歯科用語集
2025年10月28日

エリスロマイシン

「エリスロマイシン」とは?歯科用語の解説と症例を紹介

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定義・語源

エリスロマイシンは、マクロライド系抗生物質の一種であり、主に細菌感染症の治療に用いられる。1952年に発見され、エリスロマイシンという名称は、発見された土壌中の放線菌である「Streptomyces erythreus」に由来する。エリスロマイシンは、細菌のタンパク質合成を阻害することで抗菌作用を発揮し、特にグラム陽性菌や一部のグラム陰性菌に対して効果を示す。歯科領域では、歯周病や感染性心内膜炎の予防に利用されることが多い。


臨床における位置づけ・判断基準

エリスロマイシンは、歯科臨床において特にペニシリンアレルギーのある患者に対する代替抗生物質として位置づけられる。歯科治療においては、感染症の予防や治療に使用されるが、特に抜歯後の感染予防や、心疾患を有する患者に対する感染性心内膜炎の予防において重要な役割を果たす。使用にあたっては、患者のアレルギー歴や腎機能を考慮し、適切な用量を選定することが求められる。

関連用語・類義語との違い

エリスロマイシンに関連する用語としては、アモキシシリンやクラリスロマイシンが挙げられる。アモキシシリンはペニシリン系抗生物質であり、広範囲の細菌に対して効果を示すが、ペニシリンアレルギーの患者には使用できない。一方、クラリスロマイシンはエリスロマイシンの誘導体であり、より広い抗菌スペクトルを持つが、エリスロマイシンと同様の副作用があるため、使用時には注意が必要である。これらの用語は、抗生物質の選択において重要な判断基準となる。

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