歯科用語集
2025年10月28日

訪問看護

「訪問看護」とは?歯科用語の解説と症例を紹介

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定義・語源

訪問看護とは、看護師が患者の自宅を訪問し、医療的なケアや支援を行うサービスである。日本における訪問看護は、1980年代から制度化され、在宅医療の一環として位置づけられている。訪問看護の語源は、「訪問」と「看護」の二つの言葉から成り立っており、患者の生活環境において直接的な看護を提供することを意味する。訪問看護は、特に高齢者や慢性疾患を抱える患者に対して重要な役割を果たしている。


臨床における位置づけ・判断基準

訪問看護は、患者の健康状態や生活環境を考慮し、個別のニーズに応じた看護を提供することが求められる。臨床においては、訪問看護の判断基準として、患者の病状、介護の必要度、家族の支援体制などが挙げられる。訪問看護は、医療機関との連携が重要であり、医師の指示に基づいて行われることが多い。訪問看護の実施には、看護師の専門的な知識と技術が必要であり、患者の生活の質を向上させるための重要な手段である。

関連用語・類義語との違い

訪問看護に関連する用語には、訪問リハビリテーションや訪問介護がある。訪問リハビリテーションは、理学療法士や作業療法士が行うリハビリテーションサービスであり、訪問看護とは異なり、主に機能回復を目的としている。一方、訪問介護は、介護職員が日常生活の支援を行うサービスであり、医療行為を含まない点が特徴である。訪問看護は、医療的なケアを提供する点で、これらのサービスと明確に区別される。

