歯科用語集
2025年10月28日

歯頚部

「歯頚部」とは?歯科用語の解説と症例を紹介

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定義・語源

歯頚部とは、歯の根元部分であり、歯冠と歯根をつなぐ部位を指す。語源は「歯」と「頚部」に由来し、頚部は「首」を意味することから、歯の「首」にあたる部分である。歯頚部は、歯の構造において重要な役割を果たし、歯周組織との接触部位でもあるため、歯科治療において特に注意が必要である。歯頚部は、歯の健康状態を示す指標ともなり、歯周病や虫歯のリスクが高まる部位でもある。


臨床における位置づけ・判断基準

臨床において、歯頚部は歯周病や虫歯の診断において重要な位置づけを持つ。特に、歯頚部の露出や変色は、歯周病の進行や根面う蝕の兆候を示すことが多い。判断基準としては、歯頚部の状態を観察し、歯肉の退縮や歯頚部の感受性を評価することが求められる。また、歯頚部の保護を目的とした治療法として、フッ素塗布やシーラントの適用が考慮される。これにより、歯頚部の健康を維持し、さらなる病変を防ぐことが可能となる。


関連用語・類義語との違い

歯頚部に関連する用語としては、歯冠、歯根、歯周組織などが挙げられる。歯冠は歯の上部、歯根は下部を指し、歯頚部はその中間に位置する。また、歯頚部は歯周病の影響を受けやすい部位であるため、歯周組織との関連性も深い。類義語としては「歯の首」や「頚部」があるが、これらは一般的な表現であり、歯科用語としては「歯頚部」が正式な呼称である。歯頚部の理解は、歯科医療において不可欠な知識であり、正確な用語の使用が求められる。


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歯頚部の診断と処置。歯科臨床で役立つ症例と術式の判断ポイント

歯頚部の診断と処置。歯科臨床で役立つ症例と術式の判断ポイント

歯頚部の定義と重要性歯頚部とは、歯の根元部分であり、歯冠と歯根の接続部を指す。この部位は、歯の支持組織である歯槽骨と密接に関連しており、歯の健康において重要な役割を果たす。歯頚部は、歯周病やう蝕の影響を受けやすく、適切な診断と処置が求められる。歯科医師や歯科衛生士は、歯頚部の状態を正確に把握し、適切な処置を行うことで、患者の口腔健康を維持することができる。歯頚部における主な症状と診断方法歯頚部に関連する主な症状には、歯の痛み、知覚過敏、歯肉の腫れや出血がある。これらの症状は、歯周病やう蝕の進行を示す重要なサインである。診断には、視診、触診、X線検査が用いられ、特にX線検査は歯頚部の骨吸収や病変の有無を確認するために不可欠である。歯科医師は、これらの診断手法を駆使して、適切な治療方針を決定する必要がある。歯頚部の処置と術式歯頚部に対する処置は、主に歯周病治療やう蝕の修復が中心となる。歯周病の場合、スケーリングやルートプレーニングが行われ、歯頚部の清掃と炎症の軽減を図る。う蝕に対しては、詰め物やクラウンの装着が必要となることが多い。これらの処置は、患者の症状や歯の状態に応じて選択されるため、歯科医師は慎重な判断が求められる。歯頚部処置のメリットとデメリット歯頚部の処置には、いくつかのメリットとデメリットが存在する。メリットとしては、適切な処置により歯の保存が可能となり、患者の口腔健康が向上する点が挙げられる。一方、デメリットとしては、処置後に知覚過敏が生じる可能性や、再発のリスクがあることが考えられる。歯科医師は、これらの点を患者に説明し、理解を得ることが重要である。歯頚部処置における注意点とコツ歯頚部の処置を行う際には、いくつかの注意点がある。まず、処置前に患者の全身状態や既往歴を確認し、適切な麻酔を行うことが重要である。また、処置後のアフターケアも欠かせない。患者には、口腔衛生の重要性を伝え、定期的なメンテナンスを促すことが求められる。さらに、歯科衛生士は、患者に対して正しいブラッシング方法やフロスの使い方を指導することで、再発防止に寄与することができる。歯頚部の症例と臨床での応用実際の症例として、歯頚部におけるう蝕の進行が挙げられる。患者が知覚過敏を訴え、診査の結果、歯頚部にう蝕が認められた場合、早期の処置が必要である。適切な診断と処置を行うことで、歯の保存が可能となり、患者のQOL向上に寄与することができる。このように、歯頚部の症例は臨床において非常に重要であり、歯科医師や歯科衛生士は常に最新の知識を持ち続ける必要がある。
1D編集部
2024年6月1日
歯科医院で働く新人はこれ見とけば大丈夫!「歯科業界用語」を総まとめ

