歯科用語集
2025年10月28日

貼薬

「貼薬」とは?歯科用語の解説と症例を紹介

PICK UP
【便利】歯科用語をイッパツ変換できるユーザー辞書を無料配布
【速報】令和8年度診療報酬改定の骨子判明:歯科はプラス0.31%、物価高・賃上げへの「二段構え」の支援策が柱に

定義・語源

貼薬とは、特定の薬剤を含むシート状の材料を歯や歯肉に直接貼り付ける治療法である。主に、歯周病や口内炎、知覚過敏などの治療に用いられる。語源は「貼る」と「薬」に由来し、薬剤を直接患部に適用することを意味する。貼薬は、薬剤の効果を局所的に発揮させることができるため、全身的な副作用を軽減する利点がある。近年では、貼薬の種類や成分も多様化しており、患者の症状に応じた選択が可能となっている。


臨床における位置づけ・判断基準

臨床において貼薬は、特に歯周病治療や知覚過敏の管理において重要な役割を果たす。判断基準としては、患者の症状の重症度や治療歴、アレルギー歴などが考慮される。貼薬は、通常、他の治療法と併用されることが多く、例えば、スケーリングやルートプレーニング後に使用されることが一般的である。また、貼薬の効果を最大限に引き出すためには、適切な貼付方法や使用期間を守ることが重要である。

関連用語・類義語との違い

貼薬に関連する用語としては、局所療法や口腔内用薬が挙げられる。局所療法は、特定の部位に薬剤を直接適用する治療法全般を指し、貼薬はその一形態である。一方、口腔内用薬は、口腔内で使用される薬剤全般を指し、貼薬はその中の一つの方法である。これらの用語は、使用する薬剤や適用方法において異なるため、臨床現場での正確な理解が求められる。

1Dプレミアム
1Dプレミアム

関連ニュース

貼薬の臨床応用とその手順。歯科医師・歯科衛生士が知っておくべき症例と注意点

貼薬の臨床応用とその手順。歯科医師・歯科衛生士が知っておくべき症例と注意点

貼薬の定義とその重要性貼薬とは、薬剤を含むシートやパッチを皮膚や粘膜に貼付することで、局所的または全身的な治療効果を得る方法である。歯科においては、主に口腔内の痛みや炎症を軽減するために使用される。特に、口内炎や歯周病に伴う痛みの緩和において、貼薬は有効な手段となる。この方法のメリットは、薬剤が直接患部に作用するため、全身的な副作用を軽減できる点である。また、患者にとっても簡便であり、自己管理がしやすいという利点がある。一方で、貼薬にはデメリットも存在する。例えば、皮膚や粘膜に対するアレルギー反応や、貼付部位の感染リスクが考えられる。したがって、適切な判断と診断が求められる。貼薬の使い方と手順貼薬を行う際の基本的な手順は以下の通りである。まず、貼付する部位を清潔にし、乾燥させる。次に、貼薬を取り出し、適切なサイズにカットすることが重要である。貼付時には、薬剤が患部にしっかりと接触するように注意し、空気が入らないように平滑に貼り付ける。貼付後は、一定の時間を経過した後に剥がすことが推奨される。この手順を守ることで、貼薬の効果を最大限に引き出すことができる。特に、患者への説明を丁寧に行うことで、治療の理解を深め、協力を得やすくなる。貼薬の症例と臨床での応用貼薬は、特に口内炎や歯周病において有効な治療法である。例えば、口内炎の患者に対しては、貼薬を用いることで局所的な痛みを軽減し、食事や会話の際の苦痛を和らげることができる。また、歯周病に伴う炎症の緩和にも効果的であり、炎症部位に直接作用することで、治癒を促進することが期待される。これらの症例においては、貼薬の導入が患者のQOL(生活の質)向上に寄与することが多い。したがって、歯科医師や歯科衛生士は、これらの症例に対する理解を深め、適切な処置を行うことが求められる。貼薬の注意点とリスク管理貼薬を行う際には、いくつかの注意点が存在する。まず、患者のアレルギー歴を確認し、使用する薬剤に対するアレルギー反応がないかを事前に確認することが重要である。また、貼付部位の皮膚状態にも注意が必要であり、炎症や感染が見られる場合は使用を避けるべきである。さらに、貼薬の効果を最大限に引き出すためには、適切な貼付時間を守ることが求められる。これらのリスクを管理することで、患者に対する安全な治療を提供することができる。歯科医師や歯科衛生士は、これらの注意点を理解し、臨床での判断に活かすことが重要である。まとめ:貼薬の臨床的意義と今後の展望貼薬は、歯科臨床において非常に有用な治療法であり、特に痛みや炎症の緩和においてその効果が期待される。適切な手順と注意点を理解し、症例に応じた使い方をすることで、患者のQOLを向上させることが可能である。今後、貼薬に関する研究が進むことで、より効果的な薬剤や新たな応用方法が開発されることが期待される。歯科医師や歯科衛生士は、最新の情報を常にキャッチアップし、臨床に活かすことが求められる。
1D編集部
2024年6月1日
根管貼薬処置の臨床的意義と手順。歯科医師・歯科衛生士が知っておくべき症例と注意点

