基準

臨床においてエッチングは、歯科治療の中で接着を必要とする場面で広く用いられる。特に、コンポジットレジンを用いた修復や、セラミックの接着においては、エッチングが不可欠である。エッチングの判断基準としては、対象となる歯の状態や治療方法、使用する材料の特性が挙げられる。エッチングの時間や濃度は、使用する酸の種類や目的に応じて調整される必要があるため、臨床医はこれらの要素を考慮し、適切なエッチングを行うことが求められる。


関連用語・類義語との違い

エッチングに関連する用語としては、「プライマー」や「ボンディング」がある。プライマーは、エッチング後の歯の表面に塗布される液体で、接着剤と歯の間の相互作用を強化する役割を果たす。一方、ボンディングは、エッチングとプライマーを経て、最終的に接着剤を用いて材料を固定するプロセスを指す。エッチングはあくまで表面処理の段階であり、ボンディングはその後の接着を含むため、これらの用語は異なる意味を持つ。


1Dプレミアム
1Dプレミアム

関連ニュース

審美歯科のスペシャリストに聞く「接着のカンどころ」

審美歯科のスペシャリストに聞く「接着のカンどころ」

デンタルIQの向上によって高まる審美歯科のニーズ近年、国民の健康意識が大幅に向上し、予防歯科の普及とともに、審美歯科へのニーズも急速に高まっています。特に、デンタルIQが向上した患者は、単に機能回復を求めるだけでなく、審美的な仕上がりやメタルフリー治療、矯正治療など、より高度な審美的要求を持つようになっています。こうした患者ニーズの変化に対応するため、歯科医師には高い技術力と信頼性がこれまで以上に求められています。審美歯科治療の分野では、新しい技術や材料を迅速に習得し、エビデンスに基づいた治療を提供することが、患者の期待に応えるために不可欠です。追い風にも感じる「脱パラ」への動き厚生労働省の方針により、金銀パラジウム合金の使用縮小が進み、メタルフリー治療の需要が高まっています。背景には、パラジウムの価格高騰や金属アレルギーへの配慮があり、今後のメタルフリー材料の普及が期待されています。この流れの中で、CAD/CAMシステムによるレジン材料やPEEK冠などの新素材が注目され、審美性向上に寄与しています。特に保険診療での金属使用が減少する中、審美歯科における材料選定は今後さらに重要です。歯科医師には、最新のメタルフリー材料や信頼性の高い接着剤、セメントを適切に活用するスキルが求められています。エビデンスに基づいた材料選びと最新技術の導入が、今後ますます重要となるでしょう。スペシャリストの審美治療を解剖今回は、審美歯科の第一線で活躍されている髙木仲人先生に、審美修復における接着のポイントや、その効果を最大限に引き出すためのZEN®ユニバーサルシステムについて伺いました。ZEN®ユニバーサルシステムは、三井化学が開発したモノマーを採用し、サンメディカルの技術力によって製品化されたユニバーサルタイプの接着システムです。こちらのシステムは、「ZEN®ユニバーサルセメント」と「ZEN®ユニバーサルボンド」の2種類のみで、歯質や金属、ジルコニア、アルミナ、ガラスセラミックス、レジン系材料、さらにはPEEK冠にも接着が可能です。ZEN ユニバーサルセメント/歯科接着用レジンセメント/管理医療機器/認証/305AKBZX00052000ZEN ユニバーサルボンド/歯科用象牙質接着材/管理医療機器/認証/ 305AKBZX00051000髙木先生には、ZEN®ユニバーサルシステムを実際の臨床でどのように活用しているか、プロフェッショナルの視点からその魅力を解説していただきます。左:ワンディー株式会社 編集部 高橋 佳奈 右:門前仲町髙木歯科 院長 髙木 仲人先生Q1: 先生はZEN®ユニバーサルシステム発売後すぐにご使用いただいておりますが、現在の率直なご感想をお聞かせください。最近では、接着対象となるマテリアルが非常に多岐にわたっています。CAD/CAM修復物、PEEK冠、セラミック、ジルコニアなど、さまざまな素材に対応する必要があり、その処置が複雑化してきました。