歯科用語集
2025年10月28日

生物学的幅径

「生物学的幅径」とは?歯科用語の解説と症例を紹介

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定義・語源

生物学的幅径とは、歯科において歯の幅とその周囲の生物学的な要素を考慮した測定値を指す。具体的には、歯の幅径は歯冠の幅を測定し、歯の形態や位置関係を評価するために用いられる。この用語は、歯科矯正や補綴治療において重要な役割を果たす。生物学的幅径の概念は、歯科医療における生物学的な基準を理解するための基本的な要素であり、患者の口腔内の健康状態を評価する際に不可欠である。


臨床における位置づけ・判断基準

臨床において、生物学的幅径は歯科矯正治療や補綴治療の計画において重要な判断基準となる。特に、歯の位置や形状を考慮する際に、幅径の測定は治療の成功に直結する要素である。例えば、矯正治療では、歯の移動に伴う生物学的幅径の変化を考慮しなければならない。また、補綴物の設計においても、適切な幅径を維持することが、機能的かつ審美的な結果を得るために重要である。

関連用語・類義語との違い

生物学的幅径に関連する用語としては、「生物学的幅」や「歯冠幅」がある。生物学的幅は、歯の生物学的な特性を考慮した幅を指し、幅径とは異なる概念である。また、歯冠幅は、特定の歯の冠部分の幅を示すが、生物学的幅径はより広範な評価を含む。これらの用語は、歯科治療における評価基準として異なる役割を果たすため、正確な理解が求められる。

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生物学的幅径の理解と臨床応用。歯科医師・歯科衛生士が知っておくべき症例と判断ポイント

生物学的幅径の理解と臨床応用。歯科医師・歯科衛生士が知っておくべき症例と判断ポイント

生物学的幅径とは何か生物学的幅径は、歯周組織の健康を維持するために必要な生物学的なスペースを指す。具体的には、歯肉と歯の間に存在する生物学的な幅を示し、通常は約2mm程度とされる。この幅は、歯周病の予防や治療において重要な役割を果たす。生物学的幅径が不足すると、歯周病のリスクが高まり、治療後の再発の可能性も増加するため、歯科医師や歯科衛生士はこの概念を理解し、臨床に活かす必要がある。生物学的幅径の測定方法生物学的幅径の測定は、歯周ポケットの深さと歯肉の付着レベルを考慮して行われる。具体的には、プローブを使用してポケットの深さを測定し、そこから歯肉の付着レベルを引いた値が生物学的幅径となる。測定は、歯周病の診断や治療計画の立案において重要な手順であり、正確な測定が求められる。特に、歯周治療後の経過観察においては、再評価を行い、幅径の変化を把握することが重要である。生物学的幅径と歯周治療の関係生物学的幅径は、歯周治療において非常に重要な要素である。幅径が不足している場合、歯周病の進行を防ぐために、歯肉の再生や歯周外科的処置が必要となる。特に、歯周ポケットが深い症例では、幅径の確保が難しくなるため、術式の選択や治療計画において慎重な判断が求められる。生物学的幅径を考慮した治療を行うことで、治療後の安定性や再発防止に寄与することができる。生物学的幅径の不足による症状と影響生物学的幅径が不足すると、歯周病のリスクが高まるだけでなく、歯の動揺や痛み、さらには歯の喪失につながる可能性がある。患者にとっては、歯周病の進行に伴う不快感や機能障害が生じるため、早期の診断と適切な処置が求められる。歯科医師や歯科衛生士は、患者の口腔内の状態を定期的に評価し、幅径の不足を早期に発見することが重要である。生物学的幅径を考慮した治療のメリットとデメリット生物学的幅径を考慮した治療には、いくつかのメリットとデメリットが存在する。メリットとしては、歯周病の再発リスクを低減し、治療後の安定性を向上させることが挙げられる。一方で、デメリットとしては、治療に伴う侵襲や患者の負担が増加する可能性があるため、治療計画を立てる際には慎重な判断が求められる。生物学的幅径の導入に向けた注意点生物学的幅径を考慮した治療を導入する際には、いくつかの注意点がある。まず、患者の口腔内の状態を正確に評価し、適切な治療法を選択することが重要である。また、治療後のフォローアップを行い、幅径の変化を定期的に確認することも必要である。さらに、患者への説明を十分に行い、治療に対する理解を深めてもらうことも大切である。生物学的幅径の臨床応用に向けた今後の展望今後の歯科臨床において、生物学的幅径の理解と応用はますます重要になると考えられる。新しい治療法や技術の進展に伴い、幅径の確保がより容易になる可能性があるが、基本的な概念の理解は依然として重要である。歯科医師や歯科衛生士は、最新の研究やガイドラインを常に把握し、臨床に活かすことが求められる。
1D編集部
2024年6月1日
【1Dの日】支台歯形成、5倍速、マージン形成のセミナーを無料配信

