歯科用語集
2025年10月28日

乾熱滅菌

「乾熱滅菌」とは?歯科用語の解説と症例を紹介

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定義・語源

乾熱滅菌とは、乾燥した熱を用いて微生物を死滅させる滅菌方法である。この方法は、主に高温の空気を利用して器具や材料を滅菌するもので、一般的には160℃から180℃の温度で一定時間保持することによって行われる。語源は「乾燥した熱」に由来し、英語では「dry heat sterilization」と呼ばれる。乾熱滅菌は、湿気を含まないため、特に熱に強い器具や材料に適している。例えば、金属製の器具やガラス製品などがその対象となる。


臨床における位置づけ・判断基準

臨床現場において、乾熱滅菌は感染予防の重要な手段として位置づけられている。特に、歯科医院では器具の滅菌が求められ、患者の安全を確保するために欠かせないプロセスである。判断基準としては、滅菌温度と保持時間が重要であり、通常は160℃で2時間、または180℃で30分の条件が推奨される。これにより、微生物の芽胞も含めた完全な滅菌が達成される。さらに、滅菌後の器具は、適切な保管方法を用いて再汚染を防ぐことが求められる。

関連用語・類義語との違い

乾熱滅菌に関連する用語としては、湿熱滅菌や化学滅菌が挙げられる。湿熱滅菌は、蒸気を用いて行う滅菌方法であり、通常121℃で15分の条件が一般的である。これに対し、乾熱滅菌は湿気を含まないため、特定の器具に対してより適している。また、化学滅菌は、エチレンオキシドや過酸化水素などの化学薬品を用いる方法であり、熱に弱い材料に対して用いられる。これらの違いを理解することで、適切な滅菌方法を選択することが可能となる。

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