歯科用語集
2025年10月28日

裂創

「裂創」とは?歯科用語の解説と症例を紹介

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定義・語源

裂創とは、皮膚や粘膜が裂けて生じる創傷の一種である。一般的には、外的な力が加わることによって発生し、深さや大きさはさまざまである。語源は「裂ける」と「創傷」を組み合わせたもので、特に鋭利な物体による切創とは異なり、裂けるように生じることが特徴である。裂創は、外的な要因によって引き起こされるため、外傷の一部として分類されることが多い。特に、口腔内においては、歯や食物による裂創が多く見られる。


臨床における位置づけ・判断基準

臨床において裂創は、外傷の一形態として重要な位置を占める。特に、口腔内の裂創は、食事や会話に影響を及ぼすため、早期の評価と治療が求められる。判断基準としては、裂創の深さ、出血の程度、感染のリスクなどが挙げられる。裂創が深い場合や感染の兆候が見られる場合は、専門的な処置が必要となる。また、裂創の治療には、創部の洗浄、消毒、縫合などが含まれ、保険点数においても治療内容に応じた点数が設定されている。


関連用語・類義語との違い

裂創に関連する用語としては、切創、刺創、擦過傷などがある。切創は鋭利な物体によって生じる創傷であり、裂創とは異なり、通常は直線的な形状を持つ。刺創は、尖った物体によって生じる深い傷を指し、裂創よりも深さが強調されることが多い。擦過傷は、摩擦によって皮膚が削られることによって生じる傷であり、裂創とは異なるメカニズムで発生する。これらの用語は、創傷の特性や治療方針に影響を与えるため、正確に理解することが重要である。


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裂創の診断と処置。歯科臨床で役立つ症例と術式の判断ポイント

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裂創の定義と臨床的意義裂創とは、皮膚や粘膜が裂けたことによって生じる創傷の一種である。特に口腔内においては、外的な力によって歯肉や舌、頬粘膜が裂けることが多く、これにより出血や感染のリスクが高まる。裂創の診断は、外観や出血の程度、痛みの有無などを基に行われる。歯科医師や歯科衛生士は、裂創の早期発見と適切な処置を行うことで、患者のQOLを向上させることができる。裂創の症状と診断方法裂創の主な症状には、出血、痛み、腫れ、そして場合によっては感染の兆候が含まれる。診断には、視診と触診が基本であり、創傷の深さや範囲を確認することが重要である。また、患者の病歴や外傷の原因を把握することも、適切な処置を行うための鍵となる。特に、裂創が深い場合や感染のリスクがある場合は、専門的な診査が必要となる。裂創の処置手順と術式裂創の処置には、まず出血のコントロールが必要である。圧迫止血や縫合が一般的な手法であり、創傷の程度に応じて適切な術式を選択する。軽度の裂創であれば、洗浄と消毒後に創部を保護するだけで済むこともあるが、深い裂創の場合は縫合が必要となる。縫合の際には、適切な糸を選び、感染を防ぐための注意が求められる。裂創処置におけるメリットとデメリット裂創の適切な処置には多くのメリットがある。まず、感染のリスクを低減し、治癒を促進することができる。また、患者の痛みを軽減し、機能的な回復を助けることも可能である。一方で、処置にはデメリットも存在する。例えば、縫合による痛みや、術後の瘢痕形成が挙げられる。これらの点を考慮し、患者に最適な処置を選択することが重要である。裂創処置における注意点とコツ裂創の処置を行う際には、いくつかの注意点がある。まず、感染予防のために手指の消毒や無菌操作を徹底することが求められる。また、患者の痛みを軽減するために、局所麻酔を適切に使用することが重要である。さらに、創部の観察を怠らず、異常があれば早期に対応することが求められる。これらのコツを押さえることで、より良い治療結果を得ることができる。裂創の症例と臨床での応用裂創の症例は多岐にわたるが、特にスポーツや事故による外傷が一般的である。例えば、サッカーやバスケットボールなどの接触スポーツでは、口腔内の裂創が頻繁に見られる。これらの症例においては、迅速な処置が求められ、適切な判断が治療成績に大きく影響する。臨床での応用としては、裂創の予防策を講じることも重要であり、患者への教育や啓発活動が求められる。まとめ裂創は、口腔内における一般的な外傷であり、適切な診断と処置が求められる。歯科医師や歯科衛生士は、裂創の症状や処置手順を理解し、患者に対して最適な治療を提供することが重要である。今後も、裂創に関する知識を深め、臨床での応用を進めていくことが求められる。
1D編集部
2024年6月1日
【1D的セミナーログ】義務化される競技増加中。マウスガードを語る