しかし、ZEN®ユニバーサルシステムの場合、アドヒーシブとセメントの2つだけで処置が完了します。このシンプルさが非常に魅力的で、手技が大幅に簡略化され、とても使いやすい製品だと思います。Q2: 接着力や審美性が求められるケースでも使用されていますが、その後の経過はいかがですか?ZEN®ユニバーサルシステムを導入して6ヶ月が経過しましたが、これまでに使用したコンポジットレジンやセラミック、ジルコニア、CAD/CAM修復物、PEEK冠において脱離は一例もなく、非常に順調に経過しています。また、前歯部の審美修復に使用することが多いのですが、被膜が薄いため、マージンラインが見えにくい点がいいです。さらに経過中の着色も一切見られず、審美性の高い修復を提供できています。Q3: 接着性レジンセメントの自動練和型と手練和型の操作性の違いについて教えてください。自動練和型のメリットは、テクニカルエラーを減らせる点と作業時間の短縮です。セメントを手練和する場合、慣れている歯科医師や歯科衛生士、歯科助手が行うとしても、練和の上手さや練和にかかる時間に個人差があります。もし練和が不十分であれば、化学重合がうまく進行せず、ムラが生じることもあります。自動練和はそうしたリスクを大幅に軽減します。さらに、手練和では、練る際や補綴物に入れる際に気泡が混入するリスクがありますが、自動練和の場合、セメントをそのまま注入できるため、気泡が入りにくいです。Q4: ZEN®ユニバーサルセメントは特殊な脱泡装置を使用していますが、ペーストの性状についての感想をお聞かせください。ZEN®ユニバーサルセメントでは、練和されたペーストに気泡が混入しているのを見たことがありません。また、程よい粘性があり、補綴物に入れた際に垂れることもなく、非常に操作性が良いです。硬すぎず柔らかすぎず、ちょうど良いバランスで扱いやすい印象です。Q5: ZEN®ユニバーサルシステムの「DIS™」(Double Initiator System)による重合性能についての印象はいかがでしょうか?今回の「DIS™」システムについてですが、化学重合が非常にアクティブに反応している印象があります。そのため、他社製品と比較しても、化学重合に対する信頼性が高いと感じています。特に、ジルコニアやPEEK冠など光が通らない材料の場合、光による重合はほとんど期待できませんので、化学重合が主な役割を担います。そういった意味では、光が届かない補綴物に対する化学重合の強さは、非常に有利に働くと感じています。Q6: ZEN®ユニバーサルシステムを使用して脱離しにくい理由はどこにあるとお考えですか?脱離しにくい理由は、今回の化学重合システム「DIS™」の反応の良さではないでしょうか。また、アドヒーシブに含まれているタッチキュアも重要な要素です。それぞれのアドヒーシブおよびレジンセメントにおける化学重合成分が非常に強力であるため、脱離を防ぐ効果があると考えています。さらに、アドヒーシブの被膜の厚さが5μmと適度で、薄すぎず厚すぎないため、これらの要素が組み合わさり、脱離のリスクを低減していると感じています。Q7: ZEN®ユニバーサルシステムの経済性についてのご意見をお聞かせください。ZEN®セメントのミキシングチップはデッドボリュームを32%減少させることができるため、メーカーさんが非常に工夫を凝らしていると感じます。ノズルが長すぎると未使用部分が生じますが、逆に短すぎると混合が不十分になり、気泡が混入するリスクがあります。そのため、単純にノズルを短くするのではなく、バランスを考慮した設計がなされていると思います。コストパフォーマンスについては、他社製品と比較しても非常に優れていると感じています。個人的には、接着力の低下を避けるため、ミキシング直後のセメントは使用したくないので、最初の1センチは捨てるようにしていますが、それでも無駄が少ない印象を受けています。Q8: ZEN®ユニバーサルボンドの「被膜の薄さ」や「エアブロー時の操作性」についての印象を教えてください。被膜の薄さは2ステップの製品に比べると約三分の一程度で、特に前歯部の審美修復において、コンポジットレジンやダイレクトボンド、ダイレクトコンポジットラミネートベニアなどを使用する際にメリットがあります。