歯科用語集
2025年10月28日

インピーダンス

「インピーダンス」とは?歯科用語の解説と症例を紹介

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定義・語源

インピーダンスとは、電気回路における抵抗の一種であり、交流信号に対する抵抗を示す物理量である。語源は、ラテン語の「impedire」(妨げる)に由来し、電流の流れを妨げる特性を表す。歯科においては、特に歯科用機器や材料の特性を評価する際に用いられる。インピーダンスは、抵抗(R)、リアクタンス(X)、およびそれらの合成によって定義され、単位はオーム(Ω)で表される。歯科診療においては、特に電気的特性を持つ材料や機器の性能評価に重要な役割を果たす。


臨床における位置づけ・判断基準

臨床現場において、インピーダンスは特に歯科用インプラントや義歯の評価において重要である。インプラントの安定性や骨との結合状態を評価するために、インピーダンス測定が利用されることがある。具体的には、インプラント周囲の骨の状態を把握するために、インピーダンスの変化を観察することで、治癒過程やインプラントの成功率を判断する基準となる。また、インピーダンスの測定は、歯科用材料の特性評価にも応用され、材料の選定や治療計画において重要な情報を提供する。


関連用語・類義語との違い

インピーダンスに関連する用語には、抵抗(Resistance)やリアクタンス(Reactance)がある。抵抗は直流回路における電流の流れに対する抵抗を示し、インピーダンスは交流回路における抵抗を含むより広範な概念である。一方、リアクタンスは、インピーダンスの一部であり、主にキャパシタやインダクタによる影響を示す。これらの用語は、電気的特性を理解する上で重要であり、歯科用機器や材料の選定においても考慮されるべき要素である。


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インピーダンスの理解と応用。歯科臨床における診断と処置のポイント

インピーダンスの理解と応用。歯科臨床における診断と処置のポイント

インピーダンスの定義とその重要性インピーダンスとは、電気回路における抵抗とリアクタンスの合成量を指し、特に交流回路において重要な概念である。歯科領域においては、インピーダンス測定が生体組織の特性を評価する手段として用いられることがある。例えば、歯周病の診断や治療効果の評価において、インピーダンスの変化を観察することで、組織の健康状態を把握することが可能となる。インピーダンス測定の手順とその応用インピーダンス測定を行う際の基本的な手順は、まず測定対象となる組織に電流を流し、その際の電圧を測定することである。このデータをもとに、インピーダンス値を算出する。歯科においては、特に歯周組織や根管内の状態を評価する際に有用である。インピーダンス測定は、非侵襲的であり、患者への負担が少ないため、臨床現場での導入が進んでいる。インピーダンスのメリットとデメリットインピーダンス測定のメリットとしては、非侵襲的であるため患者への負担が少なく、迅速に結果を得られる点が挙げられる。また、組織の状態を定量的に評価できるため、診断の精度向上に寄与する。しかし、デメリットとしては、測定結果が周囲の環境や機器の設定に影響される可能性があるため、注意が必要である。臨床でのインピーダンスの使い方と注意点臨床においてインピーダンスを使用する際は、測定機器のキャリブレーションや測定環境の整備が重要である。特に、歯周病の診断においては、インピーダンスの変化が病状の進行を示す指標となるため、定期的な測定が推奨される。また、インピーダンス測定は他の診断方法と併用することで、より信頼性の高い診断が可能となる。症例紹介:インピーダンス測定を用いた歯周病の診断実際の症例として、ある患者においてインピーダンス測定を行った結果、通常の診断方法では見逃されがちな初期の歯周病が発見された。この症例では、インピーダンス値の変化が歯周組織の炎症を示唆しており、早期の処置が行われたことで、患者の健康状態が改善された。このように、インピーダンス測定は臨床現場での診断精度を向上させる有力な手段である。今後の展望とインピーダンスの可能性今後、インピーダンス測定技術の進化により、より高精度な診断が可能になると期待される。特に、AI技術との融合により、インピーダンスデータの解析が進むことで、個々の患者に最適な治療法の選択が可能となるだろう。歯科医師や歯科衛生士は、この新しい技術を積極的に学び、臨床に取り入れることで、患者へのより良い医療を提供することが求められる。
1D編集部
2024年6月1日
インピーダンス測定の臨床応用。歯科診断に役立つ手法と症例の考察

