歯科用語集
2025年10月28日

感染根管治療

「感染根管治療」とは?歯科用語の解説と症例を紹介

PICK UP
【便利】歯科用語をイッパツ変換できるユーザー辞書を無料配布
【速報】令和8年度診療報酬改定の骨子判明:歯科はプラス0.31%、物価高・賃上げへの「二段構え」の支援策が柱に

定義・語源

感染根管治療とは、歯の根の中にある感染した組織を除去し、根管を清掃・消毒した後に、適切な材料で根管を充填する治療法である。根管治療は、主に虫歯や外傷によって引き起こされる歯髄炎や根尖性歯周炎の治療に用いられる。語源は「感染」と「根管」に由来し、感染した根管を治療することを示している。治療の目的は、感染を制御し、歯の保存を図ることである。


臨床における位置づけ・判断基準

臨床において感染根管治療は、歯科医師が行う重要な治療の一つである。治療の判断基準には、患者の症状、レントゲン画像による根尖病変の有無、歯の予後などが含まれる。感染根管治療は、適切な診断と治療計画に基づいて行われるべきであり、治療後のフォローアップも重要である。保険点数に関しては、根管治療に対する保険適用があり、治療内容に応じた点数が設定されているため、歯科医師はこれを考慮する必要がある。

関連用語・類義語との違い

感染根管治療に関連する用語には、「根管治療」や「歯髄治療」がある。根管治療は、感染の有無にかかわらず根管内の処置を指す広義の用語であり、感染根管治療はその中でも特に感染がある場合の治療を指す。一方、歯髄治療は、歯髄の保存を目的とした治療であり、感染根管治療とは異なるアプローチが求められる。これらの用語の違いを理解することで、臨床現場での適切な治療選択が可能となる。

1Dプレミアム
1Dプレミアム

関連ニュース

感染根管治療の臨床的意義と症例に基づく術式の選択ポイント

感染根管治療の臨床的意義と症例に基づく術式の選択ポイント

感染根管治療の定義と必要性感染根管治療とは、歯の根管内に感染が生じた場合に行う治療である。根管内の感染は、主にう蝕や外傷によって引き起こされ、放置すると歯髄炎や歯周病を引き起こす可能性がある。治療の目的は、感染を除去し、根管を清掃・形成した後、適切な材料で封鎖することである。これにより、歯の保存が可能となり、患者のQOL(生活の質)を向上させることができる。感染根管治療の手順と術式感染根管治療は、以下の手順で行われる。まず、局所麻酔を施し、歯冠部からアクセスを行う。次に、根管内の感染物質を除去するために、器具を用いて清掃を行う。この際、根管の形態に応じた術式を選択することが重要である。一般的な術式には、手動器具を用いる方法や、エンドモーターを使用した機械的な方法がある。清掃後は、根管を形成し、消毒を行った後、根管充填材を用いて封鎖する。感染根管治療における症状と診断感染根管治療を必要とする症状には、持続的な歯痛、腫脹、膿の排出などがある。診断には、臨床的な評価とともに、X線検査が重要な役割を果たす。X線画像により、根尖病変や骨吸収の有無を確認し、治療方針を決定する。特に、根管の数や形態、感染の広がりを把握することで、適切な処置を選択することが可能となる。感染根管治療のメリットとデメリット感染根管治療のメリットは、歯を保存できる点である。適切な治療を行うことで、歯の機能を回復し、患者の生活の質を向上させることができる。一方、デメリットとしては、治療が難航する場合や、再感染のリスクがあることが挙げられる。また、治療後の定期的なフォローアップが必要であり、患者への説明が重要である。感染根管治療の注意点とコツ感染根管治療を行う際の注意点として、感染の完全除去が挙げられる。根管内の感染物質が残存すると、再感染のリスクが高まるため、徹底した清掃が求められる。また、根管の形態に応じた器具の選択や、適切な消毒方法の選定も重要である。治療中は、患者の痛みや不安を軽減するための配慮も必要であり、コミュニケーションを大切にすることが求められる。感染根管治療の導入と最新の研究動向感染根管治療においては、最新の技術や材料の導入が進んでいる。特に、ナノテクノロジーを用いた根管充填材や、レーザー治療の導入が注目されている。これらの技術は、治療の精度を向上させ、患者の負担を軽減する可能性がある。最新の研究では、根管内のバイオフィルムに対する効果的な治療法が模索されており、今後の臨床における応用が期待される。
1D編集部
2024年6月1日
歯科医院で働く新人はこれ見とけば大丈夫!「歯科業界用語」を総まとめ

