歯科用語集
2025年10月28日

抑制具

「抑制具」とは?歯科用語の解説と症例を紹介

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定義・語源

抑制具とは、患者の動きを制限するために使用される器具である。特に、歯科治療においては、患者が無意識に口を閉じたり、動いたりすることを防ぐために用いられる。語源は「抑制」という言葉から来ており、動きを抑えることを目的としている。抑制具には、口腔内での使用を目的としたものや、外部からの圧力を加えることで動きを制限するタイプが存在する。これにより、治療の安全性と効率性が向上する。


臨床における位置づけ・判断基準

臨床において抑制具は、特に小児歯科や不安を抱える患者に対して重要な役割を果たす。治療中に患者が動くことは、治療の妨げとなり、医療事故のリスクを高めるため、適切な使用が求められる。判断基準としては、患者の年齢、治療内容、心理的状態などが考慮される。例えば、小児患者に対しては、恐怖心を和らげるために、抑制具の使用が推奨されることがある。また、成人患者においても、特定の治療においては必要に応じて使用されることがある。


関連用語・類義語との違い

抑制具に関連する用語としては、「拘束具」や「固定具」があるが、これらは異なる目的で使用される。拘束具は、より強い制限を加えるために用いられることが多く、医療現場では慎重に使用されるべきものである。一方、固定具は、特定の部位を安定させるために使用されるが、動きを完全に制限するものではない。抑制具は、患者の安全を確保しつつ、治療を円滑に進めるための器具であり、他の用語とはその目的と使用方法において明確な違いがある。


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抑制具の定義と役割抑制具とは、患者の動きを制限するために使用される器具であり、特に小児や不安を抱える患者に対して有効である。これにより、治療中の事故や怪我を防止し、歯科医師が安全に処置を行うことが可能となる。抑制具は、患者の協力が得られない場合や、特定の治療が必要な際に用いられることが多い。そのため、抑制具の使用は、患者の安全を確保するための重要な手段である。抑制具の種類と使い方抑制具には、主に「手動抑制具」と「固定抑制具」の2種類が存在する。手動抑制具は、歯科医師や歯科衛生士が直接患者を抑える方法であり、短時間の処置に適している。一方、固定抑制具は、患者の体を固定するための器具であり、長時間の治療や特定の処置に使用される。使用する際は、患者の年齢や状態に応じて適切な抑制具を選択することが重要である。また、抑制具の使用に際しては、患者への説明や同意を得ることが求められる。抑制具使用時のメリットとデメリット抑制具を使用することには、いくつかのメリットがある。まず、患者の安全を確保し、治療の精度を向上させることができる点が挙げられる。また、治療中の不安を軽減する効果も期待できる。一方で、デメリットとしては、患者に対する心理的な負担や、使用方法を誤った場合のリスクがある。そのため、抑制具の使用は慎重に行う必要があり、適切な判断が求められる。抑制具の導入と注意点抑制具を導入する際には、まずその必要性を判断し、患者の状態や治療内容に応じて適切な器具を選択することが重要である。また、使用前には患者に対して十分な説明を行い、同意を得ることが求められる。さらに、抑制具の使用中は、患者の状態を常に観察し、異常があればすぐに対応できるようにすることが必要である。これにより、患者の安全を確保し、スムーズな治療を実現することができる。臨床での抑制具使用に関する症例臨床において、抑制具が有効であった症例として、小児患者の治療が挙げられる。例えば、虫歯の治療を行う際に、患者が不安で動いてしまう場合、固定抑制具を使用することで、安全に治療を進めることができた。このように、抑制具は特定の症例において非常に有用であり、適切に使用することで治療の成功率を高めることが可能である。まとめ抑制具は、歯科治療において患者の安全を確保するための重要な器具である。その使用にはメリットとデメリットが存在し、慎重な判断が求められる。臨床での具体的な症例を通じて、抑制具の効果を理解し、適切に活用することが、歯科医師や歯科衛生士にとって重要である。今後も、抑制具の使用に関する知識を深め、患者にとってより良い治療環境を提供することが求められる。
1D編集部
2024年6月1日
歯科医院での2歳児死亡事故、あす判決。女児の死は回避できたのか?

