歯科用語集
2025年10月28日

心内膜炎

「心内膜炎」とは?歯科用語の解説と症例を紹介

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定義・語源

心内膜炎(しんないまくえん)とは、心臓の内膜である心内膜に炎症が生じる病態を指す。主に細菌感染によって引き起こされることが多く、特に心臓に異常がある患者や免疫力が低下している患者に多く見られる。語源は「心内膜」と「炎症」を意味する「炎」から成り立っている。心内膜炎は、急性と慢性に分類され、急性心内膜炎は急速に進行するのに対し、慢性心内膜炎は長期間にわたって持続することが特徴である。


臨床における位置づけ・判断基準

心内膜炎は、歯科医療においても重要な位置づけを持つ。特に、心疾患を有する患者に対しては、歯科治療前に心内膜炎のリスクを評価することが求められる。判断基準としては、患者の既往歴、心疾患の種類、免疫状態、そして治療内容が考慮される。歯科治療においては、感染予防の観点から抗生物質の予防投与が推奨される場合があり、これにより心内膜炎の発症リスクを低下させることが可能である。

関連用語・類義語との違い

心内膜炎に関連する用語としては、心筋炎や心膜炎が挙げられる。心筋炎は心筋に炎症が生じる病態であり、心膜炎は心臓を包む膜に炎症が起こるものである。これらはそれぞれ異なる部位に炎症が生じるため、症状や治療方針も異なる。心内膜炎は特に感染によるものが多く、歯科治療との関連性が高いことから、歯科医師や歯科衛生士はその理解を深める必要がある。

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心内膜炎と歯科診療。歯科医師・歯科衛生士が知っておくべき症例と処置のポイント

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心内膜炎の定義とその重要性心内膜炎とは、心臓の内膜に感染が生じる疾患であり、主に細菌感染が原因となる。特に、心疾患を有する患者や、人工弁を装着している患者においてリスクが高い。歯科医師や歯科衛生士は、心内膜炎のリスクを理解し、適切な予防策を講じることが求められる。心内膜炎は、早期の診断と適切な処置が重要であり、歯科治療においてもその影響を考慮する必要がある。特に、口腔内の感染が心内膜炎を引き起こす可能性があるため、歯科医療従事者はそのリスクを軽減するための知識を持つべきである。心内膜炎の症状と診断方法心内膜炎の症状は多岐にわたり、発熱、倦怠感、心雑音、皮膚の発疹などが見られる。これらの症状は、他の疾患とも重複するため、診断には注意が必要である。診断は、血液検査や心エコー検査を通じて行われる。特に、血液培養による病原体の同定が重要であり、早期の診断が治療の成功に直結する。歯科医師は、患者の病歴や症状を把握し、必要に応じて専門医への紹介を行うことが求められる。心内膜炎に関連する歯科処置の注意点心内膜炎のリスクを有する患者に対しては、歯科処置を行う前に抗生物質の予防投与が推奨される。特に、抜歯や歯周治療などの侵襲的な処置を行う際には、事前に適切な抗生物質を投与することが重要である。また、口腔内の感染を防ぐためには、日常的な口腔ケアが不可欠である。歯科衛生士は、患者に対して正しいブラッシング方法やフロスの使い方を指導し、口腔内の衛生状態を維持することが求められる。心内膜炎の症例とその管理心内膜炎の症例は、特に高齢者や心疾患を有する患者に多く見られる。例えば、人工弁を持つ患者が歯科治療を受けた際に、口腔内の細菌が血流に入り込み、心内膜炎を引き起こすケースがある。このような症例においては、事前に患者の病歴を確認し、必要な予防策を講じることが重要である。また、治療後のフォローアップも欠かせず、患者の健康状態を継続的に観察することが求められる。心内膜炎予防のための歯科医療従事者の役割歯科医療従事者は、心内膜炎の予防において重要な役割を果たす。患者に対して、心内膜炎のリスクや予防策についての教育を行うことが求められる。また、定期的な口腔内のチェックやクリーニングを通じて、感染リスクを低減することが可能である。さらに、患者が心内膜炎のリスクを理解し、適切な口腔ケアを実践することを促すことが、歯科医療従事者の責任である。心内膜炎に関する最新の研究と今後の展望心内膜炎に関する研究は進展しており、特に予防策や治療法に関する新たな知見が得られている。最近の研究では、口腔内の細菌叢が心内膜炎の発症に与える影響が注目されており、今後の歯科診療においてもその知見を活かすことが期待される。歯科医師や歯科衛生士は、最新の研究成果を常に把握し、実践に活かすことで、患者の健康を守る役割を果たすことが求められる。
1D編集部
2024年6月1日
糖尿病患者の歯周基本治療、菌血症リスクの対処は必要?

糖尿病患者の歯周基本治療、菌血症リスクの対処は必要?

歯周基本治療は、口腔内の細菌や炎症の原因除去を目的とし、歯周治療の成果に大きな影響を持っていることが知られている。ただし歯周基本治療の特にSRPは組織を傷つけることがある。このとき、患者は一時的な菌血症をおこすことが報告されている。口腔由来の菌血症は病巣感染の原因となるので、易感染性患者において問題視されている。それでは免疫機能低下や創傷治癒遅延を起こす糖尿病患者において、菌血症発症リスク回避のため、歯周基本治療は避けるべきなのだろうか?歯周基本治療における菌血症のリスク歯科における菌血症のリスクは、歯周基本治療のSRPだけでなく、歯周基本治療や機械的口腔清掃、日常的活動でも、程度や持続時間において同程度である。一方で、スケーリングによる菌血症は、健常者に比べ、歯周炎を起こしてる患者は、発生頻度や炎症の程度が高まることが報告されている。したがって、菌血症予防の観点から、日本歯周病学会による『糖尿病患者に対する歯周治療ガイドライン第2版(2014)』では、歯周基本治療の実施を推奨している。糖尿病患者への菌血症のリスク糖尿病患者において口腔由来の菌血症の発症リスクは、健常者と比べて優位に高いという根拠はない。確かに、糖尿病患者は易感染性や創傷治癒が遅く、菌血症の頻度も高まる。菌血症が起こると、細菌性心内膜炎などを発症させる可能性も出てくる。しかし、糖尿病患者の口腔由来の菌血症は、非糖尿病者の菌血症に優位な差はないのだ。まとめ以上のことから、歯周基本治療における菌血症リスクは、他の歯科治療や日常的活動と変わらず、糖尿病患者において、菌血症発症のリスクは健常者と変わらないことがわかった。したがって、糖尿病患者での歯周組織の炎症を減らすことは、菌血症を引き起こすリスクより、メリットが大きいと言える。つまり糖尿病患者でも、菌血症発症のリスクにかかわらず、歯周基本治療を実施することが推奨されるのだ。もちろん、不必要な菌血症を避けるためには、良い血糖コントロールが大事である。血糖コントロールがとても悪い患者には、歯科治療を行う上で、担当医と相談したほうがいいだろう。歯科セミナーなら「1D(ワンディー)」で!日本最大級の歯科医療メディア「1D」では、診療に役立つオンラインセミナーを多数開催中。もっと知りたい臨床トピックから超ニッチな学術トピックまで、参加したいセミナーが見つかります。下記ボタンから、開催中のセミナーを見てみましょう!開催セミナーを見てみる参考文献日本歯周病学会『糖尿病患者に対する歯周治療ガイドライン 改訂第2版』, 2014.
東田 真
2019年10月29日

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