歯科用語集
2025年10月28日

吸指癖

「吸指癖」とは?歯科用語の解説と症例を紹介

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定義・語源

吸指癖とは、主に幼児期に見られる行動であり、指や手を吸う習慣を指す。この行動は、一般的に安心感を得るためやストレスを軽減するために行われる。語源としては、「吸う」と「指」を組み合わせたものであり、特に乳幼児においては自然な行動とされる。吸指癖は、発達段階において一時的なものであることが多いが、長期化する場合には歯科的な問題を引き起こす可能性があるため、注意が必要である。


臨床における位置づけ・判断基準

臨床において吸指癖は、歯科医師や歯科衛生士が注意を払うべき行動の一つである。特に、歯列の発育や咬合に影響を及ぼす可能性があるため、早期の介入が求められる。判断基準としては、吸指癖の持続期間や頻度、他の行動との関連性が挙げられる。例えば、吸指癖が3歳以降も続く場合、歯科的な問題が生じるリスクが高まるため、適切な指導や治療が必要となる。

関連用語・類義語との違い

吸指癖に関連する用語としては、「口腔習癖」や「指吸い」がある。口腔習癖は、吸指癖を含む広い概念であり、他にも爪噛みや頬杖などが含まれる。一方、指吸いは吸指癖の具体的な行動を指す言い換えであり、特に指を吸うことに特化した表現である。吸指癖は、他の口腔習癖と同様に、長期的には歯科的な問題を引き起こす可能性があるため、注意深く観察し、必要に応じて介入することが重要である。

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吸指癖の診断と処置。歯科臨床で役立つ症例と術式の判断ポイント

吸指癖の診断と処置。歯科臨床で役立つ症例と術式の判断ポイント

吸指癖の定義と臨床的意義吸指癖とは、主に幼児期に見られる習慣的な行動であり、指や手を口に入れて吸う行為を指す。この行為は、心理的な安定を求めるためや、自己慰安の手段として行われることが多い。吸指癖は、歯列や顎の発育に影響を及ぼす可能性があるため、早期の診断と適切な処置が求められる。特に、歯科医師や歯科衛生士は、患者の成長段階に応じた適切なアプローチを行うことが重要である。吸指癖の症状と影響吸指癖が持続する場合、歯列不正や顎の発育異常を引き起こすことがある。具体的には、上顎前突や開咬、歯の不正咬合が見られることがある。また、口腔内の衛生状態にも影響を及ぼし、虫歯や歯周病のリスクが高まる可能性がある。これらの症状は、患者の口腔健康に深刻な影響を与えるため、早期の診断と介入が必要である。吸指癖の診断手順吸指癖の診断には、まず患者の病歴を確認し、習慣の有無や持続期間を把握することが重要である。次に、口腔内の検査を行い、歯列や顎の状態を評価する。必要に応じて、X線検査を実施し、顎の発育状態を確認することも考慮される。診断の際は、他の口腔習慣(例えば、指しゃぶりや舌突出)との鑑別も行うべきである。吸指癖の処置方法吸指癖の処置には、心理的アプローチと物理的アプローチがある。心理的アプローチとしては、親や保護者への教育が重要であり、子供に対して吸指癖の影響を理解させることが求められる。また、物理的アプローチとしては、指を吸えないようにするための装置(例えば、指サックやマウスピース)を使用することがある。これにより、習慣を断ち切る手助けを行う。吸指癖処置のメリットとデメリット吸指癖の処置には、いくつかのメリットとデメリットが存在する。メリットとしては、早期に介入することで、将来的な歯列不正や顎の発育異常を防ぐことができる点が挙げられる。また、心理的な安定を促進するためのサポートを行うことも可能である。一方、デメリットとしては、処置が子供にとってストレスとなる場合があり、逆に習慣が強化されるリスクもあるため、慎重なアプローチが求められる。吸指癖に対する注意点吸指癖の処置を行う際には、いくつかの注意点がある。まず、子供の心理状態を十分に考慮し、無理な介入を避けることが重要である。また、親や保護者とのコミュニケーションを密にし、協力を得ることが成功の鍵となる。さらに、処置後のフォローアップを行い、再発防止に努めることも大切である。吸指癖の症例と臨床経験実際の臨床において、吸指癖の症例は多岐にわたる。例えば、ある患者は、幼少期からの吸指癖が原因で上顎前突を呈していた。この患者に対しては、心理的アプローチと物理的アプローチを組み合わせた処置を行い、最終的には歯列の改善が見られた。このように、吸指癖に対する適切な診断と処置は、患者の口腔健康を守る上で非常に重要である。
1D編集部
2024年6月1日
キッズブラキサーを救出せよ!実は小児に多いブラキシズムの臨床論

