歯科用語集
2025年10月28日

拮抗

「拮抗」とは?歯科用語の解説と症例を紹介

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定義・語源

拮抗とは、ある物質や作用が他の物質や作用に対して相互に影響を及ぼし、均衡を保つ状態を指す。語源は「拮抗する」という動詞から派生しており、一般的には「対立する」「相互に作用する」という意味合いを持つ。歯科においては、特に筋肉や神経の働きに関連して用いられることが多い。例えば、咀嚼筋の拮抗作用は、食物を噛む際の力のバランスを保つために重要である。これにより、患者の咀嚼機能や顎関節の健康が維持される。


臨床における位置づけ・判断基準

臨床において拮抗は、特に顎関節症や咀嚼機能の評価において重要な概念である。拮抗作用が適切に働いていない場合、顎関節に過度の負担がかかり、痛みや機能障害を引き起こす可能性がある。判断基準としては、患者の咀嚼時の筋肉の緊張状態や、顎関節の動きのスムーズさが挙げられる。これらの評価を通じて、適切な治療方針を決定することが求められる。さらに、拮抗作用の理解は、歯科矯正や義歯の設計にも影響を与えるため、歯科医師や歯科衛生士はこの概念をしっかりと把握しておく必要がある。


関連用語・類義語との違い

拮抗に関連する用語としては、「拮抗筋」や「拮抗作用」がある。拮抗筋は、特定の動作に対して反対の動作を行う筋肉を指し、例えば、咀嚼時には咬筋と舌筋が拮抗して働く。また、拮抗作用は、二つの力が相互に作用し合い、均衡を保つことを意味する。これらの用語は、拮抗の概念をより具体的に理解するために重要である。類義語としては「対立」や「相互作用」があるが、拮抗は特に生理学的な文脈で使われることが多く、単なる対立とは異なるニュアンスを持つ。


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拮抗の理解と臨床応用。歯科医師・歯科衛生士が知るべき症例と処置のポイント

拮抗の理解と臨床応用。歯科医師・歯科衛生士が知るべき症例と処置のポイント

拮抗の定義とその重要性拮抗とは、異なる要素が互いに作用し合い、バランスを保つ状態を指す。歯科においては、特に咬合や筋肉の働きに関連する重要な概念である。例えば、咬合の拮抗が適切でない場合、顎関節症や歯周病のリスクが高まる。したがって、歯科医師や歯科衛生士は、拮抗の理解を深め、臨床における判断や処置に活かす必要がある。拮抗に関連する症状と診断方法拮抗の不均衡は、さまざまな症状を引き起こす。例えば、顎関節の痛み、歯の摩耗、さらには頭痛や肩こりなども関連することがある。診断には、詳細な問診や臨床検査が必要であり、咬合の状態を評価することが重要である。特に、咬合調整や筋肉の評価を行うことで、拮抗の状態を把握し、適切な処置を選択することが可能となる。拮抗に基づく処置と術式拮抗の改善には、さまざまな処置や術式が存在する。例えば、咬合調整やマウスガードの使用が挙げられる。咬合調整は、歯の形態や位置を修正することで、拮抗を改善する手法である。一方、マウスガードは、夜間の歯ぎしりや顎の緊張を軽減するために用いられる。これらの処置は、患者の症状や状態に応じて選択されるべきであり、適切な判断が求められる。拮抗の改善におけるメリットとデメリット拮抗を改善することには多くのメリットがある。例えば、顎関節の痛みの軽減や、歯の摩耗の防止が期待できる。しかし、処置にはデメリットも存在する。例えば、咬合調整には時間がかかる場合があり、患者にとって負担となることもある。したがって、メリットとデメリットを十分に考慮し、患者に最適な選択肢を提供することが重要である。拮抗に関する注意点と導入のコツ拮抗に関連する処置を行う際には、いくつかの注意点がある。まず、患者の状態を正確に把握することが重要である。特に、過去の治療歴や現在の症状を詳細に確認することで、適切な処置を選択することが可能となる。また、導入の際には、患者に対する説明を丁寧に行い、理解を得ることが成功の鍵となる。臨床での拮抗の活用と今後の展望拮抗の概念は、今後の歯科医療においてますます重要となる。特に、咬合や顎関節に関連する問題は、患者の生活の質に大きな影響を与えるため、歯科医師や歯科衛生士はこの知識を活用し、より良い治療を提供する必要がある。今後は、拮抗に関する研究が進むことで、より効果的な処置や新たな術式が開発されることが期待される。
1D編集部
2024年6月1日
フルマゼニルの臨床応用とその処置に関する知識