歯科医院で働く新人はこれ見とけば大丈夫!「歯科業界用語」を総まとめ

歯科医院に初めて勤務する歯科医師・研修歯科医、新卒歯科衛生士、歯科助手の方々は、歯科医院で飛び交っている数々のカタカナ用語に戸惑っているかもしれない。歯科医院は専門的なカタカナ用語も多く、また慣習によって当たり前になっている業界用語も多い。この記事では、そうしたカタカナ用語・業界用語をまとめてみた。新人の歯科医師・歯科衛生士・歯科助手の方はぜひ参考にしていただきたい。新人が知っておくべき歯科用語【病名・治療篇】新人が知っておくべき歯科用語、まずは【病名・治療】篇をお届けしよう。【パフォる(ぱふぉる)】の意味・読み方・例文・歯科用語「パフォる」とは「Paforation(パーフォレーション:穿孔)する」の略で、根管治療の際、本来の根管(根尖)とは異なる位置に穴が開いてしまっている状態を示す。Tranceportation(トランスポーテーション)と表現する場合もある。例文:「あの患者さんパフォっちゃってて大変だったよ」【プルってる(ぷるってる)】の意味・読み方・例文・歯科用語「プルってる」とは「Pulpitis(パルピティス:歯髄炎)になる」の略で、読んで字のごとく歯髄炎の状態を表す。例文:「プルってるので抜髄の準備をお願いします」【ペルってる(ぺるってる)】の意味・読み方・例文・歯科用語「ペルってる」とは、「Periodontitis(ペリオドンティティス:根尖性歯周炎)になる」の略で、Pulと同じように根尖性歯周炎の状態を表す。例文:「プルってたんだけどペルっちゃったかもしれないね」【C(しー)】の意味・読み方・例文・歯科用語「C」とは、う蝕(むし歯)のことである。う蝕は英語でCaries(カリエス)と言い、この頭文字を取って「C」と呼ばれている。例文:「Cが深いから露髄しないように注意しよう」【P(ぴー)】の意味・読み方・例文・歯科用語「P」とは、歯周病のことである。歯周病は英語でPerio(ペリオ)と言い、この頭文字を取って「P」と呼ばれている。例文:「あの患者さんは重度のPだから、しっかりブラッシング指導しないとね」【ペリオ(ぺりお)】の意味・読み方・例文・歯科用語「ペリオ」とは、歯周病のこと全般を指す略語である。歯周病学を意味する英単語 Periodontology の前半部分に由来していると思われる。例文:「あの先生の専門はペリオだから、やっぱり歯周病について詳しいね」【P処(ぴーしょ)】の意味・読み方・例文・歯科用語「P処」とは、歯周疾患処置のことである。前述のように歯周病は「P」と言い、Pに対する処置のことを「P処」と呼ぶ。例文:「P処が終わったら補綴処置に入ろう」【エンド(えんど)】の意味・読み方・例文・歯科用語「エンド」とは、歯内治療・根管治療のこと全般を指す略語である。エンドは、根管治療を意味する英単語 Endodontics の前半部分から由来する。例文:「次の水曜日、エンドの勉強会があるので早めに帰ります」【ペリコ(ぺりこ)】の意味・読み方・例文・歯科用語「ペリコ」とは、Perico(智歯周囲炎)のことで、智歯(親知らず)が原因となって歯周組織が炎症を起こしている状態。例文:「先週ペリコになっちゃってめちゃくちゃ痛かったよ」【Dul(ドゥル)】の意味・読み方・例文・歯科用語「Dul」とは、Decubitus ulcer(口腔褥瘡性潰瘍、義歯不適合)の略で、主に義歯が合わず粘膜に痛みがある時に使う。例文:「何回も義歯調整してるんだけどDulが治らない」【WSD(だぶりゅーえすでぃー)】の意味・読み方・例文・歯科用語「WSD」とは、Wedge Shaped Defect(くさび状欠損)の略で、う蝕や咬合性外傷などによりできた歯頚部の欠損のことである。例文:「まずはWSDの充填から始めてみよう」【P急発(ぴーきゅうはつ)】の意味・読み方・例文・歯科用語「P急発」とは、歯周炎の急性発作のことで、日常臨床で遭遇しやすい症状のひとつである。例文:「これはP急発だね。抗菌薬を処方した方が良さそうだ」【Fistel(ふぃすてる)】の意味・読み方・例文・歯科用語「Fistel」とは、瘻孔(ろうこう)のことで、歯周炎や根尖性歯周炎が原因となり歯肉に排膿路ができた状態を呼ぶ。例文:「Fistelができてるから、原因特定のためにポイント造影しよう」【麻抜(まばつ)】の意味・読み方・例文・歯科用語「麻抜」とは、麻酔抜髄法の略で、歯髄炎を起こした歯に対し麻酔をした上で歯髄を除去し消炎する治療法である。