歯科用語集
2025年10月28日

歯髄疾患

「歯髄疾患」とは?歯科用語の解説と症例を紹介

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定義・語源

歯髄疾患とは、歯の内部に存在する歯髄に関連する疾患を指す。歯髄は神経や血管が集まる組織であり、歯の健康において重要な役割を果たしている。歯髄疾患には、虫歯による歯髄炎や外傷による歯髄の損傷などが含まれる。語源は「歯髄」(しずい)と「疾患」(しっかん)から成り立っており、歯髄に生じる病気を意味する。これらの疾患は、早期の診断と適切な治療が求められる。


臨床における位置づけ・判断基準

臨床において、歯髄疾患は歯科医師が診断し、治療を行う重要な対象である。判断基準としては、患者の症状(痛み、腫れ、熱感など)や画像診断(レントゲン検査)を基に、歯髄の状態を評価することが挙げられる。歯髄炎が進行すると、根尖性歯周炎を引き起こす可能性があるため、早期の介入が必要である。また、保険点数に関しても、歯髄疾患の治療は保険適用となるため、適切な診断と治療計画が求められる。


関連用語・類義語との違い

歯髄疾患に関連する用語には、歯髄炎、根尖性歯周炎、歯髄壊死などがある。歯髄炎は歯髄の炎症を指し、歯髄疾患の一種である。根尖性歯周炎は、歯髄疾患が進行した結果、歯根の周囲に炎症が生じた状態を指す。歯髄壊死は、歯髄が死んでしまった状態であり、これも歯髄疾患の一部である。これらの用語は、病態の進行度や治療方針に応じて使い分けられるため、正確な理解が重要である。


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関連ニュース

歯髄疾患の診断と処置。歯科臨床で役立つ症例と術式の判断ポイント

歯髄疾患の診断と処置。歯科臨床で役立つ症例と術式の判断ポイント

歯髄疾患の定義と臨床的意義歯髄疾患とは、歯の内部に存在する歯髄に関連する疾患を指す。主に、う蝕や外傷によって引き起こされる炎症や感染が原因である。歯髄は神経や血管を含む重要な組織であり、その健康状態は歯の寿命や機能に直結するため、早期の診断と適切な処置が求められる。歯髄疾患の理解は、歯科医師や歯科衛生士にとって、患者に対する適切な治療計画を立てる上で不可欠である。歯髄疾患の症状と診断方法歯髄疾患の主な症状には、持続的な歯痛、冷温刺激に対する過敏反応、腫脹、膿瘍形成などがある。診断には、患者の症状の聴取、視診、触診、さらにはX線検査が重要である。特に、X線検査は歯髄の状態や周囲の骨の変化を評価するために不可欠であり、根尖病変の有無を確認することができる。診断の精度を高めるためには、複数の診査方法を組み合わせることが推奨される。歯髄疾患の処置と術式歯髄疾患の処置には、根管治療や歯髄摘出術が含まれる。根管治療は、感染した歯髄を除去し、根管内を清掃・消毒した後、充填する手技である。この処置により、歯を保存することが可能となる。歯髄摘出術は、歯髄が重度に損傷している場合に行われることが多い。これらの術式は、患者の症例に応じて選択されるべきであり、治療のメリットとデメリットを十分に考慮する必要がある。歯髄疾患の症例と治療のコツ臨床においては、様々な症例が存在する。例えば、急性歯髄炎の場合、早期の根管治療が効果的である。一方、慢性歯髄炎では、症状が軽微であるため、患者の状態を観察しながら治療を進めることが重要である。治療のコツとしては、患者の痛みの程度や生活習慣を考慮し、適切な麻酔と鎮痛管理を行うことが挙げられる。また、根管治療後のフォローアップも重要であり、再発を防ぐための定期的な診査が推奨される。歯髄疾患における注意点と判断基準歯髄疾患の治療においては、いくつかの注意点が存在する。まず、患者の全身状態やアレルギー歴を確認し、適切な処置を選択することが重要である。また、根管治療後の感染予防策を講じることも必要である。判断基準としては、症状の重症度、患者の年齢、歯の位置、治療の成功率などを総合的に考慮することが求められる。これにより、患者にとって最適な治療法を選択することが可能となる。歯髄疾患の今後の展望と研究動向歯髄疾患に関する研究は進展しており、新しい治療法や材料の開発が期待されている。特に、再生医療や生体材料を用いた治療法は、今後の歯科治療において重要な役割を果たす可能性がある。また、歯髄疾患の予防に向けた啓発活動や、患者教育の重要性も増している。これらの動向を踏まえ、歯科医師や歯科衛生士は最新の情報を常にアップデートし、臨床に活かすことが求められる。
1D編集部
2024年6月1日
【1D的セミナーログ】これでパーフェクト!「歯髄炎」

