歯科用語集
2025年10月28日

エピリド

「エピリド」とは?歯科用語の解説と症例を紹介

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定義・語源

エピリドとは、局所麻酔薬の一種であり、特に歯科治療において広く使用される。エピリドの語源は、ギリシャ語の「epi(上に)」と「rhodon(バラ)」に由来し、麻酔効果があることからこの名が付けられた。エピリドは、主に歯科手術や治療において、痛みを軽減するために用いられる。局所麻酔薬の中でも、エピリドはその効果の持続時間が比較的長く、患者の快適さを保つために重要な役割を果たす。


臨床における位置づけ・判断基準

エピリドは、歯科臨床において非常に重要な麻酔薬であり、特に抜歯や根管治療などの侵襲的な処置において使用される。臨床判断基準としては、患者の年齢、健康状態、アレルギー歴などを考慮し、適切な用量を決定することが求められる。また、エピリドの効果が持続する時間や副作用のリスクについても理解しておく必要がある。これにより、患者に対して最適な治療を提供することが可能となる。

関連用語・類義語との違い

エピリドに関連する用語としては、リドカインやブピバカインなどの他の局所麻酔薬が挙げられる。リドカインはエピリドよりも効果の持続時間が短く、急速に効果を発揮するため、急性の痛みの管理に適している。一方、ブピバカインは持続時間が長いが、心血管系への影響が大きいため、使用には注意が必要である。これらの違いを理解することで、臨床現場での適切な麻酔薬の選択が可能となる。

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エピリドとは何かエピリドは、局所麻酔薬の一種であり、特に歯科領域において広く使用されている。エピリドの主成分はリドカインであり、迅速な効果発現と持続時間の長さが特徴である。エピリドは、歯科治療における痛みの管理において重要な役割を果たす。特に、抜歯や根管治療などの侵襲的な処置において、患者の不安を軽減し、快適な治療環境を提供するために欠かせない薬剤である。また、エピリドは、局所麻酔の効果を高めるために、アドレナリンと併用されることが多い。これにより、血管収縮作用が得られ、麻酔の持続時間が延長される。エピリドの使用方法と手順エピリドを使用する際の基本的な手順は、まず患者の健康状態を確認し、アレルギー歴や既往歴を把握することである。次に、適切な用量を決定し、局所麻酔を行う部位を清潔に保つことが重要である。エピリドは、通常、頬部や舌下部に注射される。注射時には、針の刺入角度や深さに注意し、神経や血管を避けるようにする。また、エピリドの効果が現れるまでの時間を考慮し、治療のタイミングを調整することも重要である。麻酔の効果が持続する時間は、個人差があるため、患者の反応を観察しながら進めることが求められる。エピリドのメリットとデメリットエピリドの主なメリットは、迅速な効果発現と持続時間の長さである。これにより、患者は治療中に痛みを感じることなく、スムーズに処置を受けることができる。また、アドレナリンとの併用により、出血を抑える効果も期待できる。一方で、エピリドにはデメリットも存在する。例えば、アレルギー反応や副作用が発生する可能性があるため、使用前に患者の状態を十分に確認する必要がある。また、過剰な使用は、局所的な神経障害を引き起こすリスクもあるため、注意が必要である。エピリドを使用する際の注意点エピリドを使用する際には、いくつかの注意点がある。まず、患者のアレルギー歴を確認し、過去に局所麻酔薬に対する反応があった場合は、使用を避けるべきである。また、妊娠中や授乳中の患者に対しては、使用のリスクとベネフィットを慎重に評価する必要がある。さらに、心疾患や高血圧の既往歴がある患者には、アドレナリンとの併用に注意が必要である。最後に、エピリドの効果が持続する時間を考慮し、治療計画を立てることが重要である。患者が麻酔の効果が切れた後に痛みを感じることがないよう、適切なフォローアップを行うことが求められる。エピリドに関連する症例と診断エピリドは、さまざまな歯科処置において使用されるが、特に抜歯や根管治療、歯周治療などの侵襲的な処置においてその効果が発揮される。例えば、下顎の親知らずの抜歯では、エピリドを使用することで、患者の痛みを軽減し、治療のスムーズな進行が可能となる。また、根管治療においても、エピリドによる局所麻酔が行われることで、患者の不安を軽減し、治療の精度を向上させることができる。診断においては、エピリドの効果を確認するために、患者の反応を観察し、麻酔が適切に行われているかを判断することが重要である。
1D編集部
2024年6月1日
局所麻酔薬カートリッジの加温に意味はあるのか