根管貼薬処置の臨床的意義と手順。歯科医師・歯科衛生士が知っておくべき症例と注意点

根管貼薬処置の定義と目的根管貼薬処置とは、根管治療の一環として、根管内に貼薬を行う処置である。この処置は、感染した歯髄を除去した後に行われ、根管内の感染を防ぎ、歯の再生を促進することを目的としている。根管貼薬は、主に抗菌作用を持つ材料で構成されており、根管内の細菌を抑制する役割を果たす。根管貼薬処置は、特に根管治療後の再感染リスクを低減するために重要であり、歯科医師や歯科衛生士はこの処置の手順や適応症を理解しておく必要がある。根管貼薬処置の手順と術式根管貼薬処置の手順は、以下のように進められる。まず、根管治療を行い、感染した歯髄を完全に除去する。その後、根管内を清掃し、消毒を行う。この段階で、根管の形態や長さを確認し、必要に応じて根管形成を行う。次に、根管内に貼薬を適用する。この際、貼薬の種類や使用方法は、症例に応じて選択する必要がある。一般的には、カルシウム水酸化物やガッタパーチャなどが使用される。最後に、根管を封鎖し、適切な経過観察を行うことが求められる。この手順を正確に実施することで、根管内の感染を防ぎ、歯の保存率を向上させることができる。根管貼薬処置の症例と判断ポイント根管貼薬処置は、特に以下のような症例において有効である。まず、根管治療後に再感染のリスクが高い症例や、根管内に残存する感染源が疑われる場合には、根管貼薬処置が推奨される。また、根管治療を行った後の経過観察において、症状が改善しない場合も、再度の貼薬が考慮されるべきである。判断ポイントとしては、根管の形態、感染の程度、患者の全身状態などが挙げられる。これらの要素を総合的に評価し、適切な処置を選択することが重要である。根管貼薬処置のメリットとデメリット根管貼薬処置には、いくつかのメリットとデメリットが存在する。メリットとしては、感染の再発を防ぎ、歯の保存率を高めることが挙げられる。また、適切な貼薬を使用することで、根管内の治癒を促進する効果も期待できる。一方で、デメリットとしては、貼薬の選択や適用方法によっては、アレルギー反応や副作用が生じる可能性があることが挙げられる。また、貼薬の効果が持続しない場合や、再感染が発生するリスクも考慮する必要がある。根管貼薬処置における注意点とコツ根管貼薬処置を行う際には、いくつかの注意点がある。まず、貼薬の選択は症例に応じて慎重に行うべきである。特に、患者のアレルギー歴や全身状態を考慮することが重要である。また、貼薬の適用時には、根管内の清掃と消毒を徹底することが求められる。これにより、感染のリスクを低減することができる。さらに、貼薬の適用後は、経過観察を行い、必要に応じて再評価を行うことが推奨される。これらのコツを押さえることで、根管貼薬処置の成功率を高めることができる。
1D編集部
2024年6月1日
【特集取材】2024年米国歯内療法専門医協会(AAE)年次総会に参加してきました(寺岡 寛先生)

【特集取材】2024年米国歯内療法専門医協会(AAE)年次総会に参加してきました(寺岡 寛先生)