インピーダンス測定の臨床応用。歯科診断に役立つ手法と症例の考察

インピーダンス測定の定義と基本概念インピーダンス測定とは、物質の電気的特性を評価するための手法であり、特に歯科領域では歯の健康状態や病変の診断に利用される。インピーダンスは、抵抗とリアクタンスの合成であり、歯の組織における電気的特性を測定することで、う蝕や歯周病の早期発見に寄与する。この手法は、非侵襲的であり、患者に対する負担が少ないため、臨床現場での導入が進んでいる。特に、インピーダンス測定は、従来のX線診断や視診と併用することで、より正確な診断を可能にする。インピーダンス測定の手順と注意点インピーダンス測定を行う際の基本的な手順は、まず測定機器を準備し、患者の歯に電極を装着することである。次に、特定の周波数の電流を流し、歯のインピーダンスを測定する。この際、測定環境や電極の接触状態が結果に影響を与えるため、注意が必要である。特に、電極の清掃や接触面の確認は、測定精度を高めるために重要なポイントである。また、測定結果の解釈には専門的な知識が求められるため、歯科医師や歯科衛生士は、十分なトレーニングを受けることが推奨される。インピーダンス測定のメリットとデメリットインピーダンス測定の主なメリットは、非侵襲的であるため患者に対する負担が少なく、迅速に結果が得られる点である。また、早期にう蝕や歯周病を発見できる可能性が高く、治療のタイミングを逃すことが少ない。一方で、デメリットとしては、測定結果が必ずしも正確でない場合があることが挙げられる。特に、歯の状態や周囲の組織の影響を受けやすいため、他の診断手法と併用することが重要である。臨床でのインピーダンス測定の活用事例インピーダンス測定は、特にう蝕の診断において有効な手法として知られている。例えば、初期う蝕の段階では、従来のX線では見逃されることが多いが、インピーダンス測定を用いることで、早期に病変を発見することが可能である。また、歯周病の診断においても、インピーダンス測定は有用である。歯周ポケットの深さや歯肉の状態を評価することで、適切な処置や術式を選択するための判断材料となる。今後の展望と導入のポイントインピーダンス測定は、今後の歯科診断においてますます重要な役割を果たすと考えられる。特に、デジタル技術の進展により、より高精度な測定機器が開発されることが期待される。導入にあたっては、まずは小規模なクリニックから試験的に導入し、効果を検証することが推奨される。また、スタッフへの教育やトレーニングを行い、測定結果の解釈や患者への説明を適切に行えるようにすることが重要である。
1D編集部
2024年6月1日
電気的根管長測定器の臨床応用とそのメリット・デメリット

電気的根管長測定器の臨床応用とそのメリット・デメリット

電気的根管長測定器の定義と基本的な使い方電気的根管長測定器とは、根管治療において根管の長さを正確に測定するための器具である。これにより、根管の先端位置を特定し、適切な処置を行うことが可能となる。一般的には、電気的インピーダンスを利用して根管の長さを測定する仕組みであり、従来のX線撮影に比べて放射線被曝を避けることができるというメリットがある。この器具の使い方は、まず根管内に電極を挿入し、測定を行う。測定結果はデジタル表示され、根管の長さを迅速に把握できる。これにより、治療の精度が向上し、患者の負担を軽減することができる。電気的根管長測定器のメリットとデメリット電気的根管長測定器の主なメリットは、測定精度の向上と放射線被曝の回避である。特に、根管の形状が複雑な症例においても、正確な長さを測定できるため、治療の成功率が高まる。また、患者にとってもX線撮影を行わないことで、健康リスクを軽減できる。一方で、デメリットとしては、初期投資が必要であることや、器具の取り扱いに慣れるまでの学習曲線が存在する点が挙げられる。また、測定結果が必ずしも正確でない場合もあるため、他の診断手法と併用することが推奨される。電気的根管長測定器の導入における注意点電気的根管長測定器を導入する際には、いくつかの注意点がある。まず、器具の選定においては、信頼性の高いメーカーの製品を選ぶことが重要である。また、使用する際には、患者の状態や根管の形状に応じた適切な手順を踏む必要がある。さらに、測定結果を過信せず、他の診断手法と併用することで、より正確な判断が可能となる。特に、根管治療においては、症例ごとの特性を理解し、柔軟に対応することが求められる。臨床での電気的根管長測定器の症例と判断ポイント電気的根管長測定器は、さまざまな症例において有用である。例えば、再治療を要する根管や、根尖病変を伴う症例において、正確な根管長の測定が治療の成功に直結する。判断ポイントとしては、測定結果が他の診断手法と一致するかどうかを確認することが重要である。また、根管の形状や曲がり具合に応じて、測定方法を調整することも必要である。これにより、より高い治療効果を得ることができる。電気的根管長測定器の今後の展望今後、電気的根管長測定器はさらに進化し、より高精度な測定が可能となることが期待される。新しい技術の導入により、根管治療の効率性が向上し、患者の負担が軽減されるだろう。また、デジタル技術の進化により、リアルタイムでのデータ分析が可能となり、治療の質が向上することが見込まれる。このように、電気的根管長測定器は、歯科臨床において重要な役割を果たす器具であり、今後の発展が期待される。
1D編集部
2024年6月1日
「4時間の離床」で摂食嚥下機能が維持できることが明らかに

