歯科用語集
2022年5月25日

象牙質う蝕

「象牙質う蝕」とは?歯科用語の解説と症例を紹介

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象牙質う蝕とは?

象牙質う蝕とは、象牙質にまで達しているが歯髄には達していないう蝕のことです。進行度によるう蝕の分類(C0〜C4)のなかでは、象牙質う蝕はC2に該当します。


象牙質う蝕の層

象牙質う蝕の病巣部は、その脱灰の程度からFurrnerによって次のように分類されています。
  • 多菌層
  • 寡菌層
  • 先駆菌層
  • 混濁層
  • 透明層
  • 生活反応層

多菌層:象牙質う蝕

象牙質う蝕の多菌層とは、象牙質う蝕の病巣における最表層で、象牙細管のなかに多数の細菌が認められる層です。

寡菌層:象牙質う蝕

象牙質う蝕の寡菌層とは、象牙質の脱灰と象牙細管への細菌の侵入が認められる層です。

先駆菌層:象牙質う蝕

象牙質う蝕の先駆菌層とは、象牙細管への細菌の侵入がわずかに認められる層です。象牙質の基質変化は認められません。

混濁層:象牙質う蝕

象牙質う蝕の混濁層とは、細菌の侵入はなく、標本にするとわずかに混濁したように観察される状態の層です。

透明層:象牙質う蝕

象牙質う蝕の透明層とは、象牙細管の石灰化が進行し、健康な象牙質よりも透明に観察される状態の層です。

生活反応層:象牙質う蝕

象牙質う蝕の生活反応層とは、正常な象牙質と象牙質う蝕の透明層との中間に位置している層のことです。
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