AAEは毎年1回年次総会(annual session)が北米の様々な地域で開催される。今年はカリフォルニア州のロスアンジェルスであった。カリフォルニア州は西海岸に位置し温暖な気候として知られている。日本人にとってはドジャースに入団した大谷翔平選手の本拠地と言うとわかりやすいのかもしれない。私も友人たちとドジャースタジアムに行き試合を見てきた。AAEの年次総会は4月の17日~20日の4日間開催され世界中から多くの歯科医師が訪れる。2016年のサンフランシスコ、2018年のモントリオール(カナダ)以来の3回目の参加となった。4日間を通して多くの魅力的なレクチャーが行われるが、見たいレクチャーが複数同時刻に行われどの公演を見ようかとというジレンマがある。また、隣に座ってレクチャーを聞いているのが世界的に高名な歯内療法医ということさえよくある。携帯電話で専用のアプリがあるのでそこから日程を確認出来、お気に入りのレクチャーを保存できるので日程の確認に非常に便利である。今回、総会への参加と1Dさんに執筆させて頂く機会を得たので体験記として情報を共有したいと思う。因みに筆者は日本で歯内療法専門医として幾つかの医院に出向し診療をしており通常の歯内療法は元より断髄を得意としている。尚、以下に使用している略語を書いておくので参考にして頂けると幸いである。<略語一覧>AAE(アメリカ歯内療法専門医協会)、ESE(ヨーロッパ歯内療法学会)、VPT(生活歯髄温存療法)、NSRCT(非外科的根管治療)、IDPC(間接覆髄法)、DPC(直接覆髄法)、ECR(歯頸部外部吸収)、ICR(侵襲性歯頸部吸収)、TSP(トロントスタディプログラム)、USC(南カリフォルニア大学)、ヒポクロ(次亜塩素酸ナトリウム)木ノ本喜史先生(左から4番目)と現地で集合した友人達と記念撮影(筆者は左から3番目)1日目(4月17日)私は現地には時差の関係で16日に到着したが総会が始まったのが17日なので1日目とする。最初に聞いたレクチャーは「Conundrum of Pulpal Diagnosis Part 1, 2」(歯髄診断の困難性パート1, 2)である。現在、歯髄の診断名は実際の臨床の状態を正しく反映していないと議論され、その診断名自体を新しいものに改善すべきという意見もある。ヨーロッパ歯内療法学会会長のDr. H. F. Duncanは出血や痛みへの過敏さは診断に有用ではなく、より歯髄への深い理解が重要であると述べた。意外に感じたのが歯髄をマイクロスコープ下で直視することに関しても否定的であった。私見では日本のDr.泉英之が提唱しているエアーでの歯髄が根管壁から離れると、その歯髄は保存不可能な歯髄であるといった所見や歯髄の正常を拡大下で確認することは非常に重要な因子であると思っている。Dr. Kenneth. M. Hargreavesは世界的に使用されている歯内療法の教科書Pathway’s of the pulpの編集者であるが今後はバイオマーカー、特にMMP-9による歯髄の診断が役に立つだろうと結論づけた。理由はバイオマーカーを使用することはパーソナライズし、術者の主観性を排除することにより信頼性が向上する検査法になり得るからである。最後のスピーカーのDr. Claudia Brizuelaは可逆性歯髄炎と不可逆性歯髄炎の診断にはFGF, IL-6, IL-1α, TIMP-1が有効かもしれないとした。しかしながらこれらはラボレベルでは有用であるかもしれないが、それをチェアサイドで使用できるようにすることが今後の重要な課題であると筆者は思う。続いてDr. Adham. A. AzimのThrough & Through Lesions Explained(スルーアンドスルー病変の解説)である。Dr. Azimは筆者と同い年(39歳)であるが、過去にバッファロー大学で歯内療法科の大学院生を統括するディレクターを行っており、現在はパシフィック大学の准教授という非常に才能に優れている先生である。筆者は2018年の総会で1度レクチャーを受けている。その時は逆根管治療(歯根端切除)でXP-Endoを使用した清掃を行うという新しく革新的な事を行う先生だな、と感銘を受けたことを思い出す。今回のタイトルのスルーアンドスルーというのは病変が大きく頬側骨、口蓋側の骨共に吸収している状態である。この状態で通常の逆根管治療を行った場合、瘢痕による治癒が得られるかもしれないが線維性結合組織による瘢痕治癒となるため、将来的にインプラントが必要になった場合に骨がなく埋入ができなかったり、新たに骨造成が必要であったりと問題となる。そのため出来るだけ逆根管治療時に骨による治癒が望まれるためタイトルとして決めたとのことだった。この理由に関しては筆者も同意見であるため今回のレクチャーを受講した。この病態を理解するためにはまず病変のステージを分類することが重要で、そのステージにより処置法が異なる。因みにDr. Azimは6月1日から行われる日本歯科顕微鏡学会の年次総会で後述するDr. Shanon Patel, Jerry Linと共に招聘されている。その時には今回のタイトルでハンズオンに参加する予定となっているので、その予習が今回でき今から非常に楽しみである。より臨床的に今回の分類とステージ別の処置法を理解できることだろう。レクチャー後に友人と質問をしにいった。2日目(4月18日)Dr. Shanon PatelのManagement of External Cervical Resorption (Surgical vsNon-Surgical:侵襲性歯頸部吸収への対応(外科的 vs 非外科的))であった。Dr. PatelはCBCTの歯内療法領域での使用で高名な先生である。本邦でも著書が日本語訳されて市販されている。侵襲性歯頸部吸収はICR(Invasive Cervical Resorption)とも呼ばれ、しばしばう蝕と間違われることがある。本病態に関し古くからHeithersayの分類が使用されてきたが同演者らによる、より細かく分類された新基準がヨーロッパ歯内療法学会(ESE)から発表されている。X線撮影をした際に偶然見つかることが約半数。原因は様々であるが不正咬合、矯正治療や管楽器奏者に多いとされている。近年ではネコに特有なウィルスがヒトに感染し原因になり得ることも言われている。以前と比較して症例数は増えてきていることを指摘し、悪い意味で過小評価をされていると言及していた。我々が思っているよりも実際には多くのケースが見過ごさられているだろうという意味である。また診断については従来のエックス線検査のみでは限界があるため、CBCTで検査を行うことの重要性も語られた。主題に関してどのような場合には外科的・非外科的に処置するのか、実際の症例を用いて説明され非常に理解しやすかった。