歯科医院で働く新人はこれ見とけば大丈夫!「歯科業界用語」を総まとめ

歯科医院に初めて勤務する歯科医師・研修歯科医、新卒歯科衛生士、歯科助手の方々は、歯科医院で飛び交っている数々のカタカナ用語に戸惑っているかもしれない。歯科医院は専門的なカタカナ用語も多く、また慣習によって当たり前になっている業界用語も多い。この記事では、そうしたカタカナ用語・業界用語をまとめてみた。新人の歯科医師・歯科衛生士・歯科助手の方はぜひ参考にしていただきたい。新人が知っておくべき歯科用語【病名・治療篇】新人が知っておくべき歯科用語、まずは【病名・治療】篇をお届けしよう。【パフォる(ぱふぉる)】の意味・読み方・例文・歯科用語「パフォる」とは「Paforation(パーフォレーション:穿孔)する」の略で、根管治療の際、本来の根管(根尖)とは異なる位置に穴が開いてしまっている状態を示す。Tranceportation(トランスポーテーション)と表現する場合もある。例文:「あの患者さんパフォっちゃってて大変だったよ」【プルってる(ぷるってる)】の意味・読み方・例文・歯科用語「プルってる」とは「Pulpitis(パルピティス:歯髄炎)になる」の略で、読んで字のごとく歯髄炎の状態を表す。例文:「プルってるので抜髄の準備をお願いします」【ペルってる(ぺるってる)】の意味・読み方・例文・歯科用語「ペルってる」とは、「Periodontitis(ペリオドンティティス:根尖性歯周炎)になる」の略で、Pulと同じように根尖性歯周炎の状態を表す。例文:「プルってたんだけどペルっちゃったかもしれないね」【C(しー)】の意味・読み方・例文・歯科用語「C」とは、う蝕(むし歯)のことである。う蝕は英語でCaries(カリエス)と言い、この頭文字を取って「C」と呼ばれている。例文:「Cが深いから露髄しないように注意しよう」【P(ぴー)】の意味・読み方・例文・歯科用語「P」とは、歯周病のことである。歯周病は英語でPerio(ペリオ)と言い、この頭文字を取って「P」と呼ばれている。例文:「あの患者さんは重度のPだから、しっかりブラッシング指導しないとね」【ペリオ(ぺりお)】の意味・読み方・例文・歯科用語「ペリオ」とは、歯周病のこと全般を指す略語である。歯周病学を意味する英単語 Periodontology の前半部分に由来していると思われる。例文:「あの先生の専門はペリオだから、やっぱり歯周病について詳しいね」【P処(ぴーしょ)】の意味・読み方・例文・歯科用語「P処」とは、歯周疾患処置のことである。前述のように歯周病は「P」と言い、Pに対する処置のことを「P処」と呼ぶ。例文:「P処が終わったら補綴処置に入ろう」【エンド(えんど)】の意味・読み方・例文・歯科用語「エンド」とは、歯内治療・根管治療のこと全般を指す略語である。エンドは、根管治療を意味する英単語 Endodontics の前半部分から由来する。例文:「次の水曜日、エンドの勉強会があるので早めに帰ります」【ペリコ(ぺりこ)】の意味・読み方・例文・歯科用語「ペリコ」とは、Perico(智歯周囲炎)のことで、智歯(親知らず)が原因となって歯周組織が炎症を起こしている状態。例文:「先週ペリコになっちゃってめちゃくちゃ痛かったよ」【Dul(ドゥル)】の意味・読み方・例文・歯科用語「Dul」とは、Decubitus ulcer(口腔褥瘡性潰瘍、義歯不適合)の略で、主に義歯が合わず粘膜に痛みがある時に使う。例文:「何回も義歯調整してるんだけどDulが治らない」【WSD(だぶりゅーえすでぃー)】の意味・読み方・例文・歯科用語「WSD」とは、Wedge Shaped Defect(くさび状欠損)の略で、う蝕や咬合性外傷などによりできた歯頚部の欠損のことである。例文:「まずはWSDの充填から始めてみよう」【P急発(ぴーきゅうはつ)】の意味・読み方・例文・歯科用語「P急発」とは、歯周炎の急性発作のことで、日常臨床で遭遇しやすい症状のひとつである。例文:「これはP急発だね。抗菌薬を処方した方が良さそうだ」【Fistel(ふぃすてる)】の意味・読み方・例文・歯科用語「Fistel」とは、瘻孔(ろうこう)のことで、歯周炎や根尖性歯周炎が原因となり歯肉に排膿路ができた状態を呼ぶ。例文:「Fistelができてるから、原因特定のためにポイント造影しよう」【麻抜(まばつ)】の意味・読み方・例文・歯科用語「麻抜」とは、麻酔抜髄法の略で、歯髄炎を起こした歯に対し麻酔をした上で歯髄を除去し消炎する治療法である。例文:「(デンタルを見て)この深さのCは麻抜になるかな」【根治(こんち)】【RCT(あーるしーてぃー)】【感根処(かんこんしょ)】の意味・読み方・例文・歯科用語「根治」「RCT」「感根処」とは、感染根管治療の略で、根尖性歯周炎を起こした歯に対し歯内療法を行うことである。歯科で「RCT」といえば感染根管治療を差すが、医科や統計学では「Randomized Controlled Trial:ランダム化比較試験」のことを差すので注意。例文:「根治は長引けば長引くほど治癒が難しくなる」【表麻(ひょうま)】の意味・読み方・例文・歯科用語「表麻」とは、表面麻酔の略で、麻酔の注射針が刺さる痛みを緩和するために使う。また浸潤麻酔のことを「浸麻(しんま)」、伝達麻酔のことを「伝麻(でんま)」、局所麻酔のことを「局麻(きょくま)」と呼ぶ。例文:「田中さんに表麻して浸麻しておいてください」【咬調(こうちょう)】の意味・読み方・例文・歯科用語「咬調」とは、咬合調整の略で、咬合性外傷や歯周病、補綴物の調整のためにかみ合わせを調整することを差す。例文:「コンタクトは問題ないからあとは咬調してセットだね」【F-Op, フラップオペ(ふらっぷおぺ)】の意味・読み方・例文・歯科用語「F-Op」「フラップオペ」とは、フラップ手術のことで、歯周基本治療で改善しない歯に対しフラップ(歯肉弁)を開いて目視下で根面の歯石を除去する治療法を呼ぶ。