「4時間の離床」で摂食嚥下機能が維持できることが明らかに

東京医科歯科大学の研究チームは、要介護高齢者の離床時間と全身の筋肉量・摂食嚥下機能との関連を調査し、65歳以上の要介護高齢者に対する摂食嚥下リハビリテーションとして離床が有効であり、少なくとも4時間、可能であれば6時間以上離床すると全身の筋肉量が保たれ、摂食嚥下機能が良い傾向にあることを明らかにした。摂食嚥下機能や全身の筋肉量を保つための離床時間の目安を示したのは、本研究が初めてとなる。研究の成果は、2022年4月13日に学術誌であるGerontologyのオンライン版に掲載されている。ADLが低下した高齢者では機能維持が困難に摂食嚥下機能は、口腔周囲の摂食嚥下関連筋群だけでなく、背筋などの体幹の筋肉量や筋力と関連する。健常な高齢者が高齢者が摂食嚥下関連筋群の機能低下を防ぐために運動等を行い、嚥下障害の予防・改善に寄与している。しかし、日常生活動作(Activity Daily of Living: ADL)が低下した高齢者においては、身体能力の低下により摂食嚥下機能を維持するための運動を行うことが困難であるため、解決策のブレークスルーが求められていた。研究チームは、過去に要介護高齢者に対するアプローチのひとつとして、離床が摂食嚥下機能と関連することを示したが、要介護高齢者の離床時間と全身の筋肉量との関連や、全身の筋肉量および摂食嚥下機能を維持する具体的な離床時間についての検討は不十分であった。今回の研究では、その点において明らかにされている。「離床」が摂食嚥下機能の維持につながる研究の対象となったのは、首都圏に在住しており、かつ東京医科歯科大学病院の摂食嚥下リハビリテーション科から訪問診療を行ったADLが自立していない要介護高齢者。年齢や性別、BMI、ADL(3つのグループに分類)、併存疾患、服薬種類数、離床時間(3段階に分類)を調査した。さらに、生体インピーダンス法で身体の筋肉量(四肢骨格筋指数・体幹筋指数)を算出し、摂食嚥下機能はFOIS(Functional Oral Intake Scale)の指標を用いて評価した。データの解析は、筋肉量および摂食嚥下機能について、離床時間別の群間で差があるかどうか、1元配置分散分析およびKruskal-Wallis検定を用いて検討した。交絡要因調整のため、目的変数を筋肉量とした重回帰分析を行い、四肢骨格筋と体幹の筋肉量に関連する要因を調べた。また、目的変数を摂食嚥下機能とした順序ロジスティック回帰分析を行い、摂食嚥下機能に関連する要因を調べた。すると、離床時間が0~4時間の人に比べ、4時間以上の人は四肢骨格筋量と摂食嚥下機能が保たれていたことが明らかになった。さらに離床時間が6時間以上の人は、四肢骨格筋に加えて体幹の筋肉量が多く、常食に近い食事を取っていた。要介護高齢者の全身の筋肉量は離床により保たれ、摂食嚥下機能は離床時間と体幹の筋肉量と関連することが解明された。