歯科用語集
2025年10月28日

Fusobacterium nucleatum

「Fusobacterium nucleatum」とは?歯科用語の解説と症例を紹介

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定義・語源

Fusobacterium nucleatumは、グラム陰性の嫌気性細菌であり、口腔内に常在する微生物の一種である。この細菌は、特に歯周病や根尖性歯周炎に関連していることが多く、歯科臨床において重要な役割を果たす。語源は、ラテン語の「fusus(紡錘)」と「bacterium(細菌)」から派生しており、細菌の形状が紡錘状であることに由来する。Fusobacterium nucleatumは、複数の株が存在し、それぞれが異なる病原性を持つことが知られている。


臨床における位置づけ・判断基準

臨床においてFusobacterium nucleatumは、歯周病の病因菌として特に注目されている。この細菌は、歯周ポケット内での増殖が促進され、炎症反応を引き起こすことがある。歯科医師は、歯周病の診断や治療において、Fusobacterium nucleatumの存在を考慮する必要がある。具体的には、歯周病の重症度を評価する際に、細菌検査を行い、Fusobacterium nucleatumの検出があれば、適切な治療法を選択する判断基準となる。治療には、スケーリングやルートプレーニングが含まれ、場合によっては抗生物質の投与が必要となることもある。

関連用語・類義語との違い

Fusobacterium nucleatumに関連する用語には、歯周病、根尖性歯周炎、嫌気性菌などがある。歯周病は、Fusobacterium nucleatumを含む複数の病原菌が関与する疾患であり、根尖性歯周炎は、主に根管内の感染によって引き起こされる。これらの用語は、Fusobacterium nucleatumの病原性を理解する上で重要であるが、直接的な関係性は異なる。嫌気性菌は、酸素を必要としない微生物の総称であり、Fusobacterium nucleatumもその一例であるが、他の嫌気性菌とは異なる特性を持つため、注意が必要である。

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関連ニュース

Fusobacterium nucleatumの理解と歯科臨床における重要性:症例と処置のポイント

Fusobacterium nucleatumの理解と歯科臨床における重要性:症例と処置のポイント

Fusobacterium nucleatumの定義と特徴Fusobacterium nucleatumは、口腔内に常在する嫌気性細菌であり、歯周病やう蝕の発症に関与することが知られている。特に、歯周病の進行において重要な役割を果たすことが多く、炎症反応を引き起こす原因となる。Fusobacterium nucleatumは、他の細菌と共生しながら、バイオフィルムを形成し、歯周ポケット内での生存を可能にする。これにより、歯周病の症状が悪化することがあるため、歯科医師や歯科衛生士はその理解を深める必要がある。Fusobacterium nucleatumと歯周病の関連性Fusobacterium nucleatumは、歯周病の病因菌として広く認識されている。この細菌は、歯周ポケット内での炎症を引き起こし、歯肉の腫れや出血を伴う症状を引き起こす。さらに、Fusobacterium nucleatumは、他の病原性細菌と相互作用し、歯周病の進行を助長することがある。したがって、歯科医師は、Fusobacterium nucleatumの存在を確認し、適切な診断と処置を行うことが重要である。診断方法と症例の考察Fusobacterium nucleatumの診断には、主に細菌培養やPCR法が用いられる。これにより、口腔内の細菌叢を解析し、Fusobacterium nucleatumの存在を確認することができる。症例としては、慢性歯周炎の患者において、Fusobacterium nucleatumの高い検出率が報告されている。これらの症例を通じて、Fusobacterium nucleatumが歯周病の進行に与える影響を理解し、適切な治療方針を立てることが求められる。Fusobacterium nucleatumに対する処置と術式Fusobacterium nucleatumに対する処置としては、スケーリングやルートプレーニングが基本である。これにより、歯周ポケット内のバイオフィルムを除去し、細菌の数を減少させることができる。また、抗菌薬の使用も考慮されるが、耐性菌の問題があるため、慎重な判断が必要である。さらに、患者の口腔衛生指導を行い、再発防止に努めることも重要である。Fusobacterium nucleatumの治療におけるメリットとデメリットFusobacterium nucleatumに対する治療のメリットは、歯周病の進行を抑制し、患者の口腔内の健康を改善することである。一方、デメリットとしては、抗菌薬の使用による副作用や、治療後の再発リスクが挙げられる。したがって、治療計画を立てる際には、これらの要因を考慮し、患者に最適なアプローチを選択することが求められる。Fusobacterium nucleatumに関する注意点と今後の展望Fusobacterium nucleatumに関する注意点として、細菌の耐性や、他の病原菌との相互作用が挙げられる。これにより、治療が難航する場合があるため、最新の研究成果を基にした情報収集が重要である。今後の展望としては、Fusobacterium nucleatumの新たな治療法や予防策の開発が期待されており、歯科医療の進歩に寄与することが望まれる。
1D編集部
2024年6月1日
歯周治療が成功すると、便中のFusobacterium nucleatumが減少する

