歯科用語集
2025年10月28日

アンカースクリュー

「アンカースクリュー」とは?歯科用語の解説と症例を紹介

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定義・語源

アンカースクリューとは、歯科矯正において使用される小型のスクリューであり、主に歯の移動や位置の固定に利用される。語源は、英語の「anchor(アンカー)」と「screw(スクリュー)」から来ており、固定具としての役割を示している。アンカースクリューは、インプラント体や歯槽骨に直接埋入されることで、矯正力を効率的に伝達することが可能である。これにより、歯科矯正治療における治療計画の精度が向上し、患者の負担を軽減することが期待される。


臨床における位置づけ・判断基準

臨床においてアンカースクリューは、特に非抜歯矯正や複雑な歯列矯正において重要な役割を果たす。判断基準としては、患者の歯列の状態や治療計画に応じて、適切な位置に埋入することが求められる。アンカースクリューの使用により、歯の移動を効率的に行うことができ、治療期間の短縮や治療結果の向上が期待できる。また、患者の骨質や年齢、治療の目的に応じて、スクリューの種類や埋入方法を選択することが重要である。

関連用語・類義語との違い

アンカースクリューに関連する用語としては、インプラント、矯正用ミニスクリュー、固定源などが挙げられる。インプラントは、歯を失った部位に埋入される人工歯根であり、アンカースクリューとは異なり、主に義歯の支持に用いられる。一方、矯正用ミニスクリューは、アンカースクリューの一種であり、より小型で軽量な設計が特徴である。固定源は、矯正治療において歯の移動を助けるための支持点を指し、アンカースクリューもその一部として機能する。これらの用語は、治療の目的や方法によって使い分けられる。

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アンカースクリューの臨床応用とそのメリット・デメリット。歯科治療における症例と術式の判断ポイント

アンカースクリューの臨床応用とそのメリット・デメリット。歯科治療における症例と術式の判断ポイント

アンカースクリューの定義と基本的な使い方アンカースクリューとは、歯科矯正治療において使用される小型のインプラントであり、歯の移動を制御するための固定源として機能する。これにより、従来の矯正装置では得られない精度で歯の位置を調整することが可能となる。アンカースクリューは、骨に直接埋入されるため、安定した固定力を提供し、治療の効率を向上させる。特に、歯の移動が難しい症例や、複雑な治療計画が必要な場合において、その効果が顕著である。このように、アンカースクリューは歯科治療において重要な役割を果たすが、適切な使用方法や手順を理解することが求められる。アンカースクリューの処置手順と注意点アンカースクリューの埋入手順は、まず患者の口腔内を診査し、適切な埋入位置を決定することから始まる。次に、局所麻酔を施し、専用のドリルを用いて骨に穴を開け、アンカースクリューを挿入する。この際、注意すべき点は、骨の質や厚さを考慮し、適切なサイズのスクリューを選択することである。また、埋入後は、スクリューの安定性を確認し、必要に応じてX線検査を行うことが推奨される。さらに、アンカースクリューの周囲の軟組織の状態にも注意を払い、感染症のリスクを最小限に抑えることが重要である。アンカースクリューのメリットとデメリットアンカースクリューの主なメリットは、歯の移動を精密に制御できる点である。これにより、治療期間の短縮や、患者の負担軽減が期待できる。また、従来の矯正装置に比べて、より複雑な治療計画を実現することが可能となる。一方で、デメリットとしては、埋入手術に伴うリスクや、患者によっては不快感を感じることがある。また、スクリューが骨に適切に固定されない場合、治療効果が得られないこともあるため、慎重な判断が求められる。臨床での症例と診断のポイントアンカースクリューは、特に難治性の症例においてその効果を発揮する。例えば、上顎前歯の後退を目的とした治療や、下顎の前歯の移動が必要な場合において、アンカースクリューを用いることで、より効率的な治療が可能となる。診断の際には、患者の骨の状態や歯の位置、治療目標を明確にし、適切な埋入位置を選定することが重要である。また、治療計画を立てる際には、アンカースクリューの使用が本当に必要かどうかを判断することも大切である。アンカースクリューの導入に向けたコツアンカースクリューを導入する際には、まずその特性や使用方法について十分な知識を持つことが重要である。研修やセミナーに参加し、最新の技術や症例を学ぶことで、臨床での応用力を高めることができる。また、実際の治療においては、患者とのコミュニケーションを大切にし、治療の目的や手順をしっかりと説明することで、患者の理解と協力を得ることができる。これにより、治療の成功率を高めることが期待できる。
1D編集部
2024年6月1日
「矯正コンサル」から「痛みの取り方」まで。矯正治療に関するセミナー3選