例文:「(デンタルを見て)この深さのCは麻抜になるかな」【根治(こんち)】【RCT(あーるしーてぃー)】【感根処(かんこんしょ)】の意味・読み方・例文・歯科用語「根治」「RCT」「感根処」とは、感染根管治療の略で、根尖性歯周炎を起こした歯に対し歯内療法を行うことである。歯科で「RCT」といえば感染根管治療を差すが、医科や統計学では「Randomized Controlled Trial:ランダム化比較試験」のことを差すので注意。例文:「根治は長引けば長引くほど治癒が難しくなる」【表麻(ひょうま)】の意味・読み方・例文・歯科用語「表麻」とは、表面麻酔の略で、麻酔の注射針が刺さる痛みを緩和するために使う。また浸潤麻酔のことを「浸麻(しんま)」、伝達麻酔のことを「伝麻(でんま)」、局所麻酔のことを「局麻(きょくま)」と呼ぶ。例文:「田中さんに表麻して浸麻しておいてください」【咬調(こうちょう)】の意味・読み方・例文・歯科用語「咬調」とは、咬合調整の略で、咬合性外傷や歯周病、補綴物の調整のためにかみ合わせを調整することを差す。例文:「コンタクトは問題ないからあとは咬調してセットだね」【F-Op, フラップオペ(ふらっぷおぺ)】の意味・読み方・例文・歯科用語「F-Op」「フラップオペ」とは、フラップ手術のことで、歯周基本治療で改善しない歯に対しフラップ(歯肉弁)を開いて目視下で根面の歯石を除去する治療法を呼ぶ。例文:「縁下歯石が残ってるからF-Opで取り切る」【EXT(えきすと)】の意味・読み方・例文・歯科用語「EXT(エキスト)」とは、抜歯のことで英語のExtractからExtと呼ばれるようになった。例文:「3番ユニットにエキストの準備をお願いします」【SP(えすぴー)】の意味・読み方・例文・歯科用語「SP」とは、抜歯後の消毒・洗浄のことで Spulung(ドイツ語)が由来とされている。例文:「今日抜歯(ばっし)したので明日SPで、1週間後に抜糸(ばついと)で」【Hys(ひす)】の意味・読み方・例文・歯科用語「Hys(ヒス)」とは、「象牙質知覚過敏症」のこと。例文:「ヒスがあるので、あまり強く磨かないように指導しておいて」【PZ(ぴーぜっと)】の意味・読み方・例文・歯科用語「PZ」とは、Preparation von Zahnという英語とドイツ語の造語で、支台歯形成を意味する。生活歯の形成は生PZ、失活歯の形成は失PZと呼ぶ。例文:「生PZの形成は露髄しないように慎重に」【KP(けーぴー)】の意味・読み方・例文・歯科用語「KP」とは、窩洞形成のことで、主にう蝕除去後のインレー窩洞形成のことを呼ぶ。Cabity Preparetionの略とされているが「CP」としてしまうとクロラムフェニコールと混同してしまうため頭文字をKとした、など諸説ある。例文:「次回の予約はKP、印象でお願いします」【imp(いんぷ)】の意味・読み方・例文・歯科用語「imp」とは、Impression(印象採得)の略で、修復・補綴物の製作に先立って行われる型取りのことである。例文:「自費のクラウンなのでシリコンimpでお願いします」【BT, バイト(ばいと)】の意味・読み方・例文・歯科用語「BT」「バイト」とは、治療中に行う手技のひとつである「咬合採得」のこと。英語で「噛む」ことは「Bite(バイト)」と呼ぶことに由来する。アルバイトのことではないので混乱しないよう注意しよう。例文:「バイトを取りたいのでワックスとお湯を準備してください」【Set(せっと)】の意味・読み方・例文・歯科用語「Set」とは、装着の意味で、修復・補綴物の装着のことを呼ぶ。例文:「クラウンのsetはレジンセメントが一般的になった」【Brx(ブラキシズム)】の意味・読み方・例文・歯科用語「Brx」とは、Bruxism(ブラキシズム)の略で、歯ぎしりの総称として使われる。タッピング(カチカチ噛む)・クレンチング(食いしばる)・グラインディング(歯ぎしり)などの癖がある。例文:「Brxがある患者さんにはマウスピースの使用を勧めた方がいい」【HRT(エイチアールティー)】の意味・読み方・例文・歯科用語「HRT」とは、Horizontal Retinal Teeth(半埋伏歯)のことで、一般的には半埋伏智歯のことを差す。例文:「右下のHRT、あのExtは難しそうだね」【レ充(れじゅう)】の意味・読み方・例文・歯科用語「レ充」とは、レジン充填の略で、窩洞形成後のCR充填のことを差す。