歯科用語集
2025年10月28日

弓倉症状

「弓倉症状」とは?歯科用語の解説と症例を紹介

PICK UP
【便利】歯科用語をイッパツ変換できるユーザー辞書を無料配布
【速報】令和8年度診療報酬改定の骨子判明:歯科はプラス0.31%、物価高・賃上げへの「二段構え」の支援策が柱に

定義・語源

弓倉症状とは、顎関節に関連する症状の一つであり、特に顎関節症において見られる特徴的な症状である。この症状は、顎の動きに伴って生じる痛みや、顎の開閉時に感じる異常感覚を指す。語源は、顎の動きが弓のように見えることから名付けられたとされる。弓倉症状は、顎関節の機能不全や筋肉の緊張によって引き起こされることが多く、歯科臨床においては重要な診断基準の一つとなる。


臨床における位置づけ・判断基準

臨床において弓倉症状は、顎関節症の診断において重要な位置づけを持つ。患者が訴える痛みや異常感覚は、顎関節の機能障害を示唆するものであり、これに基づいて治療方針を決定することが求められる。判断基準としては、顎の開閉時の可動域、痛みの程度、さらには筋肉の緊張状態などが挙げられる。これらの情報を総合的に評価することで、適切な治療法を選択することが可能となる。

関連用語・類義語との違い

弓倉症状に関連する用語には、顎関節症、筋筋膜性疼痛、顎関節機能障害などがある。顎関節症は、弓倉症状を含む広範な症状群を指し、顎関節の痛みや機能障害を総称する。一方、筋筋膜性疼痛は、筋肉や筋膜に起因する痛みを指し、弓倉症状とは異なる病態である。これらの用語の違いを理解することで、より正確な診断と治療が可能となる。

1Dプレミアム
1Dプレミアム

関連ニュース

弓倉症状の理解と歯科臨床における診断・処置のポイント

弓倉症状の理解と歯科臨床における診断・処置のポイント

弓倉症状とは何か弓倉症状は、顎関節に関連する症状の一つであり、特に顎関節症において見られることが多い。具体的には、顎の動きに伴う痛みや、顎の開閉時に感じる音(クリック音やポッピング音)などが含まれる。この症状は、顎関節の機能不全や筋肉の緊張、歯の噛み合わせの不具合などが原因で発生することが多い。歯科医師や歯科衛生士は、弓倉症状を正確に診断し、適切な処置を行うことが求められる。特に、患者の訴えを丁寧に聞き取り、症状の経過を観察することが重要である。弓倉症状の診断方法弓倉症状の診断には、詳細な問診と診査が不可欠である。まず、患者の症状について詳しく聞き取り、痛みの部位や強さ、発生のタイミングなどを確認する。次に、顎の動きを観察し、開閉時の音や動きの制限をチェックする。さらに、歯科用の画像診断(レントゲンやCT)を用いて、顎関節や周囲の構造に異常がないかを確認することも重要である。これにより、他の疾患との鑑別診断が可能となり、適切な処置を選択するための基礎データを得ることができる。弓倉症状に対する処置と術式弓倉症状に対する処置は、症状の原因に応じて異なる。一般的な処置としては、マウスピースの装着や、物理療法(温熱療法やマッサージ)が挙げられる。これにより、筋肉の緊張を緩和し、顎関節の機能を改善することが期待できる。また、重度の症状の場合には、外科的な術式が考慮されることもある。顎関節の再建手術や、関節内の異常組織の除去などが該当する。これらの処置は、患者の状態に応じて慎重に判断する必要がある。弓倉症状の症例と臨床での注意点弓倉症状の症例は多岐にわたるが、特にストレスや不適切な噛み合わせが影響することが多い。例えば、長期間にわたるストレスが顎の筋肉に緊張をもたらし、結果として弓倉症状が現れることがある。臨床においては、患者の生活習慣や心理的な要因を考慮することが重要である。また、処置を行う際には、患者に対して十分な説明を行い、理解を得ることが求められる。これにより、患者の協力を得やすくなり、治療効果を高めることができる。弓倉症状のメリット・デメリットと今後の展望弓倉症状の理解と適切な処置を行うことには、患者の生活の質を向上させるという大きなメリットがある。一方で、処置には個々の患者に応じたアプローチが必要であり、誤った判断が行われると症状が悪化する可能性もある。今後は、より多くの研究が進むことで、弓倉症状に対する新たな治療法や診断基準が確立されることが期待される。歯科医師や歯科衛生士は、最新の情報を常にアップデートし、患者に最適な治療を提供することが求められる。
1D編集部
2024年6月1日
なぜこんな名前付けた?歯学部生が覚えにくい歯科用語トップ5