歯科医院での2歳児死亡事故、あす判決。女児の死は回避できたのか?

2017年7月、福岡県の歯科医院にう蝕の治療に訪れていた女児(当時2歳)の容体が急変し、死亡した悲痛な事故が起こった。警察による司法解剖の結果、女児の死因は局所麻酔薬であるリドカインの中毒による低酸素脳症と断定された。女児の歯肉には広い範囲におよぶ出血が確認されたことから、歯科医師が誤って血管内に局所麻酔薬を投与した可能性もあるとみて、業務上過失致死罪で担当していた歯科医師が起訴された。歯科医師には、あす25日に福岡地裁にて判決が言い渡される。この医療事故をめぐっては、歯科医師による対応の難しさに関して歯科業界の内外問わずさまざまな議論がなされており、注目の判決となる。(関連記事)>> 『八王子市歯科医師フッ化水素酸誤塗布事故はなぜ起きたのか?』1D(ワンディー), 2019年10月27日.医療事故の概要業務上過失致死罪に問われているのは、福岡県春日市の歯科医院の元院長で歯科医師の男(56歳)。起訴状によれば、同歯科医師は2017年7月1日、リドカインによる局所麻酔をした女児の容態が急変したにもかかわらず、救急搬送などの必要な救命措置を怠り、2日後に急性リドカイン中毒による低酸素脳症に陥らせ死亡させたとされている。検察側は「歯科医師として基本的な注意義務を怠った」として禁錮2年を求刑しているが、弁護側は女児の死について「予見できなかった」として無罪を主張している。事故当時の流れを時系列で整理当日、女児は母親(当時25歳)と一緒に歯科医院に来院。リドカインによる局所麻酔を受けた後、ラバーダム防湿をし、約1時間のう蝕治療を行った。治療に際しては、抑制具を用いた身体抑制を行なっていた。しかし治療後、女児の身体は硬直し、目の焦点が合わなくなった。歯科医師は「よくあること」だとして院内で休むよう促した。しかしその約50分後、女児は激しいけいれんを起こし、大学病院に救急搬送された。そしてその2日後、大学病院にて死亡が確認された。以上が、今回の医療事故の経緯である。検察側は、治療後の女児に対する歯科医師の対応に関して、適切な観察や対処を怠ったと指摘。歯科医師が治療が終わった17時10分から18時までにパルスオキシメーターなどで正確な測定をしたり救急搬送したりすれば、女児の死は回避できたとしている。一方で弁護側は、麻酔薬の使用量や使用方法に問題はないため、中毒死が起こり得ることは予見不可能であり、死亡は防げなかったと訴えている。主な争点は「予見可能性」と「回避可能性」今回の公判の主な争点は、下記の2点であると考えられる。歯科医師が、女児の死亡を予見できたか?治療後の歯科医師の対処次第では、女児の死を回避できたか?歯科医師も全身管理を学んでいるとはいえ、今回のような稀なケースにおいては、歯科麻酔を専門としない歯科医師では対応が難しかった可能性もある。明日の判決が出しだい、本記事に追記を行なっていく。追記:執行猶予判決(2022年3月25日14時)福岡地裁は3月25日、歯科医師に禁錮1年6ヶ月、執行猶予3年(求刑・禁錮2年)を言い渡した。歯科医師は無罪を主張していたが、福岡地裁は「医学的に知識を持たない父親でも異変に気付いていた」「問診などをしていれば中毒症状が起きている可能性に気付くことができた」などとして、執行猶予付きの有罪判決となった。参考文献毎日新聞『虫歯治療後に2歳児が死亡 歯科医は回避できたか 25日に判決』平塚 雄太, 2022年3月24日.1D(ワンディー)『福岡の歯科医院で女児死亡、報道に対して日本小児歯科学会が抗議』松岡 周吾, 2020年7月2日.
1D編集部
2022年3月24日

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