余談ではあるが私自身、ECRで悩んでいる症例があるので6月に来日された際にはまた記録を元に相談させて下さい、とお願いをしておいた。セルフィーを一緒にしてもらったが慣れておらず画像がブレてしまった。続いてControversies in VPT:IPC vs DPC vs Pulpotomy Part 1,2(歯髄温存療法における論争:間接覆髄法 vs 直接覆髄法 vs 断髄パート1, 2)である。スピーカーはDr. Stephene Simon, Ashraf Fauad, Nasrin Taha, Domenico Ricucciの各レクチャーとディスカッションであった。今更ではあるがVPTとはVital Pulp Therapy(歯髄温存療法)の略であり、覆髄法と断髄法が含まれる。このセッションの各スピーカーはVPTに非常に精通した歯内療法医と言える。このセッションを含む本年のVPTに関わるセッションは10と非常に多かった。以前からVPTへの注目は大変に上昇していたが、本年で最高潮となったことだろう。因みにVPTに関するAAE総会でのレクチャーは私が調べた限りでは2016年0、17年0、18年1、19年3、20年1、21年5、22年?、23年4、24年10である。最初のスピーカーはDr. Tahaでヨルダン大学の教授で、現在ではコンセンサスになりつつある不可逆性歯髄炎における断髄の高い成功率を報告した。発表当初(現在も?)はかなりの反対意見があったものの、現在では2021年にAAEが発表した断髄のガイドラインにも記載の通り受け入れられつつあるように思う。このパートでは非特異的う蝕除去は特異的う蝕除去よりも成功率が高く、露髄をしたとしても断髄や抜髄を行えば予知性の高い治療となるとのことであった。これはESEが推奨をしている、いわゆるステップワイズエキスカベーションよりも断髄・抜髄のほうが予知性が高い処置であると私は解釈をしている。続いてDr. Fauadは各個人の炎症性ケミカルメディエーターを用いて歯髄炎が鑑別できるかもしれないとの展望を示した。その上でVPTのみならず、各個人に対するパーソナライズドされた歯内療法が必要ではないかと提唱していた。一般的なVPTの予後に関する因子として写真にあるように、カリエスの深さ、宿主の炎症反応、無菌的処置、覆髄材、症状をあげていた。その中でも興味深かったのが歯髄壊死を起こし根尖性歯周炎(+)の患者で疼痛を感じない歯髄炎、いわゆるPainless Pulpitisが生じていたのは40%であった報告(Michaelson and Holland IEJ 2002)を引用していた。頻度はここまで多くないにしても臨床家であれば歯冠崩壊している患者さんに、今までの痛みのヒストリーを聞いた際に別にそんなに痛くなかったと答える患者に1度は遭遇したことがあるのではないだろうか。3番手のスピーカーはDr. Ricucciである。Dr. Ricucciに関してはここで改めて解説をする必要がないほどの高名な臨床家である。彼の非常に美しい切片像は歯内療法のみならず歯科会に大きな影響をもたらしたことは疑いようがない。彼の今回の主張は写真の通り非常に明確で、彼の臨床結果やその切片を用いて説明したうえで特異的う蝕除去は推奨されないということであった。ここで興味深いのがDr. Ricucciはイタリア人であるので立場的にはESEに近いはずであるが、彼の主張のスタンスはAAEのポジションステートメントと近似している。筆者は彼のFacebookグループをフォローしており、上記のような主張が来るだろうと予想していたので驚きはなかったが、臨床・組織像を交えたレクチャーには説得力があると改めて感じた。このセッションの最後のスピーカーDr. Simonのことは事前に存じ上げなかったが、彼の20年に渡る経験に基づくレクチャーを聞いてVPTに対して現在最も考え方が近いと感じた。そう感じたのが歯髄温存に関して歯髄の炎症よりも感染の除去が重要であるというところである。Dr. Bergenholtzはサルを用いた動物実験の研究結果として「歯髄炎が中等度から重症であったとしてもその原因(細菌を含む感染源)が除去できれば治癒する」と1984年に述べており、筆者はこの研究結果は臨床に即していると感じる。このBergenholtzに関しては何も言及していなかったので質問したかったが、時間的にその余裕はなかったので残念である。3日目(4月19日)3日目は午前のセッションのみの参加となった。タイトルはSurgical Retreatment vs.Non-surgical Retreatment Outcomes(Point-Counterpoint:外科的歯内療法 vs 非外科的治療の成功率)である。演者は前述のDr. Adham Azimと日本の誇るDr. Yoshiこと寺内吉継先生である。Dr. Yoshiは破折編除去で世界的にその名を知られており、今回の総会でも毎日ハンズオンコースを行い超人気である。彼の考案した破折編除去の販売を行うSAYA DENTのブースに立ち寄った時、スタッフの方と中東系の先生が話していたのでその中に混ざってみたが、その先生はDr .Yoshiのファンであった。そのハンズオンに参加するためだけにAAEに入会したとのことである。Dr. Yoshiはそれだけではなく、Pathway’s of the pulpの偶発症のパートを執筆したり他にも教科書のパートの執筆を任されたりと日本人として過去になし得ないような事をしている。これだけ世界中にファンがいるのも納得である。話を本題に戻すが、最初にDr. Yoshiがレクチャーを行った。彼は筆者も3期に卒業したDr. Shimon Friedman率いるTSP(トロントスタディプログラム)を運営し通訳をしている関係上、トロント大学をはじめとする教授陣の講義を毎年みておりその影響が伺えた。痛みとは何か、から始まり近年におけるNSRCT(Non-Surgical Root Canal Treatment:非外科的根管治療)と外科的歯内療法の統計処理を行った成功率の比較、その上で外科的歯内療法前に非外科的根管治療を行われたものの方が長期の成功率は高いという結果であった(Huang JOE 2020)。本研究では咬合をサンプル数は少ないものの、咬合があったものでは治癒が悪かったとも報告しており、写真はDr. Yoshiの症例をそれを示したものである。また私の好きな論文の1つである、外科的歯内療法が失敗した歯に非外科的根管治療を行った場合の成功率(84.82%)を報告した研究(Appel IEJ 2023)も引用されていた。一方のDr. Azimは非外科的根管治療が失敗した場合のその原因を列挙し、それが再根管治療では改善できない際に外科的歯内療法により歯を保存するのが良いと説明した。