ボンド層が厚いと光が入った時にボンド層が見えてしまうことがありますが、被膜が薄いため、前歯部での審美的な充填が可能だと考えています。また、エアー操作を行う際に粘度が高すぎると、液だまりを起こすことがありますが、このボンドは粘性が適度なため、エアブローがしやすいという印象があります。Q9: CAD/CAM修復物やPEEK冠などの被着体に対する接着結果はいかがですか?CAD/CAM修復物やPEEK冠など、従来は接着が難しかった被着体に対しても、ZEN®ユニバーサルシステムは一貫して優れた接着力を発揮しています。各歯面に対して、なぜこの処理を行う必要があるのか、リン酸エッチングの目的は何か、シランカップリング材入りのMDPを使用する理由について考えることは重要です。しかし、そうした専門的な知識を持つ先生方だけでなく、どのような先生が使用しても一定以上の接着力を発揮できることが大切だと思っています。つまり、ユニバーサルな製品であり、誰が使っても安定した接着力を提供できることが求められます。今回の製品は、どなたが使っても一定以上の接着力を発揮できる点が非常に魅力的です。また、アドヒーシブとセメントの2つだけで良いというシンプルさも、非常にわかりやすいと感じています。Q10: 使用にあたって、術式のポイントやコツがあれば教えてください。コツとしては、被着体側のエアブローを行う際に、強圧でするのではなく、重要なMDPや有効成分を残すように溶媒を揮発させるエアブローを行っていただきたいです。有効成分を残すように注意しながら作業することで、接着力がさらに向上します。e-max インレー症例写真光照射器に関しては、しっかりとカンファーキノンに反応するものを使用することが重要です。また、個人的にはこの製品の化学重合タッチキュアは若干早いと感じています。ですので、セメントアウトを行う際には、仮照射を先に行い、早めにセメントアウトをするのが良いかと思っています。Q11: ZEN®ユニバーサルシステムをご使用後、治療効率や患者さんの反応について教えてください。ZEN®ユニバーサルシステムを使うことで、治療の効率が非常に向上しました。アドヒーシブとセメントの2つを用意するだけでよいので、準備もシンプルです。これによって、準備をするスタッフの負担も軽減されますし、私自身も手順が簡単なので、全体的な治療時間が短縮されます。患者さんにとっても、口を開けている時間や治療そのものが短く済むので、大きなメリットだと感じています。Q12: 最後に、ZEN®ユニバーサルシステムを使って良かった点やお勧めしたいポイントを教えてください。このシステムを使うことで、接着の効果はもちろん、診療時間の短縮にもつながりました。特に、ステップ数を減らせることが大きな魅力です。接着をシンプルに楽しんでいただければと思っています。市場には多くのセメントやボンドが存在しますが、「これだけで十分」と満足していただけるかと思います。セメントに関しては、無駄が少なく、コストパフォーマンスも優れていると実感しています。他社製品と比較した際、オープン価格でも非常にコストパフォーマンスが高いですね。クリニックとしても、単価の経済性があり、必要なものが少ないため、在庫管理も楽になります。さらに、室温保管が可能という点も大きな利点です。冷蔵庫に入れる必要がなく、他社製品では常温保管の指示がないものが多い中で、これは嬉しいポイントです。高木先生がお使いの接着システム ZEN®ユニバーサルシステム の製品情報はこちらから髙木仲人先生のインタビューからも伝わる、ZEN®ユニバーサルシステムの優れた操作性や審美性、強力な接着力。審美歯科のプロフェッショナルが信頼を寄せる接着システムについて、特長や臨床での活用方法をさらに詳しく知りたい方は、こちらから製品情報をご覧ください。製品情報はこちら「ZEN」はサンメディカル株式会社の登録商標です。「DIS」はサンメディカル株式会社の商標です。
1D編集部
2024年10月24日
アイレットの定義と臨床での活用。歯科医師・歯科衛生士が知っておくべき症例と処置のポイント