歯周治療が成功すると、便中のFusobacterium nucleatumが減少する

横浜市立大学の研究チームは、歯周病に関連する口腔内常在菌であるFusobacterium nucleatumが、歯周治療により便中から減少することを明らかにした。Fusobacterium nucleatumは大腸がんの発症・進行に関連があることが指摘されており、歯周病と大腸がんの関連について注目が集まっている。同大学は13日付でプレスリリースを出しており、論文は12月9日にScientific reports誌に掲載されている。<関連セミナー>ペリオを極める、全11回のオンラインコース。詳細・お申し込みは下記ボタンから。コース詳細を見てみる大腸がん研究で注目されるF. nucleatum歯科医療者なら知っているだろうが、Fusobacterium nucleatumは歯周病に関連する口腔内常在菌である。近年、Fusobacterium nucleatumが大腸がんの発がんと進行に関連があることが次々と指摘されており、大腸がん研究では非常に注目される細菌となっている。今回の研究は、歯周治療を行うことにより、便中のFusobacterium nucleatumも減少するということを明らかにした、世界初の研究である。歯周治療が成功すると便中のF. nucleatumが減少する大腸内視鏡検査を受け、大腸腫瘍を認めた患者の唾液や便、大腸腫瘍組織の一部を採取し、歯周治療を約3ヶ月間行った。歯周病治療後に大腸腫瘍を切除し、その際に再度、唾液、便、腫瘍組織を採取する、という方法で研究は行われた。歯周病治療前後のこれらの検体のFusobacterium nucleatumの動向をdigital PCRで調べたところ、如実な違いが出てきた。歯周治療が成功した患者では便中のFusobacterium nucleatumが減少し、歯周病が改善しなかった患者では便中のFusobacterium nucleatumは減少しなかったのだ。一方で、異型度が高い腫瘍組織をもつ患者の便のFusobacterium nucleatumは、異型度が低い腫瘍組織をもつ患者の便よりも多く検出され、腫瘍の進行に伴ってFusobacterium nucleatumが増加していくことが示唆された。大腸がんの予防に光明か日本では、悪性腫瘍のうち大腸癌の罹患数は第2位だ。非常に多くの人が大腸がんで苦しんでおり、その予防は喫緊の課題である。例えば胃がんは、ピロリ菌を除菌することによって予防効果が期待できると知られているが、大腸がんは特定の微生物をターゲットとする治療法は確立されていない状況である。口腔内のFusobacterium nucleatumと大腸に存在するFusobacterium nucleatumには関連性があり、歯周治療を適切に行えば、大腸がんの発がん予防や進行抑制に対して、恩恵を受けることができる可能性がある。このことが明らかになったことは、非常に大きな進歩であろう。しかし「なぜ歯周治療で便のFusobacterium nucleatumが減少したのか」という機序は解明できておらず、今後の検討課題である、と研究チームは付け加えている。ペリオを深く学びたいなら!冒頭で触れたように、1Dでは12月21日から「ペリオアカデミー」を開講する。歯周組織・歯周病の基礎から診査診断、基本治療〜外科〜メインテナンスの流れに沿って、歯周治療の全てを網羅し徹底的に学ぶことができる。総勢6名、プロフェッショナルの講師陣が全11回にわたってレクチャー。希望者は講師から症例のフィードバックが受けられる。ぜひご参加いただきたい。講義詳細を見てみる参考文献Rohani, B. Oral manifestations in patients with diabetes mellitus. World J. Diabetes 10, 485-489, doi:10.4239/wjd.v10.i9.485 (2019).Chistiakov, D. A., Orekhov, A. N. & Bobryshev, Y. V. Links between atherosclerotic and periodontal disease. Exp. Mol. Pathol. 100, 220-235, doi: 10.1016/j.yexmp.2016.01.006 (2016).Sen, S. et al. Periodontal disease, regular dental care use, and incident ischemic stroke. Stroke 49, 355-362, doi: 10.1161/STROKEAHA.117.018990 (2018).Komiya, Y. et al. Patients with colorectal cancer have identical strains of Fusobacterium nucleatum in their colorectal cancer and oral cavity. Gut 68, 1335-1337, doi: 10.1136/gutjnl-2018-316661 (2019).Tsutomu Yoshihara, Mitomu Kioi, Junichi Baba, Haruki Usuda, Takaomi Kessoku, Michihiro Iwaki, Tomohiro Takatsu, Noboru Misawa, Keiichi Ashikari, Tetsuya Matsuura, Akiko Fuyuki, Hidenori Ohkubo, Mitsuharu Matsumoto, Koichiro Wada, Atsushi Nakajima, Takuma Higurashi. A prospective interventional trial on the effect of periodontal treatment on Fusobacterium nucleatum abundance in patients with colorectal tumours. Scientific reports, DOI: 10.1038/s41598-021-03083-4 (2021).歯周病の治療が、大腸がんの病態に関連する細菌Fusobacterium nucleatumの動向に影響することを発見, 横浜市立大学プレスリリース, 2021年12月16日閲覧.
宇梶 淳平
2021年12月16日
解けなきゃヤバい?113回歯科国試「重要」問題集