例文:「縁下歯石が残ってるからF-Opで取り切る」【EXT(えきすと)】の意味・読み方・例文・歯科用語「EXT(エキスト)」とは、抜歯のことで英語のExtractからExtと呼ばれるようになった。例文:「3番ユニットにエキストの準備をお願いします」【SP(えすぴー)】の意味・読み方・例文・歯科用語「SP」とは、抜歯後の消毒・洗浄のことで Spulung(ドイツ語)が由来とされている。例文:「今日抜歯(ばっし)したので明日SPで、1週間後に抜糸(ばついと)で」【Hys(ひす)】の意味・読み方・例文・歯科用語「Hys(ヒス)」とは、「象牙質知覚過敏症」のこと。例文:「ヒスがあるので、あまり強く磨かないように指導しておいて」【PZ(ぴーぜっと)】の意味・読み方・例文・歯科用語「PZ」とは、Preparation von Zahnという英語とドイツ語の造語で、支台歯形成を意味する。生活歯の形成は生PZ、失活歯の形成は失PZと呼ぶ。例文:「生PZの形成は露髄しないように慎重に」【KP(けーぴー)】の意味・読み方・例文・歯科用語「KP」とは、窩洞形成のことで、主にう蝕除去後のインレー窩洞形成のことを呼ぶ。Cabity Preparetionの略とされているが「CP」としてしまうとクロラムフェニコールと混同してしまうため頭文字をKとした、など諸説ある。例文:「次回の予約はKP、印象でお願いします」【imp(いんぷ)】の意味・読み方・例文・歯科用語「imp」とは、Impression(印象採得)の略で、修復・補綴物の製作に先立って行われる型取りのことである。例文:「自費のクラウンなのでシリコンimpでお願いします」【BT, バイト(ばいと)】の意味・読み方・例文・歯科用語「BT」「バイト」とは、治療中に行う手技のひとつである「咬合採得」のこと。英語で「噛む」ことは「Bite(バイト)」と呼ぶことに由来する。アルバイトのことではないので混乱しないよう注意しよう。例文:「バイトを取りたいのでワックスとお湯を準備してください」【Set(せっと)】の意味・読み方・例文・歯科用語「Set」とは、装着の意味で、修復・補綴物の装着のことを呼ぶ。例文:「クラウンのsetはレジンセメントが一般的になった」【Brx(ブラキシズム)】の意味・読み方・例文・歯科用語「Brx」とは、Bruxism(ブラキシズム)の略で、歯ぎしりの総称として使われる。タッピング(カチカチ噛む)・クレンチング(食いしばる)・グラインディング(歯ぎしり)などの癖がある。例文:「Brxがある患者さんにはマウスピースの使用を勧めた方がいい」【HRT(エイチアールティー)】の意味・読み方・例文・歯科用語「HRT」とは、Horizontal Retinal Teeth(半埋伏歯)のことで、一般的には半埋伏智歯のことを差す。例文:「右下のHRT、あのExtは難しそうだね」【レ充(れじゅう)】の意味・読み方・例文・歯科用語「レ充」とは、レジン充填の略で、窩洞形成後のCR充填のことを差す。例文:「Ⅰ級窩洞だからインレーじゃなくてレ充でいいね」【SRP(えすあーるぴー)】の意味・読み方・例文・歯科用語「SRP」とは、スケーリング・ルートプレーニングのことである。Scaling Root Planingの頭文字を取って略している。例文:「SRPしたんですがあまり改善が見られません」【BOP(びーおーぴー)】の意味・読み方・例文・歯科用語「BOP」とは、Bleeding On Probing(プロービング時の出血)の略で、歯周病の活動度の指標として用いられる。例文:「右上7番、BOP(+(プラス))です」【メンテ(めんて)】の意味・読み方・例文・歯科用語「メンテ」とは、メインテナンスの略で、一通り治療が終わった後定期的に検査し口腔内の状態を良好に保つために行われるケアのことである。例文:「今日で治療は終了ですので、メンテに移行しましょう」【不適(ふてき)】の意味・読み方・例文・歯科用語「不適」とは、不適合の略で、インレーやクラウンなどの技工物が合わないことを差す。例文:「マージン不適のため再製作お願いします」【メタボン(めたぼん)】の意味・読み方・例文・歯科用語「メタボン」とは、メタルボンドの略である。正確には、陶材焼付鋳造冠や金属焼付ポーセレンなどと呼ばれる自費治療のクラウンのことである。例文:「メタボンの調整は専用のポイントを使う必要がある」【デンチャー(でんちゃー)】の意味・読み方・例文・歯科用語「デンチャー」とは、義歯(入れ歯)のことである。全部床義歯のことを「フルデンチャー」やその頭文字を取って「FD」、部分床義歯のことを「パーシャルデンチャー」やその頭文字を取って「PD」と略したりする。例文:「将来はデンチャーを学びたいので補綴科に入ろうと思います」【GP(じーぴー)】の意味・読み方・例文・歯科用語「GP」とは、歯科業界においてはいくつかの意味を持っています。1つ目の「GP」の意味とは、Gingival Preparationの頭文字を取ったもの。つまり「歯肉切除術」のことを言う。歯肉切除術は歯周ポケットを含む歯肉を切除することで健康な歯肉を獲得する歯周外科治療のひとつ。歯周ポケットを含む歯肉を切除することで健康な歯肉形態を獲得する歯周外科治療である(1D歯科用語集)。2つ目の「GP」の意味は、「ガッタパーチャポイント」のこと。ガッタパーチャポイントは根管充填の際に根管内に充填される材料である。英語ではGuttapercha Pointと書き、その頭文字を取ってGPと呼ばれることもある。3つ目の「GP」の意味は「一般開業医」、英語にするとGeneral Practitionerを指している。一般開業医・GPとは、要するに「街の歯医者さん」のことである。深い専門があるというわけではなく、地域の患者さんに対して広い分野の歯科医療を提供できる歯科医師を意味する。例文:「Cが縁下まで進んでるから、GPしてから充填しよう」例文:「再根治なんだけど、GPが硬くなっててなかなか取れないよ」例文:「将来はGPになって地域の歯科医療に貢献したいです」新人が知っておくべき歯科用語【材料・器材篇】新人が知っておくべき歯科用語、次に【材料・器材】篇をお届けしよう。