フルマゼニルの臨床応用とその処置に関する知識

フルマゼニルの定義とその役割フルマゼニルは、ベンゾジアゼピン系薬剤の拮抗薬であり、主に過剰摂取や麻酔からの覚醒を促すために使用される。歯科領域においては、静脈内鎮静法を行う際に、ベンゾジアゼピン系薬剤の副作用を軽減するために用いられることが多い。フルマゼニルの導入により、患者の覚醒が迅速に促進され、術後の回復がスムーズになる。フルマゼニルの使用方法と手順フルマゼニルの使用にあたっては、まず患者の状態を十分に診査し、ベンゾジアゼピン系薬剤の投与量や投与時間を確認する必要がある。一般的な手順としては、静脈内にフルマゼニルを投与し、患者の反応を観察しながら必要に応じて追加投与を行う。投与後は、患者の意識レベルや呼吸状態を継続的にモニタリングし、異常があれば速やかに対応することが重要である。フルマゼニルのメリットとデメリットフルマゼニルの主なメリットは、ベンゾジアゼピン系薬剤の効果を迅速に逆転させることができる点である。これにより、患者は早期に覚醒し、術後の回復が促進される。しかし、デメリットとしては、フルマゼニル自体が中枢神経系に影響を及ぼす可能性があり、過剰投与や不適切な使用が危険を伴うことが挙げられる。したがって、使用に際しては慎重な判断が求められる。フルマゼニル使用時の注意点フルマゼニルを使用する際には、いくつかの注意点が存在する。まず、ベンゾジアゼピン系薬剤に対するアレルギー歴や過去の副作用の有無を確認することが重要である。また、フルマゼニルは、他の薬剤との相互作用があるため、併用薬の確認も欠かせない。さらに、患者の年齢や基礎疾患に応じた適切な投与量を選定することが、合併症を防ぐために必要である。フルマゼニルの臨床症例とその判断ポイントフルマゼニルの使用に関する臨床症例としては、静脈内鎮静法を受けた患者が過剰に鎮静されてしまった場合が挙げられる。このような症例では、フルマゼニルを迅速に投与することで、患者の意識を回復させることができる。判断ポイントとしては、患者の反応やバイタルサインを観察し、必要に応じてフルマゼニルの投与を行うことが求められる。フルマゼニルの今後の展望フルマゼニルは、今後も歯科臨床において重要な役割を果たすと考えられる。特に、静脈内鎮静法の普及に伴い、フルマゼニルの使用が増加することが予想される。今後の研究により、より安全で効果的な使用方法が確立されることが期待される。歯科医師や歯科衛生士は、最新の情報を常にアップデートし、患者に最適な治療を提供することが求められる。
1D編集部
2024年6月1日
東北大、P.g.菌が血管修復を妨げるメカニズムを解明