「矯正コンサル」から「痛みの取り方」まで。矯正治療に関するセミナー3選

皆さんこんにちは、1D編集部です。この記事では、1Dが主催するまもなく開催予定の注目オンラインセミナーを3つ、ご紹介していきます。興味があるセミナーがあれば、ぜひお気軽にお申し込みください。これで増える!患者様から選ばれるアライナー矯正のすすめ方 年間3,000症例超え、インビザライン症例数日本No.1グループのコンサルテーション患者様に選ばれる医院になるためには、患者様に価値を感じて頂くコンサルテーションをする事が必要です。 「アライナー矯正について学んだけれどどうやって矯正患者を増やせばよいかわからない…」「虫歯治療や検診を目的にきた患者様にどうやって矯正治療を勧めていいかわからない…」「矯正をしている他院との差別化ができていない…」このように思っていませんか? 「矯正治療を提供するべき顧客はだれか?」「治療の価値を感じてもらうためにはどのようなコンサルテーションをするべきか?」 インビザライン症例数日本一のリボン歯科グループが行っている、コンサルテーションを行う上での基本的な考え方を丁寧に解説致します。 また、矯正をおすすめする際に“自信を持ってアライナー矯正で治せます”と伝える事はできていますでしょうか?アライナー矯正を始める前にみるべきポイントと難易度判定について、実際の症例を交えながらポイントを丁寧に解説します。 このセミナーでは、アライナー矯正増患のためのコンサルテーションをテーマに患者様への治療の価値を伝えるステップと、自信をもってアライナー矯正をおすすめする際にみるべきポイントをお伝えします。 コンサルテーションに自信をつけましょう。詳細・お申込みはこちら拡大・遠心移動で実現する、GPのための「非抜歯矯正」理論と実臨床 多くの成功症例に学ぶ、再現性の高い矯正治療とは?「その症例、実は非抜歯で治せます」。方法、知りたくないですか?スペースが足りなければ小臼歯抜歯が必要、というのは、矯正治療の通説。しかし実は、遠心移動や拡大を活用することで、非抜歯で矯正治療を行うことができます。小児期であれば、歯列のアーチは遠心に向かうほど広くなるため、拡大を歯の遠心移動で行うことでスペースを確保できます。成人に対しては、歯科矯正用アンカースクリューを用いることで歯を遠心移動させ、スペースの確保を実現できるのです。このセミナーでは、非抜歯矯正による、二年以上経過しても安定している症例を参考に、「誰がやっても治せる」非抜歯矯正の極意を伝授します。非抜歯による矯正治療の考え方から、治療計画の立て方、歯科矯正用アンカースクリューの使い方を含めた実際の手技のコツに至るまで、日本矯正歯科学会臨床指導医の澤田先生が徹底レクチャー。さあ、「非抜歯矯正」をマスターする日がやってきました。詳細・お申込みはこちら現場で使える「矯正力のメカニズム」加速矯正と痛みのコントロール矯正治療に大切なのは「診断とテクニック」だと思っていませんか?もちろんどちらも重要ですが、メカニズムを理解せず良い治療をすることはできません。歯が動く際に歯周組織にはどのような反応が起きているのか、力はどこにどう作用しているのか。明確に答えられるでしょうか。そしてもう一つ、矯正治療と密接な関係にあるのが「痛み」です。矯正治療の痛みは、歯が移動する痛みやワイヤーが口腔粘膜に刺さる痛み、セパレーターを挿入する際の痛みなど様々で、患者満足度を著しく低下させ、治療の妨げとなりえます。歯を動かす「矯正力」と生じる「痛み」をコントロールすることで、矯正治療は劇的に変わります。本セミナーでは、矯正治療の痛みを詳細に分類し、そのメカニズムからそれぞれの痛みに対する対処法を丁寧に解説します。鎮痛薬の選択・服用のマネジメントや、歯の移動を加速させつつ鎮痛効果も期待できる「一石二鳥」装置の使用法など、明日から使える実践的な内容が盛りだくさんです。講師には、多くの宇宙飛行士やノーベル賞を輩出する名門・ニューヨーク州立大学バッファロー校の矯正科客員教授として教鞭を執り、日本成人矯正歯科学会の常務理事も務める、陳明裕先生をお迎えします。現在は矯正歯科専門クリニックを開業されており、日本矯正歯科学会臨床指導医(旧専門医)として日々臨床に向き合う、矯正歯科のプロフェッショナルです。この機会に「早い・キレイ・痛くない」三拍子揃った矯正治療を身につけませんか?皆さんのご参加を、心よりお待ちしております。詳細・お申込みはこちら他にもオンラインセミナーを多数開催中!1D(ワンディー)では、他にも歯科医療者向けのオンラインセミナーを多数開催しています。開催予定のセミナーの一覧は、下記ボタンから見ることができます。ぜひ1Dでセミナーに参加して、知識アップ・スキルアップをしていきましょう。開催中のセミナーを見てみる
1D編集部
2022年7月8日
114回歯科国試は「解きにくかった」。想定される合格ラインは?

