歯科用語集
2025年10月28日

フォーダイス斑

「フォーダイス斑」とは?歯科用語の解説と症例を紹介

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定義・語源

フォーダイス斑とは、口腔内に見られる白色の斑点状の病変であり、主に舌や頬粘膜に発生する。英語では「Fordyce spots」と呼ばれ、アメリカの皮膚科医ジョン・フォーダイスにちなんで名付けられた。これらの斑点は、皮脂腺の異常な発達によって生じるもので、通常は無害である。フォーダイス斑は、成人に多く見られ、特に男性に多い傾向がある。口腔内の皮脂腺が皮膚の表面に開口することにより、白色の小さな斑点が形成される。


臨床における位置づけ・判断基準

臨床においてフォーダイス斑は、通常は良性の病変として扱われるため、特別な治療を必要としない。しかし、診断の際には他の病変との鑑別が重要である。例えば、口腔内の白斑や口腔扁平苔癬などの病変と区別するためには、病歴や臨床所見を考慮する必要がある。フォーダイス斑は、通常は無症状であり、痛みや不快感を伴わないため、患者への説明が重要である。患者が気にする場合には、心理的な配慮も必要となる。

関連用語・類義語との違い

フォーダイス斑に関連する用語には、口腔内白斑や口腔扁平苔癬がある。口腔内白斑は、白色の病変全般を指し、悪性の可能性も含まれるため、注意が必要である。一方、口腔扁平苔癬は、自己免疫疾患に関連する病変であり、フォーダイス斑とは異なり、症状を伴うことが多い。フォーダイス斑は、皮脂腺の異常によるものであり、病理学的には異なるメカニズムで発生するため、これらの病変との明確な区別が求められる。

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