歯科用語集
2025年10月28日

マトリックスメタロプロテアーゼ

「マトリックスメタロプロテアーゼ」とは?歯科用語の解説と症例を紹介

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定義・語源

マトリックスメタロプロテアーゼ(MMP)は、細胞外マトリックスの成分を分解する酵素群である。これらの酵素は、コラーゲンやエラスチンなどのタンパク質を分解し、組織のリモデリングや修復に重要な役割を果たす。語源は、マトリックス(基質)とメタロプロテアーゼ(金属依存性プロテアーゼ)から来ており、亜鉛やカルシウムなどの金属イオンを必要とすることが特徴である。MMPは、特に炎症や腫瘍の進行に関与していることが知られており、歯周病や口腔内の病態においても重要な役割を果たす。


臨床における位置づけ・判断基準

臨床において、マトリックスメタロプロテアーゼは、歯周病の進行や治療効果の評価において重要な指標となる。特に、MMPの活性化は、歯周組織の破壊と関連しており、歯周病の重症度を判断する際の基準となる。例えば、MMP-8は、歯周ポケットの深さや歯肉の炎症と相関があるため、治療後の経過観察においても有用である。また、MMPの抑制剤が新たな治療法として研究されており、今後の臨床応用が期待される。


関連用語・類義語との違い

マトリックスメタロプロテアーゼに関連する用語として、プロテアーゼやカテプシンが挙げられる。プロテアーゼは、一般的にタンパク質を分解する酵素を指し、MMPはその一部である。カテプシンは、主にリソソーム内で働くプロテアーゼであり、細胞内のタンパク質分解に関与する。MMPとカテプシンは、機能や作用する部位が異なるため、歯科臨床においてはそれぞれの役割を理解することが重要である。


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