歯科用語集
2022年3月15日

歯髄電気診

「歯髄電気診」とは?歯科用語の解説と症例を紹介

PICK UP

歯髄電気診とは?

歯髄電気診とは、歯髄の生死を判定する診査法です。歯髄電気診では、歯表面に電極を当て電気的刺激を段階的に与え、患者の痛みの有無により歯髄の生死を判断することができます。歯髄の生死を判定する方法には、歯髄電気診の他にも温度診や切削診などがあります。深いう蝕・窩洞の場合は歯髄の生死を確認する目的で、歯髄電気診を行うべきです。どの程度の電圧レベルで痛みを感じるかは患者により異なるため、歯髄電気診では反対側同名歯を対象歯として比較をします。

,

歯髄電気診の禁忌

歯髄電気診では電流を流すため、心臓ペースメーカーを装着している患者には禁忌です(最近ではペースメーカーも歯髄電気診では影響を受けないものが製造されているので必ず禁忌というわけではありません)。

歯髄電気診の術式・注意点

診療で歯髄電気診を行う場合には、下記の点に注意する必要があります。
歯髄電気診の術前には歯をきちんと乾燥させる
歯髄電気診では金属の部分では閾値が低下する
歯髄電気診は根未完成歯では閾値が上昇する
歯髄電気診ではコンポジットレジンやセメントの部分では閾値が上昇する

歯髄電気診による歯髄炎の鑑別

歯髄炎電気診は歯髄の生死を判定する診査法であり、歯髄電気診によって歯髄炎の鑑別を行うことは困難です。しかし、歯髄電気診でも歯髄炎の傾向を把握することができる場合もあります。

【歯髄電気診の閾値が低いケース】
歯髄充血の可能性が高い
急性単純性歯髄炎の可能性が高い

【歯髄電気診の閾値が高い】
慢性歯髄炎の可能性が高い
壊疽性歯髄炎の可能性が高い
急性化膿性歯髄炎の可能性が高い




関連用語

PICK UP
1D SNS
掲載情報について

1D(ワンディー)は、歯科医師・歯科衛生士・歯科技工士向けの情報が集まる、日本最大級の専門メディアです。

トップレベルの臨床家・研究者からオンラインで学べる「歯科セミナー」や、臨床・経営・ライフスタイルの最新情報が収集できる「歯科ニュース」など、多彩な歯科医療コンテンツを配信しています。

本サイトは、歯科医療関係者(歯科医師・歯科衛生士・歯科技工士・歯科助手・歯科学生等)を対象に、歯科医療の臨床・研究・経営等に関する情報を集約したものです。歯科医療関係者以外の一般の方に対する情報提供を目的としたものではないことをご了承ください。

また、本サイトで提供する情報について細心の注意を払っておりますが、内容の正確性・完全性・有用性等に関して保証するものではありません。詳細は利用規約をご覧ください。

SNS
© 2024 1D inc.
1D SNS
掲載情報について

1D(ワンディー)は、歯科医師・歯科衛生士・歯科技工士向けの情報が集まる、日本最大級の専門メディアです。

トップレベルの臨床家・研究者からオンラインで学べる「歯科セミナー」や、臨床・経営・ライフスタイルの最新情報が収集できる「歯科ニュース」など、多彩な歯科医療コンテンツを配信しています。

本サイトは、歯科医療関係者(歯科医師・歯科衛生士・歯科技工士・歯科助手・歯科学生等)を対象に、歯科医療の臨床・研究・経営等に関する情報を集約したものです。歯科医療関係者以外の一般の方に対する情報提供を目的としたものではないことをご了承ください。

また、本サイトで提供する情報について細心の注意を払っておりますが、内容の正確性・完全性・有用性等に関して保証するものではありません。詳細は利用規約をご覧ください。

SNS
© 2024 1D inc.