114回歯科国試は「解きにくかった」。想定される合格ラインは?

第114回歯科医師国家試験のdentalkokushi的感想と講評第114回歯科医師国家試験を受験された方は本当にお疲れ様でした!今回は先日実施された第114回国試の感想と講評をdentalkokushiの視点で述べさせて頂きます。なおYouTubeでも簡単な感想と講評を述べていますのでご覧ください。114回国試をひとことで表現すると「解きにくい」114回国試を端的に表現すると、「解きにくい」という表現がぴったりくると思います。内容が細かいから難しいというわけではなく、とにかく「解きにくい」という感じです。臨床実地問題では問題文や状況設定がやや抽象的になっている問題が多い印象を受けました。その結果、予備校の解答速報もあいまいになっている部分があります。要するにどっちともとれる問題が例年よりも多かったということです。削除・採点除外・複数解答となる問題が例年よりも多くなりそうです。このような状況ですので、採点サービスのデータだけではなんともいえません。合格ラインの予測は困難で、3月16日の合格発表を見ないとなんともいえない状況ですが、一応参考になるデータは問題が難化したと言われている112回国試でしょうか。112回国試では必修問題9問削除、A領域58点以上、B領域116点以上、C領域126点以上で合格でした。考えることを求めている114回国試114回国試では単純暗記で解ける問題がかなり減少しました。これは比較的平易だった113回国試の反動とも解釈できますが、ここ数年の傾向から判断すると、どうやら試験委員の先生方は考えることを求めているようです。誰が作ったのかよくわからない図表やくだらない語呂合わせを覚えて勉強をした気になって、全然何にもわかっていない人がいるということがバレてしまっているのでしょう。要するに勉強を誤解している人ですね。勉強を誤解している人に合格して欲しくないので、聞いていることは同じだけど、聞き方を工夫して、その場で考えて欲しいというメッセージを込めているように思います。作題を工夫して、暗記だけでは解けないようにした結果、問題文がいまいち読み取りにくくなってしまったのかもしれません。勉強を誤解している人が歯医者になっても、毎日つらいんじゃないかと思います。昔と比べて複雑なことが格段に増加しているからです。虫歯が洪水のようにあった時代では、歯を削って詰めて、痛かったら抜髄をして…というルーチンワークばかりだったので、バカでも歯医者はできたけど、今の時代それでは困るわけです。115回でも出題されそうな注目するべき問題A1→薬剤耐性に関する問題は予想通りでしたが、115回国試でも出題可能性が高いです。バイオアベイラビリティとも関連しますので、きちんと説明できるようにしておきましょう。A6,A8,C34→介護保険関係は毎回頻出です。介護保険関係の全体像をまず把握して肉付けする勉強をしてください。おすすめの本は「公衆衛生がみえる」(MEDIC MEDIA)です。へんてこりんな本を使って衛生系で点数をとれない方が多いです。「公衆衛生がみえる」を使って勉強してください。A50→舌癌の既往がある患者へのFGF-2(商品名:リグロス)投与の可否を聞いている問題でした。FGF-2の添付文書には、悪性腫瘍の既往がある者への投与が禁忌であることが明示されています。この理由はFGF-2が増殖因子の一種である点にあります。A64→インプラント埋入時の動脈損傷が原因の窒息による死亡事故をモデルにした出題だと考えられます。A87→老年化指数はヤマだったので、多くの方が予想していたと思います。でも100を掛け算することを忘れると間違います。B6→認知症に関する問題は頻出ですが、MMSEには描画があることが出題されました。HDS-Rとの差異を一度確認しておいた方がよいかもしれません。B57→直接覆髄にMTAセメントを使用する問題が出題されました。B62→矯正用アンカースクリューが今回も出題されました。B75→精神保健福祉センターが出題されました。正答率は低いと思いますので合否に大きな影響はありませんが、「公衆衛生がみえる」にはきちんと掲載されています。115回国試を受験予定の方は確認しておいてください。B90→フルアーチのインプラントによる補綴が出題されました。All-On-7(?)のような設計です。CAD/CAMで製作したということを言いたかったようです。並び替え問題でしたので、現場思考が要求された問題でした。