歯科用語集
2025年10月28日

予診

「予診」とは?歯科用語の解説と症例を紹介

PICK UP
【便利】歯科用語をイッパツ変換できるユーザー辞書を無料配布
【速報】令和8年度診療報酬改定の骨子判明:歯科はプラス0.31%、物価高・賃上げへの「二段構え」の支援策が柱に

定義・語源

予診とは、患者が歯科医院を訪れる前に行われる診察のことである。主に、患者の健康状態や既往歴、現在の症状を把握するために実施される。語源は「予」と「診」であり、「予」は事前に、「診」は診察を意味する。予診は、患者の情報を収集し、適切な治療計画を立てるための重要なプロセスである。特に、歯科治療においては、患者の全身状態やアレルギー歴などが治療に大きく影響するため、正確な情報の収集が求められる。


臨床における位置づけ・判断基準

臨床において予診は、治療の第一歩として位置づけられる。患者の健康状態を把握することで、リスク評価や治療方針の決定が可能となる。判断基準としては、患者の主訴、既往歴、家族歴、アレルギー歴、服用中の薬剤などが挙げられる。これらの情報は、治療の安全性や効果を高めるために不可欠である。また、予診の結果に基づいて、必要に応じて追加の検査や専門医への紹介が行われることもある。


関連用語・類義語との違い

予診に関連する用語としては、「問診」や「診察」がある。問診は、患者からの情報収集を主に行うプロセスであり、予診の一部と考えられる。一方、診察は、医師が患者の身体的状態を直接評価する行為であり、予診とは異なる。予診は、患者の全体的な健康状態を把握するための事前の準備であり、診察はその後の具体的な評価を行うものである。このように、予診は診察の前段階として重要な役割を果たしている。


1Dプレミアム
1Dプレミアム

関連ニュース

予診の重要性と実践的アプローチ。歯科臨床における診断と処置の基礎知識

予診の重要性と実践的アプローチ。歯科臨床における診断と処置の基礎知識

予診の定義と目的予診とは、患者が歯科医院を訪れた際に行う初期評価のことを指す。これは、患者の健康状態や口腔内の状況を把握し、適切な診断や処置を行うための重要なステップである。予診の目的は、患者の病歴、現在の症状、過去の治療歴を確認し、必要な診査を計画することである。これにより、歯科医師は患者に対して最適な治療方針を立てることができる。予診における重要な情報収集予診では、患者からの情報収集が不可欠である。具体的には、以下の項目が重要である。1. **病歴**: 患者の全身的な健康状態や過去の病歴を確認することが、歯科治療においても重要な影響を与える。2. **現在の症状**: 患者が訴える症状を詳細に聞き取ることで、診断の手がかりを得ることができる。3. **アレルギー歴**: 使用する材料や薬剤に対するアレルギーの有無を確認することは、治療の安全性を確保するために重要である。これらの情報を基に、歯科医師は適切な診断を行い、必要な処置や術式を選択することが可能となる。予診の手順と実践的なコツ予診を効果的に行うためには、以下の手順とコツを押さえておくことが重要である。1. **患者とのコミュニケーション**: 患者がリラックスできる環境を整え、信頼関係を築くことが予診の成功に繋がる。2. **質問の仕方**: オープンエンドの質問を用いることで、患者が自由に情報を提供できるようにする。3. **記録の重要性**: 収集した情報は正確に記録し、後の診断や治療に役立てる。これらの手順を踏むことで、より正確な予診が可能となり、患者に対する適切な治療が実現できる。予診における注意点とデメリット予診を行う際には、いくつかの注意点が存在する。1. **情報の漏れ**: 患者が重要な情報を隠すことがあるため、十分な質問を行うことが求められる。2. **時間の管理**: 予診に時間をかけすぎると、他の患者への影響が出るため、効率的に行う必要がある。3. **誤診のリスク**: 収集した情報に基づいて誤った判断を下すと、治療方針に影響を及ぼす可能性がある。これらの注意点を意識しながら予診を行うことで、より安全で効果的な治療が実現できる。予診の臨床的な意義と今後の展望予診は、歯科治療の質を向上させるための重要なプロセスである。正確な予診を行うことで、患者のニーズに応じた適切な処置や術式を選択することができる。今後は、デジタルツールやAIを活用した情報収集が進むことで、予診の精度がさらに向上することが期待される。また、予診の重要性を再認識し、歯科医師や歯科衛生士が連携して行うことで、より良い患者ケアが実現できるであろう。
1D編集部
2024年6月1日
アスピリン喘息による死亡。歯科医師の責任が問われた事例と問われなかった事例