【デンタル(でんたる)】の意味・読み方・例文・歯科用語「デンタル」とは、デンタルエックス線写真のことで、口内法撮影のことを差す。雑談ではオールデンタル(全国歯学部体育大会)のことを略してデンタルと呼ぶ時もある。例文:「このデンタル誰が撮ったの?全然写ってないじゃん」【パントモ、パノラマ(ぱんとも、ぱのらま)】の意味・読み方・例文・歯科用語「パントモ」「パノラマ」とは、「オルソパントモグラフィ」「パノラマエックス線写真」の略で、口外法撮影のことを差す。例文:「田中先生にパントモを撮影しておくよう伝えておいて」【マイクロ(まいくろ)】の意味・読み方・例文・歯科用語「マイクロ」とは、マイクロスコープ(顕微鏡)の略で、歯内療法や歯周治療で用いられる機器のことである。肉眼では確認できない細部まで目視できるのでより精密な治療ができる。例文:「マイクロがある歯科医院に転職したいです」【カルシ(かるし)】の意味・読み方・例文・歯科用語「カルシ」とは、「カルシペックス(商品名)」という水酸化カルシウム製剤の略称で、根管貼薬に用いられる。例文:「貼薬するのでカルシ持ってきてください」【カルボ(かるぼ)】の意味・読み方・例文・歯科用語「カルボ」とは、カルボキシレートセメントの略で、元来は合着・裏装の用途として製造されていたが仮封に用いられることが多い材料である。例文:「キャビトンとカルボで二重仮封してください」【シェード(しぇーど)】の意味・読み方・例文・歯科用語「シェード」とは、クラウンなどの歯冠色やホワイトニングでの歯の色や明るさの指標のことで、シェードガイドと呼ばれるモデルと比べて判断する。例文:「シェードA3が日本人の平均です」【J(じぇー)】の意味・読み方・例文・歯科用語「J(ジェー)」とは、ポビドンヨードのことで「J ヨード液」という販売名から略して呼ばれるようになった。歯科では術野の消毒や根管貼薬に用いられる。例文:「排膿が多いからJ貼薬して仮封はオープンにしよう」【CR(しーあーる)】の意味・読み方・例文・歯科用語「CR」とは、コンポジットレジンの略で、主にう蝕に対する修復治療などで窩洞に充填する材料として用いられる。一般的には光重合型の物を差す。例文:「充填するのでCRの準備してください」【TeC(てっく)】の意味・読み方・例文・歯科用語「TeC(テック)」とは、「テンポラリークラウン(Temporary Crown)」の頭文字を取った略語で、要するに「仮歯」のことである。例文:「この辺にTec飛んでこなかった?」【T-fix(てぃーふぃっくす)】の意味・読み方・例文・歯科用語「T-fix」とは、暫間固定のことで動揺歯に対しレジンなどを用いて歯を固定することで改善を見込む治療法のことを差す。例文:「Pで5番が動揺してるので456でT-fixしましょう」【マルモ(まるも)】の意味・読み方・例文・歯科用語「マルモ」とは、歯の石膏模型(スタディーモデル)のことである。「模型」の頭文字の「模」をマルで囲んでいたことから、マルモと呼ばれるようになった。例文:「次の症例検討で使うからマルモとっておいて」新人が知っておくべき歯科用語【保険・カルテ用語篇】新人が知っておくべき歯科用語、【保険・カルテ用語】篇をお届けしよう。【歯清(しせい)】の意味・読み方・例文・歯科用語「歯清」とは、機械的歯面清掃の略で、歯磨剤を用いたポリッシングのことをいう。例文:「歯清は2ヶ月に1回算定できます」【SPT(えすぴーてぃー)】の意味・読み方・例文・歯科用語「SPT」とは、Supportive Periodontal Therapy(歯周病安定期治療)の略で、例文:「BOP(ー)でも4mm以上のポケットが残っている場合はSPTでメインテナンスしていきましょう」【歯管(しかん)】の意味・読み方・例文・歯科用語「歯管」とは、歯科疾患管理料の略で、継続的管理を必要とする歯科疾患がある患者に対して、セルフケアに加えて病状が改善した歯科疾患などの再発防止および重症化の予防を評価したものを差す。例文:「歯管の紙を渡すの忘れないようにしてね」【補管(ほかん)】の意味・読み方・例文・歯科用語「補管」とは、補綴物維持管理料の略で、クラウンやブリッジに対し2年間の保証期間をつける代わりに維持・管理料として100〜440点算定する制度のことである。例文:「そのクラウンは補管期間中だから無料でやり直しだね」【か強診(かきょうしん)】の意味・読み方・例文・歯科用語「か強診」とは、かかりつけ歯科医機能強化型歯科診療所の略で、虫歯や歯周病などあらゆる歯科疾患の重症化を予防し、定期的なメンテナンスを行えると厚生労働省が認可した歯科医院のことを呼ぶ。 本来予防歯科は保険では認められていないが、様々な基準をクリアした歯科医院のみを対象に予防を含む保険適応の範囲が拡大される。例文:「当院はか強診に認定されています」【実地指(じっちし)】の意味・読み方・例文・歯科用語「実地指」とは、歯科衛生士実地指導料の略で、歯科疾患がある患者に対して歯科医師の指示を受けた歯科衛生士が直接15分以上の実地・指導を行い、指導内容を記載した文書を提供した際に算定する。例文:「実地指の紙は必ず記入してください」新人は覚えることがたくさんいかがだっただろうか。歯科医院で働く新人は、覚えることが山ほどあって大変である。この記事が皆さんの仕事の一助になれば幸いだ。歯科セミナーなら「1D(ワンディー)」で!日本最大級の歯科医療メディア「1D」では、診療に役立つオンラインセミナーを多数開催中。もっと知りたい臨床トピックから超ニッチな学術トピックまで、参加したいセミナーが見つかります。下記ボタンから、開催中のセミナーを見てみましょう!開催セミナーを見てみる
1D編集部
2022年8月26日
【歯科セミナー】まもなく開催の「歯科臨床」注目のオンラインセミナー3選

