歯科用語集
2025年10月28日

口腔外バキューム

「口腔外バキューム」とは?歯科用語の解説と症例を紹介

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定義・語源

口腔外バキュームとは、歯科治療において使用される吸引装置の一種である。この装置は、患者の口腔内で発生する唾液や血液、切削片などを効率的に吸引することを目的としている。語源は「口腔外」に由来し、口腔内ではなく外部で吸引を行うことから名付けられた。一般的には、歯科治療中の視界を確保し、感染リスクを低減するために使用される。口腔外バキュームは、特にインプラント治療や外科的処置において、その重要性が増している。


臨床における位置づけ・判断基準

口腔外バキュームは、臨床現場において非常に重要な役割を果たす。特に、歯科治療中の感染予防や治療の効率化に寄与する。判断基準としては、治療内容や患者の状態に応じて使用の必要性を評価することが求められる。例えば、抜歯やインプラント手術などの侵襲的な処置では、口腔外バキュームの使用が推奨される。また、患者の快適性を向上させるためにも、適切なタイミングでの使用が重要である。これにより、治療の質が向上し、患者の満足度も高まる。

関連用語・類義語との違い

口腔外バキュームに関連する用語としては、口腔内バキュームや吸引装置が挙げられる。口腔内バキュームは、患者の口腔内で直接使用される吸引装置であり、主に唾液や小さな切削片を吸引するために用いられる。一方、口腔外バキュームは、外部からの吸引を行うため、より大きな量の液体や異物を効率的に処理できるという利点がある。これにより、治療中の視界を確保し、感染リスクを低減することが可能となる。したがって、両者は使用目的や効果において明確な違いがある。

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口腔外バキューム、ちゃんと使えてる?サブスクでお得に最新設備を導入しよう