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現在、高齢者の要介護者は75歳以上の5人に1人となり、そのために通院が困難になり、多くの歯科クリニックで高齢者の来院数が減少している。患者の減少を防ぐために、歯科医院経営においては外来診療だけでなく、訪問歯科診療を活用することが重要だと考えられるが、訪問歯科診療の導入はハードルが高いと感じる歯科医師も多く、なかなか活用できていない現状がある。そんな中、2024年4月24日にデンタルサポート株式会社歯科事業部コンサルティングチームの丹澤淳二講師より、訪問歯科診療での”勝ち方”についての講演が行われた。本記事では、訪問歯科診療のおける患者を増やし医業収入を伸ばす方法として、認知度を高める介護サービスの理解連携を図るなど、講演で語られた重要なポイントをかいつまんで紹介する。訪問歯科診療で勝つ=患者が集まる歯科医院ビジネスにおいて、売り上げを上げるための考え方は次の公式で表せる。集客×成約×単価=売上訪問歯科診療に当てはめると、「集客=認知を高める必要がある」「成約=紹介を受けて問い合わせに繋げる」「単価=結果として診療をすることになる」と理解する必要がある。まず、集客の部分でもっとも大切な「認知」だが、訪問歯科診療を全く知らない患者に向け、どう情報提供し認知度を高めるかがポイントになる。外来と訪問の違いを理解する認知度を高めるためには、私たち歯科医療従事者が「対象患者・診療場所・患者説明・保険種類・ 診療点数」の5つを例に、外来と訪問の違いを理解しておく必要がある。外来対象患者・・・通院できる人診療場所・・・院内治療説明・・・患者本人保険種類・・・医療保険診療点数・・・初診再初診(267点・58点)訪問歯科診療対象患者・・・通院できない人診療場所・・・介護施設、病院、自宅など治療説明・・・患者本人、家族、施設のスタッフや本人を取り巻く関係者保険種類・・・医療保険、介護保険など診療点数・・・歯科訪問診療料(1,100点・410点・310点・160点・95点)異なる点も多いが、まず「診療場所」と「治療説明」に着目してほしい。介護施設や病院であれば、施設長や生活相談員、ケアマネジャー、医師や看護師、自宅であれば、他医療従事者や介護事業者など、患者(ひとり)に対し、歯科の必要性を理解してもらわなければならない。また歯科医療者側は患者に提供されているサービスを個別に把握する必要がある。そしてそれぞれに合った歯科医療の提供と他職種との連携が必須だ。介護サービスの理解前述の通り、訪問歯科診療における患者は基本的に介護サービスを受けており、その理解は非常に重要になる。主に提供されている介護サービスは大きく3つに分けられる。居宅施設地域密着型それぞれの詳細は以下の通りだ。居宅サービス訪問サービス訪問介護訪問入浴介護訪問看護訪問リハビリテーション居宅療養管理指導通所サービス通所介護通所リハビリテーション短期入所サービス短期入所生活介護短期入所療養介護施設サービス介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)介護老人保健施設介護療養型医療施設(2024年3月末に廃止、4に統合)介護医療院特定施設入居者生活介護地域密着型サービス訪問・通所型サービス小規模多機能型居宅介護夜間対応型訪問介護定期巡回・随時対応型訪問介護看護認知症対応型サービス認知症対応型通所介護認知症対応型共同生活介護(グループホーム)施設・特定施設型サービス地域密着型特定施設入居者生活介護地域密着型介護老人福祉施設入居者生活介護(地域密着型特別養護老人ホーム)その他のサービスとして、福祉用具貸与特定福祉用具販売住宅改修費支給居宅介護支援(ケアプラン)がある。このような多種多様なサービスを個々の要介護者が利用している。全てを把握する必要はないが、患者として訪問する対象者がどういったサービスを受けているかを理解し、それぞれの対応が求められる。介護サービスを理解し、複数のサービス事業者へ広報することで認知を広がり、集患につながるため訪問歯科診療を始めるにあたって欠かせないポイントだ。集患の鍵は多職種との連携サービス事業者等の認知を獲得できたとして、どう紹介してもらうかが集患の具体的な鍵になる。「多職種に歯科の必要性は理解されているか?」この課題に対しては歯科医院からの情報提供不足も原因だと考えられている。また厚労省調査より、歯科治療や口腔管理が必要だと判断された要介護高齢者は64.3%だったが、過去1年以内に歯科受診した要介護者はわずか2.4%に止まり、居宅系サービスにおいて歯科治療が必要な利用者57.8%に対し、73.8%は定期的に歯科を受診していないという結果がみられた。以上のことから、訪問歯科診療の必要性が理解されていない、歯科医院が多職種と連携できていないため需要に対して明らかに供給不足となってしまっていることが分かる。この課題を解消するために、外来で取り組める施策として院内掲示用ポスターの設置、告知用パンフレット、ダイレクトメールや情報交換誌などを活用することが大切だ。周囲との連携を図り、認知を拡大することで家族や知人を経由した紹介に繋がり、集患にレバレッジを聞かせることができる。認知を高める×連携を図る=患者紹介この効果を意識した対策をデンタルサポート株式会社では提案している。訪問歯科導入PLAN設定で売上up!これから訪問歯科診療を導入する先生及び、すでに訪問歯科診療を導入している先生が訪問歯科診療で他院との差別化し、どれくらいの売上を得られるか、デンタルサポート株式会社では緻密なシミュレーションのもと提案している。デンタルサポート株式会社では過去にも多くのシミュレーションと改善実績を誇り、様々なケースにおける歯科医院をサポートしてきた。本記事を読んで、もっと医院の売上を伸ばす方法を探したい訪問歯科診療における集患について学びたい施設・職員との連携や取り組みについて詳しく知りたいといった疑問や興味が沸いた先生は、ぜひ下のボタンからお申し込みいただきたい。無料で相談する
1D編集部
2024年8月15日
訪問看護における歯科医療の重要性と実践的アプローチ

