歯科用語集
2025年10月28日

軟組織分析

「軟組織分析」とは?歯科用語の解説と症例を紹介

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定義・語源

軟組織分析とは、口腔内の軟組織、特に歯肉や粘膜の状態を評価する手法である。軟組織は、歯周病や口腔内の感染症の発症に深く関与しており、その健康状態を把握することは、歯科治療において重要である。語源としては、「軟組織」は生物学的に柔らかい組織を指し、「分析」はその状態を詳細に調査することを意味する。分類としては、視診、触診、さらには画像診断を用いた方法がある。これにより、疾患の早期発見や治療方針の決定に寄与する。


臨床における位置づけ・判断基準

臨床において、軟組織分析は歯周病の診断や治療効果の評価に欠かせないプロセスである。具体的には、歯肉の色、形状、腫れ、出血の有無などを観察し、これらの情報を基に判断基準を設定する。例えば、歯肉の腫脹や出血は、炎症の兆候であり、歯周病の進行を示す可能性がある。したがって、定期的な軟組織分析は、患者の口腔内の健康を維持するために必要不可欠である。また、保険点数においても、軟組織の評価は治療計画に影響を与えるため、正確な分析が求められる。


関連用語・類義語との違い

軟組織分析に関連する用語としては、歯周組織検査や口腔内検査が挙げられる。歯周組織検査は、歯周ポケットの深さや歯槽骨の状態を評価するものであり、軟組織分析とは異なる視点からの評価を行う。一方、口腔内検査は、全体的な口腔の健康状態を把握するための広範な検査であり、軟組織分析はその一部を構成する。言い換えれば、軟組織分析は、特に軟組織に焦点を当てた詳細な評価であり、他の検査と組み合わせることで、より包括的な診断が可能となる。


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軟組織分析の重要性と歯科臨床における応用。症例と処置の判断ポイント

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軟組織分析の定義とその意義軟組織分析とは、口腔内の軟組織、特に歯肉や粘膜の状態を評価する手法である。この分析は、歯科診療において非常に重要であり、歯周病や口腔内の病変の診断に役立つ。軟組織の健康状態を把握することで、適切な処置や術式を選択するための基礎データを得ることができる。また、軟組織の変化は全身の健康状態とも関連しているため、早期発見が可能な場合も多い。これにより、患者の健康を守るための重要な手段となる。軟組織分析の手順と注意点軟組織分析を行う際の手順は、まず視診から始まる。視診では、色調、形状、腫脹の有無などを確認する。次に、触診を行い、硬さや圧痛の有無を評価する。これらの情報をもとに、必要に応じて追加の診査を行うことが重要である。注意点としては、患者の全身状態や既往歴を考慮することが挙げられる。特に、免疫力が低下している患者や、糖尿病などの全身疾患を有する患者においては、軟組織の変化が早期に進行することがあるため、慎重な観察が求められる。軟組織分析に基づく症例の判断と処置軟組織分析を通じて得られた情報は、具体的な症例における判断に直結する。例えば、歯周病の進行が疑われる場合、軟組織の状態を詳細に分析することで、適切な治療計画を立てることが可能となる。具体的には、歯肉の腫脹や出血が見られる場合、スケーリングやルートプレーニングなどの処置が考慮される。また、悪性病変の可能性がある場合には、早期に専門医への紹介が必要である。軟組織分析のメリットとデメリット軟組織分析のメリットは、早期に病変を発見できる点である。これにより、適切な処置を迅速に行うことができ、患者の健康を守ることが可能となる。また、患者への説明や治療方針の決定においても、客観的なデータを基にしたアプローチができる。一方で、デメリットとしては、分析に必要な時間や手間がかかることが挙げられる。また、診断が難しい症例も存在し、誤診のリスクもあるため、常に最新の知識を持って臨む必要がある。軟組織分析の臨床応用と今後の展望軟組織分析は、今後ますます重要性が増す分野である。特に、デジタル技術の進展により、画像診断やAIを用いた分析が進んでいる。これにより、より精度の高い診断が可能となり、患者への負担を軽減することが期待される。また、歯科医師や歯科衛生士の教育においても、軟組織分析の重要性を理解し、実践できるスキルを身につけることが求められる。これにより、より質の高い歯科医療を提供することが可能となるだろう。
1D編集部
2024年6月1日
セファロ分析は人工知能にお任せ。南舘先生が惚れた歯科矯正DX