口腔外バキューム、ちゃんと使えてる?サブスクでお得に最新設備を導入しよう

厚生労働省が推奨する、院内感染対策の施設基準でもある「口腔外バキューム」を設置している歯科医院は多いだろう。しかし製品によって機能はもちろん異なり、設備としての要件や使用法をしっかり満たせているかは疑問だ。つまり、あれば何でも良いというわけではない。今回は感染対策の中でも口腔外バキュームに焦点を当て、意外と知らない型式による違いなどを紹介したい。口腔外バキュームの普及と誤解口腔内を治療する歯科医院は、感染症予防と衛生管理の徹底が患者からの信頼度に直結する。コロナ渦を通して、患者の感染症に対する意識が高まったこともあり、より清潔で安全な環境の整備が必要となった。あなたの医院ではどのような対策がなされているだろうか。有効な対策として口腔外バキュームがある。口腔内バキュームでは吸引できなかった微細な水や唾液、切削粉塵、におい等を吸い取ることができる。特に治療時に発生するエアロゾルは、患者の血液や微生物、病原菌も含んでおり、院内感染を引き起こす原因だ。これらを防ぐためにも、口腔外バキュームの使用が推奨されている。厚生労働省によると「口腔内バキュームのみ使用した歯の切削後に、患者の口腔レンサ球菌が術者のマスク・眼鏡、診療室の空気中から検出された一方で、口腔外バキュームを併用した場合の細菌の検出約9 割減少した」との結果が報告されている。そのため、口腔外バキュームの設置はあらゆる制度のより高い水準の施設基準となっている。「口腔管理体制強化加算(口管強)」や「歯科外来診療感染対策加算」認定基準の一つとして、「歯科用吸引装置により、歯科ユニット毎に歯の切削や義歯の調整、歯冠補綴物の調整時等に飛散する細やかな物質を吸引できる環境を確保していること」があり、この基準を満たすためにも口腔外バキュームを設置する医院は多い。しかし、口腔外バキュームを効果的に使えているかはまた別問題となる。基準を満たすために、簡易的な移動型の口腔外バキュームだけを使用してはいないだろうか。移動型は、導入コストが低く、最低でも一台購入すれば移動して使用できるといったフレキシブルな面もあるため、比較的導入しやすい選択肢となっている。しかし、いくつかの問題点があり、結果的に不適切な使用になってしまう場合があることに注意が必要だ。手軽な「移動型」のリスク移動型バキュームの特徴は、一台で吸引、汚染物の除去、排気を完結させられる点である。必要なすべての機能が一台にまとまっているため、設置・移動をスムーズに行うことができる。また小型なものが多く、価格帯も低くなっている。このような導入のしやすさから、前述したとおり、感染症対策において移動型を設置する歯科医院が急増した。しかし、これらの利点は、かえって口腔外バキュームとしての効果を損なっている。注意すべき点の一つ目として、移動型の製品は吸引力が弱いという点が挙げられる。製品によって差はあるものの、小型化によってより強い力を出すことは難しくなる。十分な吸引力を持たなければ、拡散しやすいエアロゾルを取り逃してしまい、口腔外バキュームの役割を果たせない。また石膏やレジンなどを吸えないこともあるので注意が必要だ。注意すべき点の二つ目は、移動型バキュームの排気方法である。吸引された空気はフィルターを通った後、移動型バキュームの外へと排気される。つまり、排気は室内で行われることになる。いくらフィルターを通った空気とはいえ、完全に汚染物質を除去できるとは断定できない。よって室外へ排気した場合と比べれば、移動型バキュームは十分な安全性を保てないと考えられる。その他にも移動型には、室内の騒音や位置決めの取りづらさなどといった問題もある。これらを踏まえると、「口腔内バキュームで除去しきれなかった物質の除去」と「飛沫やエアロゾルによる環境汚染の防止」という本来の目的を果たすには能力の劣る面があり、扱いやすさにおいても移動型にはデメリットがあることを把握しなければならない。正しい感染対策として適切な使用そこで、口腔外バキュームの効果を最大限に発揮するため、移動型に代わる製品がセントラル型となる。セントラル型とは、強力な基幹吸引モーターを機械室に取りつけ、設備された配管を通じて各ユニットの吸引口から汚染粉塵を吸引する方式である。移動型と異なり、吸引口は各ユニットに固定して設置し、基幹部分へと送る配管も床下に敷設する必要がある。そのため、導入には大規模な工事を伴い、価格帯も高めになるのだが、その分の効果が期待できる。まず、吸引モーターは移動型のように小型化する必要がなくなり、強力な吸引力が得られる。吸引力の強化は、治療時に排出される汚染物質の取り逃しを減らすことにつながる。加えて、各ユニットから離れた場所に吸引モーターを置くことによって、診療室内の静音化も可能になる。