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2024年2月11日、1Dの人気セミナーを厳選し、無料放映するセミナーイベント「1Dの日」第2回(URL)が開催されます。毎月11日に行われるこのイベントでは、通常であれば1Dプレミアムで配信されているセミナーをYouTubeライブで視聴することができます。演題は「ハードモード支台歯形成」(小川勝久先生:神奈川歯科大学クラウンブリッジ補綴学分野客員教授)、「5倍速による精密診療」(遠山敏成先生:日本補綴学会 )、「セラミックスクラウン マージン形成のテクニック」(村川達也先生:日本歯周病学会認定医 )の3本立てです。明日からの臨床に活かせるポイントが凝縮されたセミナーなので、下記ボタンから是非お気軽に視聴予約をして下さい。無料でセミナーを視聴する『ハードモード支台歯形成』傾斜した大臼歯、口が開かない人、クリアランスの少ない人など…。世の中には、様々な厳しい条件下での難易度MAXな支台歯形成が多く存在します。そんな症例に遭遇した時、先生方はどう対応されますか?困難な症例であってもミニヘッドや角度を変えたタービンを使ったりちょっとしたテクニックで乗り越えることが可能です。しかし、優れた器具やテクニックを生かすにはベースとなる形成テクニックをマスターしていることが大前提となります。このセミナーでは神奈川歯科大学クラウンブリッジ補綴学分野客員教授 小川勝久先生に厳しい条件下での支台歯形成に必要なベースとなる基礎的なテクニックからそれらを生かしたブリッジやテーブルトップなどの応用スキル、おすすめツールについて解説していただきます。困難な支台歯形成に挑戦したくなるセミナーです。無料でセミナーを視聴する『5倍速による精密診療』「5倍速持ってはいるけど、いまいち使い所がわからない」。近年、支台歯形成で主流になっている5倍速コントラですが、なぜ有用なのか、どんなメリットがあるのかご存知ですか?5倍速コントラは軸にブレが少なく、タービンと比較して回転数が低いためチッピングや発熱を抑えられます。つまり、高精度かつ低侵襲な支台歯形成が行えます。例えば、CAD/CAMなどの緻密さが求められる形成で重要となってきます。また、これらの強みを活かすには症例ごとに適したバーの選択や、形成時のテクニックなど器具を使いこなすことも求められます。このセミナーでは日本補綴学会 遠山敏成先生に、5倍速コントラを活かした形成テクニックを中心に、タービンとの使い分けと比較、メリット・デメリット、各種メーカーの特徴、形成時のバーの選択など高精度な形成に必要な知識を解説していただきます。明日から形成が楽しみになるセミナーです。無料でセミナーを視聴する『セラミックスクラウン マージン形成のテクニック』マージンの設定位置、もしかして形成しながら考えていませんか?前歯部など審美性が求められる箇所での需要が高いセラミッククラウン、長期間審美性と機能性を維持したいですよね。しかし、歯肉の厚みや歯軸の傾斜、咬合やクリアランスなどの因子により、数年後「こんなはずじゃなかった…」と反省することも少なくありません。中には生物学的幅径をおかし、歯周炎の原因になってしまうなんてケースも…。そうならないためにも、適切な診査・診断に基にマージンを形成し、最終補綴装置を製作することが求められます。このセミナーでは日本歯周病学会認定医 村川達也先生に、美しい歯肉ラインのためのセラミック・ジルコニアクラウンのマージン設定、垂直的形成・vertical preparation、最終補綴装置に至るまでを解説していただきます。苦手の理由がわかるセミナーです。無料でセミナーを視聴する
1D編集部
2024年2月7日
【編集部おすすめ】3月の歯科セミナー3つご紹介