なぜこんな名前付けた?歯学部生が覚えにくい歯科用語トップ5

私は歯学部生として歯科医学を勉強しながら、1Dでインターンをしている。歯学部生は毎日、覚えることが山のようにある。これだけ覚えることがあるならば、高校時代に数学ではなく日本史などを勉強してもっと暗記に強くなっていれば良かったと後悔しているくらいだ。歯学部生として勉強していると、「なぜこんな名前付けた?」という怒りを覚えるような歯科用語が出てくることがある。怒りに身を任せてすべて調べてみたので、ぜひこれを機に覚えにくい歯科用語を覚えて欲しい。弓倉症状顎骨骨髄炎でおなじみの弓倉症状(ゆみくらしょうじょう)。由来は大阪帝国大学(現:大阪大学)の弓倉教授が由来だ。阪大歯学部の初代学長だった人物である。1943年のとある論文には、弓倉症状について次のような記述がある。何を言っているのかさっぱりわからない。第8囘 口腔病學會總會に於て、弓倉教授は罹患歯より前方數歯の所謂骨植堅固なる歯牙を打診し、又は單に其の謝冠表面を擦過することによりても著明なる反應を來すことを發見發表せり。「弓倉症状」という歯科用語を初めて聞いた時は、病理像や透過像が弓のような形をしているのかな、と思いとても混乱した。「弓倉」という苗字が、苗字なのか苗字ではないのか非常に紛らわしいことも一因である。蛇足だが、今でも大阪大学歯学部の卒業時に優秀な学生に贈られる賞の名前は「弓倉賞」というらしい。STロックSTロックは、リンガルアーチの主線とバンドをつなぐ装置である。STロックの由来となったのは、東京医科歯科大学の高橋新次郎教授である。Shinjiro Takahashiが開発したのでSTロックと名付けられた。高橋新次郎教授(参考文献2より)現在でも使われている名が残っているほど歯科業界に偉大な貢献をしたことは紛れもない事実だが、それを覚えることになる学生の気持ちも考えて欲しかったものである。ちなみに、同じ矯正の分野で「大坪式模型計測器」も、恐らく大坪先生が考案したものであると思われるが、どこの誰なのか情報を探しきれなかった。情報を持っている方はぜひコメント欄に書いていただけるとありがたい。Turner症候群とTurner歯Turner症候群とTurner歯は、歯学部4〜5年次で習う症候群と歯の異常である。似たような名前だが、両者はまったくの別物である。Turner症候群は性染色体の異常で、Turner歯は乳歯の根尖病変に起因する永久歯のエナメル質の異常だ。なぜこれほど似たような名前を付けてしまったのだろうか。由来を調べてみると、Turner症候群はHenry Turnerというアメリカの内分泌学者が最初に報告したことから付けられた名前で、Turner歯はJ. G. Turnerというイギリスの歯科医師は発見したことから付けられた名前とのことであった。どちらも口腔外科の範囲である上に、習う時期もだいたい同じ時期という偶然が重なり、学生の混乱の原因になっている。Turnerというファミリーネームは、イギリスでは28番目に多いそうだから、かぶるのも仕方がないのかもしれない。ちなみに、日本で28番目に多い苗字は中島である。Aggregatibacter actinomycetemcomitans誰かの名前に由来したものではないが、Aggregatibacter actinomycetemcomitansは歯科用語のなかではダントツで文字数が多い。カタカナにするとアグリゲイティバクターアクチノミセテムコミタンスである。無いだろうが、この菌の綴りを書けという問題が出たらほとんどの学生が答えられないだろう。一応、ネーミングには由来がある。actesは光線を意味するギリシャ語で、培地上のコロニーの形態を表していて、mycetesはきのこを意味する(昔はきのこだと思われていたようである)。comitansはAggregatibacter属の旧名であるActinobacillusによくつく名前だそうだ。歯科セミナーなら「1D(ワンディー)」で!日本最大級の歯科医療メディア「1D」では、診療に役立つオンラインセミナーを多数開催中。もっと知りたい臨床トピックから超ニッチな学術トピックまで、参加したいセミナーが見つかります。下記ボタンから、開催中のセミナーを見てみましょう!開催セミナーを見てみる参考文献中郷安正, 川勝賢作, 日比野勉, 福田清彦, & 西村五郎. (1943). 下顎骨骨膜骨髄炎時に於ける弓倉式骨體穿孔術及びその効果に就て. 口腔病學會雜誌, 17(2), 127-136.Kuroda, T. (2015). Shinjiro Takahashi and Fujio Miura: Leaders in orthodontic education and research in Japan. American Journal of Orthodontics and Dentofacial Orthopedics, 148(5), 720-723.Henry H. Turner, MD: The man behind Turner’s syndrome, Healio,  <URL>, 2020年8月11日閲覧Turner's tooth, Oxford Reference, <URL>, 2020年8月11日閲覧Malik, R., Changela, R., Krishan, P., Gugnani, S., & Bali, D. (2015). Virulence factors of Aggregatibacter actinomycetemcomitans-A status update. Journal of the International Clinical Dental Research Organization, 7(2), 137.
宇梶 淳平
2020年8月30日

関連用語

レジン修復 (238)

PICK UP
【便利】歯科用語をイッパツ変換できるユーザー辞書を無料配布
【速報】令和8年度診療報酬改定の骨子判明:歯科はプラス0.31%、物価高・賃上げへの「二段構え」の支援策が柱に
1D SNS
掲載情報について

1D(ワンディー)は、歯科医師・歯科衛生士・歯科技工士向けの情報が集まる、日本最大級の専門メディアです。

トップレベルの臨床家・研究者からオンラインで学べる「歯科セミナー」や、臨床・経営・ライフスタイルの最新情報が収集できる「歯科ニュース」など、多彩な歯科医療コンテンツを配信しています。

本サイトは、歯科医療関係者(歯科医師・歯科衛生士・歯科技工士・歯科助手・歯科学生等)を対象に、歯科医療の臨床・研究・経営等に関する情報を集約したものです。歯科医療関係者以外の一般の方に対する情報提供を目的としたものではないことをご了承ください。

また、本サイトで提供する情報について細心の注意を払っておりますが、内容の正確性・完全性・有用性等に関して保証するものではありません。詳細は利用規約をご覧ください。

SNS
1D - 歯科医師/歯科技師/歯科衛生士のセミナー視聴サービスなら
© 2026 1D inc.