解けなきゃヤバい?113回歯科国試「重要」問題集

今回はストレートに問題の中身を取り上げます!113回国試の問題で質問が多い&もう少し理解を深めておいて欲しい問題をまとめてみました。113回歯科医師国家試験の問題は厚生労働省ホームページでご確認お願い致しますm(__)m問題を一度解いてから(見直してから)この記事をご覧になって頂きますととっても効果的です!皆様の勉強の一助にして頂ければ嬉しいです!あ、113回国試で合格した方も思考の確認のために読んで頂けますとよいかもしれません(笑)A問題A12かかりつけ歯科医が積極的にかかわるべきなのはどれか。1つ選べ。a 先進医療の実施b 夜間診療の実施c 紹介患者の受け入れd 臨床研修歯科医の指導e 地域包括ケアシステムへの参画【dentalkokushiのコメント】地域包括ケアシステムについては、2025年問題の一部であることをまず確認してください。そして、地域包括ケアシステムは日常生活圏域で構築されることも知っておいてください。ここはまだ歯科医師国家試験未出題ですからね。ちなみに日常生活圏域=中学校区=30分以内で移動できる、です。A13介護保険制度における保険者はどれか。1つ選べ。a 国b 保健所c 都道府県d 介護老人福祉施設e 市町村及び特別区【dentalkokushiのコメント】113回国試で介護保険の保険者が出題されましたので、114回国試では他の社会保険の保険者に関する出題が予想されます。保険者=運営者ですので、意味も確認しましょう。他の社会保険の保険者については、スパルタ動画セミナーで解説していますのでご覧ください。A19筋紡錘中の錘内筋を収縮させるのはどれか。1つ選べ。a Aα 線維b Aγ 線維c Aδ 線維d B 線維e C 線維【dentalkokushiのコメント】筋紡錘をストレートに聞く問題でした。筋紡錘は伸長反射と関係する重要事項です。それにもかかわらず、「筋紡錘??ちょっと何言ってるかわからない」(サンドウィッチマンの富澤風に)という反応が多いのが気になります。伸長反射を問う問題としては、110C74で出題されていますので、一緒に確認してください!(注)スパルタゼミ受講生の方へ:112回向けdentalkokushiの大予言③で110C74の考え方と筋紡錘について解説していますのでご覧ください。A24鎮痛作用をもつ薬物とその分類の組合せで正しいのはどれか。1つ選べ。a セレコキシブ ------------ COX-1選択的阻害薬b プレガバリン ------------ 麻薬性鎮痛薬c ペンタゾシン ------------ 麻薬拮抗性鎮痛薬d チアラミド塩酸塩  ------- 酸性NSAIDse アセトアミノフェン ----- 塩基性NSAIDs【dentalkokushiのコメント】極めて重要な問題です。COX-1,COX-2の区別がわからなかった方がそれなりにいたようですが、NSAIDsを理解するうえではとってもとっても大事なところです。歯医者はNSAIDsやアセトアミノフェンを毎日使う可能性もあるわけですから、こういうところをきちんと詰めておく必要があります。むかーし、6年生のとき臨床実習で口腔外科のライターの先生に「歯医者は使う薬が少ないんだから、機序はしっかり説明できるようにしておけよ、ゴルア」と言われたことを思い出します(笑)。スパルタ動画セミナーでも解説していますのでご覧ください。A4618歳の女子。下顎右側臼歯部のブラッシング時の痛を主訴として来院した。1か月前から気付いていたがそのままにしていたという。打診痛と咬合痛はなく、プロービング深さは全顎的に2mmであった。初診時の口腔内写真(別冊No.7)を別に示す。患歯の特定に有効なのはどれか。3つ選べ。a 温度診b 擦過診c 切削診d 楔応力検査e 咬翼法エックス線検査【dentalkokushiのコメント】症状から推察すると象牙質知覚過敏を疑っていると考えられます。そうすると、温度診と擦過診はまあ正解になるでしょう。ところが3つ選べという問題ですので、選択肢eを選ぶことになるでしょう。c,dはウソなので消去してeを選択してももちろん構いません。選択肢eは隣接面齲蝕も一応チェックしたという意味で正解です。いつもデンタルX線写真を撮影するわけではないことに注意しましょう。なお、初心者に限らずベテランの歯医者も隣接面齲蝕の見逃しは意外と起こります。したがって、ちょっとでも自信がないならデンタルX線写真を撮影して隣接面齲蝕の有無の確認はした方がよいように思います。A52非感染性歯髄疾患はどれか。2つ選べ。