C6→診療に関する記録の根拠法の問題ですが、消去法で解答できた問題です。C12→在胎期間が出題されましたが、10か月=40週です。これを知らないと妊娠中の歯科治療ができないような気がします。というか、歯医者としてヤバいです。115回国試も類似問題が出るかもしれません。C32→歯周外科に関する問題です。正答率は低いと思いますが、歯周病学の基本を聞く良い問題だと思います。115回国試でも類似問題の出題があり得ます。C37→予想通り口腔潜在的悪性疾患が出題されました。C51→パリ協定がようやく出題されました。ということは、115回ではSDGsがとうとう出題されるかも??C55→歯周治療の流れを聞くよい問題です。115回も再出題される可能性があります。C88→事例をコホート研究だと読み取る問題です。直球ですね。これは合否に影響しそうです。C90→捨て問。本番では解くのをやめるべきでした。D4→ヘミデスモゾームを聞く問題。組織の基本。D9→自然免疫の基本を聞く良い問題。NK細胞の意味がわかってないと解けない。こういう問題は合否に大きく影響するだろう。D39→これも良い問題。医療保険者の意味がわかってないと解けない。この問題も合否に大きく影響するでしょう。D45→GTR法の原理を問う良問です。歯周組織の再生を理解するためにはGTR法の原理を説明できることがとても重要です。というか、これわからないと歯医者としてマズイだろう。D53→ボールアタッチメントのインプラントオーバーデンチャー。インプラントを埋入しているのは前歯部だけなので、臼歯部を維持するためのアタッチメントがないことを考えて解く問題でした。D79→BPSDはdentalkokushiの大予言その1で思いっきり直前に説明していました。コロナ禍と歯科医師国家試験114回国試はパンデミックの状況で開催された国家試験となりました。昨年113回国試の際にも新型コロナウイルスの感染拡大が危惧されていましたが、ここまでの状況にはなっていませんでしたので、1年前との状況の違いに驚くばかりです。最近の国試は問題文が良く練られていて、状況設定も絶妙な問題が多かっただけに、114回国試の問題の完成度には少し疑問を持ってしまいました。ここからは推測に過ぎませんが、114回国試の作題の会議は100%オンラインで開催されたと思われますので、オンライン上での擦り合わせがもしかしたらうまくいかなかったのかも…しれません。オンライン上で問題文の修正をしていった際に、微妙なニュアンスが伝わらなかった可能性もあります。なお、大方の予想通りコロナ関係の出題もありました。COVID-19のハイリスクアプローチを問う問題でした。YouTubeで解説していますので、ご覧ください。115回国試に向けて取り組むべきこと現行の出題基準は114回国試で終了になります。115回国試からは新しい出題基準が適用されるはずです。新しい情報が入り次第、この歯科国試突破論や私のブログやYouTubeでもアナウンスしていきます!ただ、新しい出題基準になってもこの傾向は変わりません。そう、現場思考を求める傾向です。丸暗記排除という流れです。受験生としては、国試勉強をする際に、①理由付け(≒根拠)をできる限り考えること②丸暗記をできる限り避けること③全体像を把握しながら基本を重視して勉強を進めること④枝葉末節に立ち入らないようにすること⑤自分一人では限界もあるので信頼できる先生を見つけてナビゲーションになってもらうこと、以上の点を心掛けるとよいでしょう。でも、このようなことを国試直前に急にやっても当然のことながら成果は出にくいです。日頃の小さな積み重ねが大きな差となって表れてくるので、日頃の小さな積み重ねを大事にしてください。LIVE115回もオンライン講義やります!114回国試向けのLIVEオンラインセミナー(主催:ワンディー株式会社)を3回実施しましたが、いずれも好評だったようです。LIVEオンラインセミナーで私が説明した内容が114回国試でそれなりに出題されていたと思います。受講した方はお分かりですよね?115回国試対策のLIVEオンラインセミナーも更に内容を充実させて実施する方向で現在検討中です。詳細が決まり次第お知らせします。dentalkokushiのセミナーは絶対絶対絶対役に立ちます。オンラインセミナーなのでご自宅等で気軽に受講できます。絶対受講してくださいね。
dentalkokushi
2021年2月11日
解けなきゃヤバい?113回歯科国試「重要」問題集<後編>