例文:「Ⅰ級窩洞だからインレーじゃなくてレ充でいいね」【SRP(えすあーるぴー)】の意味・読み方・例文・歯科用語「SRP」とは、スケーリング・ルートプレーニングのことである。Scaling Root Planingの頭文字を取って略している。例文:「SRPしたんですがあまり改善が見られません」【BOP(びーおーぴー)】の意味・読み方・例文・歯科用語「BOP」とは、Bleeding On Probing(プロービング時の出血)の略で、歯周病の活動度の指標として用いられる。例文:「右上7番、BOP(+(プラス))です」【メンテ(めんて)】の意味・読み方・例文・歯科用語「メンテ」とは、メインテナンスの略で、一通り治療が終わった後定期的に検査し口腔内の状態を良好に保つために行われるケアのことである。例文:「今日で治療は終了ですので、メンテに移行しましょう」【不適(ふてき)】の意味・読み方・例文・歯科用語「不適」とは、不適合の略で、インレーやクラウンなどの技工物が合わないことを差す。例文:「マージン不適のため再製作お願いします」【メタボン(めたぼん)】の意味・読み方・例文・歯科用語「メタボン」とは、メタルボンドの略である。正確には、陶材焼付鋳造冠や金属焼付ポーセレンなどと呼ばれる自費治療のクラウンのことである。例文:「メタボンの調整は専用のポイントを使う必要がある」【デンチャー(でんちゃー)】の意味・読み方・例文・歯科用語「デンチャー」とは、義歯(入れ歯)のことである。全部床義歯のことを「フルデンチャー」やその頭文字を取って「FD」、部分床義歯のことを「パーシャルデンチャー」やその頭文字を取って「PD」と略したりする。例文:「将来はデンチャーを学びたいので補綴科に入ろうと思います」【GP(じーぴー)】の意味・読み方・例文・歯科用語「GP」とは、歯科業界においてはいくつかの意味を持っています。1つ目の「GP」の意味とは、Gingival Preparationの頭文字を取ったもの。つまり「歯肉切除術」のことを言う。歯肉切除術は歯周ポケットを含む歯肉を切除することで健康な歯肉を獲得する歯周外科治療のひとつ。歯周ポケットを含む歯肉を切除することで健康な歯肉形態を獲得する歯周外科治療である(1D歯科用語集)。2つ目の「GP」の意味は、「ガッタパーチャポイント」のこと。ガッタパーチャポイントは根管充填の際に根管内に充填される材料である。英語ではGuttapercha Pointと書き、その頭文字を取ってGPと呼ばれることもある。3つ目の「GP」の意味は「一般開業医」、英語にするとGeneral Practitionerを指している。一般開業医・GPとは、要するに「街の歯医者さん」のことである。深い専門があるというわけではなく、地域の患者さんに対して広い分野の歯科医療を提供できる歯科医師を意味する。例文:「Cが縁下まで進んでるから、GPしてから充填しよう」例文:「再根治なんだけど、GPが硬くなっててなかなか取れないよ」例文:「将来はGPになって地域の歯科医療に貢献したいです」新人が知っておくべき歯科用語【材料・器材篇】新人が知っておくべき歯科用語、次に【材料・器材】篇をお届けしよう。【デンタル(でんたる)】の意味・読み方・例文・歯科用語「デンタル」とは、デンタルエックス線写真のことで、口内法撮影のことを差す。雑談ではオールデンタル(全国歯学部体育大会)のことを略してデンタルと呼ぶ時もある。例文:「このデンタル誰が撮ったの?全然写ってないじゃん」【パントモ、パノラマ(ぱんとも、ぱのらま)】の意味・読み方・例文・歯科用語「パントモ」「パノラマ」とは、「オルソパントモグラフィ」「パノラマエックス線写真」の略で、口外法撮影のことを差す。例文:「田中先生にパントモを撮影しておくよう伝えておいて」【マイクロ(まいくろ)】の意味・読み方・例文・歯科用語「マイクロ」とは、マイクロスコープ(顕微鏡)の略で、歯内療法や歯周治療で用いられる機器のことである。肉眼では確認できない細部まで目視できるのでより精密な治療ができる。例文:「マイクロがある歯科医院に転職したいです」【カルシ(かるし)】の意味・読み方・例文・歯科用語「カルシ」とは、「カルシペックス(商品名)」という水酸化カルシウム製剤の略称で、根管貼薬に用いられる。例文:「貼薬するのでカルシ持ってきてください」【カルボ(かるぼ)】の意味・読み方・例文・歯科用語「カルボ」とは、カルボキシレートセメントの略で、元来は合着・裏装の用途として製造されていたが仮封に用いられることが多い材料である。