a 急性単純性歯髄炎b 急性化膿性歯髄炎c 慢性潰瘍性歯髄炎d 歯髄壊死e 歯髄壊疽【dentalkokushiのコメント】CBTレベルの極めて基本的な問題。これを迷った方は病理の基本がかなり甘いと思います。この問題を間違ったけど合格した方は必ず動画を見て基本を確認しておいてください!A6168歳の女性。食事時の咀嚼困難を主訴として来院した。8年前に上下顎全部床義歯を製作し問題なく使用していたが、2週前から咀嚼時の義歯床下粘膜の疼痛を自覚するようになったという。診察の結果、新義歯を製作するため、概形印象を採得することとした。ある処置の操作中の写真(別冊No.17A)と操作後の義歯装着時の口腔内写真(別冊No.17B)を別に示す。この処置の目的はどれか。1つ選べ。a 義歯床縁の延長b 真菌の増殖抑制c 咬合接触関係の修正d 骨鋭縁部のリリーフe 義歯床下粘膜の歪みの解放【dentalkokushiのコメント】義歯新製を希望しているが、8年前に義歯を装着したと書かれているので印象採得する前にとりあえず粘膜調整しておこうか…という臨床上よくあるシチュエーションです。このような症例ではとりあえず粘膜調整をして様子を見てから精密印象することが普通です。臨床的な常識っぽい問題でした。A6220歳の男性。上の前歯が出ていることを主訴として来院した。上顎のarch length discrepancyは-2mm、total discrepancyは-3mmであった。診断の結果、上顎両側第一小臼歯と下顎両側第三大臼歯を抜去して矯正歯科治療を行うこととした。初診時の顔面写真(別冊No.18A)、口腔内写真(別冊No.18B)、エックス線画像(別冊No.18C)及び側面頭部エックス線規格写真(別冊No.18D)を別に示す。セファロ分析の結果を図に示す。適切な装置はどれか2つ選べ。a 咬合斜面板b アクチバトールc マルチブラケット装置d スライディングプレートe トランスパラタルアーチ【dentalkokushiのコメント】20歳の男性なので成長止まっている→1期治療で使う器具を全部消去!そうすると、abdが消えて、自動的に解答できる問題でした。スパルタゼミ受講生の方にはお決まりの問題でしたね…というか、この問題はこのように消去法で解答するべき問題ですよ。A79下顎両側欠損部にインプラントを埋入後、両側遊離端義歯を装着した。インプラント埋入後の写真(別冊No.30A)と義歯装着時の写真(別冊No.30B)を別に示す。インプラント埋入の目的はどれか。1つ選べ。a 審美性の改善b 義歯動揺の抑制c 義歯破折の防止d 歯根膜感覚の再現e 義歯撤去時の咬合位の保持【dentalkokushiのコメント】問題そのものは簡単です。解答はb。でもその背景を考えるべき。遊離端義歯なので、安定しない。そこで遠心にインプラントを打って、義歯にアタッチメントを付与して部分的にインプラントオーバーデンチャーにして遊離端義歯の動揺を抑制するという発想で治療しているわけです。遊離端義歯は歯医者にとってとても悩ましい(難しい)と考えて問題を解いた方がよいです。B問題B5歯面の早期定着菌はどれか。1つ選べ。a Streptococcus mitisb Treponema denticolac Fusobacterium nucleatumd Porphyromonas gingivalise Aggregatibacter actinomycetemcomitans【dentalkokushiのコメント】早期定着菌もとっても重要です。というか、超基本。これわかんなかった方は相当基本が抜けてます。もうドーナツの真ん中から水が漏れまくっている感じ…小難しいことを覚える前にこのような基本概念をしっかり認識しましょう。これ間違った方は、重要なところはどこなのかという認識のレベルに問題があると思う。早期定着菌については線毛との関係もあります。動画で確認しておいてください。B6リビングウィル作成の基になるのはどれか。1つ選べ。a リスボン宣言b ジュネーブ宣言c ヘルシンキ宣言d アルマ・アタ宣言e ニュルンベルグ綱領【dentalkokushiのコメント】歯科医師国家試験でリビングウィルが初めて出題されました。まあ実は看護師国試でも薬剤師国試でも出題されていたので歯科医師国家試験で出題されるのは時間の問題だったわけですが…実は昨年のスパルタ動画セミナーでリビングウィルを扱っていたんです!リビングウィルの意味も説明していますので動画を是非ご覧ください。B25赤血球数の増加を促すのはどれか。1つ選べ。a ガストリンb メラトニンc ソマトスタチンd テストステロンe エリスロポエチン【dentalkokushiのコメント】エリスロポエチンは選択できると思いますが、その他の選択肢もきっちり確認しておいてください。