歯科用語集
2025年10月28日

アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ

「アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ」とは?歯科用語の解説と症例を紹介

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定義・語源

アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ(AST)は、主に肝臓や心筋、筋肉に存在する酵素である。アミノ酸の一種であるアスパラギン酸とα-ケトグルタル酸との間でアミノ基を移動させる反応を触媒する。ASTは、肝機能の評価や心筋梗塞の診断において重要な指標となる。語源は、アスパラギン酸(aspartic acid)とアミノトランスフェラーゼ(aminotransferase)に由来しており、アスパラギン酸の代謝に関与する酵素であることを示している。


臨床における位置づけ・判断基準

臨床において、アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼは、肝機能検査の一環として用いられることが多い。ASTの値が上昇することは、肝細胞の障害や心筋の損傷を示唆する。具体的には、肝炎や肝硬変、心筋梗塞などの疾患においてASTの測定が行われる。判断基準としては、正常値は一般的に10~40 U/Lとされており、これを超える場合はさらなる検査が必要となる。

関連用語・類義語との違い

アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼは、同じく肝機能を評価するために用いられる酵素であるALT(アラニンアミノトランスフェラーゼ)としばしば比較される。ALTは主に肝臓に存在し、肝細胞の障害をより特異的に示すため、ASTと併せて測定されることが一般的である。また、ASTは心筋にも存在するため、心疾患の評価にも用いられる点が異なる。これらの酵素の測定は、臨床現場において重要な情報を提供する。

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