歯科用語集
2025年10月28日

レンサ球菌

「レンサ球菌」とは?歯科用語の解説と症例を紹介

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定義・語源

レンサ球菌(れんさきゅうきん)は、グラム陽性の球菌であり、主に連鎖状に配置されることからその名が付けられた。英語では「Streptococcus」と呼ばれ、ギリシャ語の「streptos(連鎖)」と「kokkos(粒)」に由来する。レンサ球菌は、口腔内や咽頭、腸管などに常在し、特に口腔内では虫歯や歯周病の原因菌として知られている。分類としては、β-溶血性、α-溶血性、γ-溶血性の3つの主要なグループがあり、これらはそれぞれ異なる病原性を持つ。特に、β-溶血性レンサ球菌は、急性咽頭炎や猩紅熱などの感染症を引き起こすことがある。


臨床における位置づけ・判断基準

臨床において、レンサ球菌は口腔内の感染症の診断や治療において重要な位置を占める。特に、β-溶血性レンサ球菌は、急性咽頭炎や扁桃炎の原因菌として頻繁に検出されるため、迅速な診断が求められる。診断基準としては、咽頭の視診、喉の痛み、発熱などの症状に加え、迅速抗原検査や培養検査が用いられる。治療には、抗生物質が一般的に使用されるが、耐性菌の出現も懸念されるため、適切な薬剤選択が重要である。

関連用語・類義語との違い

レンサ球菌に関連する用語としては、ストレプトコッカス、溶血性レンサ球菌、非溶血性レンサ球菌などがある。ストレプトコッカスはレンサ球菌の英語名であり、同義語として用いられることが多い。一方、溶血性レンサ球菌は、赤血球を溶解する能力に基づいて分類されるため、病原性の強さを示す指標となる。非溶血性レンサ球菌は、通常は病原性が低く、口腔内の常在菌として存在することが多い。これらの用語を理解することで、臨床現場での適切な判断が可能となる。

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