解けなきゃヤバい?113回歯科国試「重要」問題集<後編>

今回は前回の続きになります。113回国試のC問題とD問題で質問が多い&もう少し理解を深めておいて欲しい問題をまとめてみました。113回歯科医師国家試験の問題は厚生労働省ホームページでダウンロードできます。C問題【dentalkokushiのコメント】113回国試では免疫に関する出題は…なんとこの1問のみでした。というわけで、114回国試では免疫に関する問題がもう少し出題されるんじゃないかな…と思います。難しい問題は出題されませんので、とにかく基本的な内容をきちんと説明できるようにしましょう。→【参考になる動画】【dentalkokushiのコメント】尿素は肝臓の尿素回路で産生されます。かなり基本的な事項だと思うのですが、腎臓で尿素が産生されると間違っている方が非常に多いところでもあります。腎臓は尿素を作るところではなく、尿を作るところです! 基本ですので間違わないようにしてくださいね。腎臓の調子が悪い場合には尿素(≒尿素窒素:BUN)は血液中にたまることになります。腎臓にBUNがたまるわけではありません。ここも間違っている方が非常に多いところです。→【参考になる動画】【dentalkokushiのコメント】歯科疾患に行動変容を当てはめる問題でした。現在新型コロナウイルス(COVID-19)の感染が拡大していますが、厚生労働省が呼び掛けている「新しい生活様式」はまさに行動変容のためのアプローチなわけです。身近なものに置き換えて説明するとわかりやすいですね。【dentalkokushiのコメント】児童虐待に関する選択肢eが正解でしたが、一緒に児童虐待防止法に基づく通告先も確認しておきましょう。児童虐待防止法に基づく通告先は下記の3か所になります。市町村児童相談所福祉事務所児童虐待防止法に基づく通告先は111C34で出題されていますのでご確認ください。福祉事務所については生活保護の申請先としても有名です。→【参考になる動画】【dentalkokushiのコメント】矯正治療の流れを聞く問題でした。細かい知識を出題しているわけではなく、歯科医師としての常識を問う問題で、とても良い問題だと思います。レベリング(ファーストオーダーベンド)が終了したら、歯体移動をすることになりますが、4番を抜いているので、まずは3番を遠心に動かさないと切歯の移動ができません。したがって、選択肢b「犬歯の遠心移動」(もちろん歯体移動ですよ)を選択することになります。最近の矯正の臨床問題はこのような臨床の常識ともいうべき基本的な内容が積極的に出題される傾向にあります。かつてのようにポリゴン表を見て機械的に解答する問題はほとんど出題されていないことに注意してください。過去問を漫然と解いても合格点を取ることが難しくなっているということです(漫然と過去問を繰り返すのではなく、dentalkokushiがしばしば言っている過去問研究を実行する必要があります)。【dentalkokushiのコメント】法医学関連の問題です。最近の国試では法医学に関連する問題が毎回数問出題されますが、細かいことは絶対に出題されませんし、仮にわからない場合でも消去法で解答できる問題が多いです。本問も、正解になる選択肢aがわからなかったとしても、他の選択肢を消去することで正解にたどりつくことができる問題でした。→【参考になる動画】【dentalkokushiのコメント】本問はホルモンに関する総合的な問題でした。112C1の発展的な問題です。112C1の選択肢も含めてきちんと検討(研究)していた方にとってはキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!という内容だったかと思います。112C1ではガストリンについて問われていたわけですが、ガストリンは胃から分泌されます。ということは、113C33選択肢a「胃」は確実に正解しなければならない問題だったわけですね。→【参考になる動画】【dentalkokushiのコメント】印象というのは加圧印象が原則ですよね。まずここを確認しましょう。したがって、選択肢c「トレー顎堤粘膜面のスペーサーの付与」はあり得ません。最近の国家試験ではなんとなくそれっぽい言葉が含まれているけど、あり得ない内容の選択肢が出てくることがあります。これはそれっぽい言葉だけ覚えている人を合格させたくないという意味なんだと思います。つまり、理解度をしっかり試したいということでしょうから、あやふやに済ませないことが大事かなと思います。【dentalkokushiのコメント】SPECTについてストレートに問う問題でした。SPECTについては今後も出題される可能性がありますが、細かい内容は出題されないと思いますので、基本的な内容を知っておけばよいでしょう。ちなみに選択肢a「18F」はPETで使う薬剤のフルオロデオキシグルコースのことです。【dentalkokushiのコメント】本問は前装スペースの確認のためのシリコーンコアだったわけですが、113D85と108A68では支台歯形成後の切削量を確認するためにシリコーンコアを使っています。ここをきちんと区別しておきましょう。