それが過去問研究です。こういうつまんないところを丁寧にやってください。最先端(?)のところを追っかける変わった方がいますが、マジで本当に合格できなくなるのでちょっとヤバいです。「過去問やりました、もう何をやればよいのかわかりません」という人に限って何にもわかっていないことが多いです。B30感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律(感染症法)における一類感染症はどれか。2つ選べ。a コレラb 痘そうc ペストd マラリアe 急性灰白髄炎【dentalkokushiのコメント】感染症法の分類は114回国試でも出題可能性が高いのでチェックしておいてください。理由も合わせて押さえておくと丸暗記を防止できます。感染症やウイルスについては動画(① ② ③)で確認しておいてください。B5413歳の女子。下顎左側第二小臼歯の自発痛を主訴として来院した。2か月前に自覚したが、その後症状が消失したためそのままにしていたところ、昨晩から再び発現したという。「5 には打診痛があり動揺度は2度であった。初診時の口腔内写真(別冊No.11A)とエックス線画像(別冊No. 11B)を別に示す。適切な対応はどれか。1つ選べ。a 経過観察b 生活歯髄切断c 抜 髄d 感染根管治療e 抜 歯【dentalkokushiのコメント】問題文の事情で引きずられてしまった方は要注意です。だって、この問題はそんなことを聞いていないからです。本問のポイントは、「根尖病変がある→失活している→感染根管治療する」という点にあります。これも臨床的常識ですね。動画で確認しておいてください。B7119歳の女性。咀嚼困難を主訴として来院した。3日前に階段から転落し、オトガイ部を強打したという。検査の結果、保存的治療を行うこととした。初診時のエックス線画像(別冊No.23A)とCT(別冊No. 23B)を別に示す。使用するのはどれか。1つ選べ。a 床副子b 線副子c Kirschner 鋼線d 骨接合用骨ネジe 骨接合用プレート【dentalkokushiのコメント】問題文に「保存的治療を行うこととした」と書かれているのがポイント。そうすると、選択肢cdeは一瞬で全部切れる。この発想になっていない方は問題文を適切に把握できていません。B74開口障害を生じやすいのはどれか。1つ選べ。a Candida albicansb Clostridium tetanic Treponema pallidumd Porphyromonas gingivalise Mycobacterium tuberculosis【dentalkokushiのコメント】破傷風菌はたびたび試験問題のネタになります。国試でも学内試験でもCBTでもネタになりやすいです。こういうところをしっかり覚えましょう。B8673歳の男性。上顎義歯の審美不良と不適合を主訴として来院した。使用中の義歯は4年前に製作したという。下顎義歯は装着していない。検査の結果、上顎前歯に根面板を装着後、上下顎部分床義歯を新製することとした。初診時の口腔内写真(別冊No.34A)、使用中の義歯の写真(別冊No.34B)及び使用中の義歯装着時の口腔内写真(別冊No.34C)を別に示す。義歯の新製にあたり考慮すべきなのはどれか。3つ選べ。a 金属による上顎前歯部の補強b 陶歯の使用による磨耗の防止c 咬合挙上によるスペースの確保d 右側残存歯による咬合位の再構築e 熱可塑性樹脂製クラスプの使用による審美性の向上【dentalkokushiのコメント】臼歯部の咬合がよろしくないので、いわゆる前咬みになっている症例です。実際の臨床で割と遭遇するケースかもしれません。前咬みになっているので、まずは選択肢dを考える。次にc。まあ並行して上顎義歯の修理(補強)をしてもよいでしょう(選択肢a)。選択肢eはノンメタルクラスプデンチャーを意味していると考えられますが、咬合関係があまりよろしくないので、第一選択にはなりづらいと思われます。歯科セミナーなら「1D(ワンディー)」で!日本最大級の歯科医療メディア「1D」では、診療に役立つオンラインセミナーを多数開催中。もっと知りたい臨床トピックから超ニッチな学術トピックまで、参加したいセミナーが見つかります。下記ボタンから、開催中のセミナーを見てみましょう!開催セミナーを見てみる
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2020年7月16日
第113回歯科医師国家試験、合否を分けた5つの問題