局所麻酔薬カートリッジの加温に意味はあるのか

「麻酔薬を人肌に温めると痛みが軽減します」こう書いてある歯科医院のホームページを見たことがある、もしくは実際にご自身の医院のウリにしている読者もいるかもしれない。確かに体内に体温以下の液体が注入されたら痛そうな気がする。少なくない歯科医師が局所麻酔の際にカートリッジを加温しているのではないだろうか。しかしながら、麻酔時の疼痛は「温度による差はない」という論文が実はすでに出ていた。本記事ではその論文について、加えて実際にカートリッジ加温に意味がないのかを掘り下げてみることにした。局所麻酔薬の温度に関する研究局所麻酔時の注射に関しての論文は、少し古くなるが1995年に九州歯科大学歯科麻酔学講座が発表している。<参考文献1>「局所麻酔注射における注射液温度と注入時疼痛」というまさしくな検証であり、25年も前になるがこのデータある程度の説得力を持つのではないか。その実験方法は以下の通りである。冷蔵庫温(3~5℃)、室温(20~26℃)、保温ボックス温(36.8~37.2℃)の3種の注射液を用いる。注射は下顎左右犬歯部、歯肉頬移行部から傍骨膜注射を行う。それぞれの温度から取り出した注射液を注入した直後にVAS(Visual analog scale)を用いて疼痛の程度を計測した。この実験では「局所麻酔薬注入時の疼痛において温度の違いによる有意差は認められなかった」と結論づけている。保温ボックス温は「人肌」と言えるだろうが、「人肌」でも痛みは変わらなかったということになる。医科では麻酔薬と温度の関係性についての医科系論文で、筆者が見つけられたのは東京医科大学による尿道麻酔時の温度に関する論文である。<参考文献3>この実験では、尿道浸潤麻酔に常温あるい冷蔵(4℃)の2%キシロカインゼリーを用いて、上の論文と同じ様にVASで疼痛の程度を評価した。こちらも「今回の検討では尿道麻酔薬の温度差による重態の軽減は明らかではなかった」と述べられている。添付文書には薬品のほとんどは保管要件を定めており、カートリッジにも温度が決まっている。代表的な局所麻酔薬カートリッジの保管温度を添付文書から以下に引用する。「キシロカイン」(アスペンジャパン株式会社):室温保存「オーラ」(昭和薬品化工株式会社):遮光して冷所保存「エピリド」(ニプロ株式会社):遮光し凍結を避けて15°C以下に保存室温とは大体20℃前後と設定されていて、つまりこの3つに関しては添付文書に「人肌に温め続ける」ことが推奨されていないということになる。もし、医院の方針で加温器が置かれている場合は、使う直前だけ温めるのがいいのかもしれない。英語論文も調べてみると…しかし、筆者は思うのであった。「人肌に温めると痛みが軽減する」という論文があるのではないかと。英語で論文検索してみると、ノルウェー科学技術大学医学部による2017年の論文で「リドカインの温度差による刺入時の疼痛の違い」を検証したものがあった。<参考文献7>歯科ではあまり使われないがアドレナリンが添加されてない1%リドカインを用いているものの、8℃(冷蔵庫温)、21℃(室温)、37℃(体温)で比較し、VASで計測している点は同じである。そしてこの論文では37℃に加温されたリドカイン注射液が最も疼痛を抑制したと結論づけている。患者の感覚が重要結論として九州歯科大学の論文とノルウェー科学技術大学の論文の意見は相反している。どちらもVASを用いて実験していることから被験者の感覚による偏りが大きいことを示唆しているのかもしれない。ともすれば人肌まで加温することで実際に痛みが軽減する患者も存在することになり、全く意味がないとは言い切れない。しかしそれは確固たるエビデンスに基づいて行われるものではなく、さらなる研究が必要なのかもしれない。歯科セミナーなら「1D(ワンディー)」で!日本最大級の歯科医療メディア「1D」では、診療に役立つオンラインセミナーを多数開催中。もっと知りたい臨床トピックから超ニッチな学術トピックまで、参加したいセミナーが見つかります。下記ボタンから、開催中のセミナーを見てみましょう!開催セミナーを見てみる参考文献仲西修, 山室宰, 岩本将嗣, 河原博, 今村佳樹, & 西正勝. (1995). 局所麻酔注射における注射液温度と注入時疼痛. 日本歯科麻酔学会雑誌, 23(3), 484-489.望月美江. (2007). 口腔粘膜の温覚, 冷覚, 触覚閾値の定量的評価. 日本口腔科学会雑誌, 56(3), 275-284.吉川慎一, 細田悟, 大鶴礼彦, 松本太郎, 山本豊, 松本哲夫, ... & 伊藤貴章. (2005). 尿道麻酔の温度差による疼痛に関する検討. 東京医科大学雑誌, 63(4), 361.「キシロカイン」添付文書, PMDA, <URL>, 2020年4月15日閲覧「オーラ」添付文書, PMDA, <URL>, 2020年4月15日閲覧「エピリド」添付文書, PMDA, <URL>, 2020年4月15日閲覧Lundbom, J. S., Tangen, L. F., Wågø, K. J., Skarsvåg, T. I., Ballo, S., Hjelseng, T., ... & Finsen, V. (2017). The influence of Lidocaine temperature on pain during subcutaneous injection. Journal of plastic surgery and hand surgery, 51(2), 118-121.
宇梶 淳平
2020年4月22日

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