例文:「キャビトンとカルボで二重仮封してください」【シェード(しぇーど)】の意味・読み方・例文・歯科用語「シェード」とは、クラウンなどの歯冠色やホワイトニングでの歯の色や明るさの指標のことで、シェードガイドと呼ばれるモデルと比べて判断する。例文:「シェードA3が日本人の平均です」【J(じぇー)】の意味・読み方・例文・歯科用語「J(ジェー)」とは、ポビドンヨードのことで「J ヨード液」という販売名から略して呼ばれるようになった。歯科では術野の消毒や根管貼薬に用いられる。例文:「排膿が多いからJ貼薬して仮封はオープンにしよう」【CR(しーあーる)】の意味・読み方・例文・歯科用語「CR」とは、コンポジットレジンの略で、主にう蝕に対する修復治療などで窩洞に充填する材料として用いられる。一般的には光重合型の物を差す。例文:「充填するのでCRの準備してください」【TeC(てっく)】の意味・読み方・例文・歯科用語「TeC(テック)」とは、「テンポラリークラウン(Temporary Crown)」の頭文字を取った略語で、要するに「仮歯」のことである。例文:「この辺にTec飛んでこなかった?」【T-fix(てぃーふぃっくす)】の意味・読み方・例文・歯科用語「T-fix」とは、暫間固定のことで動揺歯に対しレジンなどを用いて歯を固定することで改善を見込む治療法のことを差す。例文:「Pで5番が動揺してるので456でT-fixしましょう」【マルモ(まるも)】の意味・読み方・例文・歯科用語「マルモ」とは、歯の石膏模型(スタディーモデル)のことである。「模型」の頭文字の「模」をマルで囲んでいたことから、マルモと呼ばれるようになった。例文:「次の症例検討で使うからマルモとっておいて」新人が知っておくべき歯科用語【保険・カルテ用語篇】新人が知っておくべき歯科用語、【保険・カルテ用語】篇をお届けしよう。【歯清(しせい)】の意味・読み方・例文・歯科用語「歯清」とは、機械的歯面清掃の略で、歯磨剤を用いたポリッシングのことをいう。例文:「歯清は2ヶ月に1回算定できます」【SPT(えすぴーてぃー)】の意味・読み方・例文・歯科用語「SPT」とは、Supportive Periodontal Therapy(歯周病安定期治療)の略で、例文:「BOP(ー)でも4mm以上のポケットが残っている場合はSPTでメインテナンスしていきましょう」【歯管(しかん)】の意味・読み方・例文・歯科用語「歯管」とは、歯科疾患管理料の略で、継続的管理を必要とする歯科疾患がある患者に対して、セルフケアに加えて病状が改善した歯科疾患などの再発防止および重症化の予防を評価したものを差す。例文:「歯管の紙を渡すの忘れないようにしてね」【補管(ほかん)】の意味・読み方・例文・歯科用語「補管」とは、補綴物維持管理料の略で、クラウンやブリッジに対し2年間の保証期間をつける代わりに維持・管理料として100〜440点算定する制度のことである。例文:「そのクラウンは補管期間中だから無料でやり直しだね」【か強診(かきょうしん)】の意味・読み方・例文・歯科用語「か強診」とは、かかりつけ歯科医機能強化型歯科診療所の略で、虫歯や歯周病などあらゆる歯科疾患の重症化を予防し、定期的なメンテナンスを行えると厚生労働省が認可した歯科医院のことを呼ぶ。 本来予防歯科は保険では認められていないが、様々な基準をクリアした歯科医院のみを対象に予防を含む保険適応の範囲が拡大される。例文:「当院はか強診に認定されています」【実地指(じっちし)】の意味・読み方・例文・歯科用語「実地指」とは、歯科衛生士実地指導料の略で、歯科疾患がある患者に対して歯科医師の指示を受けた歯科衛生士が直接15分以上の実地・指導を行い、指導内容を記載した文書を提供した際に算定する。例文:「実地指の紙は必ず記入してください」新人は覚えることがたくさんいかがだっただろうか。歯科医院で働く新人は、覚えることが山ほどあって大変である。この記事が皆さんの仕事の一助になれば幸いだ。歯科セミナーなら「1D(ワンディー)」で!日本最大級の歯科医療メディア「1D」では、診療に役立つオンラインセミナーを多数開催中。もっと知りたい臨床トピックから超ニッチな学術トピックまで、参加したいセミナーが見つかります。下記ボタンから、開催中のセミナーを見てみましょう!開催セミナーを見てみる
1D編集部
2022年8月26日
【速報】前歯部用CAD/CAM冠ブロック保険収載 2020年夏、KATANAの陣