重力負荷を除いたモデルマウスの研究では、特別な運動をさせなくても、自分の体重を支えるという負荷を毎日、1日複数回与えると、筋肉量およびタイプ1筋線維の割合が維持されることが報告されている。つまり、「筋肉を働かせて自分の体重を支える」という行為により、廃用による筋委縮を防ぐことが可能である可能性が高い。ヒトでも同様に、離床して車椅子等に座り、重力に抵抗する時間を設けたことで全身の筋肉量が維持された可能性があるという。また、食事の形態が常食に近付くにつれて咀嚼が必要だが、咀嚼するためには覚醒と体幹機能が重要だ。6時間以上の離床で覚醒状態が安定しやすいことがわかっており、同研究から6時間以上の離床で体幹の筋肉量が保たれていることから、離床時間によって摂食嚥下機能に差が生じたと考えられる。今後の研究の展開とは?これまでに報告されている離床時間と全身の筋肉量および摂食嚥下機能についての研究は、ADLが自立した人を対象とした研究が多かった。ADLが自立していない要介護高齢者で離床時間が異なる群を比較し、全身の筋肉量や摂食嚥下機能との関連を調査したのは今回の研究が初めてとなる。要介護高齢者の摂食嚥下リハビリテーションとして離床を勧める際、これまでは科学的根拠をもって離床時間の目安を伝えることができなかった。しかし、同研究成果により、少なくとも4時間、可能であれば6時間以上離床することで全身の筋肉量が保たれ、摂食嚥下機能が良い傾向にあることが示された。同知見により、要介護高齢者に対して訓練指導の代わりに日常生活に離床を取り入れる指導をする際、具体的な目標を設定することができるようになる。例えば、離床時間が0~4時間の人は車椅子上で食事を取ることを目標に、4~6時間の人は食事等の生活動作以外の余暇時間(テレビを見る等)も車椅子上で過ごすことを目標に、環境を整えるのが良いという。「今後は、要介護高齢者がより効果的に体幹の機能を維持する方法の検討や、離床時間と摂食嚥下機能の因果関係を検証する予定だ」と、研究グループは述べている。参考文献Ishii M. · Nakagawa K. · Yoshimi K. · Okumura T. · Hasegawa S. · Yamaguchi K. · Nakane A. · Tamai T. · Nagasawa Y. · Yoshizawa A. · Tohara H. Time Spent Away from Bed to Maintain Swallowing Function in Older Adults, Gerontology, 2022.04.13.『要介護高齢者の離床時間、全身の筋肉量および摂食嚥下機能の関連―食べる機能維持に役立つ離床時間は?』東京医科歯科大学プレスリリース, 2022年4月15日.
1D編集部
2022年4月21日
医科歯科大、嚥下関連筋の加齢変化を解析 サルコペニア予防に光か