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皆さんこんにちは、1D編集部です。この記事では、1Dが主催するまもなく開催予定の注目オンラインセミナーを3つ、ご紹介していきます。興味があるセミナーがあれば、ぜひお気軽にお申し込みください。1Dプレミアム会員であれば、月額¥9,800でセミナー&講義動画が見放題。いずれのセミナーも、追加料金一切なしで無料にてお申し込みいただけます。1Dプレミアムの詳細を見るディープマージンエレベーション 2級修復のテクニックと縁下マージンの解決策2級窩洞の充填、手こずることありませんか?近年接着技術が向上し、2級窩洞をはじめ大きめの窩洞にも直接修復が選択されるようになりましたが、窩洞が大きくなればなるほど、そのテクニックセンシティブな面に苦労することになります。例えば「ディープマージンエレベーション」という技術。適切に操作を行うことで、今まで困難だった縁下マージンへの対応として非常に有効です。縁下に充填されたコンポジットレジンに沿って歯肉の再生が起こり、長い上皮性付着と短い結合組織性付着による新しい概念の生物学的幅径を得られると考えられています。しかし当然、この処置を行うには「的確な防湿」が欠かせません。「縁下マージンは本当に防湿可能か?」「キレイに仕上げるにはどの器具を使用する?」悩みどころは多いはずです。このセミナーでは、2級窩洞の修復テクニックをテーマに、ラバーダム防湿のポイント、充填に用いる器具の選択、シリコンガイドを用いたアンレー窩洞への対応やディープマージンエレベーションテクニックによる縁下マージンへの対応など、直接修復の精度を高めるポイントについて東京医科歯科大学の畑山先生に解説いただきます。ワンランク上の修復テクニックを身に付けましょう。詳細・お申込みはこちら矯正治療中のプラークコントロール 矯正装置別セルフケアの要点とプロケアのコツ「矯正したら虫歯ができた…」。矯正治療中、プラークコントロールが難しくなりう蝕や歯周病になった経験はありませんか?装置がつくことによってセルフケアの難易度は格段に上がり、コントロール不良を起こす患者は少なくないでしょう。セルフケアに限らず、プロケアでもコツが必要で知識と経験が物を言います。「ワイヤー装着時のPMTCのコツは?」「患者のモチベーションの保ち方は?」「アライナーなら管理も簡単?」矯正治療中では、患者・術者共にイレギュラーへの対応が求められます。このセミナーでは、矯正治療中の口腔衛生管理をテーマに、各種矯正装置におけるケアの方法からキシリトールや洗口剤の使用、モチベーションにもつながる唾液検査の活用、自費メインテナンスの実際について解説いただきます。矯正中でも虫歯ゼロ、目指しましょう。詳細・お申込みはこちら細菌を制する者は、歯科治療を制す。 一般開業医の教養としての「細菌学」口腔細菌が原因で引き起こされる疾患といえば?う蝕、歯周炎、誤嚥性肺炎、感染性心内膜炎など、歯科医療者であれば思い浮かぶ疾患は多数あるでしょう。口腔ケアを怠ることは脳梗塞や心筋梗塞、糖尿病などのリスクを高める原因にもなります。高齢者の直接の死亡原因第一位はがんではなく、口腔常在菌が原因の誤嚥性肺炎です。「寿命とは常在菌と共存できる期間」とも言えるでしょう。経口摂取困難な状態は「平穏死」に至る自然な過程であり、過剰な延命処置は誤嚥性肺炎の最大の原因になり得ます。その点において、歯科医療者は患者の終末医療の「延命処置」における良いアドバイザーとなるでしょう。日々の臨床で頻繁に遭遇するう蝕や歯周炎、根尖病変も、すべての原因は「細菌」によるもの。敵を知らずして、我々に何ができるのでしょうか。本セミナーでは、口腔細菌と全身との関連性、また明日からの臨床に役立つ正しい口腔細菌の知識について、日本大学名誉教授の落合邦康先生に解説していただきます。口腔細菌を制する者は、歯科治療を制する。それだけでなく、健康をも制する。GPの教養としての「細菌学」講座、スタートです。詳細・お申込みはこちら他にもオンラインセミナーを多数開催中1D(ワンディー)では、他にも歯科医療者向けのオンラインセミナーを多数開催しています。開催予定のセミナーの一覧は、下記ボタンから見ることができます。ぜひ1Dでセミナーに参加して、知識アップ・スキルアップをしていきましょう。開催中のセミナーを見てみる
1D編集部
2023年2月12日
青島徹児が語る、修復部位・マージンの設定位置におけるMaterial Selection