またセントラル型では、排気口を室外にとりつけることができる。これによって、万一フィルターで汚染物質が完全に取り除かれなかった場合の再拡散を防ぎ、感染症対策という観点において安全性が高められるのだ。以上のように、セントラル型は移動型と比べると、あらゆる面で長けた性能を持ち、本来の目的により近づいた結果が期待できる。しかし、導入コストの面からセントラル型を選択しない歯科医院が多いのが実情である。特にテナント歯科であれば、配管工事に時間とコストがかかるため設備投資に手が回らないだろう。実際、2020年5月のデータでは全国で15%ほどの歯科医院にしか設置されていない。やむを得ず、移動型で対応するという形になりがちだ。しかし一台一台が幅を取るため、全台設置までとは至らないだろう。初期費用に悩まない「セントラル型」のサブスクが登場そんなセントラル型の口腔外バキュームを、手軽に導入できる方法がある!株式会社Deportでは、2024年4月から「セントラル型」のサブスクリプション(定額制)サービスを開始した。また、通常購入でも定価380,000円とリーズナブルな設定となっている。これまで、その初期費用の高さから、なかなかセントラル型の設置に踏み出せなかった医院も多いことだろう。しかし、このサービスとリーズナブルな価格によって設置のハードルが格段に低くなる。株式会社Deportのセントラル型バキュームは、強力なモーターによってウィルスや石膏、レジンの吸引が可能。関節部はフレキシブルに動き、位置調整が誰でも簡単にできる。スタイリッシュで診療室内の幅をとらないデザインだ。またサブスクリプションは「支払手数料」といった費用科目で経理処理ができるため、固定資産税がかからない。さらに、料金内にはメンテナンス料も含まれているため、いつまでも安心して使い続けることができる。このような利点はサブスクリプションならではのものだ。「手軽に導入したい」という医院にお勧めなこのサービス、気になる金額は?アーム&ポールとモーターそれぞれ一台ずつ契約することが可能。組み合わせでの利用は月額26,020円で利用することができ、4年目以降はなんと月額13,010円となる。リースよりもお得で、4年目以降いつでも解約できるのも、このサービスの特徴だ。定常的に利用している、もしくは利用する可能性が高い場合は、こちらのサブスクを活用して長期利用するのがおすすめだ。継続年数、設置数によって月額は変動するため、下の表が参考だ。※税抜価格となります令和6年6月の診療報酬改定で加算対象にさらに令和6年6月のの診療報酬改定により、個室や陰圧室での処置が加算されることとなった。従来、医科でのみ個室や陰圧室の定義がなされていたが、今回の改定で歯科にも表記されるようになったのだ。その詳細は、「歯科診療特別対応加算」が細分化され「円滑に処置する手技・手法を用いる、もしくは個室/陰圧室にて診療を行う」事で、250点もしくは500点の加算が得られるといったものである。 これは株式会社Deportの口腔外バキュームにも適用される。株式会社Deportの口腔外バキュームを使った陰圧検証において、密閉空間で口腔外バキュームを設置し検証した結果、約25秒で2.5pa(陰圧と認められる数値)を測定することができた。よって、個室内で株式会社Deportの製品を使用すると陰圧対応と認められるため、特別対応加算を得られることとなった。 ※口腔外バキューム(DeApollo)での検証結果感染対策がより重要視されている 診療報酬改定を受けて、感染対策はさらに重要事項となっている。 具体的には従来の「外来環」が廃止され、「歯科外来診療医療安全体制加算」と「歯科外来診療感染対策加算」の2つに分けられ、より高い水準の施設基準に変更となった。 これまでは、基本的なAEDなどの医療機器の整備と緊急時の他医療機関との連携準備ができていることが施設基準となっていた。しかしこの度の改正により、感染対策も施設の基準に追加されることとなった。感染対策にはCOVID-19といった新興感染症も含まれている。 つまり、感染症の流行期であっても医療を止めてはならないという訳だ。 また、近年では患者だけでなく衛生士においても、感染症対策の設備が整った医院を選ぶ傾向が顕著である。口腔外バキュームを設置することは、患者から、スタッフから、そして国からも求められている投資なのではないだろうか?衛生管理に力を入れているかの尺度となる、セントラル型の口腔外バキューム。新しく誕生した株式会社Deportのサブスクリプションサービスを使い、より清潔な診療室を手軽に目指してみてはいかがだろうか。詳細はこちら
1D編集部
2024年8月1日
口腔外バキュームの導入と活用。歯科臨床での処置と症例に基づく判断ポイント

