歯科用語集
2025年10月28日

トータルエッチングシステム

「トータルエッチングシステム」とは?歯科用語の解説と症例を紹介

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定義・語源

トータルエッチングシステムとは、歯科における接着技術の一つであり、エナメル質と象牙質の両方をエッチング(酸処理)することで、接着剤の浸透性を高める手法である。この技術は、1980年代に登場し、接着力の向上を目的として発展してきた。トータルエッチングは、エナメル質に対しては37%のリン酸エッチング液を使用し、象牙質にはその後に適切な処理を施すことで、強固な接着を実現する。これにより、歯科用材料の耐久性が向上し、治療の成功率が高まる。


臨床における位置づけ・判断基準

トータルエッチングシステムは、主にコンポジットレジンやセラミックの接着に用いられる。臨床現場では、エッチングの時間や濃度、洗浄後の乾燥状態が接着力に影響を与えるため、これらの条件を適切に管理することが重要である。また、エッチング後の象牙質の処理方法や接着剤の選択も、治療の成功に寄与する要素である。判断基準としては、患者の口腔内の状態や使用する材料の特性を考慮し、最適な接着方法を選択することが求められる。

関連用語・類義語との違い

トータルエッチングシステムに関連する用語としては、部分エッチングや自己エッチングシステムが挙げられる。部分エッチングは、エナメル質のみをエッチングする方法であり、象牙質の接着力が低下する可能性がある。一方、自己エッチングシステムは、酸性の接着剤を使用してエナメル質と象牙質を同時に処理する手法であり、手順が簡略化されるが、接着力がトータルエッチングに比べて劣る場合がある。これらの違いを理解し、適切な方法を選択することが、臨床での成功に繋がる。

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