【1D的セミナーログ】これでパーフェクト!「歯髄炎」

先日、1Dでは福岡歯科大学 口腔治療学講座 歯科保存学分野教授・松﨑 英津子先生をお招きし、『これでパーフェクト!「歯髄炎」 90分で分かる歯髄炎の診断・病態・処置』と題したWebセミナーを行った。1Dでは本セミナーの他にも、多数の歯科臨床セミナーを開催している。プレミアム会員であれば追加料金ナシでセミナーや講義動画が見放題となるため、歯科医師・歯科衛生士の方はぜひご活用しただきたい。1Dプレミアムでセミナーを視聴する当日は多くの歯科医師・歯科衛生士の方々が参加し、質問も多く盛況となった。本記事では、そのセミナーの内容をかいつまんで解説する。構成は、1.歯の痛み、歯髄疾患の分類 2.歯髄疾患の診査・診断 3.歯髄保護 4.抜髄法 の 4項目に分かれており、それぞれ豊富なデータに基づいた解説がなされた。痛みの種類歯髄の感覚というのは痛覚でしか存在しないため、歯髄疾患における自覚症状というのは全て疼痛として認識される。痛みには、何もしなくても痛いという自発痛と外から刺激を加えることによって生じる誘発痛がある。誘発痛には冷水痛、温水痛、酸味痛、甘味痛、擦過痛、打診痛、咬合痛、切削痛、電撃痛がある。診断のポイントとして、冷水痛、酸味痛、甘味痛は初期の歯髄炎で起こる症状であり、温水痛は歯髄炎の進行に伴い誘発される。問診時でも、冷たいものにしみるか、温かいものにしみるかなど、よく質問される事項だろう。また痛みの持続時間なども聞いておくのもポイントである。歯根膜に分布する感覚神経を診査するときには打診痛、咬合痛を調べるが、これは通常では痛みを誘発しない刺激で痛みが発生するかを調べている。根尖歯周組織にまで炎症が生じると、閾値が低下して、正常歯では痛みを誘発しない刺激でも痛みを感じる。歯髄疾患の分類と診断の難しさ歯髄疾患の分類としては、病理組織像に基づく分類が広く採用されているが、臨床において、切片を作り生検をすることは現実的ではない。そこで、歯髄が保存できるかに基づく分類(米国歯内療法学会;AAE の分類に基づく)に従って分類した方が都合がいいのはないかと考えられてきた。この分類では、正常歯髄、可逆性歯髄炎、不可逆性歯髄炎(症候性、無症候性)、歯髄壊死に分けられており、昨年発売された教科書にも掲載されている。歯髄の保存において、可能か不可能かを判定することは重要である。しかし、上記に示したように、歯髄を直視することは難しく、処置中の歯を生検することはできないため、病理確定診断はできない。また、診査の多くが患者の主観である痛みに依存するため、歯髄診断としては不確実性が高い。とりわけ歯髄充血、急性単純性(漿液性)歯髄炎では判定に非常に苦慮することがある。そのため、原因除去と薬剤貼付により臨床症状が改善するかどうかを確認する待機的診断法によって判定することもある。歯髄保護歯髄保存の観点から、生活力の旺盛な幼若永久歯などに対しては、感染している冠部歯髄のみを除去する断髄が選択されてきた。しかし、近年、根部歯髄を保存することの重要性が見直され、根が完成した永久歯に対しても根部歯髄を保存することが重要であることが、ヨーロッパやアメリカでは提唱されてきている。このような観点から、以前は歯髄除去療法に分類されていた断髄が、歯髄保存療法として分類されるように教科書も改訂がなされている。このような背景には、MTAセメントなどの優れた材料の開発がある。抜髄法歯内療法において無菌的処置は何よりも重要である。ラバーダム防湿により、口腔内の常在菌による根管系汚染のリスクは最小限となるが、コロナ禍でもラバーダム防湿と唾液の吸引によりエアロゾル酸性を最小化することが示されている。アクセス窩洞形成は、解剖学的知識とレントゲン写真、歯の萌出方向などから総合的に推測し、セメントーエナメル境あたりを思い描いて行うといい。その高さでは、歯髄腔は歯の外形と相似形をしており、セメントーエナメル境は一定であるため、再現性のある指標である。この他にも、抜髄における各ステップについて、基礎的知識に基づいた詳細な説明がなされている。自分の手技や考え方に不安がある方や、もう一度体系だった歯内療法の考え方を学びたい方には必見の内容になっている。臨床に役立つセミナーなら1Dプレミアムこの他にも、1Dではさまざまな臨床・学術セミナーを配信中である。配信中のラインナップや1Dプレミアムの詳細は、下記ボタンからご覧いただきたい。1Dプレミアムでセミナーを視聴する
1D編集部
2023年8月3日
解けなきゃヤバい?113回歯科国試「重要」問題集