口腔外バキュームの導入と活用。歯科臨床での処置と症例に基づく判断ポイント

口腔外バキュームの定義と役割口腔外バキュームとは、歯科治療において使用される吸引装置であり、患者の口腔内からの唾液や血液、切削片などを効率的に吸引するための機器である。これにより、治療中の視野を確保し、感染症のリスクを低減することが可能となる。特に、歯科治療においては、口腔内の清潔さが重要であり、口腔外バキュームはその役割を果たすための重要なツールである。臨床現場では、特に外科的処置やインプラント手術など、出血や切削物が多く発生する場面での使用が推奨される。口腔外バキュームのメリットとデメリット口腔外バキュームの主なメリットは、治療中の視野を確保し、患者の快適性を向上させる点にある。具体的には、以下のような利点が挙げられる。1. **視野の確保**: 吸引により、血液や唾液が視界を妨げることがなく、治療の精度が向上する。2. **感染症リスクの低減**: 患者の口腔内の清潔を保つことで、感染症のリスクを減少させる。3. **患者の快適性向上**: 吸引により、患者が不快感を感じることが少なくなる。一方で、デメリットとしては、機器の導入コストやメンテナンスが必要であること、また、操作に慣れるまでの時間がかかる場合があることが挙げられる。口腔外バキュームの使い方と手順口腔外バキュームを使用する際の基本的な手順は以下の通りである。1. **準備**: 患者の口腔内を清掃し、必要な器具を準備する。2. **装置の設置**: 口腔外バキュームを患者の近くに設置し、吸引チューブを口腔内に挿入する。3. **吸引開始**: 治療を開始し、必要に応じて吸引を行う。4. **治療後の確認**: 治療終了後、口腔内の清掃を行い、患者の状態を確認する。この手順を遵守することで、効果的に口腔外バキュームを活用することができる。口腔外バキュームの導入における注意点口腔外バキュームを導入する際には、いくつかの注意点がある。まず、機器の選定においては、吸引力や音の大きさ、操作のしやすさを考慮する必要がある。また、定期的なメンテナンスを行い、常に清潔な状態を保つことが重要である。さらに、患者への説明を十分に行い、使用中の不安を軽減することも大切である。特に、初めて使用する患者には、吸引の目的や効果を説明することで、安心感を与えることができる。臨床での症例と判断ポイント口腔外バキュームの使用が特に効果的な症例として、インプラント手術や抜歯、歯周外科手術などが挙げられる。これらの処置では、出血や切削物が多く発生するため、視野の確保が重要である。判断ポイントとしては、手術の種類や患者の状態に応じて、吸引の強さやタイミングを調整することが求められる。また、患者の快適性を考慮し、必要に応じて吸引を行うことで、より良い治療結果を得ることができる。まとめ口腔外バキュームは、歯科治療において非常に重要な役割を果たす機器である。視野の確保や感染症リスクの低減、患者の快適性向上に寄与するため、臨床での導入が推奨される。その使用にあたっては、適切な手順や注意点を理解し、症例に応じた判断を行うことが重要である。これにより、より安全で効果的な歯科治療を提供することが可能となる。
1D編集部
2024年6月1日
採用ボーナス100万円!第二の物販王子、募集中。