アスピリン喘息による死亡。歯科医師の責任が問われた事例と問われなかった事例

歯医者から帰ってテレビ見ていたら、苦しくなって……平成2年3月のある日の午後2時半、福岡県のある歯科医院で左上の智歯抜歯が行われた。抜歯後には、ロキソニン(鎮痛抗炎症剤)、レクトーゼ(消炎酵素剤)、ケフレックス(抗菌薬)が処方され、患者はそれを服用した。患者は家に帰りしばらくはテレビを見ていたが、同日午後3時半ころ、喘息の発作を起こし始めたので、発作を鎮静させるための吸入を二回行った。しかし、発作はおさまらず、顔色が赤黒くなり始め、下腹部を両手で押さえながらトイレに駆け込み、しばらくして同所で意識を失い、「ドン」という音とともに転倒した。患者の妻は歯科医師に対して、すぐに連れて行くので見てくれと頼んだが、緊急を要するので近所の呼吸器専門の医師に往診を依頼した。呼吸器専門の医師が到着したときには、患者はうつ伏せで倒れており、顔面はチアノーゼを呈し、心臓は停止していた。心臓マッサージを施したが蘇生はしなかった。同日5時半、患者は死亡したと判断された。問診書には書いてあった患者は予診録にはきちんと喘息の既往を書いていた。「あなたの体質は?」の項については「特異体質 ぜんそく」に、「使えない薬は?」の項については「ピリン系薬剤」に各々丸印をつけ、さらに「今までにかかった病気は?」の項については「ぜんそく」と自ら記入した。予診録を見た被告は、患者に対して喘息の状態を問診したところ、患者は、自分には喘息の持病があり、ピリン系の薬剤で喘息の発作が起こる旨答えた。それにも関わらず、歯科医師はアスピリン喘息の概念、ロキソニンがアスピリン喘息を惹起すること及びロキソニンをアスピリン喘息又はその既往歴のある患者に投与してはいけないことについては全く知らなかった。それ故に、アスピリン喘息で患者は死亡してしまったのだ。当時の裁判所は担当した歯科医師がアスピリン喘息を知らなかったことについてこのように結論づけている。アスピリン喘息は、呼吸器やアレルギー疾患の専門医の間では既に昭和55年ころから注目されるようになっていたものであり、また、本件事故当時、ロキソニンの使用説明書や医学文献にアスピリン喘息についての記載があったことからすると、歯科医師であっても、アスピリン喘息に関する知識を修得することは容易であったと認めざるをえないばかりでなく、前記医師の業務の特殊性及び薬剤が人体に与える副作用等の危険性に鑑みれば、右認定のアスピリン喘息に関する知識が福岡市内の開業歯科医師の間では一般的に定着するに至っていたとはいえないなどの事情は被告に課せられていた研鑽義務を何ら軽減するものではないことは明らかである。投与における注意義務を怠って 漫然とロキソニンを投与したとして、歯科医師の不法行為責任が認められ担当歯科医師は約2000万円の損害賠償を命ぜられた。同じアスピリン喘息の死亡ケースで、歯科医師の責任が問われなかった事例先の事例とは反対に、歯科で処方された薬物をきっかけにアスピリン喘息により患者が死亡した事例でも、歯科医師の責任問われなかった場合もある。群馬県のとある歯科医院で平成10年同じ様に、歯科医師が処方した薬物がトリガーとなり発症したアスピリン喘息で死亡したケースの裁判の判決はこうであった。男性は非ステロイド性抗炎症薬の投与によって誘発される気管支喘息(ぜんそく)「アスピリン喘息」を患っている可能性があった。患者への解熱鎮痛薬ロキソニンの投与は禁じられているが、同診療所で治療後、処方されたロキソニンなどを服用。間もなく心肺停止状態になり21日後に死亡した。 判決で裁判長は、(1)男性はそれまでアスピリン喘息と診断されたことがない(2)以前、非ステロイド性抗炎症薬を処方され服用したと思われるが異常はなかったことから、ロキソニン投与によって重い発作を引き起こすことは予見できなかったとして、担当医師の過失を認めず、男性の死亡との因果関係も認められないと判断した。つまり、きちんと問診を取ること、予診録にしっかり記録すること、そして必要である医学的知識をきちんと学ぶことが歯科医師として求められていることであることがここから分かる。歯科医院における死亡事故セミナー開催歯科医院における死亡事故をケースから学ぶオンラインセミナーが開催決定。講師は法歯学者の佐藤慶太先生(鶴見大学歯学部教授)。興味がある方は、ぜひご参加ください。セミナーの詳細を見てみる参考文献福岡地方裁判所 平成2年(ワ)2216号 判決, 大判例, <URL>, 2020年8月23日閲覧前橋地裁平成24年8月31日判決,アスピリン喘息の可能性ある患者のロキソニン服用後死亡事案で請求棄却報道, 弁護士谷直樹/医療事件のみを取り扱う法律事務所のブログ, <URL>, 2020年8月15日閲覧後藤隆志, & 一戸達也. (2012). 気管支喘息を有する患者に対する歯科治療時の注意点を教えてください.
宇梶 淳平
2022年8月13日
【ワンディー中吊り】2021年11月、歯科業界で起きたニュースまとめ