→【参考になる動画】【dentalkokushiのコメント】正答率が25~30%程度の問題ですので、不正解でも落ち込む必要はありません。ただし、選択肢cを選んではいけませんよ…。だって、両側に歯があって垂直的顎間関係が決まっているわけですからね!【dentalkokushiのコメント】接着修復に関する基本的な問題でした。接着修復にはいくつかのルールがあります。補助的保持形態は付与しない予防拡大はしない便宜拡大(=便宜形態)は付与する場合がある(ケースバイケース)さらにグラスアイオノマーセメント修復の場合にはベベルを付与しない(=バットジョイントにする)というルールが加わります。このルールを把握しているかどうかを問う問題だったわけです。画像がなくても解答できる問題でしたね…【参考になる動画】(※セファロは省略しました)【dentalkokushiのコメント】矯正用アンカースクリューに関する問題は、111回以降毎回出題されています。実際の矯正臨床ではアンカースクリューを使用するのが当たり前になっていますので今後も出題され続けると考えられます。ちなみに選択肢d「犬歯の口蓋側移動」は×です。しかし「犬歯の遠心移動」であれば正解となります。ほぼ同一の内容の問題が再度出題される可能性もありますので、確認しておきましょう。D問題【dentalkokushiのコメント】歯科理工学の基本中の基本を問う問題でした。正答率は95%程度ですので、このような基本問題が瞬時に解答できないと合格は困難になるでしょう。dentalkokushiが良く言うところの「ドーナツの真ん中」です。【dentalkokushiのコメント】本問は簡単そうで意外と正答率が伸びなかった問題でした(正答率75%程度)。丸暗記ではなかなか対応しづらい問題で合否を分けた問題となりました。以下プロセスを記しておきますので参考にしてください。血液凝固因子の中には肝臓で合成されるものがありますので、選択肢b「肝硬変」で血液凝固因子が合成できなくなり、プロトロンビン時間が延長することになります。プロトロンビン時間に関係する血液凝固因子はビタミンK依存性血液凝固因子ですので、ビタミンKが不足するとビタミンK依存性血液凝固因子が肝臓で合成できなくなり、プロトロンビン時間は延長することになります。【dentalkokushiのコメント】本問も意外と正答率が伸びなかった問題でした。正答率は65%程度でしたので、合否を分けた問題となりました。選択肢dのStaphylococcusが正解でしたが、Staphylococcus属は黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)を想起して頂きたかったところです。黄色ブドウ球菌は皮膚等に広く分布するありふれた細菌ですからね・・・。黄色ブドウ球菌は歯科医師国家試験にとてもよく出題されます。有名な外毒素であるエンテロトキシンも黄色ブドウ球菌が産生する毒ですし。【参考になる動画】【dentalkokushiのコメント】フレアアップは慢性化膿性根尖性歯周炎が急性化することを言います。解剖学的根尖孔からの根管治療器具の突き出しが原因で生じます。根尖孔付近は非常にデリケートな部位で、取扱いが難しい場所ですので、リーマーやファイルの先端が根尖孔から突き出すことがあり得ます。日常臨床ではフレアアップはそれなりに遭遇しますので、知らなかった方はこの機会に意識しておいてください。【dentalkokushiのコメント】紅板症、白板症、扁平苔癬などの疾患は以前は前癌病変や前癌状態などに区別されていましたが、現在は口腔潜在的悪性疾患とひとまとめの分類に再編されました。【dentalkokushiのコメント】問題文を読んだ瞬間にアドレナリン反転とわからなければ解けない問題ですね。ストーリーとしてはアドレナリンを投与したはずなのに、血圧が下がるという怪現象(?)です。つまりα1受容体が遮断されしまったため、残ったβ1受容体とβ2受容体の関係を考える問題、、、ということになります。ちなみに私は113回国試1日目終了後に2日目の出題内容の予想をしていたのですが、アドレナリン反転は見事に的中していました(動画)。ストーリーが理解されているなら、α1受容体を遮断する可能性がある薬物を選べばよいわけです。つまり、選択肢abeはアドレナリン受容体とは全然関係がない薬物ですので、消去すればよいのです。そうすると、残った選択肢cとd(どちらも抗精神病薬でした)が正解ということになります。選択肢cとdの薬物名を記憶していることを要求しているわけではなく、アドレナリン反転のストーリーがきちんと把握されていれば解答できる問題だったわけです。類題としては108A32、111B51がありますので、確認しておいてください。この2問を見ると過去問研究の重要性がお分かり頂けるのではないかと思います。歯科セミナーなら「1D(ワンディー)」で!日本最大級の歯科医療メディア「1D」では、診療に役立つオンラインセミナーを多数開催中。もっと知りたい臨床トピックから超ニッチな学術トピックまで、参加したいセミナーが見つかります。下記ボタンから、開催中のセミナーを見てみましょう!開催セミナーを見てみる
dentalkokushi
2020年8月10日
いいじゃん、ガミースマイルでも。