採用ボーナス100万円!第二の物販王子、募集中。

今回は、分院長を募集する細田歯科医院(JR総武線「小岩駅」徒歩12分・京成小岩駅 徒歩10分)にて、中原先生に詳細をお伺いしてきました。 細田歯科医院(外観) ロゴマーク 理事長の中原維浩先生 1D編集部 浅田りさ(以下、浅田):分院長を募集しようと思った、その経緯は何でしょうか? 中原 維浩 先生(以下、中原先生):細田歯科医院は父の代で開業して約40年で、引き継いで7年目の昨年11月にフルリニューアルしたんです。ほら、すごく綺麗でしょ〜?世界中(中国・台湾・スウェーデン・アメリカ・ドイツの方々)から見学者の訪れる待合室自動精算機元祖待合マーケティング発祥の場所 世界に10人もないTePeアンバサダーの中原先生が考案した、細田歯科医院限定のTePe歯ブラシ浅田:やはり!中に入った瞬間、とても清潔感があって上質な癒される空間だなぁと感じたのは、リニューアルされていたからだったのですね。こだわりのユニットは全てタカラベルモント、オペ室となっている個室はモリタゾーニングをされていて高水準の滅菌体制を完備、滅菌技師もいて安心の診療環境 中原先生:嬉しいです。あ、経緯ですよね(笑)。そのリニューアル時に2台チェアの増設をして合計6台になったことで、より多くの患者さんを見れるようになったことが理由の一つですね。もう一つ、私は株式会社を2つやっていて、その活動が対外的なセミナーになることが多く、医院を空けざるを得なくなってしまったんです。そういった活動をどんどんやっていきたいと思うと同時に診療も行う必要があるので、そんな時、細田歯科医院を任せられる頼れる分院長がいて欲しいなぁと思ったのがきっかけですね。浅田:確かに先生は至る所でご活躍されてますもんね…。では細田歯科医院に来たら、どのようなことが学べますか? 中原先生:ありがたいことに、下は0歳から上は102歳の幅広い年代の患者さんがバランスよく来院して頂いています。また小岩という地域性もあってか、「包括的歯科診療」をしたい人にとても向いています。というのも、症例が整い過ぎているんですよ。同じ東京都のとある歯科医院で聞いたと話によると、総義歯なんて歯医者10年やってて2回しか見たことがないといっていましたが、細田歯科医院では1日に5人は見れます。また駅の看板広告でも「重度歓迎」って書いたので、治療しがいのある難症例も分院の先生も合わせて、5人の先生で色々なことを考えながら治療計画を立てられます。ちなみに今力を入れているのが、他の歯科医院があまり行っていないであろう睡眠歯科医療と、スポーツ歯科です。スポーツ用マウスピースでは、ライムスというプロのマウスピースを作っている企業や、多くの一流の技工所と提携しているのも魅力の一つかと思います。バランスよく色々なケースの患者さんを見たい人や、特に義歯治療が上手くなりたい人にはうってつけではないでしょうか!? 浅田:こういった地域性での細田歯科医院だからこそ!というメリットはありますか? 中原先生:住宅街隣接型ということもあって患者さんとの距離感が非常に近いので、常に親近感が湧くので話していて楽しいです。あとはiTero・神樂(2種類の口腔内スキャナー)・口腔外バキューム・CO2レーザー等々、最新の設備が揃いすぎています。また大学病院の手術室と同じくらいの設備を取り入れているので、院内はマスクをしなくても問題なくらい空気が整っていて、さらにユニットから出る水にvG7(ニュージーセブン)を使用して空気と水には非常にこだわってます。左:iTero 中央:CO2レーザー 右:口腔外バキューム (全て最新) あとは…駐車場があること、ですね!!浅田:では次にお伺いしたいのが、ご自身では言いにくいかと思うのですが…中原先生だからこそのメリットを教えてください。中原先生:これは得意分野ですよ〜(笑)2つあって、まずは私自身に1年間で全140講演くらいのオファーを頂けるほど、かなり多くの企業との繋がりを持っているので、講師デビューしたいという希望があれば、講演時間の一端を担ってもらうことができます。例えば、講演時間2時間あったら30分程とかですね。 もう一つは、これも繫がりで、日本全国の歯科関係の方の誰かの名前を言えば、「あぁ〜!」となるくらい歯科医院とのコネクションがあります。うちの法人ではそれを利用した「交換留学制度」があって、全国の医院に勉強したい時にいけるというメリットも大きいかと思いますよ。 浅田:講演ができて、しかも交換留学制度…!?それは豪華すぎますね。でもそのようなコネクションがを築けているのは、苦労されたことや辛い経験されたことがあって、今の中原先生が存在しているからこそですよね。では次からは、そんな中原先生の内側に迫るご質問をさせて頂きたいと思います。今までの歯科医師人生の経験が生かされている、エピソードを教えてください。中原先生:いや〜これは難しいぞ…!(笑)私は大学を卒業してから24時間365日やっている横浜のとあるクリニックで研修医をやっていたのですが、そこでは夜間は救急対応で骨折や転倒打撲などの外科系から、難関な歯内療法などを1年目でたくさんの症例を見ることができました。 そのお陰様で2年目である程度のことはできるように錯覚して、「歯医者さんってこんなものなのか。」と、学生時代にアルバイトしていた靴屋さんに戻ろうとしたくらい、一時的に歯科臨床への情熱を失ってしまいました。 そこで、自分が全くできないオールオン4を専門とするクリニックへ一旦転身しようと思い、今まで自分が行っていた削って詰めてを売りにするクリニックではなく、もっと革新的なことを行っているクリニックで勤めることで世界観を変えてみようと試みたんです。 そのクリニックでは、NY大学へ2年間行かせてもらえたり、世界14か国に勉強しに行かせてもらえたりしたので、本当に世界が広がりました。 