【速報】前歯部用CAD/CAM冠ブロック保険収載 2020年夏、KATANAの陣

令和2年8月19日に中央社会保険医療協議会 総会(第464回)が開催された。その中で、医療機器に係る保険適用決定区分及び価格(案)として、前歯部に用いることが出来るCAD/CAM冠用ブロックの保険収載が議題に上がった(医療機器の保険適用について)。本件は令和2年度の診療報酬改定の議論において医療技術評価分科会が ”診療報酬改定において対応する優先度が高い技術” として評価していたものである。注目していた歯科関係者は多かったと思うがチタンFMC同様に4月に収載されることはなかったが、本年9月に収載予定となった格好である。診療点数診療点数は以下の通りである。 製作点数1200点 + 材料点数576点※= 1776点※現時点材料点数は書かれていないため推定適用範囲は 中切歯・側切歯・犬歯 である。今回の収載にあたりCAD/CAM冠用材料(Ⅳ)という新しい区分が設けられる見込みだ。以下が詳細である。CAD/CAM冠用材料(Ⅳ) 次のいずれにも該当すること。 ア シリカ微粉末とそれを除いた無機質フィラーの合計の質量分率が60%以上であること。イ ビッカース硬さが 55HV0.2 以上であること。 ウ 37 ℃の水中に7日間浸漬後の3点曲げ強さが160MPa以上であること。 エ 37 ℃の水中に7日間浸漬後の吸水量が32μg/㎣ 以下であること。オ【NEW】 歯冠長に相当する一辺の長さが14 ㎜以上であること。 カ【NEW】シリカ微粉末とそれを除いた無機質フィラーの一次粒子径の最大径が5㎛以下であること。 キ【NEW】エナメル色(切縁部色)とデンティン色(歯頚部色)、及びこれらの移 行色(中間色)を含む複数の色調を積層した構造であること。  058 CAD/CAM冠用材料について (3)CAD/CAM冠用材料(Ⅳ)は前歯に使用した場合に限り算定できる。 (4)CAD/CAM冠用材料(Ⅲ)を大臼歯に使用した場合及びCAD/CAM冠用材料(Ⅳ)を前歯に使用した場合は、製品に付属している使用した材料の名称及びロット番号等を記載した文書(シール等)を保存して管理すること(診療録に貼付する等)。 【NEW】と書いたところは新たに追加された内容である。それ以外はCAD/CAM冠 用材料(Ⅱ)の小臼歯用材料と同じであった。つまり前歯部用とするためにブロックの大きさや色の指定をいれたことがわかる。しかし、フィラーの粒子径の最大値を規制した理由は興味深い点である。メーカーの担当者に後日確認してみたいと思う。また、大臼歯と同様にロット番号等のシールの保存義務があることは重要な点だ。今の所小臼歯にこの義務はないが、どこかのタイミングで小臼歯にも保存義務が加えられるのではないだろうか。 以下は参考情報だが、適用時にはシェードテイクとテンポラリークラウンの点数を加算することが可能だ。点数としては少ないが請求漏れがない様に留意したい。(5)前歯に対し、CAD/CAM冠を製作する場合において、CAD/CAM 15冠用材料(Ⅳ)の色調を決定することを目的として、色調見本とともに当該歯 冠補綴を行う部位の口腔内写真を撮影した場合は、区分番号D010に掲げる歯冠補綴時色調採得検査に準じて算定する。 (6)前歯に対し、区分番号M001に掲げる歯冠形成のうち、CAD/CAM冠に係る費用を算定した歯又はCAD/CAM冠の歯冠形成を行うことを予定している歯で、テンポラリークラウンを用いた場合は、区分番号「M003-2」に掲げるテンポラリークラウンに準じ、当該歯に係る処置等を開始した日から当該補綴物を装着するまでの期間において、1歯につき1回に限り算定す る。 