解けなきゃヤバい?113回歯科国試「重要」問題集

今回はストレートに問題の中身を取り上げます!113回国試の問題で質問が多い&もう少し理解を深めておいて欲しい問題をまとめてみました。113回歯科医師国家試験の問題は厚生労働省ホームページでご確認お願い致しますm(__)m問題を一度解いてから(見直してから)この記事をご覧になって頂きますととっても効果的です!皆様の勉強の一助にして頂ければ嬉しいです!あ、113回国試で合格した方も思考の確認のために読んで頂けますとよいかもしれません(笑)A問題A12かかりつけ歯科医が積極的にかかわるべきなのはどれか。1つ選べ。a 先進医療の実施b 夜間診療の実施c 紹介患者の受け入れd 臨床研修歯科医の指導e 地域包括ケアシステムへの参画【dentalkokushiのコメント】地域包括ケアシステムについては、2025年問題の一部であることをまず確認してください。そして、地域包括ケアシステムは日常生活圏域で構築されることも知っておいてください。ここはまだ歯科医師国家試験未出題ですからね。ちなみに日常生活圏域=中学校区=30分以内で移動できる、です。A13介護保険制度における保険者はどれか。1つ選べ。a 国b 保健所c 都道府県d 介護老人福祉施設e 市町村及び特別区【dentalkokushiのコメント】113回国試で介護保険の保険者が出題されましたので、114回国試では他の社会保険の保険者に関する出題が予想されます。保険者=運営者ですので、意味も確認しましょう。他の社会保険の保険者については、スパルタ動画セミナーで解説していますのでご覧ください。A19筋紡錘中の錘内筋を収縮させるのはどれか。1つ選べ。a Aα 線維b Aγ 線維c Aδ 線維d B 線維e C 線維【dentalkokushiのコメント】筋紡錘をストレートに聞く問題でした。筋紡錘は伸長反射と関係する重要事項です。それにもかかわらず、「筋紡錘??ちょっと何言ってるかわからない」(サンドウィッチマンの富澤風に)という反応が多いのが気になります。伸長反射を問う問題としては、110C74で出題されていますので、一緒に確認してください!(注)スパルタゼミ受講生の方へ:112回向けdentalkokushiの大予言③で110C74の考え方と筋紡錘について解説していますのでご覧ください。A24鎮痛作用をもつ薬物とその分類の組合せで正しいのはどれか。1つ選べ。a セレコキシブ ------------ COX-1選択的阻害薬b プレガバリン ------------ 麻薬性鎮痛薬c ペンタゾシン ------------ 麻薬拮抗性鎮痛薬d チアラミド塩酸塩  ------- 酸性NSAIDse アセトアミノフェン ----- 塩基性NSAIDs【dentalkokushiのコメント】極めて重要な問題です。COX-1,COX-2の区別がわからなかった方がそれなりにいたようですが、NSAIDsを理解するうえではとってもとっても大事なところです。歯医者はNSAIDsやアセトアミノフェンを毎日使う可能性もあるわけですから、こういうところをきちんと詰めておく必要があります。むかーし、6年生のとき臨床実習で口腔外科のライターの先生に「歯医者は使う薬が少ないんだから、機序はしっかり説明できるようにしておけよ、ゴルア」と言われたことを思い出します(笑)。スパルタ動画セミナーでも解説していますのでご覧ください。A4618歳の女子。下顎右側臼歯部のブラッシング時の痛を主訴として来院した。1か月前から気付いていたがそのままにしていたという。打診痛と咬合痛はなく、プロービング深さは全顎的に2mmであった。初診時の口腔内写真(別冊No.7)を別に示す。患歯の特定に有効なのはどれか。3つ選べ。a 温度診b 擦過診c 切削診d 楔応力検査e 咬翼法エックス線検査【dentalkokushiのコメント】症状から推察すると象牙質知覚過敏を疑っていると考えられます。そうすると、温度診と擦過診はまあ正解になるでしょう。ところが3つ選べという問題ですので、選択肢eを選ぶことになるでしょう。c,dはウソなので消去してeを選択してももちろん構いません。選択肢eは隣接面齲蝕も一応チェックしたという意味で正解です。いつもデンタルX線写真を撮影するわけではないことに注意しましょう。なお、初心者に限らずベテランの歯医者も隣接面齲蝕の見逃しは意外と起こります。したがって、ちょっとでも自信がないならデンタルX線写真を撮影して隣接面齲蝕の有無の確認はした方がよいように思います。A52非感染性歯髄疾患はどれか。2つ選べ。