因みにその改善できない場合というのが1根管内の除去困難なバイオフィルム、2根尖孔外感染、3真性嚢胞、4アクチノマイセス菌の感染、5処置上のエラーである。誤解のないように付記しておくとこれら全て術前には分かりようがない場合もあり得る。言い換えると、外科的な処置を行い初めて分かる場合もあり、外科的歯内療法の術前には分からない場合もある。他方で非外科的根管治療がなぜ失敗するのかも考察をしており、その原因は1外科処置上のエラー、2破折である。彼のこのレクチャーにおける結論としては、再根管治療が失敗に終わり抜歯をしなければならない場合に外科的歯内療法が適応となる。場合によっては外科的歯内療法の方が歯質保全という意味で保存的になり得るということである。両者の結論としては非外科的根管治療も外科的歯内療法も必要である、という至極真っ当な意見である。本公演後にDr. YoshiがDr. Jean-Yves Cochetと一緒にいたので話しかけさせてもらった。Dr. Cochetは医科と歯科の免許を持つダブルドクターであり医科の方では耳鼻科、歯科では歯内療法というユニークな経歴の持ち主である。耳鼻科が専門であるため上顎洞のアプローチはお手の物で歯根端切除時にも躊躇なく上顎洞を触るとのことであった。既に何度か日本でハンズオンをやられているが、受講ができなかったのでぜひ来年は来て下さいと両名に交渉をしておいた。3日目はここまでで午前が終了し、午後からは名門のUSC(University of SouthernCalifornia南カリフォルニア大学)のクリニック見学をさせて頂いた。AAEのセッションとは外れるので、最後のプライベートをまとめた項に記載するので、もしご興味がある方がいらっしゃったら見て頂けると幸いである。4日目(20日最終日)最終日は参加人数もだいぶ少なくなったものの、まだまだ魅力的なレクチャーが残っている。日本人に限らず早めに帰った方もいれば、観光を楽しむ方もいれば、私のような人間もいて様々である。この日の最初はDR. Marga ReeのLessons Learned in 45 Years of Endodontics(45年の歯内療法の経験から私が学んだこと)である。この手のタイトルでは抽象的な内容で昔の歴史的な事が語られるかと思われるかもしれない。だがDr. Reeは非常に革新的な歯内療法専門医であり視点が異なる。彼女の凄いところは常に新しいことにチャレンジを行い、術式に様々に工夫を行うことである。例としてはDr. 月星光博が考案した方法だと記憶しているが、意図的再植時に歯を回転させソケット側とドナー歯側の歯根膜の分布を変え、喪失した歯根膜を回復させるという方法である。また彼女の結論としては長く経過を見ればみるほど歯根破折をみる機会が多くなる。破折を回避するためには歯質を可及的に温存する必要があり、そういった治療法をすべきということだ。念の為に上記の写真の彼女の処置に関する推奨の日本語訳を付記しておく。・歯内療法の診断を確立する・プローブの値を確認する(歯根破折との関連)・補綴物を除去しクラックの進展を再確認する・必要があるなら歯内療法を行い、歯冠部歯質を可及的に温存する・クラックを有する歯は全口頭被覆を行い、側方運動の干渉や過度な咬合は避ける・クラックがある場合には患者に予知性が下がるかもしれないことを助言しておく続いてDr. WitherspoonとDr. Benjamin BarborkaのVital Pulp Therapy in Clinical Practice(VPTの臨床)である。Dr. Witherspoonは2018年の総会でもVPTのレビューをレクチャーで行っていたので、6年間でどう変化をしたのかが楽しみであった。一方のスピーカーが少し話したらスピーカーが入れ替わるといった、1人のスピーカーが話し続ける通常のセッションとは異なる進行であった。両者の連携が非常によくスムースな進行であった。ワシントンでの保険データを利用したものでVPTが行われた割合は、全歯内療法処置のうち20%であり、1%程度が歯内療法専門医により行われた。VPTの占める割合はこれくらいかと思うが(私も全処置のうちVPTが30%程度)、殆どのVPTは一般歯科医師により行われているとのことであった。断髄に関しては止血時に生食を使用するかヒポクロを使用するかという論争がある。日本では生食を使用する先生が多いように昨今は感じるが、私はヒポクロを使用する。理由としては詳しくは割愛するが、使用に際して欠点がほぼないからである。本公演でも研究論文ベースでレビューされその有用性が強調されていた。覆髄材ではMTAと水酸化カルシウムが比較され、長期経過の成功率ではMTA71%、水酸化カルシウム59%とMTAに軍配が上がるようである。Dr. Witherspoonは以前より保存可能な歯髄をViable Pulp、不可能な歯髄をNon-Viable pulpと呼称している。私はSavable, Non-Savableと呼んでいるがほぼ同一である。根管治療との成功率の比較では両者に有意差はなく、術後に疼痛発生に関しては断髄の方が少ない傾向にある。また幾つかの論文においてはVPTは根管治療と比較し準備する道具も少なく容易でテクニックセンシティブではないとしているが、彼らは否定的で筆者も同意である。両者も非特異的う蝕除去と特異的う蝕除去についてもレビューをしていたが、5年予後という期間では成功率に有意差はなかったようである。しかしながらDr. Ricucciが指摘したように、また2024に発表されたレビュー(Fraser J, Evid Based Dent 2024)では深いカリエスに対しては推奨されていないとのことである(写真赤線部)。本会最後に受講をしたのがDr. Ronald Ordinola-ZapataのPresent Status ofIntracanal Medicaments(現在の根管貼薬の立ち位置)であった。現在、アメリカでコストなどの問題から1回法が多いと聞く。再根管治療でも1回法が殆どであるという歯内療法専門医の意見も聞くことがある。筆者の知る限りでは現在、再根管治療の1回法の成功率を前向きに調査したものは1論文である。また研究対象歯は前歯のみであることからエビデンスレベルは不足しているものの研究結果では有意差はない。それでは複数回法で用いる根管貼薬は全くをもって不要なものなのだろうか。そんな疑問を払拭してくれるレクチャーであった。病変が大きく排膿が止まらず複数回法にせざるを得ない場合や、年齢による治癒遅延が見込まれる場合には貼薬を行うべきであるということを研究論文から引用していた。