参考として以下にそれぞれの点数を記載する。D010 歯冠補綴時色調採得検査(1枚につき) 10 点 M003-2 テンポラリークラウン(1歯につき) 34 点 保険収載第1号の材料今回収載される材料の詳細は以下のとおりである。メーカー: クラレノリタケデンタル株式会社 販売名: カタナ アベンシア N グラデーションタイプのCAD/CAM冠用ブロックはクラレノリタケデンタル以外にも松風やヤマキンから販売されてる。しかし現時点でこれらは保険収載材料ではないためロット番号等のシールが用意されない。言うまでもないが材料を保険請求することはできない。半年程度すれば他メーカーも追従してくるのではないだろうか。硬質レジン前装冠の行方は現在の保険診療で前歯部に用いることが出来て最も使われているのは硬質レジン前装冠であろう。今回のCAD/CAM冠の前歯部適用拡大によって果たしどのような変化が起こるのだろうか。臨床的な視点ではドクターの判断によって様々であろうとことからぜひコメント欄にて議論いただきたい。ここでは製作点数のみを比較してみたい。・前歯部CAD/CAM冠製作点数1200点 + 材料点数576点= 1776点・硬質レジン前装冠製作点数1174点 + 材料点数835点= 2009点(+233点)硬質レジン前装冠の点数が若干高い。患者価格としてみたら同等と言って良いかもしれない。そうなると、患者へ説明する際にメタルレスという選択は魅力的になるのだろうか。加えて、金銀パラジウム合金の価格はこの10月に減額改定されることが決まっているため差は縮まるだろう。金パラ価格に右往左往しない安定した経営という観点からCAD/CAM冠を選択するドクターもいるのではないだろうか。最後に今回の改定でほぼすべての歯冠修復にCAD/CAM冠を用いることが可能となった。これの意味するところは筆者として二つあると考える。1.補綴製作の機械化の推進2.金銀パラジウム合金の排除1は品質の均質化であるが、言い換えれば歯科技工士の労働環境の改善ともとれる。機械化によりラボの環境は大きく変わり、働き方も改善している例もある。一方で、製作工程は効率化が進みラボの規模によって価格に差が出やすくなる。また、ミリングマシンを導入したものの稼働率が上がらないため価格を下げ営業を行うなどの愚行に走る。保険診療という定められた価格があるなかで価格競争を抑制するため業界一体となって取り組む必要があるだろう。2に関しては、今回の件で金パラの使用量が大幅に低減するとは考えにくいが、脱金パラの方針は間違いなく厚労省の中にあると考えるのが妥当だろう。厚労省の保険診療の方針について調べ考察することで医院およびラボ経営の一助になるのではないかと考える。歯科セミナーなら「1D(ワンディー)」で!日本最大級の歯科医療メディア「1D」では、診療に役立つオンラインセミナーを多数開催中。もっと知りたい臨床トピックから超ニッチな学術トピックまで、参加したいセミナーが見つかります。下記ボタンから、開催中のセミナーを見てみましょう!開催セミナーを見てみる参考文献・中央社会保険医療協議会 総会(第464回) 医療機器の保険適用について
青木 秀馬
2020年8月19日
歯科治療による死亡事故 File.03:抜去した乳臼歯が口腔内に落下し窒息死した事例