a 急性単純性歯髄炎b 急性化膿性歯髄炎c 慢性潰瘍性歯髄炎d 歯髄壊死e 歯髄壊疽【dentalkokushiのコメント】CBTレベルの極めて基本的な問題。これを迷った方は病理の基本がかなり甘いと思います。この問題を間違ったけど合格した方は必ず動画を見て基本を確認しておいてください!A6168歳の女性。食事時の咀嚼困難を主訴として来院した。8年前に上下顎全部床義歯を製作し問題なく使用していたが、2週前から咀嚼時の義歯床下粘膜の疼痛を自覚するようになったという。診察の結果、新義歯を製作するため、概形印象を採得することとした。ある処置の操作中の写真(別冊No.17A)と操作後の義歯装着時の口腔内写真(別冊No.17B)を別に示す。この処置の目的はどれか。1つ選べ。a 義歯床縁の延長b 真菌の増殖抑制c 咬合接触関係の修正d 骨鋭縁部のリリーフe 義歯床下粘膜の歪みの解放【dentalkokushiのコメント】義歯新製を希望しているが、8年前に義歯を装着したと書かれているので印象採得する前にとりあえず粘膜調整しておこうか…という臨床上よくあるシチュエーションです。このような症例ではとりあえず粘膜調整をして様子を見てから精密印象することが普通です。臨床的な常識っぽい問題でした。A6220歳の男性。上の前歯が出ていることを主訴として来院した。上顎のarch length discrepancyは-2mm、total discrepancyは-3mmであった。診断の結果、上顎両側第一小臼歯と下顎両側第三大臼歯を抜去して矯正歯科治療を行うこととした。初診時の顔面写真(別冊No.18A)、口腔内写真(別冊No.18B)、エックス線画像(別冊No.18C)及び側面頭部エックス線規格写真(別冊No.18D)を別に示す。セファロ分析の結果を図に示す。適切な装置はどれか2つ選べ。a 咬合斜面板b アクチバトールc マルチブラケット装置d スライディングプレートe トランスパラタルアーチ【dentalkokushiのコメント】20歳の男性なので成長止まっている→1期治療で使う器具を全部消去!そうすると、abdが消えて、自動的に解答できる問題でした。スパルタゼミ受講生の方にはお決まりの問題でしたね…というか、この問題はこのように消去法で解答するべき問題ですよ。A79下顎両側欠損部にインプラントを埋入後、両側遊離端義歯を装着した。インプラント埋入後の写真(別冊No.30A)と義歯装着時の写真(別冊No.30B)を別に示す。インプラント埋入の目的はどれか。1つ選べ。a 審美性の改善b 義歯動揺の抑制c 義歯破折の防止d 歯根膜感覚の再現e 義歯撤去時の咬合位の保持【dentalkokushiのコメント】問題そのものは簡単です。解答はb。でもその背景を考えるべき。遊離端義歯なので、安定しない。そこで遠心にインプラントを打って、義歯にアタッチメントを付与して部分的にインプラントオーバーデンチャーにして遊離端義歯の動揺を抑制するという発想で治療しているわけです。遊離端義歯は歯医者にとってとても悩ましい(難しい)と考えて問題を解いた方がよいです。B問題B5歯面の早期定着菌はどれか。1つ選べ。a Streptococcus mitisb Treponema denticolac Fusobacterium nucleatumd Porphyromonas gingivalise Aggregatibacter actinomycetemcomitans【dentalkokushiのコメント】早期定着菌もとっても重要です。というか、超基本。これわかんなかった方は相当基本が抜けてます。もうドーナツの真ん中から水が漏れまくっている感じ…小難しいことを覚える前にこのような基本概念をしっかり認識しましょう。これ間違った方は、重要なところはどこなのかという認識のレベルに問題があると思う。早期定着菌については線毛との関係もあります。動画で確認しておいてください。B6リビングウィル作成の基になるのはどれか。1つ選べ。a リスボン宣言b ジュネーブ宣言c ヘルシンキ宣言d アルマ・アタ宣言e ニュルンベルグ綱領【dentalkokushiのコメント】歯科医師国家試験でリビングウィルが初めて出題されました。まあ実は看護師国試でも薬剤師国試でも出題されていたので歯科医師国家試験で出題されるのは時間の問題だったわけですが…実は昨年のスパルタ動画セミナーでリビングウィルを扱っていたんです!リビングウィルの意味も説明していますので動画を是非ご覧ください。B25赤血球数の増加を促すのはどれか。1つ選べ。a ガストリンb メラトニンc ソマトスタチンd テストステロンe エリスロポエチン【dentalkokushiのコメント】エリスロポエチンは選択できると思いますが、その他の選択肢もきっちり確認しておいてください。