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訪問看護の定義とその役割訪問看護とは、患者が自宅で療養する際に、看護師が訪問して医療サービスを提供することを指す。特に高齢者や障害者にとって、訪問看護は生活の質を向上させる重要な役割を果たす。歯科医療においても、訪問看護は患者の口腔衛生を維持し、健康を促進するために必要不可欠である。訪問看護の中での歯科医療は、口腔内の健康状態を把握し、適切な処置を行うことが求められる。これにより、患者の全身的な健康状態の改善にも寄与することができる。訪問看護における歯科処置の重要性訪問看護においては、口腔内の健康が全身の健康に与える影響が大きい。特に、口腔内の感染症は全身疾患を引き起こす可能性があるため、定期的な診査と適切な処置が必要である。訪問看護の現場では、歯科衛生士が患者の口腔内をチェックし、必要に応じて歯石除去やブラッシング指導を行うことが重要である。これにより、患者の口腔内の健康を維持し、合併症のリスクを低減することができる。訪問看護での歯科診断と症例の取り扱い訪問看護における歯科診断は、患者の口腔内の状態を正確に把握することから始まる。視診や触診を通じて、う蝕や歯周病の有無を確認し、必要な処置を判断する。具体的な症例としては、認知症患者や寝たきりの高齢者が挙げられる。これらの患者は、自身での口腔ケアが難しいため、訪問看護を通じて定期的な口腔ケアが必要である。歯科衛生士は、患者の状態に応じた適切な処置を行い、口腔内の健康を維持する役割を担う。訪問看護における歯科衛生士の役割と手順訪問看護における歯科衛生士の役割は多岐にわたる。まず、患者の口腔内の状態を評価し、必要な処置を計画することが求められる。次に、実際の処置を行い、患者に対して口腔ケアの重要性を教育することが重要である。具体的な手順としては、まず患者の同意を得てから口腔内のチェックを行い、必要に応じて歯石除去やフッ素塗布を実施する。さらに、患者や家族に対して、日常的な口腔ケアの方法を指導することも大切である。訪問看護における歯科医療のメリットとデメリット訪問看護における歯科医療のメリットは、患者が自宅で安心して治療を受けられる点である。特に移動が困難な患者にとって、訪問看護は非常に有効な手段である。また、定期的な口腔ケアを通じて、全身の健康状態を維持することができる。一方で、訪問看護にはデメリットも存在する。例えば、訪問する際の時間や人員の確保が難しい場合がある。また、患者の状態によっては、十分な処置が行えないこともあるため、注意が必要である。訪問看護における歯科医療の今後の展望訪問看護における歯科医療は、今後ますます重要性を増すと考えられる。高齢化社会が進む中で、口腔ケアの必要性が高まっているため、歯科衛生士の役割も拡大することが期待される。また、訪問看護の質を向上させるためには、歯科医師と歯科衛生士の連携が不可欠である。今後は、より多くの専門家が訪問看護に関与し、患者の口腔内の健康を守るための取り組みが進むことが望まれる。
1D編集部
2024年6月1日
「歯科医療 × オンライン診療」の夜明け:その展望と課題とは?

「歯科医療 × オンライン診療」の夜明け:その展望と課題とは?