青島徹児が語る、修復部位・マージンの設定位置におけるMaterial Selection

株式会社ヨシダで倶楽部PTCミーティング第3回、青島デンタルオフィスの青島徹児先生による「修復部位・マージンの設定位置におけるMaterial Selection」セミナーが行われました。本記事では、青島先生による修復治療セミナーの概要をまとめました。青島徹児(あおしま・てつじ)青島デンタルオフィス院長。1995年日本大学歯学部を卒業後、同大学歯科補綴学教室Ⅲ講座入局、都内診療所での勤務を経て、2002年青島デンタルオフィスを開業。人類の進化、ヒトの歯の進化ヒトとチンパンジーの分かれ道人類はアフリカで生まれ、周辺の環境の変化に応じて、さまざまな身体的な進化を遂げてきました。ヒトとチンパンジーの遺伝子は98%同一であると言われています。わずか2%の違いで、こんなにも大きな差が出ます。いったい何がヒトとチンパンジーを分けたかというと、食べ物が変わったからだと考えられています。ヒトは火を使って食べ物の調理を発明したことで、腸を小さくすることができ、そのおかげで脳を大きくできた。人類の歯の進化は限定的また、歯も進化を遂げています。歯根数やエナメル質の厚みは、数万年の人類史のなかで少しずつ変化しています。例えば、先述のように調理の発明によって、硬い食べ物を噛む必要が少なくなり、エナメル質は薄くなってきています。ただ、身体全体の進化スピードと比べれば、歯はほぼ変わっていないようなものです。おおまかな構造は一緒で、数万年前の時点で歯の構造はほとんど完成しており、洗練されている。ですから、修復治療・補綴治療の際もそれを模倣することが重要です。もちろん、天然歯を維持することが最も重要なことですが。人類史が語る「模倣」の重要性カンニングをしながら治療する天然歯の大臼歯があれば、僕は必ず写真を撮影するようにしています。なぜかというと、カンニングのためです。人間は「見ながら作る」ことは得意ですが、「想像しながら作る」ことはできません。ピカチュウを空で描けるかというと、多くの人は描けません。見て真似しながらであれば描けるわけです。それと同じで、歯も反対側同名歯や手前の歯の形態を参考に、カンニングしながら治療をした方が効率が良いです。平面ではなく立体感のあるものを作るためには、プロビジョナルレストレーションでイメージを作りながら、患者さんともコミュニケーションを取っていくようにしましょう。解剖学的形態には必ず意味がある本来の解剖学的形態を理解することが重要です。隆線や裂溝は、必ず意味があるからそこに存在しているわけです。例えば、斜走隆線は咬合の安定や破折リスクの低減という役割を担っています。つまり、歯の寿命につながっているのです。こうした自然な解剖学的形態を意識して作っていくことが必要です。Horizontal slot techniqueという、僕が使っているテクニックがあります。これは、辺縁隆線や咬合面を残して隣接面カリエスにアプローチする方法です。このテクニックによって、破折リスクが非常に下がっていきます。松風のS-PRGフィラーを含有しているマテリアルは、フッ素やストロンチウム、アルミニウム、シリカ、ボロンなどのイオンをリリースします。これによって、フルオロアパタイトの生成や再石灰化、石灰化の促進、耐酸性の向上、知覚過敏の抑制、殺菌などの作用が期待できます。シェードテイキングのコツ浸潤麻酔やラバーダム、歯面乾燥をする前にシェードテイキングをするようにしてください。シェードは歯周囲の色に影響されてしまうので、口を開けた瞬間に取るのがベストです。歯の加齢変化によって、シェードも変化していきます。乳歯には透明感がなく、いわゆるチョーク状。そこからミネラルの吸収や咬耗などにより、透明感を増しながら、色はどんどん濃くなっていきます。シェードは変化していきますが、変わらないのはデンティンエナメルジャンクションです。エナメル質は咬耗によって薄くなっていくため、これを意識することで加齢の状態に合ったシェードテイキングができるようになります。歯科医師の仕事は、壁画の修復と同様に、どこを直したかをわからなくするという側面もあります。