第113回歯科医師国家試験、合否を分けた5つの問題

前回に引き続き、今回も第113回歯科医師国家試験を各論的に検討・分析し、第114回歯科医師国家試験に向けた注意点を総論的にコメントします。①根尖性歯周炎の病名を答えさせる超基本的な問題(113B16)下顎右側第一小臼歯の違和感を訴える患者の口腔内写真とエックス線画像を別に示す。考えられるのはどれか。1つ選べ。a 急性単純性根尖性歯周炎b 急性化膿性根尖性歯周炎c 慢性単純性根尖性歯周炎d 慢性化膿性根尖性歯周炎e 慢性肉芽性根尖性歯周炎本問はウルトラスーパー基本的な問題にもかかわらず、正答率が80%前後という問題でした。でも…この問題は、歯医者になるなら100%正解しないといけない問題です!デンタルX線写真を見ると、根尖病変が存在することがわかりますので、化膿性根尖性歯周炎と秒殺で判断できなければなりません。そして、問題文に急性症状と思われる記述が認められないことから、慢性と診断するべきです。もし113回歯科国試を受験した方で本問を間違った方は、十分に注意して頂きたいですね。②インプラント治療の比較対象問題(113B55)本問はインプラント治療には通常のインプラント補綴とインプラントオーバーデンチャーによる補綴と2通りあることを踏まえた問題です。実際の臨床でも患者さんに補綴方針を説明することは多々ありますので、術者としてきちんと理解・認識しておかなければならないところです。正答率は85%前後でした。無歯顎のインプラント治療で、固定性補綴装置と比較したオーバーデンチャーの利点はどれか。4つ選べ。a 咀嚼能力が高い。b 清掃が容易である。c 息漏れを生じにくい。d 顔貌の審美性を改善しやすい。e インプラント埋入本数を少なくできる。本問のイメージがわかない方は僕がYouTubeで配信している動画(スパルタ動画セミナー9回目)をご覧になってください。113B55が実は過去問ベースの問題であることがお分かり頂けると思います。③細菌の超基本的な問題(113C24)この問題も超基本的なことを聞いているわけですが、正答率は75%程度です。仮によくわからなったとしても、消去法でaとdを消せるはず…ですよね。「3つ選べ」問題ですから、残りの選択肢が正解になるわけです。それほど苦労せずに解答できるんじゃないかなと思うのですが。歯科国試受験生の学力の二極化が進んでいることが推察できる正答率でした。口腔常在細菌はどれか。3つ選べ。a Corynebacterium diphtheriaeb Fusobacterium nucleatumc Lactobacillus caseid Mycobacterium tuberculosise Streptococcus sanguinisもちろん答えはbceです。④アドレナリン反転の過去問焼き直し問題(113D64)局所麻酔薬に添加されているアドレナリンとの相互作用で血圧低下を起こす危険性があるのはどれか。2つ選べ。