歯科用語集
2025年10月28日

ナイロン糸

「ナイロン糸」とは?歯科用語の解説と症例を紹介

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定義・語源

ナイロン糸とは、合成繊維の一種であり、ポリアミドから製造される糸である。ナイロンという名称は、1935年にアメリカのデュポン社によって商標登録されたもので、ナイロンはその後、様々な用途に利用されるようになった。歯科においては、ナイロン糸は主に歯科用縫合糸として使用され、特に歯周手術や外科的処置において重要な役割を果たす。ナイロン糸は、強度が高く、耐久性に優れ、また生体適合性も良好であるため、臨床現場で広く用いられている。


臨床における位置づけ・判断基準

ナイロン糸は、歯科治療において特に外科的手技において重要な材料である。歯周病治療やインプラント手術後の縫合において、ナイロン糸はその強度と柔軟性から選ばれることが多い。判断基準としては、糸の太さや種類(モノフィラメントまたはマルチフィラメント)を考慮する必要がある。モノフィラメントは感染リスクが低く、マルチフィラメントは柔軟性が高いが、感染のリスクが相対的に高い。手術の種類や患者の状態に応じて適切なナイロン糸を選択することが、治療の成功に繋がる。

関連用語・類義語との違い

ナイロン糸に関連する用語としては、ポリプロピレン糸やシルク糸が挙げられる。ポリプロピレン糸は、ナイロン糸よりも生体適合性が高く、感染リスクが低いが、強度が劣る場合がある。一方、シルク糸は生体適合性が高いものの、吸収性がないため、長期間の留置が必要な場合には不向きである。ナイロン糸は、これらの糸と比較して、強度と柔軟性のバランスが良く、特に外科的処置において広く使用されている。

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