一番のターニングポイントは、勤務先の院長先生に九州にある噛み合わせ(咬合)に特化している「筒井塾」に行かせてもらって、自分がいかに視野が狭い歯科医師だなぁと感じたこと。現在歯科医師歴12年目ですが、ここまで続けてこれたのは筒井先生に出会えたからこそなんです。 また勤務先に神奈川矯正、いわゆる非抜歯矯正で有名な先生もバイトに来ていて、佐藤貞雄先生の流れを受けて咬合に力を入れた矯正治療を行っていたので、その影響もあって自分自身も包括的歯科診療に興味を持つようになり、実際に行うようになってからいろいろなケースの患者さんを治せるようになりました。 あとは物販へのきっかけが、オーストリアのウィーン大学でスラバチェック教授の元で学ぶ機会があったんですね。その際にとある先生から「靴屋さんやってたんだって?ウィーン大学の売店のディスプレイをいじってみたら?」と提案があり、いきなり任せて頂けることになりました。6年間アルバイトしたことが、ここで活かされて物販って楽しいなぁと感じた瞬間でした。 長々と熱く語ってしまってすみません…(笑)浅田:いえいえ!まだどこにも公開していないエピソードなのですよね。ワンディーのためだけに貴重なお話をありがとうございます。では次に、法人を設立した際のモットーを教えてください。 中原先生:医院の理念として「食」を掲げています。この漢字は、「人を良くする」と書きますよね。歯科医として健康増進にどのように関わるかというところで、噛み合わせを作るところだと気付きました。美味しく食べるために噛み合わせを作る。地域の皆様の食を支えるためにうちの医院は存在しているんだよということを伝えたいんです。待合室に大きくディスプレイされている、中原先生直筆の「医院理念」 浅田:今後のビジョンとして、細田歯科医院をどうしていきたいと考えていらっしゃいますか? 中原先生:複雑な治療をしていく高度先進医療ではなく、かかりつけ歯科医院というスタンスを守りつつ、総合デパートみたいな患者さんのお悩みに浅く広く気軽に相談できる医院であってほしい。オープンして約40年目とお伝えしましたが、それは地域の皆様に支えられてきたお陰様なのです。地域に愛される医院になってほしい、ただそれだけです。ちなみにこのエリアは、後継者不足という理由だけで、ここ5年間で3医院無くなってしまいました。しかもあと2つなくなることが予定されているんです。その分、細田歯科医院は後継者もいることですし、安心して長く通うことができます。フルリニューアルして一新したので、このまま100年まで突っ走っていきます! 浅田:では分院長候補の条件について伺いたいと思います。どのような人材を希望していますか? 中原先生:一番は「素直」であること。今までの歯科医師のプライドとして治療計画や自分なりのやり方があるとは思いますが、1人じゃできないので、うちの文化を引き継いだ上である程度スタッフと仲良くできる人が良いなと思っている。 細田歯科医院のウリは、平均年齢が高めなのでメリットは人間関係が落ち着いていること。皆さんある程度疲れている(笑)ので、めんどくさいことに興味がないんですよ。ちなみに20代は14人中2人しかいません。比較的落ち着いた人間関係の中で良好な精神バランスで診療ができますが、やはりアンガーマネジメントができる先生がいいですね。 【参考記事】>【マジギレ】あの院長にも教えてあげたい、怒りを鎮める方法 #1>【深呼吸6秒】あの院長にも教えてあげたい、怒りを鎮める方法 #2 あとは分院長なのでできれば3〜5年以上の経験があることが望ましいですが、歯科にあまり興味がない、歯科医師を辞めたい、専門分野を決めたいという人がいいなぁ。うちをきっかけにして欲しいです。浅田:分院長に期待することは何でしょう?中原先生:必須条件としては、長〜〜〜く続けてもらうこと(笑)、そして食べることが好きな人ですね。 浅田:今の先生だからこそ新分院長候補の方に伝えたいことはありますか? 中原先生:私自身も勤務医時代は分院長という立場を経験しましたが、今経営者になってからその時いかに恵まれていたかと痛感しています。自分が全部やっているつもりでも、経営者になって考えるとごくごく一部だったなぁと。だからこそルーペやマイクロなどをはじめ、なるべく先生が長く続けたいと思えるストレスのない環境を理事長として第一に考えて、できる限りサポートをしていきたいと思っています。 浅田:それでは最後に!一番必須な福利厚生として、どのような特典をつけていただけますか!? 中原先生:えぇ〜〜〜(笑)これでどうだ! 最低でも5年間、辞めない代わりに推奨セミナーに関しては、全額補助しますPerk(一流企業が利用しているWantedlyの福利厚生制度)を採用している医療機関専売の高品質サプリメントが飲み放題全国で行われる中原先生のセミナーに帯同する場合あり最寄駅(JR小岩・京成小岩)からタクシー通勤OK年1回でボーナス100万円!(売上次第で増額あり)沖縄のハレクラニホテルに宿泊可(家族と一緒もOK)現在全国の先生が受けたくても受けられない、そして月5名限定の中原先生による5万円/時のコンサルティングが受け放題 浅田:豪華すぎる福利厚生情報をありがとうございます!!細田歯科医院で分院長として働きたいと思って頂けた先生がいらっしゃいましたら、お電話かメールにてご連絡してみてくださいね。募集要項はコチラをクリック【採用連絡先】TEL:03-3672-8760メールアドレス:hosodade118@gmail.com細田歯科 採用担当 宛雑誌掲載 Newsweek(2023年1月17日発刊)TheExtraEdge[世の中のトレンドをリードする話題のモノ、ヒト、コトなどを紹介] 
浅田 りさ
2023年2月28日
うがいで感染リスクは減少するか?