【歯科セミナー】まもなく開催の「歯科臨床」注目のオンラインセミナー3選

皆さんこんにちは、1D編集部です。この記事では、1Dが主催するまもなく開催予定の注目オンラインセミナーを4つ、ご紹介していきます。興味があるセミナーがあれば、ぜひお気軽にお申し込みください。抜髄&感根治の「超速!」テクニック Dr.ハヤシ的、ダラダラやらない根管形成「エンドは時間がかかるし点数が低いし、まともにやってられない」。GPにとってあるあるの悩みです。チェアタイムに限りがある保険の範囲内で、完璧に治療することはコストの面でもスキルの面でも難しいはず。そんな悩みの種・根管治療から解放されませんか?曖昧な知識のもとダラダラと時間をかけて治療せず、短時間で完了できればコストを最小限に抑えることができます。このセミナーでは、「超速で終わる根管形成」をテーマに、最低限必要な器具・器材、そして抜髄・感染根管治療を成功に導く効率的なアクセスキャビティの形成やファイリングのテクニックに至るまで、歯内療法の専門家である林 洋介先生に解説いただきます。根治の最速記録、更新しましょう。詳細・お申込みはこちら根管洗浄マル秘術 「イイ根治」に「イイ洗浄」あり!エンドの成否の鍵を握る、"根管洗浄"。先生は「きちんと効果の出る」根管洗浄を実践出来ていますか?NaClO・EDTAなどの根管洗浄液を、どう使い分けるべきか。シリンジ洗浄の際、ニードルはどこまで挿入するべきなのか。そして超音波洗浄法・根管内吸引洗浄法、さらにはレーザーを用いた根管洗浄法など、多種多様な手法をどう使いこなすのか。治療の成功率を上げるために、必ず知っておいてほしいポイントが沢山あります。このセミナーでは、エンド治療の重要ステップである"根管洗浄"に焦点を当て、最新のエビデンスから各種洗浄液の選択基準・使用法、各種根管洗浄法の実際の手技のコツに至るまで、徹底的にレクチャーします。受講後には医院内で一番根管洗浄に詳しい先生になっていることでしょう。さあ、エンドを成功に導く根管洗浄を身につけましょう。詳細・お申込みはこちら明日からスグ使える「除去」のコツ 外したくてウズウズしてくる、除去のハナシこのセミナーを聞いたら、あなたは明日から除去がしたくてウズウズしていることでしょう。「再根治が必要だけど、メタルコア太いし長いから上手く除去できるか不安…」「インレーが吹き飛んで飲み込まないかドキドキする…」よくある悩みですよね。除去の際に残存歯質にダメージを与えてしまった場合、予後に悪影響を及ぼし、本末転倒な結果になってしまいます。パーフォレーションや歯根破折のリスクを最小限に抑えるには、どんなことに気をつければよいのでしょうか?さらにコアだけでなく修復物・補綴物についても同様に、残存歯質や隣在歯を傷付けずに除去することが求められます。「正しい除去の手順は?」「器具はどんなものを使えばいい?」「手技のコツは?」疑問点がたくさんあるはずです。このセミナーでは、MIコンセプトに基づいた除去をテーマに、コア・修復物・補綴物の除去の戦略の立て方から、器具の選択、実際の手技のコツに至るまで、徹底的にレクチャーします。明日からスグ使える「除去のコツ」を身につけましょう。詳細・お申込みはこちら他にもオンラインセミナーを多数開催中!1D(ワンディー)では、他にも歯科医療者向けのオンラインセミナーを多数開催しています。開催予定のセミナーの一覧は、下記ボタンから見ることができます。ぜひ1Dでセミナーに参加して、知識アップ・スキルアップをしていきましょう。開催中のセミナーを見てみる
1D編集部
2022年6月25日
春から歯科医療者になる新社会人が覚えておくべき「カタカナ略語」