【ワンディー中吊り】2021年11月、歯科業界で起きたニュースまとめ

2021年も、残すところ1ヶ月を切ろうとしている。11月も、歯科業界ではさまざまな出来事があった。この記事では、11月に歯科業界で起きた主要なニュースについて振り返りをしていきたい。なお、本記事に記載されている日付は、1Dでそのニュースを報じた日付であることに留意いただきたい。11月8日:人気アニメの歯みがきアプリが新登場11月8日は、「いい歯の日」だ。この日に合わせて、人気アニメ『PUI PUI モルカー』とコラボした未就学児向けの歯みがきアプリが誕生した。同アニメは、今年1月からテレビ東京系子ども向けテレビ番組にて放映中の、絶大な人気を誇るストップモーションアニメだ。顔や手の動きを認識して歯みがきを検知する仕組みになっている。>> PUI PUI モルカーの歯磨きアプリが誕生。その実力とは?11月11日:歯科医師臨床研修マッチング結果の発表10月に発表された歯科医師臨床研修のマッチングの結果について、1Dで報じた。今年の歯科マッチングの参加者は昨年比で108名減の3,745名で、うち希望順位を登録した者は3,451名であった。無事に研修施設とマッチングした者は2,859名で、希望順位登録者の17.2%にあたる592名がアンマッチとなった。例年通り、地方の大学病院よりも都会にある大学病院の方が人気という結果になった。>> 【歯科マッチング結果発表】地方よりも都会の大学病院が人気に11月13日:スープストックトーキョーが咀嚼配慮食を提供開始日本全国に60以上の店舗を展開するスープ専門店「Soup Stock Tokyo」が、一部店舗にて咀嚼配慮食の提供を開始。同社は「Soup for all!」という考え方のもと、食の多様性の推進に取り組んでいる。今回の咀嚼配慮食の提供は、その取り組みの一環とのこと。>> Soup Stock Tokyo、咀嚼配慮食を一部店舗で提供開始11月15日:エナメル上皮腫の腫瘍形成機構が解明九州大学大学院歯学研究院の研究チームは、エナメル上皮腫の腫瘍形成機構を解明したと発表した。イギリスの病理学会誌・The Journal of Pathologyで公開された。この研究成果により、エナメル上皮腫の新たな診断・治療の開発が期待される。>> 九州大学歯学部、エナメル上皮腫の腫瘍形成機構を解明11月19日:有名翻訳サイトに「論文PDF翻訳機能」が搭載学術論文などの翻訳精度が高く、研究者や臨床家から評価が高い機械翻訳サービス「DeepL翻訳」に、PDFファイルを丸ごと翻訳できる機能が追加された。PDF(.pdf)やパワーポイント(.pptx)、ワード(.docx)のファイルをDeepLにアップロードすると、持ち前の翻訳精度を活かして翻訳し、ファイルを出力してくれる。原文のフォーマットはそのままに、翻訳だけしてくれる点がとても便利と話題になった。