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歯周病の病態には、複数の歯周病原細菌が関わっている。なかでも、Porphyromonas gingivalis(P. gingivalis)は歯周病の発症に最も深く関わるキーストーン病原体として着目されている。東北大学の多田浩之講師らの研究チームは、P. gingivalisが血管の修復を妨げる仕組みを明らかにした。歯周病患者におけるP. gingivalisには、plasminogen activator inhibitor-1(PAI-1)というタンパク質を分解する作用がある。PAI-1は血管の修復を担う血管内皮細胞の細胞移動に関わるため、これが分解されてしまうことによって、血管の修復が阻害されるという仕組みだ。P. gingivalisをヒトの血管内皮細胞に感染させると、PAI-1の産出量が著しく減少したことから、本研究の成果につながった。本研究によって、アルツハイマー型認知症や心血管疾患など、血管の異常が関わる全身疾患に関する研究が前進することが期待される。ペリオアカデミーを開催1Dでは、12月21日から歯周病のトップランナーの講師陣によるオンライン研修コース『ペリオアカデミー』を開講する。全11回、最先端の歯周病臨床を知ることができる。ペリオを学びたい歯科医師の先生方は、ぜひ参加をご検討いただきたい。コースの詳細を見てみるP. gingivalisが血管の修復を阻害する本研究について、より詳しく見ていこう。P. gingivalisは、タンパク質分解酵素であるジンジパインを分泌し、ヒトの免疫に関わるタンパク質を壊し、殺菌されないよう抵抗している。また、ジンジパインはアルツハイマー型認知症の悪化に寄与することも、近年の研究によって明らかにされている。歯周病では、歯周組織が慢性的な炎症に陥理、歯周ポケットのなかで血管が破れ、出血する。P. gingivalisは自身の増殖のために鉄を必要とする細菌で、ジンジパインにより赤血球を破壊しヘモグロビンからヘム鉄を摂取する。歯周ポケットの出血は、P. gingivalisの増殖にはうってつけの環境となる。血管の内側は血管内皮細胞で裏打ちされており、出血を生じると血管内皮細胞は破れた穴を埋めるように移動し、血管を修復する。この移動に、PAI-1タンパク質が必要であるが、これがP. gingivalisによって分解されてしまう、という機序だ。研究の方法と詳細のメカニズムP. gingivalisをヒトの血管内皮細胞に感染させると、PAI-1の産出量が著しく減少した。しかし、人為的にジンジパインを欠損させたP. gingivalisを感染させても、PAI-1の産出量は減少しなかったという。さらに、P. gingivalisから精製したジンジパインでPAI-1を処理すると、PAI-1が複数の断片に分解されることが確認された。このことから、P. gingivalisから分泌されたジンジパインはPAI-1をタンパク分解していることが明らかになった。血管内皮細胞の創傷は、細胞の移動により24時間程度でほぼ閉鎖される。しかし、血管内皮細胞をPAI-1阻害薬やPAI-1受容体であるLRP1拮抗薬で処理すると、24時間経過後も創傷はほとんど閉鎖されなくなる。そこで、血管内皮細胞にP. gingivalisを感染させると、血管内皮細胞の創傷治癒は遅くなった。それに対して、ジンジパインを失活させたP. gingivalisでは、血管内皮細胞の創傷治癒は遅くならなかった。血管内皮細胞に精製ジンジパインを添加すると創傷治癒は遅くなったことから、ジンジパインによりPAI-1が分解され、その結果として血管内皮細胞の創傷治癒が妨げられることが明らかになったのである。歯周病 × ヘルスケアにさらに注目が集まる血管の修復が遅れると、歯周病の場合、歯周ポケットの出血が持続する。その結果、P. gingivalisはさらに増殖し、歯周病は悪化の一途をたどる。また、P. gingivalisが破れた血管から体内に侵入することで、アルツハイマー型認知症や心血管疾患など血管の異常が関わる全身疾患を悪化させる可能性も考えられる、と研究チームは指摘している。本研究は、先月25日に学術誌Journal of Innate Immunityのオンライン速報版に掲載されている。ペリオを深く学びたいなら!冒頭で触れたように、1Dでは12月21日から「ペリオアカデミー」を開講する。歯周組織・歯周病の基礎から診査診断、基本治療〜外科〜メインテナンスの流れに沿って、歯周治療の全てを網羅し徹底的に学ぶことができる。総勢6名、プロフェッショナルの講師陣が全11回にわたってレクチャー。希望者は講師から症例のフィードバックが受けられる。ぜひご参加いただきたい。講義詳細を見てみる参考文献Porphyromonas gingivalis Gingipains-Mediated Degradation of Plasminogen Activator Inhibitor-1 Leads to Delayed Wound Healing Responses in Human Endothelial cells, Li-Ting Song, Hiroyuki Tada, Takashi Nishioka, Eiji Nemoto, Takahisa Imamura, Jan Potempa, Chang-Yi Li, Kenji Matsushita, Shunji Sugawara, Journal of Innate Immunity, 2021.11.歯周病菌が血管の修復を妨げる仕組みを発見 -歯周病菌は血管内皮細胞の創傷治癒を遅延させる-, 東北大学プレスリリース, 2021年12月9日.
1D編集部
2021年12月12日
根尖性歯周炎による骨破壊のメカニズム、解明される