オンライン診療を行う上で忘れてはならない前提として、①オンライン診療より対面診療の方が診療の質が高いこと②オンライン診療は外来診療や在宅診療に置き換わるものではなく、外来診療や在宅診療と組み合わせて行うものであることが挙げられます。つまり、オンライン診療はあくまで対面診療を補完するものであり、“何でもかんでもオンライン診療にすればいい”というものではありませんし、オンライン診療のみで診療が完結することは稀です。オンライン診療は「予防」との相性が良い近年の歯科医療現場は“削って治す“から“予防”の時代に変化しており、歯科医院では日常的に蝕や歯周病についての情報共有やTBIをはじめとした指導が行われています。これらは全てオンラインで行うことが可能です。自宅でビデオ通話などを通して行うことも可能ですし、自宅でのブラッシング状況をアプリで把握し、歯科医院と連携して評価する(ブラッシング状況の遠隔見守り)システムなどを組み合わせ、UXの向上を図ることも可能です。「歯医者が怖い」もオンライン診療で克服歯科恐怖症患者の多くは、不安や恐怖により歯科受診の機会が少なく、う蝕や歯周病に罹患していても放置される傾向があります。歯科恐怖症患者に対しオンライン診療を行ったところ「自宅でリラックスした状態で相談ができた」「絶対に触られないという安心感から平常心で質問ができた」という回答がありました。歯科治療時の恐怖体験は、歯科医院特有の匂いや音などにより誘発されることがありますが、オンライン診療を応用することで、恐怖心が軽減される可能性があります。さらに、歯科恐怖症は小児期の良好な治療体験によって予防できる可能性があるとされています(*1)。歯科医院に恐怖心を感じる小児の歯科相談などにも応用が可能です。これらは対面診療よりオンライン診療の方が適している事例ですが、そのほかにも通常の外来診療ではわからない家庭での食事風景や生活環境などを把握することも可能です。「対面診療をオンライン診療に切り替える」のではなく、オンライン診療を併用することで、より良い外来診療が可能になります。対面診療に劣らない領域もある口腔顔面痛に対する確立された診断方法や治療法はなく(*2)、痛みは慢性化する傾向にあり治療には長期間を要することが多いです。さらに痛みの長期化に伴う心理的ストレスにより通院が困難になり、また治療に対するモチベーションの維持を含めたマネジメントにはしばしば難渋します。口腔顔面痛治療では精神心理的アプローチとして、認知行動療法や動機付け面接が用いられることがあります(*3)。精神科の外来診療と同様にオンライン診療は有効と考えられます。また、Müllerらは頭痛患者に対し通常の対面診療とオンラインでの診療を比較し、オンライン診療の対面診療に劣らない治療効果を報告しています(*4)。摂食・嚥下リハビリテーションでも活用進む摂食・嚥下リハビリテーションの分野でオンライン診療を応用することができます。通常の訪問歯科診療では、介護施設入居者の食事風景を観察し、食形態や摂食姿勢の指導、嚥下の評価などを行っています。これらの観察や指導はビデオ通話を通してオンラインで観察することが可能です。また、通常口腔ケアは施設スタッフや訪問看護師によって行われる機会が多いですが、介護職員の口腔ケア指導や、現場の心理的負担を軽減させる目的でD to P with Nオンライン診療(※)が行われています。実際の方法としては、歯科の訪問診療前に介護施設のスタッフ(看護師や介護福祉士など)とビデオ通話などを用いて施設の情報を共有することで、訪問前に状況が把握でき診療をスムーズに行うことができます。夜間に急患対応をするケースでは、オンラインで緊急性の有無を判断し、医師が到着するまでの対応を現場スタッフに指示することができます。さらに、現場を訪問してみないとわからなかった急患対応の状況が、オンライン診療を用いることで肉眼的に状況把握でき、必要機材や治療法を現場に到着する前に選択したり、施設側に対応をお願いすることもできます。(※Doctor,Dentist to Patients with Nurse : 患者が看護師といる場合のオンライン診療)オンライン診療の課題とは?介護施設や在宅におけるオンライン診療は便利ですが課題もあります。例えば、介護施設や在宅で訪問看護師や介護福祉士と直接口腔内を観察しながらの口腔ケアや、状況に合わせてアドバイスをすることは容易ですが、オンラインでの情報共有には限界があります。対面でのコミュニケーションに比べてビデオ通話での指導が困難である原因として、ビデオ通話に慣れていないスタッフが多いことや、ビデオ通話では医師がどこを見ているのか、どこを映して欲しいのかがわかりづらいことがあげられます。対面での口腔ケア指導では、口腔内をライトで照らしながら、また局所を指差し確認しながら一緒に観察できますが、オンラインではよりわかりやすい円滑なコミュニケーションや画像が不可欠です。オンライン診療のための口腔用カメラやビデオ通話アプリなども開発され、医師が観察したい部位にオンラインで印が付けられたり、補助的にテキストを入力することでコミュニケーションを円滑にし、誤解を生まないように工夫することが必要です。歯科セミナーなら「1D(ワンディー)」で!日本最大級の歯科医療メディア「1D」では、診療に役立つオンラインセミナーを多数開催中。もっと知りたい臨床トピックから超ニッチな学術トピックまで、参加したいセミナーが見つかります。下記ボタンから、開催中のセミナーを見てみましょう!開催セミナーを見てみる参考文献Domoto,P et al. Result of a dentalfear surveyin Japan: implicationsfor dentalpublic health in Asia, CommunityDent. Oral Epidemiol., 16: 199-201, 1988. Naganawa T et al. Influence of topical application of capsaicin, menthol and local anesthetics on intraoral somatosensory sensitivity in healthy subjects: temporal and spatial aspects. Exp Brain Res. Apr;233(4):1189-99,2015.Naganawa T et al. Effect of motivational interviewing on medication non-adherence for patients with chronic intraoral pain. Journal of Oral and Maxillofacial Surgery, Medicine and Pathology. 28(2)165-169,2016.Müller KI et al. Telemedicine in the management of non-acute headaches: A prospective, open-labelled non-inferiority, randomised clinical trial. Cephalalgia. Aug;37(9):855-863,2017.Yoneyama T et al. Oral care and pneumonia. Oral Care Working Group. Lancet. Aug 7;354(9177):515, 1999.
Takuya Naganawa
2020年7月14日

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