「オーラルバリオロジー」の樹立う蝕・歯周病はバリアの破綻で生じるバリオロジー(Barriology)という概念があります。タイトジャンクションの構成タンパク質クローディンを同定した、京都大学の月田承一郎先生が提唱しました。自己を外界から隔離することは、生命体がアイデンティティを保つための必須条件であり、そのため我々の身体には体表皮・粘膜からなるバリアシステムが存在しています。例えば腸上皮バリアが破綻すると、粘膜免疫系の制御異常を引き起こし炎症性腸疾患、食物アレルギー、経粘膜感染症などさまざまな疾患に関連します。口腔内でいえば、う蝕や歯周病もバリアの破綻によって生じる、とも考えられます。う蝕は外胚葉由来のエナメル質という硬組織が破綻することによって生じており、歯周病も接合上皮の破壊によるものです。セメント質や象牙質は中胚葉由来で、バリアではありません。こうした組織が出てしまっている状態は、バリアが成立していない状態と言えるわけです。ヒトの生体防御機構、すなわちバリアは、外胚葉性組織で覆われることによって成立します。生物学的幅径(Biologic Width)は、歯槽骨頂から歯肉溝底部までの歯肉の付着幅のことを言いますが、ここが口腔内のバリアの最も重要な部分です。接合上皮は生物学的幅径に含まれていて一定不変であり、むやみに剥がしてはならない付着組織です。実際の臨床に落とし込むためにはオーラルバリオロジーを前提として、実際の臨床に落とし込むためにはどうすれば良いでしょうか。私の修復治療のカギは、バリアとなる「人工的外胚葉」を獲得するという意識です。下記に要点をまとめます。マージンは接合上皮内の深部に設定する必要があるプローブ先端の到達位置は結合組織付着の0.3〜0.5mm歯冠側寄りまで到達する。その際に付着上皮がダメージを受けたとしても、付着上皮細胞のターンオーバーは10日と速い(歯肉口腔内上皮の50〜100倍)上皮性付着の防御機構:上皮付着に存在するDAT細胞の間隙を、1分間に3万個の好中球が遊走している。IgE、IgM、IgA補体、サイトカインも含まれており、上皮性付着内部は常に滲出液で洗浄されている状態形成のマージンは結合組織性付着の始まる位置に0.4mmの圧排糸を置いたその上に設け、5倍速を用いて15,000rpm程度で縁下形成する。5倍速は低速でもトルクがあるので使いやすい隣接面歯冠乳頭は、歯槽骨頂からコンタクトポイントまでの距離が関係している。5.0mm以下だと100%、5.0mmだと98%、6.0mmで56%、7.0mm以上で27%と推移する。歯槽骨頂からコンタクトまで5mm以下を狙う生活歯の場合は、ライトシャンファーで形成する。失活歯の場合、1mmは厚みが欲しい上記が人工的外胚葉を獲得するための形成の話ですが、縁下形成のメリットとしては、下記の4点が挙げられます。形態的自由度の増加Creeping Attachment自洗作用のある上皮性付着の面積を増やすブラックマージン、シャドーの軽減エビデンスによる「錯覚」新しい発見はエビデンスの外で起こるホーキング博士が残した「知識の最大の敵は、無知ではなく知識による錯覚である(The greatest enemy of knowledge is not ignorance, it is the illusion of knowledge)」という言葉があります。私はこれに影響を受け、「新たな発見の最大の障害は、無知ではなくエビデンスベースによる錯覚である」と考えています。当然、患者さんを対象としている治療は、エビデンスに基づいて行われるべきです。しかしエビデンスを信じ切ってしまうことによって、新しいアイデアが生まれなくなってくるという側面もあるのではないでしょうか。日本の歯科医療には、こうした視点も必要だと思います。歯科セミナーなら「1D(ワンディー)」で!日本最大級の歯科医療メディア「1D」では、診療に役立つオンラインセミナーを多数開催中。もっと知りたい臨床トピックから超ニッチな学術トピックまで、参加したいセミナーが見つかります。下記ボタンから、開催中のセミナーを見てみましょう!開催セミナーを見てみる
1D編集部
2020年7月11日
第113回歯科医師国家試験の総評&問題の各論的検討

