歯科用語集
2025年10月28日

乳酸脱水素酵素

「乳酸脱水素酵素」とは?歯科用語の解説と症例を紹介

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定義・語源

乳酸脱水素酵素(にゅうさんだっすいそこうそ)は、主に細胞内で乳酸を生成する酵素であり、エネルギー代謝において重要な役割を果たす。英語では「Lactate Dehydrogenase(LDH)」と呼ばれ、主に肝臓、心筋、筋肉、赤血球などに存在する。乳酸脱水素酵素は、ピルビン酸を乳酸に変換する反応を触媒し、酸素が不足する状況下でのエネルギー供給に寄与する。乳酸は、運動時や代謝異常時に蓄積されるため、臨床的にはその測定が重要である。


臨床における位置づけ・判断基準

乳酸脱水素酵素は、臨床検査において重要なバイオマーカーとして利用される。特に、心筋梗塞や肝疾患、悪性腫瘍などの診断や経過観察において、LDHの血中濃度が指標となる。正常値は一般的に140~280 U/Lとされるが、疾患によってはこの値が上昇することがある。歯科領域においても、感染症や炎症の評価において乳酸脱水素酵素の測定が有用であり、特に根尖性歯周炎などの診断においてその意義が認識されつつある。

関連用語・類義語との違い

乳酸脱水素酵素に関連する用語としては、クレアチンキナーゼ(CK)やアスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ(AST)が挙げられる。これらはともに酵素であり、特定の臓器や組織の障害を示すバイオマーカーとして用いられるが、乳酸脱水素酵素は主にエネルギー代謝に関連する点で異なる。CKは主に筋肉の損傷を示し、ASTは肝臓や心臓の障害を示すため、臨床的な解釈には注意が必要である。乳酸脱水素酵素は、特に代謝の観点からの評価が重要であり、他の酵素との併用により、より正確な診断が可能となる。

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