歯科用語集
2025年10月28日
粘液瘤
「粘液瘤」とは？歯科用語の解説と症例を紹介
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定義・語源
粘液瘤とは、口腔内や唇、頬などの粘膜に発生する良性の腫瘤である。主に唾液腺からの粘液が周囲の組織に漏れ出し、袋状に膨らんだものを指す。語源は「粘液」と「瘤」であり、粘液が腫瘤を形成することから名付けられた。分類としては、外傷性粘液瘤と非外傷性粘液瘤があり、外傷によるものは特に多く見られる。これらは通常、無痛性であり、発生部位によっては食事や会話に影響を及ぼすことがある。
臨床における位置づけ・判断基準
臨床において、粘液瘤は一般的に良性の病変として扱われるが、診断には注意が必要である。特に、腫瘤の大きさや形状、発生部位を観察し、外傷歴や症状の有無を確認することが重要である。診断基準としては、視診や触診に加え、必要に応じて超音波検査や生検を行うことが推奨される。治療法としては、外科的切除が一般的であり、再発のリスクを考慮する必要がある。保険点数に関しては、外科的処置に対する点数が設定されているため、適切な請求が求められる。
関連用語・類義語との違い
粘液瘤に関連する用語としては、唾液腺腫瘍や嚢胞が挙げられる。唾液腺腫瘍は悪性の可能性もあるため、粘液瘤とは異なる診断基準が適用される。一方、嚢胞は液体が封入された袋状の構造を指し、粘液瘤もその一種と考えられるが、発生原因や組織学的特徴が異なる。言い換えとしては「粘液嚢胞」とも呼ばれることがあるが、厳密には異なる病態であるため、注意が必要である。
関連用語
う蝕 (87)
レジン修復 (238)
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