根尖性歯周炎による骨破壊のメカニズム、解明される

根尖性歯周炎は、う蝕を原因とする細菌感染により顎骨破壊を引き起こす。これは、歯科医療者にとってみれば周知の事実である。なぜ根尖性歯周炎で顎骨破壊が起こるのか、実はそのメカニズムはよくわかっていなかった。しかし、2021年1月に東北大学、新潟大学、神奈川歯科大学の研究チームがこの疑問に答えを出した。根尖性歯周炎に罹患しているモデル動物で実験したところ、ケモカインであるCXCL9がマクロファージを活性化し、破骨細胞を活性化する炎症性サイトカインを分泌することで、顎骨の破壊が促進されることを発見したのである。また、CXCL9の阻害薬であるCXCR3拮抗薬の投与で、根尖性歯周炎による顎骨破壊の抑制ができることを明らかにした。これにより、CXCR3拮抗薬を投与することで、顎骨破壊を抑える新たな治療法が確立される可能性が出てきた。この方法が確立されれば、これまで抜歯が適用されていた根尖性歯周炎を保存できる確率も高くなるだろう。 根尖性歯周炎は抜歯の原因のうち21%を占めており、関連する治療費を含めると年間で約220億円もの医療費がこの病気の対応に費やされている。さらに、整形外科領域の骨破壊を伴う疾患への応用も期待されている。今後の研究の進歩に、引き続き注目していきたい。歯科セミナーなら、1D(ワンディー)で!歯科医療者向けのオンラインセミナーを多数開催中!「知識を増やしたい」「スキルアップしたい」歯科医師・歯科衛生士の皆様におすすめです。まずは近日中に開催のセミナー一覧を見てみませんか?セミナー一覧をみる参考文献むし歯による顎骨破壊の原因を解明 ー抗ケモカイン療法による顎骨破壊の抑制ー, 東北大学 プレスリリース・研究成果, <URL>, 2021年2月12日閲覧Hasegawa, T., Suresh, V. V., Yahata, Y., Nakano, M., Suzuki, S., Suzuki, S., ... & Saito, M. (2021). Inhibition of the CXCL9-CXCR3 axis suppresses the progression of experimental apical periodontitis by blocking macrophage migration and activation. Scientific reports, 11(1), 1-15. 
宇梶 淳平
2021年2月14日
解けなきゃヤバい?113回歯科国試「重要」問題集