春から歯科医療者になる新社会人が覚えておくべき「カタカナ略語」

歯科医師国家試験、歯科衛生士国家試験、歯科技工士国家試験の合格発表が出揃った。春から新社会人として歯科医療者になる方には、歯科医院で用いられる独自の「カタカナ略語」をぜひ覚えてから入社に臨んでいただきたい。なお、それぞれのカタカナ略語には「使用度」「浸透度」「難易度」を付けている。使用度は「その用語がよく使われるか?」、浸透度は「どれくらい業界で浸透している用語なのか?」、難易度は「どれくらい難しい概念を表した用語なのか?」を表すバロメーターになっている。パフォる使用度:★☆☆浸透度:★★☆難易度:★★☆「パフォる」とは、感染根管治療の際に本来の根管・根尖とは異なる位置に穴が開いてしまうこと(穿孔)を指す。トランスポーテーション(Tranceportation)と言う場合もある。例文:「あの患者さん、パフォっちゃって大変だったよ」プルってる/ペルってる使用度:★★☆浸透度:★★☆難易度:★☆☆「プルってる」「ペルってる」とは、それぞれ「歯髄炎になっている状態のこと」「根尖性歯周炎になっている状態のこと」を指す。「プル」は「Pulpitis(歯髄炎)」、「ペル」は「Periodontitis(根尖性歯周炎)」を意味している。例文:「プルってたんだけど、ペルっちゃったかもしれないね」ピー/シー使用度:★★★浸透度:★★★難易度:★☆☆「ピー」「シー」は、それぞれ「P」「C」と書く。ピンと来た方もいるかもしれないが、「P」は「歯周病(Perio)」、「C」は「う蝕(Caries)」のことである。現場での頻出ワードなので真っ先に覚えておきたい。例文:「シーが多い患者さんだけど、ピーもあるよね」ヒス使用度:★★☆浸透度:★★★難易度:★☆☆「ヒス」とは、象牙質知覚過敏症のことを意味している。「Hys」とも書く。病名そのままの意味なので、覚えやすいだろう。ちなみに、ヒスに対する治療のことを「ヒス処(ひすしょ)」という。例文:「ヒスがあるからアイス食べれない」テック使用度:★★☆浸透度:★★★難易度:★☆☆「テック」は、「テンポラリークラウン」のことを指す。多くの歯科医院においては、テック = 仮歯、という認識で問題ないだろう。例文:「この辺にテック飛んでこなかった?」エキスト使用度:★★☆浸透度:★★☆難易度:★☆☆「エキスト」は、「抜歯」のことである。抜歯は英語で「Extract」と言うため、「Ext」「エキスト」と呼ばれるようになった。例文:「ピーが進んでしまったので、この歯はエキストだね」セット使用度:★★☆浸透度:★★☆難易度:★★☆「セット」とは、修復物や補綴物を装着することを指す用語である。英語で「Set」そのままである。例文:「今日はセットの日だから、準備しておいて」バイト使用度:★☆☆浸透度:★★☆難易度:★★☆「バイト」とは、「咬合採得」のことを指す。英語で「咬む」を意味する「Bite(バイト)」に由来する。例文:「バイトを取る準備しておいて」マルモ使用度:★☆☆浸透度:★☆☆難易度:★☆☆「マルモ」とは、歯の石膏模型(スタディーモデル)のことである。「模型」の頭文字の「模」をマルで囲んでいたことから、マルモと呼ばれるようになった。例文:「次の症例検討で使いたいから、マルモ取っておいて」メタボン/フルジル/オルセラ使用度:★☆☆浸透度:★☆☆難易度:★☆☆補綴物を指すカタカナ用語である。「メタボン」は「メタルボンド(= 陶材焼付鋳造冠)」、「フルジル」は「フルジルコニアクラウン」、「オルセラ」は「オールセラミッククラウン」をそれぞれ指している。例文:「メタボンの調整は専用のポイントを使う必要がある」パントモ/デンタル使用度:★★★浸透度:★★★難易度:★☆☆「パントモ」は「パントモグラフィ」の略で、パノラマエックス線撮影のことを指す用語である。単純に「パノラマ」と略される場合もある。「デンタル」は「デンタルエックス線撮影」の略語である。歯科医院においてこの2つのエックス線の撮影は頻度が高いため、しっかりと覚えておこう。例文:「パントモとデンタル、撮影しておいて」エスピー使用度:★☆☆浸透度:★★☆難易度:★☆☆「エスピー」は「SP」と書く。抜歯後の消毒・洗浄のことを意味しており、ドイツ語の「Spulung」が由来とされている。例文:「きょう抜歯したので、明日エスピーして、1週間後に抜糸(ばついと)で」ピーゼット使用度:★☆☆浸透度:★☆☆難易度:★☆☆「ピーゼット」は「PZ」と書く。ドイツ語のPreparation von Zahnの頭文字を取った略語で、「支台歯形成」を意味する。ちなみに、生活歯の形成は生PZ、失活歯の形成は失PZと呼ぶ。例文:「生PZの形成は露髄しないように慎重にやってね」その他にも略語はたくさんここにはすべて書き切れないが、歯科医院ではたくさんの略語・カタカナ用語が飛び交っている。新社会人の方は大変な毎日になるかと思うが、わからない用語はしっかりと先輩に聞きながら、1日も早く略語を使いこなせるようになろう。
Mai Nakamura
2022年3月26日
「絶望」乗り越え一人前に。研修歯科医の成長プロセスに関する研究