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第113回歯科医師国家試験を受験された皆様、本当にお疲れ様でした! 前回の歯科医師国家試験との相違点①形式面での変化一般問題と臨床実地問題がランダムに出題されました。必修問題は前半20問固定に変化はないと考えられます。パターン化させたくないという厚生労働省の意思を感じる形式面の変化でした。僕はこれまでいろいろな資格試験を受験してきましたが、他の資格試験でも形式が突然変化することはありましたので、まあこんなこともあるかなと考えておきましょう。②難易度の変化全体的に見ると112回国試よりは解きやすいという意見が多数だと思います。しかし、初日のA問題には解きづらい問題が多かったように思われますので、受け止め方はいろいろあるかもしれません。 ③消去法が有効な問題が多かった前回の記事でも述べたとおり、マークシート式試験の基本は消去法です。各論的に問題を検討してみる①「歯性感染症の第一選択薬」としてのアモキシシリンの出題(113B43)大方の予想どおり、アモキシシリンが出題されました。この背景には耐性菌出現防止のために、抗菌薬の適正使用を徹底しようという考えが背景にあります。【113B43】歯性感染症の第一選択薬はどれか。1つ選べ。a. アモキシシリン水和物b. ゲンタマイシン硫酸塩c. テトラサイクリン塩酸塩d. レボフロキサシン水和物e. ファロペネムナトリウム水和物抗菌薬の適正使用に関しては、以前もブログで複数回取り上げたことがありましたのでご覧になったことがある方もいらっしゃるかもしれません。下記リンク先の記事で詳しく解説していますので、チェックしておいてください。▶ 113回国試で要注意!抗菌薬の適正使用と薬剤耐性(AMR)も知っておこう!▶ 【薬理】アモキシシリンに関する問題113B43の問題文にある「歯性感染症の第一選択薬」という部分には、第3世代セフェム系抗菌薬を乱用していたという反省(?)の意味が込められているように感じます。2019年10月2日に実施した1D主催の講演会で言及した内容ですが抗菌薬の適正使用に関する問題は114回国試でも引き続き出題される可能性がありますので、スライドを掲載しておきます。②生物学的幅径と歯周外科(113A4)非常に基本的な良い問題だと思います。生物学的幅径の定義をきちんと把握していれば(説明できれば)、迷わない問題のはずです。ところが、正答率は55%程度らしいので、合否を分けてしまう問題になってしまいました。【113A4】歯周外科手術で生物学的幅径を回復できるのはどれか。1つ選べ。a. 新付着術b. 歯肉切除術c. 歯冠長延長術d. 遊離歯肉移植術e. 歯周ポケット掻爬術必修問題の正答率としては55%とやや低い結果になりました。おそらく試験委員としてはもう少し正答率が高いことを期待していたのではないかと推察される問題です。生物学的幅径は臨床の基本ですので、114回でも生物学的幅径に関する問題が出題される可能性はとても高いです。生物学的幅径の理解が曖昧な方はこの機会にきちんと整理しておくようにしてください(というか、この113A4は、何科に行くにしても臨床をするならわからないとヤバい問題のような気もするが...)。ちなみにdを選択した方がいらっしゃるようですが、遊離歯肉移植術では付着歯肉幅は増加させることはできますが、生物学的幅径を回復させることはできません。具体的なイメージがわかない方は信頼できる先生に聞いて解決するようにしてください。あと、このような臨床に関係する問題を歯医者をやったことがない人に聞くのはやめましょう。勉強の方向性がずれますよ。③歯髄疾患の概念の基本を聞く問題(113A52)この問題も歯髄疾患の概念の基本を聞く非常に大事な問題です。