いいじゃん、ガミースマイルでも。

楽しい時、嬉しい時、写真を撮る時、満面の笑みを浮かべると見える歯茎。コンプレックスを感じて思いきり笑えていない人もいるんじゃないだろうか。「ガミースマイル」と検索すれば治療法の紹介がずらっと並び、見た目の悩みとして扱われている。もちろん、当事者はすごく気にしているだろうし、できることなら隠したいと考えるだろう。その悩みを否定はしないが、悩みのタネは「ガミースマイル」そのものではなくルッキズム(外見至上主義)からきているかもしれない。検索エンジンの関連ワードには「ガミースマイル 可愛い」というポジティブな言葉も出てくるし、価値観は変わってきている。その反面、ガミースマイルの治療法は発展し続けていて、特に歯科領域で取り上げられているのも事実だ。これはルッキズムに疑問を投げかけている現代に逆行すると捉えられても仕方ない。ではなぜガミースマイルは改善すべきとされていて、歯科で治療を進めているのか。病理的な側面も踏まえて考えていきたい。決して「気にすることが間違いだ」という話ではないと強調しておく。ガミースマイルの定義笑った際に上顎前歯が一部しか見えない場合、リップラインは低位、歯肉が辺縁から1~3mm露出する場合は中位、歯肉露出が3mm以上の場合、リップラインは高位(ハイスマイルライン)と定義される。文献によっては4mm以上歯肉が露出する場合をガミースマイルと定義されていたり、標準化はされていない。審美的な要求がメインのため、笑った時に歯肉が見えればガミースマイルと考えて問題ないだろう。どれくらい見えていたらどうだ、という点で人それぞれの価値観になるものだからこそ明確な定義はできない。ガミースマイルの治療法その治療法は多岐にわたるが、大きく分けると歯周外科治療か矯正治療になる。代表的なものをいくつか紹介する。上唇粘膜切除術(口唇移動術)口唇粘膜と歯槽粘膜を切除・縫合し上唇を上がらなくすることで歯肉の露出量を少なくする歯冠長延長術歯肉を切除し整形(場合により歯冠補綴)することで歯冠長を大きくし歯肉の露出量を少なくする歯科矯正LeFort l手術を併用したりインプラントを用いて上顎骨を持ち上げる外科矯正や、マルチブラケット装置でFH平面と咬合平面を平行にする方法、アンカースクリューを用いて上顎前歯を圧下させるなどボツリヌストキシン注射ボツリヌス菌を上唇挙筋に注射し筋の収縮を抑制することで上唇を上がりにくくする他にも筋機能療法など様々なアプローチがある。治療法の良し悪しは今回のテーマからそれてしまうので列挙するにとどめ割愛させていただく。たくさんの治療法が存在し、改良を重ね発展していることを鑑みると、ニーズは多いと考えられる。一方で医学的に見た必要性はどうか、考察してみよう。歯周組織への影響確固たるエビデンスを持ったガミースマイルの悪影響は見当たらず、病理的に問題ないと断言している論文もある。しかし可能性として考えられているのは乾燥を原因とした歯周炎・う蝕リスクの増加だ。歯肉・歯冠の露出する時間が長ければ、唾液による防御も働きにくく前述のリスク増加も考えられる。これは上顎前突症例や口呼吸患者に言われているもので、原因として上顎前突が多いガミースマイルにも共通する。少なからずこういった影響を及ぼす可能性はあるだろう。パーソナリティを尊重するのが医療のあるべき姿結果的に、ガミースマイルが治療必須な病態とは言い切れなかった。