うがいで感染リスクは減少するか?

未曾有のパンデミックで認知度が高まった「エアロゾル」。元々、歯科医院ではエアロゾルの対策として口腔外バキュームなどが使用されてきたが、最近治療前の洗口を取り入れ始めたところも多い。洗口は本当に感染防止策として有効なのか、コクランライブラリーからレビューを紹介したい。歯科治療におけるエアロゾル歯科治療において、エアータービンなどの高速回転切削器具や超音波スケーラーの使用は日常的に行われているが、これにより飛沫やエアロゾルが大量に発生している。エアロゾルの定義は統一されていないが、日本エアロゾル学会によると、気体中に浮遊する微小な液体または固体の粒子と周囲の気体の混合体を指し、その粒径は広範囲にわたるとされる。中でも、細菌やウイルスなどの生物学的粒子を含むそれらは、バイオエアロゾルと呼ばれている。歯科治療では、前述の器具を使用することにより患者の血液や唾液、口腔内細菌と混合されることでバイオエアロゾルとして空気中を伝播し、交差感染のリスクを増大させることが危惧される。粒径の大きな飛沫は、術野に近い医療従事者に対して職業感染や院内感染の危険性が懸念される。また、粒径の小さなエアロゾルは診療室を長時間浮遊することが可能であり、院内感染対策の上で重要な問題である。感染の拡大を防ぐためには、バイオエアロゾルに含まれる微生物の数を減らすことが有効であると考えられる。チェアサイドでのエアロゾル対策口腔内外バキュームの使用に加え、病原微生物を含むバイオエアロゾルの発生自体を最小限とすることも効果的な感染予防策と考えられる。そのひとつとして、歯科治療前の洗口液によるうがいが挙げられ、その有効性もこれまでに報告されている。治療前の洗口は有効か?洗口剤20 mLを用いて30秒間洗口後に、超音波スケーラーを用いた口腔内洗浄で発生したエアロゾルを口腔外バキュームで回収し、細菌コロニー数を計測した研究がある。それによると、洗口を行っていない対照群に比べ、細菌コロニー数は94.1%、減少したと報告されている。この研究により、抗菌作用のある薬液による前処置としての洗口は、超音波スケーラーの使用によって発生するバイオエアロゾルの微生物含有量を大幅に減らすことができ、院内での感染管理方法として潜在的な可能性があることを示している。有効とされる洗口剤の種類一般的に使用されている洗口液として、クロルヘキシジン、ポビドンヨード、塩化セチルピリジニウム(CPC)などがあるが、口腔内の微生物を殺菌または不活性化することにより、発生するエアロゾルの汚染度を下げる作用がある。これらの洗口液の抗菌作用により、歯科治療において発生するバイオエアロゾル中の生菌が減少し、医療従事者への感染リスクを下げることができる。パンデミックが生んだ新たな感染対策新型コロナウイルスのパンデミックは、今までの感染予防対策を今一度見直すきっかけにもなった。手袋、マスクの使用だけでなく、ゴーグルまたはフェイスシールドの装着、歯科用ユニット・周囲・その他接触部位の消毒、印象剤・技工物等の消毒などに加えて、歯科治療前に洗口液を使用しうがいすること(治療前口腔内消毒)は、エアロゾルの微生物含有量を減らすことができ、医療従事者への感染リスクも減少させることができる。新型コロナウイルスの脅威によってクローズアップされることになったバイオエアロゾルの問題であるが、少しでも医療従事者への感染リスクを下げるため、洗口液によるうがいは有効な手段である。参考文献Cochrane Library, Kumbargere Nagraj S, Preprocedural mouth rinses for preventing transmission of infectious diseases through aerosols in dental healthcare providers (Review), February 2022(URL)
482 TSUNAGU
2022年12月26日
歯科衛生士の仕事を辞めたくなる瞬間トップ10