キッズブラキサーを救出せよ!実は小児に多いブラキシズムの臨床論

小児の口腔習癖は、吸指癖→歯ぎしり→咬爪癖の順に発現頻度が高いと言われている。その第2位の歯ぎしり、すなわちブラキシズムは成人に比べ小児の方が多いというデータが既に報告されている。本記事では、小児のブラキシズムに関する概要をまとめてみたいと思う。「うちの子、歯ぎしりがひどいんです」一般に、ブラキシズムは疲労やストレスなどから誘発されると言われている。疲労やストレスを抱えた成人の多くが抱える口腔の悪習慣でもある。しかし小児のブラキシズムの場合は、口腔周囲筋の発育のためなど、独自の要因も考えられる。臨床現場でも、保護者から「子どもの歯ぎしりがひどい」と相談されたり、強く咬耗した乳歯列を見る機会も多いだろう。ブラキシズムが思春期まで続いた場合には、顎関節症に対するケアなども必要になってくる。1Dでは、『<完全解説>小児のブラキシズム』と題して、朝日大学歯学部口腔構造機能発育学講座小児歯科学分野教授・日本小児歯科学会専門医・指導医で、同大学副学長・歯学部長の田村 康夫先生に、小児のブラキシズムについて解説をしていただく。お申し込みは、下記ボタンから可能である。セミナーの詳細を見てみるブラキシズム概論睡眠障害の国際分類における臨床的診断基準に基づく疫学調査によると、ブラキシズム患者と診断された者の割合は、11歳以下の子供で14~20%と一番多く、上下の歯が生える生後8カ月くらいから発生すると報告されている。ブラキシズムとは、咀嚼筋群が異常に緊張し、咀嚼や嚥下、発音などの機能的な運動とは関係なく、上下の歯を無意識にこすりあわせたり(グラインディング)、くいしばったり(クレンチング)、連続的にカチカチとかみ合わせる(タッピング)習癖のことである。ブラキシズムの原因としては、脳からの指令や自律神経活動の異常、ストレスや遺伝、カフェインやアルコールの摂取、閉塞性睡眠時無呼吸症候群などが挙げられる。また、逆流性食道炎の薬を服用したことで改善した例もあり、逆流性食道炎に対する防御機構ではないかという研究報告もある。ブラキシズムの診査と診断ブラキシズムの診査方法には、いくつかの種類がある。まずは問診にて、本人や同居する家族からブラキシズムの有無を聞き出す。また年齢から考えて過度な咬耗、あるいは1〜2歯ではなく広範囲の異常咬耗はブラキシズムの可能性が高いだろう。本人や家族が気付いてない場合にもクレンチングについては頬粘膜や舌縁部の圧痕を参考にできることもある。さらにオクルーザルスプリントを使用して診断することもある。ブラキシズムの臨床症状には、上記の他にも、歯の楔状欠損や知覚過敏、修復物の破損や、咀嚼筋の不快感・疲労感、一時的な頭痛、咬筋肥大などが挙げられる。睡眠障害の国際分類より下記の3つの条件すべてを満たした場合、ブラキシズムであると診断できる。歯の咬耗最近6か月間で週に3日以上の睡眠時の歯ぎしり音の指摘起床時の咀嚼筋の疲労感や不快感あるいは触診で判別される咬筋肥大ブラキシズムに対しては、スプリントによる治療や環境・意識の改善などの対応法が取られる。一方で乳幼児の歯ぎしりは生理的現象であることが多く、経過観察されるケースも多い。「小児 × ブラキシズム」の難しさここまでブラキシズムに関して解説をしてきたが、特に小児の場合のブラキシズム(保護者への指導なども含む)は難易度が上がる。疼痛症状がある場合のマウスピースはどうやって作成するのか、随伴症状で訴えの多い顎関節症を発症させないためには早期に治療が必要なのか、またブラキシズムを誘発する原因の全身疾患は何か、小児のブラキシズムに関する知識、特に対応や保護者への指導法を自信を持って説明することができる歯科医師は少ない現状にあると思われる。ぜひこの機会に、セミナーで学習するのをおすすめしたい。小児 × ブラキシズムセミナーの詳細を見る参考文献歯周病の検査・診断・治療計画の指針2008.宮脇正一:小児期に多く認められるブラキシズム -新たな消化器内科学的考え方について-,顎機能 誌,J.Jpn.soy.Stomatognath..Funct.13:16-20,2006.宮脇正一: 矯正臨床に機能評価をどう取り入れていくか-口腔の基本的機能ならびに異常機能について-睡眠時のブラキシズムについて-最新の知見と矯正患者への対応-, 中・四矯歯誌, 15: 25-28, 2003.Lavigne, G. J., Kato, T., Kolta, A. and Sessle, B. J.: Neurobiological mechanisms involved in sleep bruxism, Neurobiological mechanisms involved in sleep bruxism, Crit Rev Oral Biol Med, 14:30-46, 2003.American Academy of Orofacial Pain Orofacial pain, Guidelines for assessment, classification, and management, 223-268, Quintessence, ChicagoIL, 1996.Thorpy, M. J.: International classification of sleep disorders: diagnostic and coding manual, American Sleep Disorders Association, Allen Press, Rochester, MN, 1997.Lavigne, G. J. and Manzini, C.: Bruxism, edited by Kryger, M.H., Roth, T. and Dement, W., Principles and practice of sleep medicine, 773-785, WB Saunders, Philadelphia, 2000.Miyawaki, S., Tanimoto, Y., Araki, Y., Katayama, A., Fujii, A., Takano-Yamamoto, T.: Association between nocturnal bruxism and gastroesophageal reflux, Sleep, 26:888-892,2003.
Imani
2021年11月12日
「指しゃぶり」していた子どもはアレルギーになりにくい?

