インピーダンス測定検査

「インピーダンス測定検査」とは?歯科用語を解説
最終更新日: 2021年11月24日

インピーダンス測定検査とは?

インピーダンス測定検査とは、電気抵抗値(インピーダンス値)を測定することにより歯の実質欠損の深さ、露髄の有無を診査するう蝕の検査法のひとつである。インピーダンス測定検査ではカリエスメーター®などを用いてう蝕の電気抵抗値を測定する。


一般用語におけるインピーダンス

インピーダンスとは、交流電気回路における電圧と電流の比を表した複素数のことである。直流回路では電圧と電流の比は電気抵抗(レジスタンス)といわれる。単位はΩ(オーム)である。電気抵抗とインピーダンスは回路が直流と交流で違うため正確にはイコールではない。

インピーダンス測定検査の用途

インピーダンス測定検査は、う蝕の診断(深さの判定)、露髄の有無、穿孔の有無、歯根破折の有無、根管長の測定などが判定できる。

保存修復学分野での利用

インピーダンス測定検査は、保存修復学分野において、う蝕の診断、深さの測定、露髄の有無の判定などに利用されている。主にカリエスメーター®︎やエンドドンティックメーター®︎などが用いられる。

インピーダンス測定検査の測定値の指標

インピーダンス測定検査の検査結果については、下記の指標に基づいて読み取る。
  • インピーダンス測定検査で600kΩ以上:健全エナメル質〜エナメル質初期う蝕
  • インピーダンス測定検査で250kΩ〜600kΩ:エナメル質う蝕
  • インピーダンス測定検査で250kΩ以下:象牙質う蝕
  • インピーダンス測定検査で15kΩ以下:露髄

歯内療法学分野での利用

インピーダンス測定検査は、歯内療法において根管長を測定する際に用いられる。根管長測定とは、電気的根管長測定器のよって根管長を測る方法である。電気的根管長測定器は口腔粘膜と根管内に挿入した測定電極の先端との間のインピーダンス値を測定することにより根の長さを把握する装置である。電気的根管長測定器にはルートZX®︎(モリタ)、ジャスティ3.5®︎(ヨシダ)などがある。



「インピーダンス測定検査」の文献・書籍など

【読み】

いんぴーだんすそくていけんさ

【文献・書籍】

『保存修復学 第6版』, 千田彰ら, 医歯薬出版株式会社, 2013.
『新・楽しくわかるクリニカルエンドドントロジー』,小林千尋,医歯薬出版株式会社,2012

著者/監修者情報

歯科医師

歯科医師。文系大学卒業後、歯学部に再入学。歯学部卒業後に歯科医師免許を取得したのち、歯科医師として勤務する傍らワンディー株式会社でライターとして勤務。