解けなきゃヤバい?113回歯科国試「重要」問題集

今回はストレートに問題の中身を取り上げます!113回国試の問題で質問が多い&もう少し理解を深めておいて欲しい問題をまとめてみました。113回歯科医師国家試験の問題は厚生労働省ホームページでご確認お願い致しますm(__)m問題を一度解いてから(見直してから)この記事をご覧になって頂きますととっても効果的です!皆様の勉強の一助にして頂ければ嬉しいです!あ、113回国試で合格した方も思考の確認のために読んで頂けますとよいかもしれません(笑)A問題A12かかりつけ歯科医が積極的にかかわるべきなのはどれか。1つ選べ。a 先進医療の実施b 夜間診療の実施c 紹介患者の受け入れd 臨床研修歯科医の指導e 地域包括ケアシステムへの参画【dentalkokushiのコメント】地域包括ケアシステムについては、2025年問題の一部であることをまず確認してください。そして、地域包括ケアシステムは日常生活圏域で構築されることも知っておいてください。ここはまだ歯科医師国家試験未出題ですからね。ちなみに日常生活圏域=中学校区=30分以内で移動できる、です。A13介護保険制度における保険者はどれか。1つ選べ。a 国b 保健所c 都道府県d 介護老人福祉施設e 市町村及び特別区【dentalkokushiのコメント】113回国試で介護保険の保険者が出題されましたので、114回国試では他の社会保険の保険者に関する出題が予想されます。保険者=運営者ですので、意味も確認しましょう。他の社会保険の保険者については、スパルタ動画セミナーで解説していますのでご覧ください。A19筋紡錘中の錘内筋を収縮させるのはどれか。1つ選べ。a Aα 線維b Aγ 線維c Aδ 線維d B 線維e C 線維【dentalkokushiのコメント】筋紡錘をストレートに聞く問題でした。筋紡錘は伸長反射と関係する重要事項です。それにもかかわらず、「筋紡錘??ちょっと何言ってるかわからない」(サンドウィッチマンの富澤風に)という反応が多いのが気になります。伸長反射を問う問題としては、110C74で出題されていますので、一緒に確認してください!(注)スパルタゼミ受講生の方へ:112回向けdentalkokushiの大予言③で110C74の考え方と筋紡錘について解説していますのでご覧ください。A24鎮痛作用をもつ薬物とその分類の組合せで正しいのはどれか。1つ選べ。a セレコキシブ ------------ COX-1選択的阻害薬b プレガバリン ------------ 麻薬性鎮痛薬c ペンタゾシン ------------ 麻薬拮抗性鎮痛薬d チアラミド塩酸塩  ------- 酸性NSAIDse アセトアミノフェン ----- 塩基性NSAIDs【dentalkokushiのコメント】極めて重要な問題です。COX-1,COX-2の区別がわからなかった方がそれなりにいたようですが、NSAIDsを理解するうえではとってもとっても大事なところです。歯医者はNSAIDsやアセトアミノフェンを毎日使う可能性もあるわけですから、こういうところをきちんと詰めておく必要があります。むかーし、6年生のとき臨床実習で口腔外科のライターの先生に「歯医者は使う薬が少ないんだから、機序はしっかり説明できるようにしておけよ、ゴルア」と言われたことを思い出します(笑)。スパルタ動画セミナーでも解説していますのでご覧ください。A4618歳の女子。下顎右側臼歯部のブラッシング時の痛を主訴として来院した。1か月前から気付いていたがそのままにしていたという。打診痛と咬合痛はなく、プロービング深さは全顎的に2mmであった。初診時の口腔内写真(別冊No.7)を別に示す。患歯の特定に有効なのはどれか。3つ選べ。a 温度診b 擦過診c 切削診d 楔応力検査e 咬翼法エックス線検査【dentalkokushiのコメント】症状から推察すると象牙質知覚過敏を疑っていると考えられます。そうすると、温度診と擦過診はまあ正解になるでしょう。ところが3つ選べという問題ですので、選択肢eを選ぶことになるでしょう。c,dはウソなので消去してeを選択してももちろん構いません。選択肢eは隣接面齲蝕も一応チェックしたという意味で正解です。いつもデンタルX線写真を撮影するわけではないことに注意しましょう。なお、初心者に限らずベテランの歯医者も隣接面齲蝕の見逃しは意外と起こります。したがって、ちょっとでも自信がないならデンタルX線写真を撮影して隣接面齲蝕の有無の確認はした方がよいように思います。A52非感染性歯髄疾患はどれか。2つ選べ。