「指しゃぶり」していた子どもはアレルギーになりにくい?

編集注)本記事は指しゃぶり(吸指癖)を奨励する記事ではありません。指しゃぶり(吸指癖)は、紛れもなく不正咬合の原因である。吸指癖によって歯が押され、上顎前歯の唇側傾斜、下顎前歯の舌側傾斜、開咬が起きるばかりではなく、舌が低位になることにより、上顎歯列弓の狭窄や臼歯部の交叉咬合が起きる。しかし、指しゃぶりをしていた子どもは、その後の人生でアレルギー疾患にかかりにくくなるという仮説を唱えた研究がある。指しゃぶりでアレルギー疾患にかかりにくくなる?ニュージーランド・オタゴ大学のボブ・ハンコックス准教授らの研究チームは、2016年に米国のPediatric誌で発表した論文において、吸指癖や弄爪癖がアレルギー性の疾患を防いでいるのではないかという仮説を唱えている。研究では、ニュージーランドで1972〜1973年に生まれた子供・1037人を対象に、5歳から32歳までの追跡調査を行った。研究対象者のうち、幼少期に吸指癖や弄爪癖があったのは31%で、13歳時点でアレルギー反応があった子どもは45%であった。小児期に吸指癖もしくは弄爪癖があった者ではアレルギー反応は40%に減少し、吸指癖と弄爪癖どちらも認めた者に至ってはアレルギー反応が31%に減少した。その一方で、吸指癖・弄爪癖いずれの習癖もない子どものアレルギー反応は49%と、習癖を認めた子どもよりも高かった。また同様に、32歳時点での調査においても、習癖のあった子どもは低いアレルギー発症率を維持していた。指しゃぶりを促すものではない「衛生仮説」という言葉がある。今日、世界中でアレルギー性疾患が増えているのは、近代化・都市化により人々の生活環境が清潔になったことが原因であるとする仮説だ。衛生仮説の機序はこうである。新生児期のナイーヴT細胞は生育期の環境において、抗原と接触し、徐々にTh1細胞やTh2細胞に分化していく。この過程において、細菌、ウイルス由来の分子が存在した場合、樹上細胞は強く刺激されTh1細胞へと分化する。しかし無菌的環境の場合はTh2細胞へと分化する。生育期を過ぎるとナイーヴT細胞の比率は下がるので、Th1細胞とTh2細胞のバランスが大きく変化することがなくなる。このことにより、清潔な環境で育つほど、Th2細胞が増えて、液性免疫が細胞性免疫より有意になりアレルギー性疾患にかかる可能性が増えるということだ。本研究を率いたハンコックス准教授は「この結果は、衛生仮説を裏付けるものだ」と語っている。しかしその一方で、「本当に指しゃぶりの癖などが健康に寄与するかはまだ未解明で、指しゃぶりなどを奨励するものではない」と注意を促している。歯科セミナーなら「1D(ワンディー)」で!日本最大級の歯科医療メディア「1D」では、診療に役立つオンラインセミナーを多数開催中。もっと知りたい臨床トピックから超ニッチな学術トピックまで、参加したいセミナーが見つかります。下記ボタンから、開催中のセミナーを見てみましょう!開催セミナーを見てみる参考文献Lynch, S. J., Sears, M. R., & Hancox, R. J. (2016). Thumb-sucking, nail-biting, and atopic sensitization, asthma, and hay fever. Pediatrics, 138(2).Thumb-suckers have fewer allergies later in life, nzherald.co.nz, <URL>呉艶玲, 山崎暁子, 毛暁全, & 白川太郎. (2006). アレルギーと衛生仮説. 化学と生物, 44(1), 21-26.
宇梶 淳平
2021年4月13日

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