歯科用語集
2025年10月28日
熱伝導率
「熱伝導率」とは？歯科用語の解説と症例を紹介
PICK UP
定義・語源
熱伝導率とは、物質が熱をどれだけ効率的に伝導するかを示す物理的特性である。単位はワット毎メートルケルビン（W/m·K）で表される。熱伝導率が高い物質は、熱を速やかに伝えることができ、逆に低い物質は熱を伝えにくい。語源は、ラテン語の「conductio」（導くこと）に由来し、物質の熱エネルギーの移動を示す。歯科においては、材料の選定や治療法の決定において重要な要素となる。
臨床における位置づけ・判断基準
臨床現場において、熱伝導率は特に歯科材料の選定において重要な役割を果たす。例えば、歯科用のセラミックやコンポジットレジンなどの材料は、熱伝導率が異なるため、患者の口腔内での温度変化に対する反応が異なる。高い熱伝導率を持つ材料は、温度変化に敏感であり、知覚過敏を引き起こす可能性があるため、適切な材料選定が求められる。また、熱伝導率は、歯科治療における保険点数の算定にも影響を与えることがある。
関連用語・類義語との違い
熱伝導率に関連する用語としては、熱伝導、熱拡散率、比熱などがある。熱伝導は、物質内での熱エネルギーの移動を指し、熱伝導率はその効率を示す指標である。一方、熱拡散率は、熱が物質内でどのように広がるかを示すもので、熱伝導率とは異なる概念である。比熱は、物質が単位質量あたりどれだけの熱を吸収または放出するかを示す指標であり、熱伝導率とは異なる特性を持つ。これらの用語を正しく理解し、臨床において適切に活用することが重要である。
関連用語
う蝕 (87)
レジン修復 (238)
PICK UP
掲載情報について
1D（ワンディー）は、歯科医師・歯科衛生士・歯科技工士向けの情報が集まる、日本最大級の専門メディアです。
トップレベルの臨床家・研究者からオンラインで学べる「歯科セミナー」や、臨床・経営・ライフスタイルの最新情報が収集できる「歯科ニュース」など、多彩な歯科医療コンテンツを配信しています。
本サイトは、歯科医療関係者（歯科医師・歯科衛生士・歯科技工士・歯科助手・歯科学生等）を対象に、歯科医療の臨床・研究・経営等に関する情報を集約したものです。歯科医療関係者以外の一般の方に対する情報提供を目的としたものではないことをご了承ください。
また、本サイトで提供する情報について細心の注意を払っておりますが、内容の正確性・完全性・有用性等に関して保証するものではありません。詳細は利用規約をご覧ください。
CONTACT
CONTACT
CONTACT
CONTACT
SNS
© 2025 1D inc.