>> DeepL翻訳に「論文PDFまるごと翻訳機能」が新登場11月21日:カエルに下顎の歯が生えるカエルの下顎の歯は、2億年以上前に退化している。生物学の世界には、一度退化した形質は元に戻らないという原則がある。しかしフクロアマガエルの一種に、下顎の歯が萌出していることが明らかになった。>> 【カエル】2億年前に退化した「歯」再び萌出 進化理論揺るがす珍事11月23日:残存歯数しだいで割引になる認知症保険が登場第一生命ホールディングス傘下のネオファースト生命保険は、自分の歯を一定数維持すれば保険料が割引になる認知症保険を発表した。残存歯数が少なくなると認知症のリスクが高まるという研究結果に着目したもので、12月1日から提供を開始している。>> 残存歯数を維持すれば保険料が割引。これまでにない認知症保険が誕生11月24日:残存歯数しだいで割引になる認知症保険が登場新型コロナウイルスワクチンの3回目の接種をめぐり、日本歯科医師会はこれまでと同様に接種の担い手としての役割で協力を行うことが明らかになった。日本歯科医師会に加えて、日本薬剤師会もこれまでと同様に予診や接種後の経過観察などで協力をする。>> 3回目ワクチン接種、日本歯科医師会が政府要請受け協力へ11月25日:慶応大と東京歯科大「2023年合併」見直し慶應義塾大学と東京歯科大学が、昨年10月から協議していた、2023年に学校法人を合併・統合する案を見直したと発表した。新型コロナの感染拡大が影響したとみられ、スケジュールのめどを設けず、引き続き合併・統合の協議を継続するとのこと。>> 慶応大と東京歯科大、「2023年合併」見直し
1D編集部
2021年12月1日

関連用語

レジン修復 (238)

PICK UP
【便利】歯科用語をイッパツ変換できるユーザー辞書を無料配布
【速報】令和8年度診療報酬改定の骨子判明:歯科はプラス0.31%、物価高・賃上げへの「二段構え」の支援策が柱に
1D SNS
掲載情報について

1D(ワンディー)は、歯科医師・歯科衛生士・歯科技工士向けの情報が集まる、日本最大級の専門メディアです。

トップレベルの臨床家・研究者からオンラインで学べる「歯科セミナー」や、臨床・経営・ライフスタイルの最新情報が収集できる「歯科ニュース」など、多彩な歯科医療コンテンツを配信しています。

本サイトは、歯科医療関係者(歯科医師・歯科衛生士・歯科技工士・歯科助手・歯科学生等)を対象に、歯科医療の臨床・研究・経営等に関する情報を集約したものです。歯科医療関係者以外の一般の方に対する情報提供を目的としたものではないことをご了承ください。

また、本サイトで提供する情報について細心の注意を払っておりますが、内容の正確性・完全性・有用性等に関して保証するものではありません。詳細は利用規約をご覧ください。

SNS
1D - 歯科医師/歯科技師/歯科衛生士のセミナー視聴サービスなら
© 2026 1D inc.