歯科用語集
2025年10月28日

軟口蓋音

「軟口蓋音」とは?歯科用語の解説と症例を紹介

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定義・語源

軟口蓋音とは、音声学において軟口蓋(ソフトパレット)を用いて発音される音のことを指す。日本語では「なんこうがいおん」と読み、英語では「velar sound」と呼ばれる。軟口蓋は、口腔内の後部に位置し、硬口蓋と喉の間にある柔らかい部分である。軟口蓋音は、主に「k」「g」「ŋ」などの音に該当し、これらは舌の後部が軟口蓋に接触することで生成される。音声学的には、これらの音は後舌音に分類される。


臨床における位置づけ・判断基準

臨床において、軟口蓋音は言語療法や発音矯正において重要な役割を果たす。特に、口腔内の構造や機能に異常がある場合、軟口蓋音の発音が困難になることがある。例えば、口蓋裂や舌小帯短縮症などの疾患がある患者においては、軟口蓋音の発音が不明瞭になることが多い。これにより、言語発達やコミュニケーションに影響を及ぼすため、歯科医師や歯科衛生士は、これらの音の発音状況を評価し、必要に応じて専門的な治療や指導を行うことが求められる。


関連用語・類義語との違い

軟口蓋音に関連する用語には、硬口蓋音や舌音がある。硬口蓋音は、舌の前部が硬口蓋に接触して発音される音であり、例えば「t」「d」などが該当する。一方、舌音は舌の先端や中央が口腔内の他の部分に接触して発音される音であり、例えば「s」「z」などが含まれる。これらの音は、発音の際に使用する口腔内の部位が異なるため、音声の特性や発音の仕方が異なる。軟口蓋音は、特に後舌音としての特徴を持つため、言語療法においても独自のアプローチが必要となる。


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