a β遮断薬b 三環系抗うつ薬c フェノチアジン系薬物d ブチロフェノン系薬物e ベンゾジアゼピン系薬物問題文を読んだ瞬間に「アドレナリン反転」だと判断しなければならない問題です。正答率は60%弱くらいで、合否を分けた問題となってしまいました。しかし、アドレナリン反転は108A32、111B51で出題されていますので、既出のこの2問を研究していれば解答できたはずです。なお、1日目でアドレナリン反転が出題されていなかったため、2日目にアドレナリン反転が出るであろうということをブログと動画でお知らせしていました。⑤114回歯科国試に向けた戦略的な注意点113回歯科国試は112回歯科国試と比べて解きやすい問題が多く、平均点が高めになっていると思われます。しかし問題が簡単でも難しくても60%が合格する試験であることには変わりがありません(115回歯科国試から新しい出題基準になると思われますが、115回歯科国試からの合格率は断言できません。少なくとも来年114回歯科国試は例年どおりの合格率になるはずです)。問題が難しくなるかどうかをやたらと気にする人がいますが、それはどうでもよいことですよ(笑)。だって、歯科医師国家試験は多数派に乗れば絶対合格する試験なのですから。したがいまして、受験生の皆さんに言いたいことは、とにかく多数派が正答する問題をきっちり正答できるような勉強をすることを心掛けることです。以前にも言いましたが、歯科医師国家試験業界(?)には摩訶不思議な人達が生息してますからねえ(笑)。受験生を煽る人、どうでもよいマニアックな事項を重要そうなフリをして教える人、「楽しんで受けましょう」などというくっだらないアドバイス(?)を言う人などです。113回歯科国試が比較的簡単だったので、114回歯科国試は難しくなる!とあおる人が登場してくることが予想されるわけですが、そのようなあおる人に影響されるのではなく、とにかく多数派が解ける問題をきちんと正答しているかどうかをチェックするようにしてください。過去問と同じ問題が出題されることはありませんが、過去問の焼き直し問題は出題されますので、過去問研究をしっかり行ってください。そして過去問がmodifyされた問題にも対応できるように思考過程が正しいかどうかをきちんとチェックすることも必要です。思考過程は 僕のブログ と YouTubeチャンネル でも詳しく説明していますので、是非ご覧頂ければと思います。歯科セミナーなら「1D(ワンディー)」で!日本最大級の歯科医療メディア「1D」では、診療に役立つオンラインセミナーを多数開催中。もっと知りたい臨床トピックから超ニッチな学術トピックまで、参加したいセミナーが見つかります。下記ボタンから、開催中のセミナーを見てみましょう!開催セミナーを見てみる
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2020年3月15日

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