アイレットの定義と臨床での活用。歯科医師・歯科衛生士が知っておくべき症例と処置のポイント

アイレットとは何かアイレットは、歯科治療において使用される小型の金属製部品であり、主に矯正治療や義歯の固定に利用される。アイレットは、歯の表面に取り付けられ、ワイヤーやバンドと結合することで、歯の位置を調整する役割を果たす。アイレットの使用は、特に矯正治療において、歯の移動を効率的に行うための重要な要素である。アイレットの処置と術式アイレットの取り付けは、通常、歯科医師による診査の後に行われる。まず、歯の表面を清掃し、必要に応じてエッチングを行う。その後、アイレットを接着剤で固定し、硬化させる。アイレットの取り付けにおける注意点としては、適切な位置に設置することが挙げられる。誤った位置に取り付けると、治療効果が減少する可能性があるため、慎重な判断が求められる。アイレットの症例と診断アイレットは、主に矯正治療において使用されるが、特定の症例においては義歯の固定にも利用される。例えば、歯の欠損がある患者において、アイレットを用いることで義歯の安定性を向上させることができる。診断においては、患者の口腔内の状態や歯の位置関係を詳細に評価し、アイレットの必要性を判断することが重要である。アイレットのメリットとデメリットアイレットのメリットには、歯の移動を効率的に行える点や、治療期間を短縮できる点が挙げられる。また、アイレットは小型であるため、患者に対する負担が少ない。対して、デメリットとしては、取り付け時に不快感を伴うことや、適切に取り扱わないと外れる可能性がある点がある。これらの点を考慮し、患者に対する説明を十分に行うことが求められる。アイレットの使い方とコツアイレットを使用する際のコツとしては、まず患者の口腔内の状態を正確に把握することが重要である。さらに、アイレットの取り付け位置を慎重に選定し、固定が確実に行われるようにすることが求められる。また、治療中は定期的にアイレットの状態をチェックし、必要に応じて調整を行うことが、治療効果を最大限に引き出すためのポイントである。アイレット導入の注意点アイレットを導入する際には、患者の口腔内の状態や治療計画を十分に考慮する必要がある。特に、歯周病やその他の口腔内疾患がある場合には、アイレットの取り付けが適切でないこともあるため、慎重な判断が求められる。また、アイレットの取り扱いに関する技術を習得することも重要であり、定期的な研修や勉強会への参加が推奨される。まとめアイレットは、歯科治療において非常に重要な役割を果たす部品であり、特に矯正治療や義歯の固定においてその効果を発揮する。適切な処置や術式を理解し、症例に応じた判断を行うことで、治療の成功率を高めることができる。歯科医師や歯科衛生士は、アイレットの特性を十分に理解し、臨床での活用を図ることが求められる。
1D編集部
2024年6月1日
アドヒーシブの理解と臨床応用。歯科医師・歯科衛生士が知っておくべき処置と症例のポイント

アドヒーシブの理解と臨床応用。歯科医師・歯科衛生士が知っておくべき処置と症例のポイント

アドヒーシブの定義とその重要性アドヒーシブとは、歯科において歯と材料の接着を促進するための技術や材料を指す。特に、コンポジットレジンやセラミックなどの修復材料を歯に固定する際に用いられる。アドヒーシブ技術は、歯科治療において非常に重要であり、適切な接着が行われることで、修復物の耐久性や審美性が向上する。この技術は、う蝕の治療や歯の欠損部位の修復において、より良い治療結果を得るために不可欠である。アドヒーシブの理解は、歯科医師や歯科衛生士にとって、臨床での判断や処置において大きなメリットをもたらす。アドヒーシブの種類とその使い方アドヒーシブには、主に三つのタイプが存在する。第一に、エッチング法を用いたアドヒーシブがあり、これは歯の表面を酸でエッチングし、微細な凹凸を作ることで接着力を高める方法である。第二に、自己エッチング法があり、これは酸性のアドヒーシブを直接歯に塗布することで、エッチングと接着を同時に行う。第三に、光重合型アドヒーシブがあり、これは光を照射することで硬化する特性を持つ。これらのアドヒーシブは、症例に応じて適切に選択することが重要であり、各アドヒーシブの特性を理解することで、より効果的な処置が可能となる。アドヒーシブを用いた処置の手順とコツアドヒーシブを用いた処置には、いくつかの手順がある。まず、歯の表面を清掃し、う蝕や汚れを取り除く。次に、エッチング法を用いる場合は、酸を塗布し、所定の時間待つ。その後、洗浄し、乾燥させる。自己エッチング法の場合は、アドヒーシブを直接塗布し、硬化させる。この際、接着面が乾燥しすぎないように注意することが重要である。また、アドヒーシブの塗布時には、均一に広がるように心掛けることが、接着力を高めるコツである。アドヒーシブのメリットとデメリットアドヒーシブの最大のメリットは、修復物の耐久性を向上させることである。適切な接着が行われることで、修復物の脱落を防ぎ、長期的な治療効果を得ることができる。また、審美的な観点からも、歯と材料の一体感が得られるため、自然な見た目を実現できる。一方で、デメリットとしては、接着不良が生じるリスクがあることや、操作における技術的な難しさが挙げられる。特に、湿潤環境下での作業は接着力に影響を与えるため、注意が必要である。アドヒーシブの臨床症例と診断ポイントアドヒーシブを用いた治療の症例としては、う蝕の治療や、歯の欠損部位に対する修復が挙げられる。特に、前歯の修復においては、審美性が求められるため、アドヒーシブの選択が重要である。診断においては、歯の状態や周囲の組織の健康状態を考慮し、適切なアドヒーシブを選定することが求められる。また、治療後のフォローアップも重要であり、接着状態を定期的に確認することで、早期に問題を発見し、適切な処置を行うことが可能となる。アドヒーシブ導入における注意点アドヒーシブを導入する際には、いくつかの注意点がある。まず、使用する材料の特性を十分に理解し、症例に応じた選択を行うことが重要である。また、操作手順を正確に守ることで、接着不良を防ぐことができる。さらに、アドヒーシブの使用に際しては、患者の口腔内環境や健康状態を考慮し、適切なアプローチを選択することが求められる。これにより、より良い治療結果を得ることができる。
1D編集部
2024年6月1日
インプラントの表面処理における臨床的視点と術式の選択ポイント