正答率は75%程度らしいので、合格する人はあっさり解けてるが、不合格になる方は迷ったり間違ってしまう問題なんでしょう。【113A52】非感染性歯髄疾患はどれか。2つ選べ。a. 急性単純性歯髄炎b. 急性化膿性歯髄炎c. 慢性潰瘍性歯髄炎d. 歯髄壊死e. 歯髄壊疽もちろん答えはadです。④臨床のウルトラスーパー基本を聞く問題(113A63)【113A63】75歳の女性。左側舌縁部の腫瘤を主訴として来院した。3ヶ月前に気付いたが、大きさに変化がないのでそのままにしていたという。腫瘤は無痛性で弾性軟である。初診時の口腔内写真とMRIを別に示す(注:画像は省略しました)。まず行うべき対応はどれか。1つ選べ。a. 生検b. 切開c. 抗菌薬投与d. 擦過細胞診e. 舌部分切除この問題は112D65の焼き直しのようにも思いますが、臨床の基本中の基本を聞く問題ですよね。まあ、以前も動画で言ったことがあるんですが、そりゃ普通生検するんじゃないですかね…。というか、粘膜疾患の場合には、常に生検を視野にいれるべきなんですよ。生検の重要性については、スパルタ動画セミナー47回目で説明していました。⑤生化学のウルトラスーパー基本を聞く問題(113C3)【113C3】肝臓で合成されるのはどれか。1つ選べ。a. 尿素b. 葉酸c. レニンd. トリプシンe. クレアチニンこの問題、ようやく出たかという感じですね。尿素≒BUNが肝臓の尿素回路で産生される話は、僕の受講生の方に行っていた口頭試問で定番の質問でしたね(笑)。ようやく出てよかったです(笑)。ちなみに2019年10月2日に行った1D主催の講演会でもお話をしていました。BUNは腎臓を経由して尿中に排泄されるわけですが、BUNが腎臓で合成されるわけではないのです。1D主催の講演会に参加していた方はおそらく正解できたのではないかと思いますが、BUNが腎臓で産生されるという誤解がめちゃくちゃ多いので注意が必要です。⑥歯科技工士法と歯科技工指示書(113D16)【113D16】歯科技工士法で規定しているのはどれか。1つ選べ。a. 絶対的欠格事由b. 歯科技工士の名称使用の制限c. 歯科技工指示書の2年間の保存d. 市町村保健センターへの免許申請e. 都道府県知事による歯科技工所の開設承認必修問題らしい問題。正答率は80%程度らしいので、まさしく必修問題だった感じです。この問題がすぐにわからない方はやっぱり基本が甘いと思いますよ。⑦プロトロンビン時間と肝臓、ビタミンKの関係(113D23)【113D23】プロトロンビン時間が延長するのはどれか。2つ選べ。a. 血友病b. 肝硬変c. 慢性腎不全d. ビタミンK欠乏症e. 血小板減少性紫斑病正答率75%程度。簡単そうで、意外と正答率が伸びない問題。これも過去問(109A59)の焼き直し。実は113回向けdentalkokushiの大予言その2(限定公開の有料配信の動画です)でスバリ言っていたので的中しているわけですね。次回の歯科国試突破論でも、113回国試の分析をしていきたいと思います。歯科セミナーなら「1D(ワンディー)」で!日本最大級の歯科医療メディア「1D」では、診療に役立つオンラインセミナーを多数開催中。もっと知りたい臨床トピックから超ニッチな学術トピックまで、参加したいセミナーが見つかります。下記ボタンから、開催中のセミナーを見てみましょう!開催セミナーを見てみる
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2020年2月12日

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レジン修復 (238)

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