歯科衛生士の仕事を辞めたくなる瞬間トップ10

働いていれば色々な場面で仕事を辞めたくなる瞬間がありますよね。そこで歯科衛生士の仕事を辞めたくなる瞬間をまとめてみました。仕事に必要な材料を買ってくれない歯科衛生士業務に必要な機材がありますよね。超音波のスケーラーチップやハンドスケーラー、ポリッシングブラシなどは消耗品です。材料費の予算が少ないとスケーラーチップがかなり摩耗してもなかなか新しいものを買って貰えないとことがありますが、それだと衛生士業務にも支障が出ます。また、ディスポーザブルのものを繰り返し使うなど機材が傷んだり不衛生になってしまうのも、使ってる側からしても使われる側も嫌ですよね。もちろん高価なものは買えなくても、大切に使いながら必要最低限のものは買ってもらいましょう。先輩からのいじめスタッフ間は女性社会で年齢も様々ですよね。上下関係が厳しい医院など、性格が合わなかったり、気に入られなければ目の敵にされていじめられてしまうこともあるようです。慣れないうちは先輩に迷惑をかけてしまうこともあるかもしれませんが、注意や怒られたりするのといじめは別です。患者さんにもそのような雰囲気は伝わってしまうものです。先輩との関係が改善出来ないようであれば辞めるというのも一つの選択肢ですね。教えてくれる人がいない入ったばかりでまだ医院に慣れていなかったり歯科衛生士の仕事を始めたばかりだと、周りにしっかり教えてくれる先輩がいると嬉しいですよね。ただ医院としての教育マニュアルがなかったり、先輩によってやり方がう、忙しすぎて教えてもらえないとなるとついて行くのが大変です。もちろん自分で仕事を見つけるのも大切ですが、右も左もわからないような状況であれば最初のうちは何をしたらいいか教えてくれると仕事がしやすいですね。スタッフが足りなくて忙しい歯科衛生士は診療補助、衛生士業務、受付業務や片付けなど色々な仕事をこなさなければならないこともあります。しかし忙しすぎると歯科衛生士業務にも集中できないですよね。しっかりと分業されていればいいですが、処置中に電話が鳴って、誰も出られない...なんて状況では患者さんにも迷惑がかかってしまいます。効率化を図ったり対策をしても上手くまわらない場合はスタッフの補充をお願いしましょう。残業がある、残業代がでないやはり忙しすぎて仕事が溜まってしまうと残業につながるでしょう。残業時間が長かったり残業代がでないとなると次の日の仕事にも支障がでてしまいます。歯科衛生士の募集でも残業時間が記載されている場合もあるのでよくチェックしましょう。歯科助手との派閥があるスタッフの人数が多いところでは派閥が出来てしまうところもあるようです。歯科衛生士と歯科助手では業務内容が違うので、そこのところで意見の食い違いが出来てしまうのかもしれません。お互い助け合って仕事が出来るといいですね。お局がいる歯科の仕事は自分のライフスタイルに合わせて比較的長勤められる職業なのでベテランやお局がいるかもしれません。指示を出すだけで全く仕事をしてくれないのは先輩として尊敬できないですね。院長のパワハラもちろん優しく教えてくれたり、ミスをした時はしっかりと注意してくれる院長もいるでしょう。しかし必要以上に叱責したり、器具を投げられる、院長の気分や感情に任せた言葉のパワハラや、有給をとらせてくれない、などのことがあれば、自分の尊敬できる院長のもとで働くのが一番いいですね。ボーナスが出ない医院の経営状況や自分の働き、貢献度によって賞与の金額は変わってくるかもしれません。しかし最初の条件と違っていたり、賞与が一切ないのは困りますよね。労働条件や雇用契約の内容は医院によって多少変わってくるので、ボーナス以外にも勤務時間や昇給、有給や残業時間などの項目は最初にしっかりと確認しておきましょう。コロナ対策が出来ていない歯科衛生士はかなり新型コロナウイルスの感染リスクの高い職業でもありますので、感染予防が出来ていないのは心配ですね。換気をするなど簡単に出来ることもありますが、患者様の来院時間が被らないように予約時間の調整をしたり、消毒滅菌関係の見直し、口腔外バキュームの使用や導入などは院長やスタッフの協力が必要です。しっかりと感染対策をして自分やスタッフ、患者様の安全を守りましょう。歯科衛生士を辞めたくなる瞬間いかがだったでしょうか。働いていると辞めたくなる瞬間も多々あるかもしれませんが、話し合いや協力をして改善したり、それでも働いていくのが難しければ自分にあった職場を探すことも大切です。自分が一番大切にしたい優先順位を決めて、気持ちよく働ける環境に出来るといいですね。最後に番外編をお届けして終わりにしましょう。番外編 職場内での恋愛関係優しく教えてくれる先生や、仕事の出来る先生はかっこよく見えますよね。恋愛関係に発展しても、周りのスタッフに気を遣わせてしまったり、嫉妬をされるなど公私混同してしまってはよくないです。また関係がだめになってしまった後のことも考えましょう。気まずくなって職場に居られなくなってしまうのはもったいないです。ただ仕事の事が理解し合えたりお互いを高めあえる関係というのは素敵ですね。よく考えて大人な関係を築いていきましょう。歯科セミナーなら「1D(ワンディー)」で!日本最大級の歯科医療メディア「1D」では、診療に役立つオンラインセミナーを多数開催中。もっと知りたい臨床トピックから超ニッチな学術トピックまで、参加したいセミナーが見つかります。下記ボタンから、開催中のセミナーを見てみましょう!開催セミナーを見てみる
1D編集部
2020年11月1日

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