インプラントの表面処理における臨床的視点と術式の選択ポイント

インプラント表面処理の定義と重要性インプラントの表面処理とは、インプラント体の表面を物理的または化学的に改質することを指す。これにより、骨との結合性が向上し、インプラントの成功率を高めることができる。表面処理の種類には、サンドブラスト、エッチング、酸処理などがあり、それぞれに特有のメリットとデメリットが存在する。臨床においては、患者の骨質や治療計画に応じて適切な表面処理を選択することが重要である。特に、骨の質が低下している症例では、表面処理の選択がインプラントの安定性に大きく影響するため、慎重な判断が求められる。インプラント表面処理の種類とその特徴インプラントの表面処理には、主に物理的処理と化学的処理の2つのアプローチがある。物理的処理には、サンドブラストやレーザー処理が含まれ、これにより表面の粗さが増し、骨との接触面積が拡大する。一方、化学的処理では、酸処理やコーティング技術が用いられ、表面の化学的特性を変化させることで、骨の再生を促進する。これらの処理は、インプラントの初期の安定性や長期的な成功に寄与するため、適切な選択が必要である。表面処理の選択における判断ポイントインプラントの表面処理を選択する際には、いくつかの判断ポイントが存在する。まず、患者の骨質や骨量を評価し、適切な処理方法を選ぶことが重要である。また、治療計画においては、インプラントの埋入位置や角度、周囲の組織の状態も考慮する必要がある。さらに、各処理方法のメリットとデメリットを理解し、患者に最適な選択を行うことが、インプラント治療の成功に繋がる。インプラント表面処理の臨床症例と成功率臨床におけるインプラント表面処理の成功率は、処理方法や患者の状態によって異なる。例えば、サンドブラスト処理を施したインプラントは、骨との結合が良好であることが多く、特に骨質が良好な症例において高い成功率を示す。一方で、骨質が低下している患者に対しては、酸処理やコーティング技術を用いたインプラントが有効であることが示されている。これらの症例から得られるデータは、今後の治療方針を決定する上で重要な参考となる。インプラント表面処理における注意点とコツインプラントの表面処理を行う際には、いくつかの注意点がある。まず、処理後のインプラントの取り扱いには細心の注意が必要であり、感染リスクを最小限に抑えるための対策が求められる。また、術後の経過観察も重要であり、定期的な診査を通じてインプラントの状態を確認することが、長期的な成功に寄与する。これらのコツを押さえることで、インプラント治療の質を向上させることができる。まとめ:インプラント表面処理の臨床的意義インプラントの表面処理は、治療の成功に直結する重要な要素である。各処理方法の特性を理解し、患者の状態に応じた適切な選択を行うことが、インプラント治療の質を向上させる。今後も新たな技術や研究が進む中で、最新の情報を常にアップデートし、臨床に活かしていくことが求められる。
1D編集部
2024年6月1日
ウェットボンディング法の臨床応用とそのメリット・デメリット