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先日、1Dで東京歯科大学のスポーツ歯学研究室・武田友孝教授を講師としてお招きしたオンラインセミナーが行われた。セミナーは「誰も教えてくれなかった!スポーツマウスガード超実践論」と題し、昨年開催された東京オリンピックの影響で注目されているスポーツ歯科医学の現在〜未来に関するレクチャーがなされた。当日は多くの歯科医師の方々が参加し、質問も多く盛況となった。本記事では、そのセミナーの内容をかいつまんで解説する。そもそも「スポーツ歯科」とは?スポーツ歯科医学とは、顎口腔系のスポーツ傷害の適切な診断、治療、予防及びスポーツ選手の健康の維持・増進を促すことで選手のベストパフォーマンスやベスト運動能力の発揮を支援することである。現在はそれに加えて、スポーツ愛好家や国民の健康を増進することを含めて健康・スポーツ医学と総称している。一般人とオリンピアン(1964年の東京オリンピックに出場した選手)の残存歯と健全歯数を長期間で追った調査があるが、高齢になってもオリンピアンの方が多く残存歯と健全歯があり、なんでも噛んで食べられると回答している。歯の健康を守ることで身体の健康が守られるのか、それとも身体の健康が守られることで歯の健康が守られるのか因果関係はわからないが、それぞれが良い関係を及ぼし合っている可能性が示唆される。 なぜ、マウスガードは必要なのか?顎口腔領域におけるスポーツ外傷の受傷原因として、対人衝突、用具・打撲、転倒、対物衝突などが挙げられる。これらは予測可能なものであるため、ルール・安全指導・防具をしっかり使えば予防可能と考えられている。また、スポーツにおける安全という概念には予防安全と衝突安全というものに分けられる。マウスガードは衝突安全を守る上で非常に有効と考えられる。上に示すスライドはサッカーの練習中に相手選手の歯が頭にあたり頭部裂創を生じ、病院にて処置を行ったがその後感染してしまった症例である。口腔内には多くの細菌が存在するため外傷後のケアも十分に必要である。このような傷害を相手選手やスポーツを共に行う選手、または自分自身に与えないためにも適切なマウスピースを使うことは重要である。 義務化されるスポーツも増加。マウスガードの現在マウスガードはほとんどのスポーツで使用することができ、義務化されているスポーツも年々増加している。現在では、コンタクトスポーツのみならず、非コンタクトスポーツでも対人・対物衝突による顎口腔外傷予防のために使用する選手も多くなってきている。ただスポーツにより使用できるマウスガードの色調が異なることは注意が必要である。実際にボクシングや空手などのコンタクトスポーツでは出血の赤と色が紛らわしくならないよう、赤系のスプリントは禁止されているという。それぞれのスポーツのルールに沿った作製を心がけたいところである。またマウスガードの効果として最も重要なのは、下記である。歯や顎骨などの外傷障害の予防軽減及び、頭頸部外傷(間接的な外力による脳震盪)の予防・軽減その他の効果としてスポーツパフォーマンスの向上を謳っている場合があるが、その伝え方は注意が必要とする。実際にスポーツパフォーマンスの向上に直結してしまうと、ドーピングとしてカウントされ失格になってしまったケースがあるからだ。代替的な伝え方としては遠隔部筋力の増強や全身平衡感覚の改善というニュアンスで伝える方が不要な疑いを持たれないため安全だろう。 マウスガードの作製・管理についてマウスガードの選択は、選手の年齢、口腔内の状態(特に前歯部外傷の既往・治療の有無)、参加種目、レベル等を考慮して行い、ここに適したものを提供すべきである。また、正しい咬合関係は安全性の観点からも重要である。装着時、使用後も違和感の軽減も注意深い調整が必要である。
武田 友孝
2022年7月31日

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