a 急性単純性歯髄炎b 急性化膿性歯髄炎c 慢性潰瘍性歯髄炎d 歯髄壊死e 歯髄壊疽【dentalkokushiのコメント】CBTレベルの極めて基本的な問題。これを迷った方は病理の基本がかなり甘いと思います。この問題を間違ったけど合格した方は必ず動画を見て基本を確認しておいてください!A6168歳の女性。食事時の咀嚼困難を主訴として来院した。8年前に上下顎全部床義歯を製作し問題なく使用していたが、2週前から咀嚼時の義歯床下粘膜の疼痛を自覚するようになったという。診察の結果、新義歯を製作するため、概形印象を採得することとした。ある処置の操作中の写真(別冊No.17A)と操作後の義歯装着時の口腔内写真(別冊No.17B)を別に示す。この処置の目的はどれか。1つ選べ。a 義歯床縁の延長b 真菌の増殖抑制c 咬合接触関係の修正d 骨鋭縁部のリリーフe 義歯床下粘膜の歪みの解放【dentalkokushiのコメント】義歯新製を希望しているが、8年前に義歯を装着したと書かれているので印象採得する前にとりあえず粘膜調整しておこうか…という臨床上よくあるシチュエーションです。このような症例ではとりあえず粘膜調整をして様子を見てから精密印象することが普通です。臨床的な常識っぽい問題でした。A6220歳の男性。上の前歯が出ていることを主訴として来院した。上顎のarch length discrepancyは-2mm、total discrepancyは-3mmであった。診断の結果、上顎両側第一小臼歯と下顎両側第三大臼歯を抜去して矯正歯科治療を行うこととした。初診時の顔面写真(別冊No.18A)、口腔内写真(別冊No.18B)、エックス線画像(別冊No.18C)及び側面頭部エックス線規格写真(別冊No.18D)を別に示す。セファロ分析の結果を図に示す。適切な装置はどれか2つ選べ。a 咬合斜面板b アクチバトールc マルチブラケット装置d スライディングプレートe トランスパラタルアーチ【dentalkokushiのコメント】20歳の男性なので成長止まっている→1期治療で使う器具を全部消去!そうすると、abdが消えて、自動的に解答できる問題でした。スパルタゼミ受講生の方にはお決まりの問題でしたね…というか、この問題はこのように消去法で解答するべき問題ですよ。A79下顎両側欠損部にインプラントを埋入後、両側遊離端義歯を装着した。インプラント埋入後の写真(別冊No.30A)と義歯装着時の写真(別冊No.30B)を別に示す。インプラント埋入の目的はどれか。1つ選べ。a 審美性の改善b 義歯動揺の抑制c 義歯破折の防止d 歯根膜感覚の再現e 義歯撤去時の咬合位の保持【dentalkokushiのコメント】問題そのものは簡単です。解答はb。でもその背景を考えるべき。遊離端義歯なので、安定しない。そこで遠心にインプラントを打って、義歯にアタッチメントを付与して部分的にインプラントオーバーデンチャーにして遊離端義歯の動揺を抑制するという発想で治療しているわけです。遊離端義歯は歯医者にとってとても悩ましい(難しい)と考えて問題を解いた方がよいです。B問題B5歯面の早期定着菌はどれか。1つ選べ。a Streptococcus mitisb Treponema denticolac Fusobacterium nucleatumd Porphyromonas gingivalise Aggregatibacter actinomycetemcomitans【dentalkokushiのコメント】早期定着菌もとっても重要です。というか、超基本。これわかんなかった方は相当基本が抜けてます。もうドーナツの真ん中から水が漏れまくっている感じ…小難しいことを覚える前にこのような基本概念をしっかり認識しましょう。これ間違った方は、重要なところはどこなのかという認識のレベルに問題があると思う。早期定着菌については線毛との関係もあります。動画で確認しておいてください。B6リビングウィル作成の基になるのはどれか。1つ選べ。a リスボン宣言b ジュネーブ宣言c ヘルシンキ宣言d アルマ・アタ宣言e ニュルンベルグ綱領【dentalkokushiのコメント】歯科医師国家試験でリビングウィルが初めて出題されました。まあ実は看護師国試でも薬剤師国試でも出題されていたので歯科医師国家試験で出題されるのは時間の問題だったわけですが…実は昨年のスパルタ動画セミナーでリビングウィルを扱っていたんです!リビングウィルの意味も説明していますので動画を是非ご覧ください。B25赤血球数の増加を促すのはどれか。1つ選べ。a ガストリンb メラトニンc ソマトスタチンd テストステロンe エリスロポエチン【dentalkokushiのコメント】エリスロポエチンは選択できると思いますが、その他の選択肢もきっちり確認しておいてください。