それが過去問研究です。こういうつまんないところを丁寧にやってください。最先端(?)のところを追っかける変わった方がいますが、マジで本当に合格できなくなるのでちょっとヤバいです。「過去問やりました、もう何をやればよいのかわかりません」という人に限って何にもわかっていないことが多いです。B30感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律(感染症法)における一類感染症はどれか。2つ選べ。a コレラb 痘そうc ペストd マラリアe 急性灰白髄炎【dentalkokushiのコメント】感染症法の分類は114回国試でも出題可能性が高いのでチェックしておいてください。理由も合わせて押さえておくと丸暗記を防止できます。感染症やウイルスについては動画(① ② ③)で確認しておいてください。B5413歳の女子。下顎左側第二小臼歯の自発痛を主訴として来院した。2か月前に自覚したが、その後症状が消失したためそのままにしていたところ、昨晩から再び発現したという。「5 には打診痛があり動揺度は2度であった。初診時の口腔内写真(別冊No.11A)とエックス線画像(別冊No. 11B)を別に示す。適切な対応はどれか。1つ選べ。a 経過観察b 生活歯髄切断c 抜 髄d 感染根管治療e 抜 歯【dentalkokushiのコメント】問題文の事情で引きずられてしまった方は要注意です。だって、この問題はそんなことを聞いていないからです。本問のポイントは、「根尖病変がある→失活している→感染根管治療する」という点にあります。これも臨床的常識ですね。動画で確認しておいてください。B7119歳の女性。咀嚼困難を主訴として来院した。3日前に階段から転落し、オトガイ部を強打したという。検査の結果、保存的治療を行うこととした。初診時のエックス線画像(別冊No.23A)とCT(別冊No. 23B)を別に示す。使用するのはどれか。1つ選べ。a 床副子b 線副子c Kirschner 鋼線d 骨接合用骨ネジe 骨接合用プレート【dentalkokushiのコメント】問題文に「保存的治療を行うこととした」と書かれているのがポイント。そうすると、選択肢cdeは一瞬で全部切れる。この発想になっていない方は問題文を適切に把握できていません。B74開口障害を生じやすいのはどれか。1つ選べ。a Candida albicansb Clostridium tetanic Treponema pallidumd Porphyromonas gingivalise Mycobacterium tuberculosis【dentalkokushiのコメント】破傷風菌はたびたび試験問題のネタになります。国試でも学内試験でもCBTでもネタになりやすいです。こういうところをしっかり覚えましょう。B8673歳の男性。上顎義歯の審美不良と不適合を主訴として来院した。使用中の義歯は4年前に製作したという。下顎義歯は装着していない。検査の結果、上顎前歯に根面板を装着後、上下顎部分床義歯を新製することとした。初診時の口腔内写真(別冊No.34A)、使用中の義歯の写真(別冊No.34B)及び使用中の義歯装着時の口腔内写真(別冊No.34C)を別に示す。義歯の新製にあたり考慮すべきなのはどれか。3つ選べ。a 金属による上顎前歯部の補強b 陶歯の使用による磨耗の防止c 咬合挙上によるスペースの確保d 右側残存歯による咬合位の再構築e 熱可塑性樹脂製クラスプの使用による審美性の向上【dentalkokushiのコメント】臼歯部の咬合がよろしくないので、いわゆる前咬みになっている症例です。実際の臨床で割と遭遇するケースかもしれません。前咬みになっているので、まずは選択肢dを考える。次にc。まあ並行して上顎義歯の修理(補強)をしてもよいでしょう(選択肢a)。選択肢eはノンメタルクラスプデンチャーを意味していると考えられますが、咬合関係があまりよろしくないので、第一選択にはなりづらいと思われます。歯科セミナーなら「1D(ワンディー)」で!日本最大級の歯科医療メディア「1D」では、診療に役立つオンラインセミナーを多数開催中。もっと知りたい臨床トピックから超ニッチな学術トピックまで、参加したいセミナーが見つかります。下記ボタンから、開催中のセミナーを見てみましょう!開催セミナーを見てみる
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2020年7月16日
第113回歯科医師国家試験の総評&問題の各論的検討