医科歯科大、嚥下関連筋の加齢変化を解析 サルコペニア予防に光か

東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科摂食嚥下リハビリテーション学分野の山口浩平特任助教と戸原玄教授の研究グループは、加齢における嚥下関連筋量の変化とその関連因子をつきとめた。研究成果は、国際科学誌 Journal of the American Medical Directors Association (JAMDA)に、2020年11月20 日にオンライン版で発表されている。 嚥下に関わる筋は加齢変化する?嚥下障害は様々な因子で起こるが、舌、舌骨上筋群などの嚥下関連筋の加齢による衰えもその一因であると考えられている。加齢に伴う筋量や筋力の低下、つまりサルコペニアは、転倒や入院などのリスク因子になり、嚥下障害との関連も報告されている。これまでの研究では摂食嚥下障害患者の舌や舌骨上筋群の筋力や機能にばかり注目が集まり、「筋量」自体の調査は進んでいなかった。嚥下障害がない場合、舌や舌骨上筋群はどう加齢変化し、どんな因子が関連するのかは未開であった(図 1)。研究グループは嚥下障害でない成人と高齢者の舌、舌骨上筋群(オトガイ舌骨筋、顎二腹筋前腹)の筋量に着目し、それらの加齢変化と関連する因子について調査した。 男女間の差が明らかに20代から40代までの成人、65歳以上の高齢者合わせて146名を対象者とし、超音波診断装置を用いて、舌、オトガイ舌骨筋、顎二腹筋前腹を観察、さらに専用のソフトウェアで筋断面積を計測した(図 2)。また筋断面積に関連しうる因子として、歯の欠損、体格指数(BMI)、四肢骨格筋量指数を記録した。四肢骨格筋量計測は生体電気インピーダンス法と呼ばれる、ジムなどでも使われている非侵襲で簡易な計測法を用いている。成人群と高齢者群でそれぞれの筋肉の断面積を比較し、加齢、歯の欠損、BMI、四肢骨格筋量指数が当該筋の断面積に関連するかどうかを男女別で統計的に解析した結果、舌断面積は高齢者群の方が成人群よりも大きくなる傾向にあり、舌骨上筋群は加齢で明らかに萎縮していた。男性の舌断面積の解析では加齢以外に、BMI、四肢骨格筋量指数といった全身との関連も認めたが、女性の舌断面積の解析では統計的に有意な結果を得られなかった。顎二腹筋前腹は男女ともに加齢とBMIの関連を認めた。一方でオトガイ舌骨筋は男女ともに加齢のみの関連であり、全身因子の関連は認めず、歯の欠損はいずれの筋量にも関連しなかった。また嚥下関連筋量の意義を検討するために、当該筋の筋力の指標である舌圧、開口力との関係を検討した(図 3)。舌圧は舌筋力の指標、開口力は舌骨上筋群(特にオトガイ舌骨筋)筋力の指標であり、それぞれの圧力を計測。嚥下関連筋と開口筋はおおよそ同じなので、開口力の計測がそのまま嚥下機能の指標としても使えると考えた。高齢者群においては、嚥下関連筋量と舌圧、開口力は相関関係にあることがわかった。一方で成人群においては、嚥下関連筋量と筋力の間には如何なる関係性も認めなかった。つまり高齢者に対する超音波診断装置による筋量評価が有用である可能性と、それぞれの筋肉の加齢変化や関連因子の違いが示される結果となった。 嚥下障害の予防に期待加齢によって舌が大きくなり、舌骨上筋群は明らかに萎縮した。一般的に筋量は加齢によって減少する。筋量低下、筋力低下、身体機能低下を示すサルコペニアは超高齢社会日本における解決すべき課題の一つだ。舌骨上筋群の加齢変化はそのほかの全身の筋肉と同様だが、舌の加齢変化は他の筋肉と明らかに異なり、今後の更なる研究が必要になるとしている。いずれの筋量にも加齢の関連を認め、舌と顎二腹筋はBMIなど全身の因子も関連することがわかった一方、歯の欠損はいずれの筋量にも関連しなかった。これらの点を踏まえると、全身因子が関連する筋肉の筋量を維持するためには、筋肉そのものに対するトレーニング以外にも栄養状態や全身骨格筋量の維持が必要と考えられる。つまり摂食嚥下リハビリテーションの一環として、栄養指導や運動指導が必要になるだろう。一方でオトガイ舌骨筋のように、加齢による関連が強く全身からの影響を受けづらい筋肉は、当該筋に対するトレーニングを集中的に行えば十分に筋量を維持できるのかもしれない。高齢者においては嚥下関連筋肉量の維持が筋力の維持にもつながりうるので、嚥下機能低下の予防となる。摂食嚥下に関わる筋肉の特性を明らかにすることで、筋特異的でオーダメイドな機能低下予防法や摂食嚥下リハビリテーションの確立が期待されている。歯科セミナーなら「1D(ワンディー)」で!日本最大級の歯科医療メディア「1D」では、診療に役立つオンラインセミナーを多数開催中。もっと知りたい臨床トピックから超ニッチな学術トピックまで、参加したいセミナーが見つかります。下記ボタンから、開催中のセミナーを見てみましょう!開催セミナーを見てみる参考文献「 嚥下に関わる舌、舌骨上筋群の加齢変化と関連因子を解明 」― 嚥下関連筋と全身は深く関係する ―, 東京医科歯科大学プレスリリース, 2020.11.24 [PDF]
1D編集部
2021年2月3日

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