筆者の私見では全ての症例に適応するにはまだエビデンスは少ないが、1回法治療は歯種で制限されるものではなく、解剖などの他の制限される因子がなければ行って差し支えないと考えている。実際に根尖性歯周炎を有する大臼歯を1回法で行った症例も良好に治癒している。しかしながら、複数回法で行う症例も多いので貼薬を筆者にとっても必要なものである。以上が私のAAEの体験記である。LosAngeles滞在記以下は私の趣味というか仕事以外の記録である。成田空港からLos Angelesまでは直行便があり、行きは追い風の影響か10時間で帰りは向かい風で11時間30分であった。行きはWi-Fiが使えずプレゼンも進まず苦労をした記憶がある。帰りはWi-Fiにアクセスでき本執筆を行っていたのであまり苦労した記憶がない。気候は温暖で雨が少なくドライであるが今の時期の気温は意外なことに日本の方が高い。寒くも暖かくもないという感じであった。時差は日本が16時間進んでいるため時差ボケで眠れず苦労をした。18時ころでも写真のような明るさなので日はとても長い。まず今回の訪米で感じるのがほぼ全てものがめちゃくちゃ高いということである。異次元の円安ということもあるが米国では1人前の量が日本人には多い。大食漢の私でも多いと感じるレベルである。そして味付けは店のグレードにもよるだろうが非常にシンプルで、この味でその値段!?と驚くことはよくある。私はあまり食べ歩かなかったが、写真のようなブランチでも4000円以上した。ワッフル状のパンケーキにシロップ、フライドチキンが2つとソフトクリームのような見た目で決してソフトクリームではないものがついたものである。ソフトクリームよりも何かもっと脂っぽいものであった。そのため私はWhole foods marketというスーパー(日本で言う成城石井なので少しお高い)のデリをよく買ってホテルで食べていた。基本何でも高いがなぜか水が1ガロン(3.5リットル)で1.3$と激安なのが謎である。下のようにコストコのような見た目である。滞在したホテルはMillennium Biltmore Hotel。由緒あるホテルらしく、よく言えば伝統的ではある。しかしながらリノベーションが行われていないようで50年前にタイムスリップしたような内装ではある。私はあまり気にならないタイプなので気に入ってはいた。ここからが今回の旅の第二の目的であるUSCへの訪問である。ディレクターの先生との連絡がうまく行っておらず若干入れ違いのようになったのだが結局、大学院クリニックの見学と21日に大学内の1室で行われた卒業生パーティにも参加をさせてもらえた。卒業生パーティの方は残念ながらカメラの電池がなくなりまた、携帯電話を紛失したため写真が取れなかったが見学時には写真をとれたので幾つか載せたい。卒業生パーティの方は予めディレクターから時間あるなら来なよ、と言って貰えていたが面識がないので顔を合わせても自分が連絡してきた歯科医師とはわかるはずがない。そのため最後のセッションで座長をされていたのでレクチャー後に話しかけた。私はその前日に拾ったUberの中に携帯電話を置き忘れるという有り得ないようなミスをして交通手段がなかったのだが、残っていた卒業生の先生もパーティに参加されるようで一緒に送っていただいた。パーティでは当然、9割5分が面識のない先生(写真で見たことのある高名な先生は沢山おられたが)達ばかりであったがとても優しく受け入れて頂けた。USCは米国でもトップクラスの学費の高さでも有名であるが、歯内療法科を卒業された先生はやっぱりUSCが一番いい!と仰られていた。暗くなるとUSC周辺やダウンタウン周辺は危険であるため、まだ日があるうちにおいとまをした。交通手段がないのにどうホテルまで帰ったかと言うと、偶然知ったのだが大学からダウンタウンまで無料のバスが出ていて、唯一持っていたタブレットと大学内のWi-Fiで情報を探し無事乗れた。バス停が分かりづらかったが、いかにもアメリカの白人のおっちゃんって方に尋ねたらとても親切に教えてくれた。バスが来て自分が乗るまでちゃんと確認してくれてたので非常にいいおっちゃんである。今回、他国で携帯を失くし現在日本でも切符をいちいち買わなくてはならないという煩雑さもあるが、総じて楽しかった。私は23日まで滞在をしていたが、正直帰る際になったら現地に残りたいとさえ感じた。ここからは海外に行かれる方への注意喚起だが、日本で携帯電話に依存していればいるほど海外で亡くした際には非常に苦労をする。パンデミックのせいかバスの支払いも現金やクレジットカードで直接読み込むという支払い方法は不可で、クレジットカードで予めウェブ経由で購入しておくか、携帯でアプリをダウンロードして支払うか(私のタブレットはGoogle Playが入っているはずだがなぜかアプリをダウンロードできず、この方法を使用できなかった)、しか方法がなかった。 また、日本で使用している各種サイト、銀行やYahoo!にすらログインする際には、普段と違う環境でアクセスすると最近は2段階認証ということで携帯電話にSMSが送られ認証しなければサイトにすら入れない(Yahoo Mailが使用できない)。上記のようにタブレットの使用にもかなりの制限があったが、今回持っていかなかったら無事に日本には帰ってこられなかっただろう。そのため、海外に行かれる方にはPC・携帯のみではなく最低更にもう1つ連絡手段を持ったほうがいい。ベストは携帯電話の2台持ちだろう。もしくはiPadにすることをおすすめする。他には詐欺もある。4日目にスーツを着て昼食を食べに行く際には黒人の2人組に話しかけられ「このカメラで俺等の写真を撮ってくれ」と言われた。この時点で既に怪しいわけだが、これはよくある無理やり何かを買わせる詐欺(?)である。まずはその写真を取らせて、片方が「この相棒はすごく有名な歌手・ラッパーなんだぜ」といい、頼んでもいないのにCDを出してきて自分でサインをする。その後になぜか私にもペンを私てきてサインをするように言ってくる。私はこの手の詐欺を知っていたので、この時点で「ありがとう、でもいらないよ」と言い立ち去った。そこで私がサインしていたらこのCDを駄目にした、金を払えと言ってきただろう。親切心に漬け込んだ詐欺もあるので注意が必要だ。ロスアンジェルスは基本、夜は単独行動は危険なのでそれに比べると日本は超安全というのを実感する。あと食べ物が安くて美味しい。さて、夜は更け現在20時になるわけだが、この体験記も書き終えようやく自宅に到着をする。携帯電話を明日からどうするか考えて今日はゆっくり休むこととする。最後まで読んでいただいた先生がどの程度おられるか分からないが、お読みいただいた先生には感謝です。お読み頂きありがとうございました!
寺岡 寛
2024年5月1日
「歯冠補綴」と「根管充填」、どちらが予後に響くのか?

