歯科用語集
2025年10月28日
SNA角
「SNA角」とは？歯科用語の解説と症例を紹介
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定義・語源
SNA角とは、上顎前歯の位置を評価するための角度であり、上顎の前歯の中心線と下顎の前歯の中心線との交点から、下顎の前歯の中心線に対して形成される角度を指す。具体的には、上顎の前歯の中心線と下顎の前歯の中心線との交点を基準に、下顎の前歯の中心線との角度を測定する。 この用語は、顎関係の評価や矯正治療において重要な指標となる。SNA角は、特に顎顔面の成長や発育を評価する際に用いられ、正常範囲は通常82度から86度とされている。
臨床における位置づけ・判断基準
臨床においてSNA角は、患者の顎の位置関係を把握するための重要な指標である。特に、矯正治療を行う際には、SNA角を測定することで上顎の前歯の位置を評価し、治療計画を立てる際の判断基準となる。 SNA角が正常範囲を超える場合、上顎前歯が前方に突出している可能性があり、逆に正常範囲を下回る場合は、上顎前歯が後方に位置していることを示唆する。これにより、適切な矯正治療の方針を決定することができる。
関連用語・類義語との違い
SNA角に関連する用語には、SNB角やANB角がある。SNB角は下顎の前歯の位置を評価するための角度であり、ANB角は上顎と下顎の位置関係を示す角度である。これらの角度は、顎の位置関係を総合的に評価するために用いられるが、それぞれ異なる側面を持つ。 SNA角は上顎前歯の位置を特に重視するため、矯正治療においては重要な指標となるが、SNB角やANB角は下顎や顎全体の関係を評価する際に重要である。これらの角度を総合的に評価することで、より正確な診断と治療計画が可能となる。
関連用語
う蝕 (87)
レジン修復 (238)
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