「絶望」乗り越え一人前に。研修歯科医の成長プロセスに関する研究

「臨床研修生活」という困難歯学部入学、進級、卒業、歯科医師国家試験。歯科医師になるためには、たくさんの困難を乗り越える必要がある。しかし歯科医師になったとしても、臨床研修が待ち構えている。歯科医師としての考え方やキャリアを左右する、非常に大事な1年間だ。しかし、臨床研修生活にはストレスがつきものだ。歯科医師は従来からストレスの多い対人医療専門職であり、後藤田らによる研修歯科医氏の職業性ストレスに関する研究(※1)や、Choyらによる歯科医師の職業性ストレスとバーンアウト(燃え尽き)に関する研究(※2)など、歯科医師のストレスに関する研究も多い。研修歯科医は、ストレスの多い環境においても、日々直面する困難にうまく対処しながら、臨床スキルの向上に専念することが求められている。困難に屈せず成長する能力とは?困難な状況に屈することなく自分を立て直す能力として「レジリエンス」という概念がある。Mastenはレジリエンスを「困難で脅威的な状況にもかかわらず、うまく適応する過程、能力、結果」と定義している(※3)。臨床研修における困難に直面し、心理的にネガティブな状態に陥ったとしても有効に対処し、自分を立て直すことができる歯科医師が、大きな成長を得ることができる。本記事では、研修歯科医のレジリエンスに着目した研究(※4)を下敷きに、研修歯科医が臨床研修中の困難をどのようにして乗り越えてきたのかについて解説をする。そのプロセスが明らかになれば、研修歯科医に対する効果的な指導方法も浮き彫りになってくることだろう。研修歯科医を待ち構える「5つの壁」研修歯科医を待ち構えているのは、5つの壁だ。それぞれ簡単に解説をしていこう。第一の壁:経験不足の歯科治療誰だって、最初の患者さんを治療する際には緊張する。慣れるまで時間がかかるのは仕方がないことだ。苦手意識や不安感、焦燥感を抱き、悪循環に陥りがちなので気をつけたい。「感染根管治療をする際に、根管がなかなか見つけられずにずっと探していた(25歳・歯科医師)」有効な対処法は、どんどん経験を積み上げていくしかない。まずは指導医・上級医のアシストに積極的に入ることから始めてみよう。第二の壁:治療が教科書通りにいかない歯科医師国家試験における解法に使う知識と、実際の歯科臨床で使う知識は、大きく異なることがある。患者さんの口腔内は多種多様であり、定石通りにいかない現実は知っておいて損はないだろう。「例えば、「咬合採得をしましょう」と言っても、教科書通りになかなかいかない・イメージ通りにいかないことが多くてフラストレーションが溜まっていた(29歳・歯科医師)」まずは教科書は重要である。基本的な術式や定石を身体でも習得していくことが第一歩だ。第三の壁:患者さんのモチベーションが低いこれも非常に難しい壁である。患者さんの行動変容を促し、実際に行動を変えるのは容易なことではない。その難しさの壁にぶち当たるのも、臨床研修の時期である。「プラークコントロールの状態が悪いが、自分の説得力やコミュニケーション能力がないため、患者さんを納得させられなかった(29歳・歯科医師)」解決策としては、相手の立場に立って話してみることだ。また、自分のコミュニケーションに自信を付けることができれば、説得力が増していく。自信を持って話すことを心がけよう。第四の壁:あるべき姿と現実とのギャップ頭でイメージしている自分の姿と、現実の自分の姿とのギャップに苦しみ、焦りや不安が募り、やるせなさを感じることも研修歯科医あるあるである。「診療が終わった後の時間に勉強しようと思うが、診療でヘトヘトになり、帰宅してしまっていた(25歳・歯科医師)」ささいなことでもメモを取るなど、できることから始めるだけで結果は変わってくるはずである。第五の壁:歯科医師としての成長に対する不安歯科医師になったら、基本的には一生歯科医師として臨床を行う人が多い。歯科医師として成長していけるかどうかが、キャリアを左右するため、不安になってしまうことも多い。「今回はたまたま上手くできたが、ポイントや要領をはっきりとわかって治療したわけではないため、次にまた再現できるかが不安だった(27歳・歯科医師)」疑問に思った点は、なるべくその日のうちに解決するよう心がけよう。また、上手くいった治療なども「なぜ上手くいったのか」をきちんと分析することが重要である。どのようにして研修歯科医は成長するのか?上記では、研修歯科医の「5つの壁」を紹介した。続いて、こうした壁を乗り越えるためのキーポイントを3点解説する。指導医、同僚、患者さんとの関わり自分の成長をサポートしてくれる指導医・上級医や、信頼できる同僚を持つことが重要である。また、患者さんとの関わりを大事にすることも同じく重要である。