理論上リスクは高いもの、術前から歯周組織は健康そのもの、う蝕もみられないといったガミースマイルの症例もあり、本当に病理的には問題ないのかもしれない。かといって治療を推奨する歯科医院が金儲けでプロモーションしているかというと、そうでもなさそうだ。矯正や補綴を除いての話だが、外科手術にもかかわらず価格設定はそう高くない。需要と供給のバランスが私には丁度よく感じた。時代にそぐう医療とはニーズがあるからこそ行われるべき治療ではあるが、冒頭に立ち返って、もう一度考えたい。そのニーズは痛い・喋りにくいなどの機能障害ではなく、審美障害が大多数だ。審美障害は当事者の、個人の感覚で決まり、提供側が決めることではない。その人がネガティブに捉えていれば改善の手助けができるし、気にしていなければ特に助言の必要もない。しかし論文の中には「歯肉が見えない笑顔が一般的に美しいとされている」などガミースマイルが審美性に劣っていると主張するものもあり、コンプレックスを助長するような風潮もみられた。個人が望む、あるべき姿の支援をするのが医療であってほしい。ないとは思うが、歯科医師から「ガミースマイルを治しましょう」なんてルッキズムの権化、時代にそぐわない。歯科セミナーなら「1D(ワンディー)」で!日本最大級の歯科医療メディア「1D」では、診療に役立つオンラインセミナーを多数開催中。もっと知りたい臨床トピックから超ニッチな学術トピックまで、参加したいセミナーが見つかります。下記ボタンから、開催中のセミナーを見てみましょう!開催セミナーを見てみる参考文献武藤克巳,ガミースマイルへの臨床的アプローチ(2),2000 [PDF]小林義樹,遠藤敏哉,ガミースマイルに対するインプラントアンカーを用いた矯正治療,歯学98,2010 [PDF]Diana Mostafa, A successful management of sever gummy smile using gingivectomy and botulinum toxin injection: A case report, International Journal of Surgery Case Reports, 2018<URL>Jae Hyun Park, Temporary Anchorage Devices in Clinical Orthodontics, 2020<URL>中山真由子,槇宏太郎,久保田雅人,ガミースマイルを伴う骨格性上顎前突症に対し外科的矯正治療およびインプラント補綴治療を行った1症例,昭和学士会雑誌,2014 [PDF]宮地斉,黒柳範雄,落合栄樹,多分割Le Fort I型骨切り術を併用した上下顎移動術-ガミースマイルと上顎歯列狭窄を伴った上顎前突および下顎後退症への応用-,日本口腔外科学会,2014 [PDF]飯倉拓也,口唇移動術を用いてガミースマイルの改善が得られた症例の1年経過,日本歯周病学会会誌,2019 [PDF]水野 利昭,口呼吸の歯こう形成におよぼす影響について:サルにおける実験的研究,日本歯周病学会会誌,1985 [PDF]歯科矯正ネット「手術しないと治らないの?ガミースマイルの治療法とは」<URL>
ユースケ イシカワ
2020年6月27日

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