ウェットボンディング法の臨床応用とそのメリット・デメリット

ウェットボンディング法の定義と基本概念ウェットボンディング法とは、歯科において歯質と接着剤の間に水分を残した状態で接着を行う技術である。この方法は、特にコンポジットレジンの接着において重要な役割を果たす。従来のドライボンディング法に対して、ウェットボンディング法は、歯質の表面に水分を保持することで、接着剤の浸透性を向上させ、より強固な接着を実現することができる。これにより、う蝕の処置や歯冠修復において、より高い成功率が期待できる。ウェットボンディング法の手順と使い方ウェットボンディング法の手順は、以下のように進められる。まず、歯の表面を適切に清掃し、エッチングを行う。次に、洗浄後に歯面を軽く湿らせる。この際、過剰な水分は除去するが、完全に乾燥させないことが重要である。その後、接着剤を塗布し、コンポジットレジンを適用する。最後に、光重合を行い、硬化させる。この手順を守ることで、接着強度が向上し、長期的な耐久性が得られる。ウェットボンディング法のメリットとデメリットウェットボンディング法には多くのメリットが存在する。まず、接着強度が向上し、剥離のリスクが低減する。また、湿潤環境下での接着は、歯質の微細構造に対する浸透性が高まるため、より良好な結果が得られる。一方で、デメリットとしては、湿度管理が難しく、過剰な水分が接着強度を低下させる可能性がある。また、技術的な習熟が必要であり、経験の浅い歯科医師には難易度が高い場合もある。臨床での症例と判断ポイントウェットボンディング法は、特に小規模なう蝕の処置や、前歯の審美的修復において有効である。症例としては、初期のう蝕に対するコンポジットレジン充填や、歯冠の修復における接着が挙げられる。判断ポイントとしては、歯質の状態や、接着面の清掃状態、湿度の管理が重要である。これらの要素を考慮することで、より良好な治療結果を得ることができる。ウェットボンディング法の導入に向けた注意点ウェットボンディング法を導入する際には、いくつかの注意点がある。まず、使用する接着剤やコンポジットレジンの特性を理解し、適切な製品を選定することが重要である。また、技術的なトレーニングを受け、実践を重ねることで、成功率を高めることができる。さらに、患者への説明を十分に行い、治療の目的や期待される結果を共有することも大切である。まとめウェットボンディング法は、歯科臨床において非常に有用な技術であり、適切に使用することで高い接着強度を実現できる。しかし、技術的な習熟や湿度管理が求められるため、導入には慎重な判断が必要である。今後の歯科治療において、ウェットボンディング法の理解と適用がますます重要になるであろう。
1D編集部
2024年6月1日

関連用語

レジン修復 (238)

PICK UP
【便利】歯科用語をイッパツ変換できるユーザー辞書を無料配布
【速報】令和8年度診療報酬改定の骨子判明:歯科はプラス0.31%、物価高・賃上げへの「二段構え」の支援策が柱に
1D SNS
掲載情報について

1D(ワンディー)は、歯科医師・歯科衛生士・歯科技工士向けの情報が集まる、日本最大級の専門メディアです。

トップレベルの臨床家・研究者からオンラインで学べる「歯科セミナー」や、臨床・経営・ライフスタイルの最新情報が収集できる「歯科ニュース」など、多彩な歯科医療コンテンツを配信しています。

本サイトは、歯科医療関係者(歯科医師・歯科衛生士・歯科技工士・歯科助手・歯科学生等)を対象に、歯科医療の臨床・研究・経営等に関する情報を集約したものです。歯科医療関係者以外の一般の方に対する情報提供を目的としたものではないことをご了承ください。

また、本サイトで提供する情報について細心の注意を払っておりますが、内容の正確性・完全性・有用性等に関して保証するものではありません。詳細は利用規約をご覧ください。

SNS
1D - 歯科医師/歯科技師/歯科衛生士のセミナー視聴サービスなら
© 2026 1D inc.