歯科用語集
2025年10月28日

キレート剤

「キレート剤」とは?歯科用語の解説と症例を紹介

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定義・語源

キレート剤とは、金属イオンと結合して安定した複合体を形成する化合物を指す。語源はギリシャ語の「kheir(手)」に由来し、金属イオンを「手でつかむ」ように結合することから名付けられた。主に、体内の重金属や過剰なミネラルを排出するために使用される。歯科領域では、特に歯周病治療や根管治療において、金属イオンの影響を軽減する目的で用いられることが多い。キレート剤には、EDTA(エチレンジアミン四酢酸)やDTPA(ジエチレントリアミン五酢酸)などがあり、それぞれ異なる金属に対して特異的な結合能力を持つ。


臨床における位置づけ・判断基準

臨床においてキレート剤は、特に歯周病治療や根管治療において重要な役割を果たす。歯周病の治療では、歯周ポケット内の細菌や毒素を除去するために使用され、炎症の軽減や治癒促進に寄与する。また、根管治療では、感染した歯髄を除去した後に、根管内の金属イオンをキレートすることで、治療の効果を高めることができる。判断基準としては、患者の病歴や治療の進行状況、金属アレルギーの有無などを考慮し、適切なキレート剤の選択が求められる。

関連用語・類義語との違い

キレート剤に関連する用語としては、デトックスや解毒剤が挙げられるが、これらは必ずしも同義ではない。デトックスは体内の有害物質を排出する広義の概念であり、解毒剤は特定の毒物に対する治療薬を指す。一方、キレート剤は特に金属イオンに特化した薬剤であり、その作用機序が異なる。さらに、キレート剤は特定の金属に対して選択的に作用するため、他の治療法と併用することで、より効果的な治療が可能となる。

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