「歯冠補綴」と「根管充填」、どちらが予後に響くのか?

歯科医師の先生方に質問です。「適切な歯冠補綴」と「適切な根管充填」、どちらが重要だと思いますか?実はこの論争、システマティックレビューとメタ解析によって、結論が出ています。本記事では、九州大学の前田英史教授によるオンラインセミナー『いかにして根管内の細菌をコントロールするか?』の中から、「歯冠修復の質 vs 根管充填の質」に関する問題をお出しします。▶︎セミナーへのご参加はこちらからさて早速、歯科医師のアナタに問題です。問題:次のうち、2番目に予後が悪いのはどれ?A: 良い補綴と良い根治B: 良い補綴と悪い根治C: 悪い補綴と良い根治D: 悪い補綴と悪い根治ぜひゆっくり考えてみてください。セミナーのなかで前田先生は、根管治療の専門家という立場から、歯冠修復の重要性について触れました。問題の選択肢の中では、「良い補綴」と「良い根治」が組み合わさった場合に最も予後が良いことは、疑いありません。また、「悪い補綴」と「悪い根治」が重なったケースにおいて、最も予後が悪いことも当然です。したがって、問題の選択肢のAとDはすぐに削除できます。問題は、BとDのどちらが "2番目に予後が悪い" のか。ぜひ先生方も考えてみてください。「良い補綴」と「悪い根治」が組み合わさったケース、および「悪い補綴」と「悪い根治」が組み合わさったケースにおいては、どちらが予後が悪いのでしょうか?セミナーの詳細を見てみる歯冠修復 vs 根管充填、問題の答えは?結論を申し上げると、「どちらも同じくらい悪い」が答えです。よって回答は、BとCどちらも正解です。なんだかスッキリしない答えで、申し訳ございません。しかし実際、システマティックレビューやメタ解析上ではそうしたデータが出ています。歯冠補綴と根管充填、どちらかが良ければ他方を補ってくれるということは、残念ながらあり得ません。成功する根管治療においては、「適切な補綴」と「適切な根治」の両方が噛み合う、レベルの高い治療を行う必要があるのです。まさに歯科治療では、すべての過程において手を抜けるところがないということですね。さらに根管治療が終わった後は、「なるべく速やかに補綴治療に移行していく」ことが重要であると前田先生は指摘しています。セミナーの詳細を見てみる「成功する根治」を学びたい?九州大学大学院歯学研究院歯科保存学研究分野の前田英史教授による『いかにして根管内の細菌をコントロールするか?』と題されたオンラインセミナーは、今すぐご視聴いただけます。根管治療のポイントは、言うまでもなく「細菌のコントロール」です。確実な感染の除去が治療の進行と予後に大きく関わります。ただ機械的に拡大し、洗浄し、ランダムな貼薬を行っても効率的とは言えないでしょう。セミナー内では、根管治療における細菌のコントロールをテーマに、根管貼薬剤の種類と作用、感染除去に必要な根管拡大と洗浄法、難治性の症例で見られる複雑な根管・側枝の走行などについて、お話いただいています。細菌を攻略して、根管治療をマスターしてみませんか?皆さまのご視聴、お待ちしております。セミナーの詳細を見てみる
1D編集部
2023年3月2日
根管治療をマスターするなら。おすすめセミナー3つご紹介!

