歯科用語集
2025年10月28日

リポ多糖

「リポ多糖」とは?歯科用語の解説と症例を紹介

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定義・語源

リポ多糖(lipopolysaccharide、LPS)は、細菌の外膜に存在する複合体であり、脂質と多糖から構成される。主にグラム陰性菌に見られ、細胞壁の一部として重要な役割を果たす。リポ多糖は、免疫系に対する強い刺激因子であり、炎症反応を引き起こすことが知られている。語源は、脂質を意味する「リポ」と多糖を意味する「ポリサッカライド」に由来している。リポ多糖は、細菌感染や炎症に関連する研究において重要な対象となっている。


臨床における位置づけ・判断基準

リポ多糖は、歯科臨床において特に歯周病の病因として注目されている。歯周病は、歯周組織の炎症を引き起こし、最終的には歯の喪失につながる可能性がある。リポ多糖は、歯周病原菌が産生する物質であり、免疫系を刺激して炎症を引き起こす。臨床判断基準としては、リポ多糖の存在が歯周病の進行度や治療効果の評価に寄与することがある。特に、リポ多糖の量や種類は、患者の免疫応答や治療に対する反応を示す指標となる。


関連用語・類義語との違い

リポ多糖に関連する用語としては、エンドトキシンや細菌性抗原が挙げられる。エンドトキシンは、リポ多糖の一部であり、細菌が死滅した際に放出される毒素である。これに対して、細菌性抗原は、細菌が持つ全ての抗原を指し、リポ多糖はその一部に過ぎない。リポ多糖とエンドトキシンは、炎症反応を引き起こす点で共通しているが、リポ多糖は細菌の構成要素であるのに対し、エンドトキシンはその結果として現れるものである。これらの用語の違いを理解することは、歯科臨床における感染症の理解に役立つ。


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