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WebcephとはWebcephはワンクリックでAIが自動的にセファロ分析をしてくれるすごいweb toolです。オフィシャルサイトから基本機能は無料で使用可能です(2022年10月現在)。その他にも口腔内写真、顔面写真の管理や治療経過の管理、患者予約ソフトや患者との資料共有機能などもあり、UIデザインもすぐれており、非常に優秀なプロダクトです。私は日常的な臨床においてセファロ分析はwebcephをメインで利用しています。ワンクリックでおおよそセファロ分析点を打ってくれて、自動で分析値が計算されてしまうという、恐ろしいツールです。AIディープラーニングによりユーザーが使用すればするほど、今後、より精度が上がり続けていくでしょう。診断カウンセリングまでの準備時間が大幅に短縮され、説明の内容もより直感的で患者さんにわかりやすい形になったと思います。 webcephは2022年8月のアップデートにより、側面セファロだけでなく、正面セファロ・正面顔貌写真・側面顔貌写真のそれぞれの自動分析に対応しました。こちらは無料ではなく、有料であるプレミアムプランの月額課金が必要です。 側貌写真による軟組織分析矯正治療ではEラインやnasolabial angle(鼻唇角)の評価が治療計画立案上、重要な分析となります。側方セファロからも軟組織を拾って分析することが可能ですが、こちらは顔面写真をダイレクトに分析するユニットです。 側貌軟組織分析を実際にやってみる側面顔貌写真を読み込んで、自動計測→自動分析の順にクリックするだけで一瞬で写真上でEラインや鼻唇角の分析が完了します。距離は残念ながら単位がpxになってしまい、実際の距離が分かりづらいです。定規も写真に撮影しておくことで、mm単位に変換することが可能です。(顔の輪郭線に定規を当てるとAIの挙動にエラーがでるので輪郭線から話した位置に定規を置くことが必要です) 直感的な分析結果の表現この分析結果を画像として保存しカウンセリング時の説明に使用しています。これまでは分析値のみ示しての解説だったのですが、実際の顔写真に数値を示すのは直感的にわかりやすいですし、治療計画の決定に際しては患者さんとの認識の違いを小さくできているように感じます。 私はこれまで軟組織の角度分析に関して主にnasolabial Angleを参照しておりましたが、こちらでは額と鼻の角度関係、オトガイと下唇の角度関係も表示されます。軟組織の線分析に関しては「E-line」とあわせて「軟組織A-B line」から口唇の距離も計測・表示されます。分析値の表現方法:ポリゴン表通常の側方セファロ分析でも数値はもちろん出すことができます。分析値がずらっと並んでいて、下の方に上唇とEラインの距離、下唇とEラインの距離、鼻唇角など書いてありますが、直感的には把握しづらいです。ドクター側には十分ですが、患者説明上は少しわかりにくい表現形式です。 軟組織分析の基準値Nasolabial AngleはWEBCEPHでは標準値が95°、1SDは±5°としてあります。基準値はどのように把握しておけばよいのでしょうか?日本人の標準値はこちらの文献が参考になるかもしれません。 Craniofacial Structure of Japanese and European-American Adults with Normal Occlusions and Well-Balanced Faces. Miyajima, K. et al. 1996. AJODO(URL)矯正治療歴、不正咬合なく、矯正医4人がよい側貌と判断された20歳から25歳の日本人男女54人がサンプルです。上記論文をまとめると、おおよその理想値(基準値)はざっくりまとめると鼻唇角:90°(±10°)上唇とEライン:-2mm(±2mm)下唇とEライン:0mm(±2mm) となっています。理想的な側貌上位1%にもみたない美顔男女のサンプルなので、実際の日本人平均はより口唇突出していると考えられます。理想値で上記なので、上記数値付近で抜歯して更に口元下げたい、という叢生量の少ない患者さんには注意が必要です。数十年スパンでの経年的な変化もあわせて、人生の頂点をどのあたりに設定するのかも含めて患者さんと診断内容を共有し、治療計画の決定を行うことが望まれます。過去に小臼歯抜歯矯正既往の中年患者で、口元が寂しいので前に出してほしいという相談を時々受けることもあります。正貌写真による軟組織分析正面の顔貌写真についてもAIによる打点と自動分析が可能です。正貌の左右非対称性、上顎下顎の幅の比、垂直的な比率、水平的な比率がわかります。下顎骨の左右的な偏位がある場合は上顎正中のゴール位置設定に配慮が必要です。骨格のズレが大きくその改善が望まれる場合は基本的には矯正治療のみでは改善が難しいので、外科併用の矯正治療も検討されるでしょう。あわせてこの分析結果とともに患者さんとの治療開始前のコンサルテーションが重要です。(このサンプル写真は左右の耳の見え方が不均一で正中を正確に評価できない正貌写真です。撮影の際は気をつけて撮影を行いましょう。) 正面セファロ分析側面セファロにあわせ、正面セファロの分析もAIでの打点と自動分析で可能です。使用感としては歯牙の位置、Me(オトガイ部)がずれてAIにて打点されやすいです。このあたりは評価上重要なポイントなので慎重に確認したほうがよいかもしれません。webcephでは、Grummonsらのこちらの論文を参考にしているようです。点の詳細や角度分析、距離分析に関して詳細は以下の論文をご参照ください。A Frontal Asymmetry Analysis. Grummons, D. C.  et al. 1987. JCO.(URL)webcephにて使用されているPAセファロ計測点は以下のとおりです。Ag_Antegonial notch_前下顎角切痕ANS:前鼻棘Cg_Crista galli_鶏冠:正中線の開始点Co_condyle_下顎頭の最上縁Fr_Framen rotundum_正円孔J_Jogal process_頬突起:歯槽突起への変曲点Me_メントンMSR_鶏冠を通る正中線Nc:鼻腔の外周で最も幅径の大きい部分の点Z:頬骨前頭縫合の内側で眼窩との交点Za:頬骨突起の中点 DXと矯正治療アライナー矯正によって矯正治療自体がコモディティ化しており矯正医からGPへ治療の実施者が急速に広がってきています。治療には適切な診断が非常に重要です。AI等の支援が活用されるのはあくまで基礎的なロジックの理解があってのものです。今回の内容が少しでも質の高い治療の効率化につながれば幸いです。 “〜 digital technology can make a good orthodontist better, but it will never transform a bad orthodontist into a goood one.”(DIY Orthodontics: Design It Yourself,  Nearchos Panayi et al., 2021, Quintessence Publishing Co, Inc.)Webcephはパソコンにインストールして使うローカルアプリではなく、ChromeやSafariブラウザ上で動くweb toolです。オフィシャルサイトにアクセスして登録することで利用可能です。
南舘 崇夫
2022年10月24日

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レジン修復 (238)

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