歯科用語集
2025年10月28日
露出歯髄
「露出歯髄」とは？歯科用語の解説と症例を紹介
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定義・語源
露出歯髄とは、歯の内部にある歯髄が外部に露出している状態を指す。通常、歯髄は硬いエナメル質や象牙質に囲まれており、保護されている。しかし、虫歯や外傷、過度の歯磨きなどによって、これらの保護層が破壊されると、歯髄が露出することになる。語源としては、「露出」は「外に出ること」を意味し、「歯髄」は歯の内部に存在する神経や血管を含む組織を指す。露出歯髄は、急性の痛みを伴うことが多く、早急な治療が必要である。
臨床における位置づけ・判断基準
臨床において、露出歯髄は緊急性の高い状態とされる。歯髄が露出することで、感染のリスクが増加し、歯髄炎や根尖性歯周炎を引き起こす可能性がある。判断基準としては、患者の自覚症状や臨床所見、X線検査による評価が重要である。特に、露出部位の感染の有無や、周囲の骨の状態を確認することが求められる。治療方法としては、歯髄の保存を目指す治療や、必要に応じて根管治療が行われる。
関連用語・類義語との違い
露出歯髄に関連する用語には、「歯髄炎」や「根尖性歯周炎」がある。歯髄炎は、歯髄が炎症を起こした状態を指し、露出歯髄が進行することで発症することが多い。一方、根尖性歯周炎は、歯根の先端における炎症であり、露出歯髄が原因となることがあるが、必ずしも露出が必要条件ではない。また、露出歯髄は、通常、急性の痛みを伴うが、歯髄炎は慢性的な痛みを伴うことが多い。これらの違いを理解することで、適切な診断と治療が可能となる。
関連用語
う蝕 (87)
レジン修復 (238)
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