第113回歯科医師国家試験の総評&問題の各論的検討

第113回歯科医師国家試験を受験された皆様、本当にお疲れ様でした! 前回の歯科医師国家試験との相違点①形式面での変化一般問題と臨床実地問題がランダムに出題されました。必修問題は前半20問固定に変化はないと考えられます。パターン化させたくないという厚生労働省の意思を感じる形式面の変化でした。僕はこれまでいろいろな資格試験を受験してきましたが、他の資格試験でも形式が突然変化することはありましたので、まあこんなこともあるかなと考えておきましょう。②難易度の変化全体的に見ると112回国試よりは解きやすいという意見が多数だと思います。しかし、初日のA問題には解きづらい問題が多かったように思われますので、受け止め方はいろいろあるかもしれません。 ③消去法が有効な問題が多かった前回の記事でも述べたとおり、マークシート式試験の基本は消去法です。各論的に問題を検討してみる①「歯性感染症の第一選択薬」としてのアモキシシリンの出題(113B43)大方の予想どおり、アモキシシリンが出題されました。この背景には耐性菌出現防止のために、抗菌薬の適正使用を徹底しようという考えが背景にあります。【113B43】歯性感染症の第一選択薬はどれか。1つ選べ。a. アモキシシリン水和物b. ゲンタマイシン硫酸塩c. テトラサイクリン塩酸塩d. レボフロキサシン水和物e. ファロペネムナトリウム水和物抗菌薬の適正使用に関しては、以前もブログで複数回取り上げたことがありましたのでご覧になったことがある方もいらっしゃるかもしれません。下記リンク先の記事で詳しく解説していますので、チェックしておいてください。▶ 113回国試で要注意!抗菌薬の適正使用と薬剤耐性(AMR)も知っておこう!▶ 【薬理】アモキシシリンに関する問題113B43の問題文にある「歯性感染症の第一選択薬」という部分には、第3世代セフェム系抗菌薬を乱用していたという反省(?)の意味が込められているように感じます。2019年10月2日に実施した1D主催の講演会で言及した内容ですが抗菌薬の適正使用に関する問題は114回国試でも引き続き出題される可能性がありますので、スライドを掲載しておきます。②生物学的幅径と歯周外科(113A4)非常に基本的な良い問題だと思います。生物学的幅径の定義をきちんと把握していれば(説明できれば)、迷わない問題のはずです。ところが、正答率は55%程度らしいので、合否を分けてしまう問題になってしまいました。【113A4】歯周外科手術で生物学的幅径を回復できるのはどれか。1つ選べ。a. 新付着術b. 歯肉切除術c. 歯冠長延長術d. 遊離歯肉移植術e. 歯周ポケット掻爬術必修問題の正答率としては55%とやや低い結果になりました。おそらく試験委員としてはもう少し正答率が高いことを期待していたのではないかと推察される問題です。生物学的幅径は臨床の基本ですので、114回でも生物学的幅径に関する問題が出題される可能性はとても高いです。生物学的幅径の理解が曖昧な方はこの機会にきちんと整理しておくようにしてください(というか、この113A4は、何科に行くにしても臨床をするならわからないとヤバい問題のような気もするが...)。ちなみにdを選択した方がいらっしゃるようですが、遊離歯肉移植術では付着歯肉幅は増加させることはできますが、生物学的幅径を回復させることはできません。具体的なイメージがわかない方は信頼できる先生に聞いて解決するようにしてください。あと、このような臨床に関係する問題を歯医者をやったことがない人に聞くのはやめましょう。勉強の方向性がずれますよ。③歯髄疾患の概念の基本を聞く問題(113A52)この問題も歯髄疾患の概念の基本を聞く非常に大事な問題です。