根管治療をマスターするなら。おすすめセミナー3つご紹介!

皆さんこんにちは、1D編集部です。この記事では、1Dが主催するまもなく開催予定の注目オンラインセミナーを3つ、ご紹介していきます。興味があるセミナーがあれば、ぜひお気軽にお申し込みください。1Dプレミアム会員であれば、月額¥9,800でセミナー&講義動画が見放題。いずれのセミナーも、追加料金一切なしで無料にてお申し込みいただけます。1Dプレミアムの詳細を見るいかにして根管内の細菌をコントロールするか? 難治性根管治療における拡大・洗浄・貼薬根管貼薬剤、何使ってますか?なんとなくでいつも同じ薬剤を使っている人、少なくないでしょう。根管治療のポイントは言うまでもなく「細菌のコントロール」です。確実な感染の除去が治療の進行と予後に大きく関わります。ただ機械的に拡大し、洗浄し、ランダムな貼薬を行っても効率的とは言えないでしょう。「そもそも貼薬に効果はあるのか?」「効率的な感染除去のコツは?」このセミナーでは、根管治療における細菌のコントロールをテーマに、根管貼薬剤の種類と作用、感染除去に必要な根管拡大と洗浄法、難治性の症例で見られる複雑な根管・側枝の走行など九州大学の前田教授に解説いただきます。細菌を攻略して、根管治療をマスターしましょう。詳細・お申込みはこちらニッケルチタンファイルの基本的知識 症例でわかる基礎と応用「この根管、細いし曲がってるなぁ…」。デンタルエックス線写真を見ながら顔をしかめた経験、歯科医師なら誰しも経験があるのではないでしょうか。湾曲根管の治療では、本来の根管形態を維持することは良好な予後を得るために必要な条件ですが、細い湾曲根管では本来の根管形態から逸脱することも多く、レッジやジップ、根管壁穿孔などが容易に形成されてしまいます。ニッケルチタンファイルは、柔軟性や切削効率に優れ、湾曲狭小根管に対し効率的で確実な形成が期待されますが、適切な使用には正しい知識とある程度の習熟が必要です。このセミナーでは、ニッケルチタンファイルについて、臨床例を用いながら具体的な製品の紹介やその使用感、テクニックなどを含め、東京医科歯科大学歯髄生物学分野助教の牧圭一郎先生に解説していただきます。ニッケルチタンファイルの使い方から臨床的な応用まで、90分のレクチャーでマスターしましょう。詳細・お申込みはこちらスッキリわかる、根管内異物の対応法 トラブル回避と除去のコツ「ファイル折れてしまった…」。ファイル破折やガッタパーチャの溢出などは、臨床を続けていれば決して少なくない頻度で遭遇するトラブルです。自身の処置でなく、根管治療の再治療時に見つかった経験もあるでしょう。いざ直面したとき、焦らずに対処する自信はありますか?適切な対応は身についていますか?根管内異物は除去だけでなく、その後の対応、根管充填にも注意が必要です。「どの除去法がベスト?」「そもそも必ず除去しなきゃいけない?」「根尖が開いてしまった場合の対応は?」シーンに応じた対応力が求められます。このセミナーでは、根管内異物に対する考え方から、状況に応じた対応、ファイル破折させないためのポイント、除去のコツ、除去後の注意点について九州歯科大学准教授の鷲尾絢子先生に解説いただきます。「どうしよう?」から、脱却しましょう。詳細・お申込みはこちら他にもオンラインセミナーを多数開催中1D(ワンディー)では、他にも歯科医療者向けのオンラインセミナーを多数開催しています。開催予定のセミナーの一覧は、下記ボタンから見ることができます。ぜひ1Dでセミナーに参加して、知識アップ・スキルアップをしていきましょう。開催中のセミナーを見てみる
1D編集部
2023年2月19日

関連用語

レジン修復 (238)

PICK UP
【便利】歯科用語をイッパツ変換できるユーザー辞書を無料配布
【速報】令和8年度診療報酬改定の骨子判明:歯科はプラス0.31%、物価高・賃上げへの「二段構え」の支援策が柱に
1D SNS
掲載情報について

1D(ワンディー)は、歯科医師・歯科衛生士・歯科技工士向けの情報が集まる、日本最大級の専門メディアです。

トップレベルの臨床家・研究者からオンラインで学べる「歯科セミナー」や、臨床・経営・ライフスタイルの最新情報が収集できる「歯科ニュース」など、多彩な歯科医療コンテンツを配信しています。

本サイトは、歯科医療関係者(歯科医師・歯科衛生士・歯科技工士・歯科助手・歯科学生等)を対象に、歯科医療の臨床・研究・経営等に関する情報を集約したものです。歯科医療関係者以外の一般の方に対する情報提供を目的としたものではないことをご了承ください。

また、本サイトで提供する情報について細心の注意を払っておりますが、内容の正確性・完全性・有用性等に関して保証するものではありません。詳細は利用規約をご覧ください。

SNS
1D - 歯科医師/歯科技師/歯科衛生士のセミナー視聴サービスなら
© 2026 1D inc.