歯科用語集
2025年10月28日
アデノイド
「アデノイド」とは？歯科用語の解説と症例を紹介
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定義・語源
アデノイドとは、咽頭扁桃とも呼ばれるリンパ組織の一部であり、主に咽頭の上部に位置する。子供の成長過程において重要な役割を果たすが、過剰に肥大化することがある。語源は、ギリシャ語の「adenos（腺）」と「eidos（形状）」から派生しており、腺のような形状を持つことを示している。アデノイドは、免疫機能に寄与し、感染症から体を守る役割を担っているが、肥大化すると呼吸障害や耳鼻咽喉科的な問題を引き起こすことがある。
臨床における位置づけ・判断基準
臨床においてアデノイドの肥大は、特に小児において重要な診断対象となる。肥大したアデノイドは、気道を狭め、睡眠時無呼吸症候群や慢性的な鼻閉を引き起こすことがある。判断基準としては、患者の症状、視診、内視鏡検査などが用いられる。特に、アデノイドのサイズは、鼻咽腔の通過状態や耳の健康に影響を与えるため、適切な評価が求められる。治療方法としては、薬物療法や手術（アデノイド切除）が考慮される。
関連用語・類義語との違い
アデノイドに関連する用語としては、扁桃腺（トンネル）や咽頭炎が挙げられる。扁桃腺は口腔内に位置し、アデノイドとは異なる部位に存在するが、いずれも免疫機能に関与している。アデノイドと扁桃腺は、共に肥大化することがあるが、症状や治療方針は異なるため、正確な診断が必要である。また、アデノイドの肥大は、アデノイド顔貌と呼ばれる特有の顔貌を引き起こすことがあり、これも臨床的な特徴として重要である。
関連用語
う蝕 (87)
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