それが過去問研究です。こういうつまんないところを丁寧にやってください。最先端(?)のところを追っかける変わった方がいますが、マジで本当に合格できなくなるのでちょっとヤバいです。「過去問やりました、もう何をやればよいのかわかりません」という人に限って何にもわかっていないことが多いです。B30感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律(感染症法)における一類感染症はどれか。2つ選べ。a コレラb 痘そうc ペストd マラリアe 急性灰白髄炎【dentalkokushiのコメント】感染症法の分類は114回国試でも出題可能性が高いのでチェックしておいてください。理由も合わせて押さえておくと丸暗記を防止できます。感染症やウイルスについては動画(① ② ③)で確認しておいてください。B5413歳の女子。下顎左側第二小臼歯の自発痛を主訴として来院した。2か月前に自覚したが、その後症状が消失したためそのままにしていたところ、昨晩から再び発現したという。「5 には打診痛があり動揺度は2度であった。初診時の口腔内写真(別冊No.11A)とエックス線画像(別冊No. 11B)を別に示す。適切な対応はどれか。1つ選べ。a 経過観察b 生活歯髄切断c 抜 髄d 感染根管治療e 抜 歯【dentalkokushiのコメント】問題文の事情で引きずられてしまった方は要注意です。だって、この問題はそんなことを聞いていないからです。本問のポイントは、「根尖病変がある→失活している→感染根管治療する」という点にあります。これも臨床的常識ですね。動画で確認しておいてください。B7119歳の女性。咀嚼困難を主訴として来院した。3日前に階段から転落し、オトガイ部を強打したという。検査の結果、保存的治療を行うこととした。初診時のエックス線画像(別冊No.23A)とCT(別冊No. 23B)を別に示す。使用するのはどれか。1つ選べ。a 床副子b 線副子c Kirschner 鋼線d 骨接合用骨ネジe 骨接合用プレート【dentalkokushiのコメント】問題文に「保存的治療を行うこととした」と書かれているのがポイント。そうすると、選択肢cdeは一瞬で全部切れる。この発想になっていない方は問題文を適切に把握できていません。B74開口障害を生じやすいのはどれか。1つ選べ。a Candida albicansb Clostridium tetanic Treponema pallidumd Porphyromonas gingivalise Mycobacterium tuberculosis【dentalkokushiのコメント】破傷風菌はたびたび試験問題のネタになります。国試でも学内試験でもCBTでもネタになりやすいです。こういうところをしっかり覚えましょう。B8673歳の男性。上顎義歯の審美不良と不適合を主訴として来院した。使用中の義歯は4年前に製作したという。下顎義歯は装着していない。検査の結果、上顎前歯に根面板を装着後、上下顎部分床義歯を新製することとした。初診時の口腔内写真(別冊No.34A)、使用中の義歯の写真(別冊No.34B)及び使用中の義歯装着時の口腔内写真(別冊No.34C)を別に示す。義歯の新製にあたり考慮すべきなのはどれか。3つ選べ。a 金属による上顎前歯部の補強b 陶歯の使用による磨耗の防止c 咬合挙上によるスペースの確保d 右側残存歯による咬合位の再構築e 熱可塑性樹脂製クラスプの使用による審美性の向上【dentalkokushiのコメント】臼歯部の咬合がよろしくないので、いわゆる前咬みになっている症例です。実際の臨床で割と遭遇するケースかもしれません。前咬みになっているので、まずは選択肢dを考える。次にc。まあ並行して上顎義歯の修理(補強)をしてもよいでしょう(選択肢a)。選択肢eはノンメタルクラスプデンチャーを意味していると考えられますが、咬合関係があまりよろしくないので、第一選択にはなりづらいと思われます。歯科セミナーなら「1D(ワンディー)」で!日本最大級の歯科医療メディア「1D」では、診療に役立つオンラインセミナーを多数開催中。もっと知りたい臨床トピックから超ニッチな学術トピックまで、参加したいセミナーが見つかります。下記ボタンから、開催中のセミナーを見てみましょう!開催セミナーを見てみる
dentalkokushi
2020年7月16日

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