歯科用語集
2025年10月28日

後向き研究

「後向き研究」とは?歯科用語の解説と症例を紹介

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定義・語源

後向き研究とは、既存のデータや情報を用いて、特定の問題や現象を分析する研究手法である。英語では「retrospective study」と呼ばれ、主に過去のデータを振り返る形で行われる。歯科領域においては、患者の治療結果や疾患の発生率を調査する際に用いられることが多い。後向き研究は、観察研究の一種であり、実験的介入を行わずにデータを分析するため、比較的短期間で結果を得ることができる。


臨床における位置づけ・判断基準

臨床において後向き研究は、治療法の効果や患者の予後を評価するための重要な手段である。特に、特定の治療を受けた患者群のデータを分析することで、治療の有効性や安全性を評価することが可能である。判断基準としては、研究の対象となる患者の選定や、データの収集方法、解析手法の適切性が挙げられる。後向き研究は、前向き研究に比べてバイアスが生じやすいため、結果の解釈には慎重さが求められる。

関連用語・類義語との違い

後向き研究に関連する用語としては、前向き研究(prospective study)や横断研究(cross-sectional study)がある。前向き研究は、研究開始時点からデータを収集し、将来の結果を追跡する手法であり、因果関係の解明に強みを持つ。一方、横断研究は特定の時点でのデータを収集し、現状を把握するための手法である。後向き研究は、過去のデータを利用するため、時間的な制約が少ないが、因果関係の特定には限界があることを理解しておく必要がある。

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