正答率は75%程度らしいので、合格する人はあっさり解けてるが、不合格になる方は迷ったり間違ってしまう問題なんでしょう。【113A52】非感染性歯髄疾患はどれか。2つ選べ。a. 急性単純性歯髄炎b. 急性化膿性歯髄炎c. 慢性潰瘍性歯髄炎d. 歯髄壊死e. 歯髄壊疽もちろん答えはadです。④臨床のウルトラスーパー基本を聞く問題(113A63)【113A63】75歳の女性。左側舌縁部の腫瘤を主訴として来院した。3ヶ月前に気付いたが、大きさに変化がないのでそのままにしていたという。腫瘤は無痛性で弾性軟である。初診時の口腔内写真とMRIを別に示す(注:画像は省略しました)。まず行うべき対応はどれか。1つ選べ。a. 生検b. 切開c. 抗菌薬投与d. 擦過細胞診e. 舌部分切除この問題は112D65の焼き直しのようにも思いますが、臨床の基本中の基本を聞く問題ですよね。まあ、以前も動画で言ったことがあるんですが、そりゃ普通生検するんじゃないですかね…。というか、粘膜疾患の場合には、常に生検を視野にいれるべきなんですよ。生検の重要性については、スパルタ動画セミナー47回目で説明していました。⑤生化学のウルトラスーパー基本を聞く問題(113C3)【113C3】肝臓で合成されるのはどれか。1つ選べ。a. 尿素b. 葉酸c. レニンd. トリプシンe. クレアチニンこの問題、ようやく出たかという感じですね。尿素≒BUNが肝臓の尿素回路で産生される話は、僕の受講生の方に行っていた口頭試問で定番の質問でしたね(笑)。ようやく出てよかったです(笑)。ちなみに2019年10月2日に行った1D主催の講演会でもお話をしていました。BUNは腎臓を経由して尿中に排泄されるわけですが、BUNが腎臓で合成されるわけではないのです。1D主催の講演会に参加していた方はおそらく正解できたのではないかと思いますが、BUNが腎臓で産生されるという誤解がめちゃくちゃ多いので注意が必要です。⑥歯科技工士法と歯科技工指示書(113D16)【113D16】歯科技工士法で規定しているのはどれか。1つ選べ。a. 絶対的欠格事由b. 歯科技工士の名称使用の制限c. 歯科技工指示書の2年間の保存d. 市町村保健センターへの免許申請e. 都道府県知事による歯科技工所の開設承認必修問題らしい問題。正答率は80%程度らしいので、まさしく必修問題だった感じです。この問題がすぐにわからない方はやっぱり基本が甘いと思いますよ。⑦プロトロンビン時間と肝臓、ビタミンKの関係(113D23)【113D23】プロトロンビン時間が延長するのはどれか。2つ選べ。a. 血友病b. 肝硬変c. 慢性腎不全d. ビタミンK欠乏症e. 血小板減少性紫斑病正答率75%程度。簡単そうで、意外と正答率が伸びない問題。これも過去問(109A59)の焼き直し。実は113回向けdentalkokushiの大予言その2(限定公開の有料配信の動画です)でスバリ言っていたので的中しているわけですね。次回の歯科国試突破論でも、113回国試の分析をしていきたいと思います。歯科セミナーなら「1D(ワンディー)」で!日本最大級の歯科医療メディア「1D」では、診療に役立つオンラインセミナーを多数開催中。もっと知りたい臨床トピックから超ニッチな学術トピックまで、参加したいセミナーが見つかります。下記ボタンから、開催中のセミナーを見てみましょう!開催セミナーを見てみる
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2020年2月12日

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