歯科治療による死亡事故 File.03:抜去した乳臼歯が口腔内に落下し窒息死した事例

本記事では、乳臼歯の抜歯時の際に抜去した歯が口腔内に落下し、小児患者が気道閉塞によって窒息死してしまった事例を取り上げ、考察をする。事故にあった患者は4歳児で、術者である歯科医師は異物摘出の手法に過失があったとして、合計で4,595万円の賠償が認容された事故である。事故の概要Aちゃん(4歳)は、8月下旬に歯痛のため母の付添でB歯科医院を訪れた。勤務医のC歯科医師はAちゃんを乳臼歯の急性化膿性根尖性歯周炎と診断し、初診の4日後に乳臼歯の抜歯術が行われた。事前に抜歯を伝えていなかったせいか、Aちゃんは抜歯鉗子が歯頚部を挟んだ時点で泣いて嫌がりだした。C歯科医師は、アシストに就いていた歯科衛生士と共にAちゃんをなだめた。Aちゃんがある程度落ち着いて来たところで、抜歯を再開し、乳臼歯を脱臼させた。ところが、乳臼歯の脱臼と同時にAちゃんは急に顔を右に振った。左頬に鉗子が当たり、乳臼歯は鉗子から脱落した。Aちゃんは大声で泣き始めた。C歯科医師は乳臼歯を吐き出させようと考え、自分の手でAちゃんを抱きかかえスピットンに吐き出させようと試みた。起き上がらせると、Aちゃんの泣き声は出なくなり、呼吸困難の状態を示した。この時、すでに乳臼歯は声門の奥へと入っていたのだ。Aちゃんは気道閉塞を起こし、まもなく死亡した。過失は「異物落下後の対応」にあった裁判所はC歯科医師の過失を重く見た。口腔内に異物を落下させた場合は、気道閉塞を疑わなくてはならない。特に泣いている小児は声門が開いている状態にあるため異物は気道に入りやすい。当時のガイドラインでも水平位診療で異物を落下させた場合はまずは顔を横に向かせ口腔内の異物を確認し、鉗子で取る事が第一選択であるとされていた。C歯科医師は口腔内の異物の位置を確認せずに起き上がらせた。皮肉にも、これが抜去した乳臼歯を気道に送り込む直接的な要因となった。裁判所は本件について「抜歯の際に生じうる窒息死の危険性及びその防止策についてほとんど思い至らなかったとしかいいようのないような態様の注意義務違反がC歯科医師に存した」とまで述べている。偶発的事故は「起こり得る」偶発的な事故は、一定程度の頻度で起こり得る。これは医療事故に対する考え方の大原則だ。だからこそ、われわれ歯科医療者も正確な知識をベースとした咄嗟の対応が求められている。今回の事故のように気道閉塞が生じた場合も、気管切開や気管穿刺はしないまでも、背部叩打法などによる対処は「知っていればできる」可能性があったことである。子どもを歯科医院に通院させて死亡事故に巻き込まれた患者家族の悲痛な思いは想像に難しくないが、立ち会った歯科医療者の苦しみ、また歯科医師の責任も大きなものである。一定程度の頻度で起こり得る偶発的な事故に対して適切に対応するためにも、正しい知識と対応法は知っておくべきである。歯科セミナーなら「1D(ワンディー)」で!日本最大級の歯科医療メディア「1D」では、診療に役立つオンラインセミナーを多数開催中。もっと知りたい臨床トピックから超ニッチな学術トピックまで、参加したいセミナーが見つかります。下記ボタンから、開催中のセミナーを見てみましょう!開催セミナーを見てみる参考文献抜去歯の口腔内落下窒息死事故について, メディカルオンライン, <URL>, 2020-06-18閲覧国民医療費の状況, 厚生労働省, <URL>, 2020-06-18閲覧
宇梶 淳平
2020年7月7日

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