歯科用語集
2025年10月28日
浮腫
「浮腫」とは？歯科用語の解説と症例を紹介
PICK UP
定義・語源
浮腫（ふしゅ）は、体内の組織に異常に液体が蓄積する状態を指す。主に血管内の圧力の変化やリンパ系の障害によって引き起こされる。語源は「浮く」という意味の「浮」と「腫れる」という意味の「腫」から成り立っており、体液の過剰な蓄積によって組織が腫れる様子を表現している。浮腫は全身性と局所性に分類され、全身性浮腫は心不全や肝疾患、腎疾患などが原因となることが多い。局所性浮腫は外傷や感染症、静脈血栓症などが原因で発生することが一般的である。
臨床における位置づけ・判断基準
臨床現場において浮腫は、患者の全身状態や疾患の進行状況を評価する重要な指標となる。特に、心不全や腎不全の患者においては、浮腫の程度が病状の悪化を示すことがあるため、定期的な観察が求められる。浮腫の評価には、視診や触診が用いられ、特に足首や手首、腹部の浮腫が観察されることが多い。浮腫の程度は、指で押した際の凹みの持続時間や、体重の変化を基に判断される。これにより、治療方針の決定や、必要な検査の実施が行われる。
関連用語・類義語との違い
浮腫に関連する用語としては、「水腫」や「腫脹」がある。水腫は体内に水分が過剰に蓄積する状態を指し、浮腫とほぼ同義であるが、特に体液の成分に焦点を当てた表現である。一方、腫脹は組織が腫れることを指し、浮腫以外にも炎症や腫瘍など様々な原因によって引き起こされるため、浮腫とは異なる概念である。これらの用語を正確に使い分けることが、臨床でのコミュニケーションを円滑にし、適切な診断・治療に繋がる。
関連用語
う蝕 (87)
レジン修復 (238)
PICK UP
掲載情報について
1D（ワンディー）は、歯科医師・歯科衛生士・歯科技工士向けの情報が集まる、日本最大級の専門メディアです。
トップレベルの臨床家・研究者からオンラインで学べる「歯科セミナー」や、臨床・経営・ライフスタイルの最新情報が収集できる「歯科ニュース」など、多彩な歯科医療コンテンツを配信しています。
本サイトは、歯科医療関係者（歯科医師・歯科衛生士・歯科技工士・歯科助手・歯科学生等）を対象に、歯科医療の臨床・研究・経営等に関する情報を集約したものです。歯科医療関係者以外の一般の方に対する情報提供を目的としたものではないことをご了承ください。
また、本サイトで提供する情報について細心の注意を払っておりますが、内容の正確性・完全性・有用性等に関して保証するものではありません。詳細は利用規約をご覧ください。
CONTACT
CONTACT
CONTACT
CONTACT
SNS
© 2025 1D inc.