信頼している指導医・上級医から評価・信頼され、的確なアドバイスをもらえることで自信が持てるようになり、モチベーションが上がるものである。信頼できる同僚は、同じ立場ならではの失敗を共感したり、自分の失敗を話すことで、感情の整理に繋がる。また指導医・上級医に聞けないことを相談できるなど、お互いに助け合うこともできる。患者さんとの関わりのなかでは、感謝や肯定的な言葉をかけてもらうことで、より歯科医師としての責任感や使命感を強めることができる。自分自身の内在的な強みを理解する感情の自己調節力、患者さんとの信頼関係の構築、明確な将来目標、向上心など、自分自身に内在する強みを把握しておこう。感情の自己調節力を身につければ、どんな局面においても冷静に失敗から立ち直ることができ、感情に左右されず診療をこなせるようになる。また、更なる信頼関係を構築するために患者さんとの協調性を持つことで、相手視点での考慮ができ、個々の性格に合わせたコミュニケーションを取れるようになる。まずは自分自身のモデルとなる「理想の歯科医師像」を具体的に言語化することから始めてみることがおすすめである。こうした一連の行動は、向上心が更に高まったと感じる要因となる。### 主体的実行を心がける社会人になって重要なことは、自分なりのストレス解消法を持ち、オンとオフの切り替えを上手に行うことである。仕事終わりのご褒美や休日の趣味を充実させることで、「また頑張っていこう」と思える活力につながる。また、仕事ができるようになると任される患者さんの数が増えるため、さらに責任感が増し、自己省察と問題が明確化され、知識や技術の自己研鑽を能動的に行うようになる。苦悩するプロセスこそが成長の証上記の3つのキーが揃うことで、万が一診療中に失敗してしまったとしても、そこから学ぶ姿勢が取れるようになる。失敗したり、つまずいた後のフィードバックを繰り返すことで、段階を経て円滑に治療が行えるようになり、やりがいや達成感を実感できるようになると言える。本記事では、エビデンスに基づく「研修歯科医の苦悩改善策」を列挙したが、感じ方や立ち直り方は十人十色である。筆者も歯科医師だが、私がこれから臨床研修を迎える皆さんに伝えたいことは、悩むというプロセスこそが自分自身の成長の証になるということである。臨床研修の1年間はあっという間に過ぎ去るため、後悔のないよう日々メリハリをつけた充実した臨床研修生活を過ごせることを願っている。参考文献Gotouda H, Ito T, Okamoto Y, et al. A Study on the Occupational Stress of Trainee Dentists in Post-graduate Dental Education. Int J Oral-Med Sci 2016; 15(2): 33-9.HB Choy, MCM Wong. Occupational stress and burnout among Hong Kong dentists. Hong Kong Med J 2017; 23(5): 480-8.Masten AS. Ordinary magic: Resilience processes in development. Am Psychol 2001; 56(3):227-38.伊藤香恋, 永松浩, 鬼塚千絵, 板家朗, 木尾哲朗『研修歯科医が困難を乗り越える心理社会的プロセス』医学教育2020, 51(2):109〜121.
Imani
2022年2月10日

関連用語

レジン修復 (238)

PICK UP
【便利】歯科用語をイッパツ変換できるユーザー辞書を無料配布
【速報】令和8年度診療報酬改定の骨子判明:歯科はプラス0.31%、物価高・賃上げへの「二段構え」の支援策が柱に
1D SNS
掲載情報について

1D(ワンディー)は、歯科医師・歯科衛生士・歯科技工士向けの情報が集まる、日本最大級の専門メディアです。

トップレベルの臨床家・研究者からオンラインで学べる「歯科セミナー」や、臨床・経営・ライフスタイルの最新情報が収集できる「歯科ニュース」など、多彩な歯科医療コンテンツを配信しています。

本サイトは、歯科医療関係者(歯科医師・歯科衛生士・歯科技工士・歯科助手・歯科学生等)を対象に、歯科医療の臨床・研究・経営等に関する情報を集約したものです。歯科医療関係者以外の一般の方に対する情報提供を目的としたものではないことをご了承ください。

また、本サイトで提供する情報について細心の注意を払っておりますが、内容の正確性・完全性・有用性等に関して保証するものではありません。詳細は利用規約をご覧ください。

SNS
1D - 歯科医師/歯科技師/歯科衛生士のセミナー視聴サービスなら
© 2026 1D inc.