歯科用語集
2025年10月28日

肉芽

「肉芽」とは?歯科用語の解説と症例を紹介

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定義・語源

肉芽とは、組織の修復過程において形成される新生組織の一種である。主に炎症や外傷、感染に対する反応として現れ、血管新生や線維芽細胞の増殖が特徴である。語源は「肉」と「芽」に由来し、肉は生体組織を、芽は新たに形成される組織を指す。肉芽は、通常、赤色またはピンク色を呈し、柔らかく、出血しやすい性質を持つ。歯科領域においては、歯周病や根尖病変の治癒過程において重要な役割を果たす。


臨床における位置づけ・判断基準

臨床において肉芽は、組織の再生や修復の指標として重要である。特に、歯周病治療後や根管治療後の経過観察において、肉芽の形成は治癒の進行を示す。判断基準としては、肉芽の大きさ、色、出血の有無、周囲の組織との関係が挙げられる。肉芽が過剰に形成される場合、肉芽腫と呼ばれる病変に進展することがあるため、適切な管理が求められる。また、肉芽の形成が見られる場合、感染の有無や炎症の程度を評価することが重要である。


関連用語・類義語との違い

肉芽に関連する用語としては、肉芽腫、線維性肉芽、炎症性肉芽などがある。肉芽腫は、慢性的な炎症反応により形成される肉芽の一種で、特定の病因に関連することが多い。一方、線維性肉芽は、肉芽の中でも線維成分が多く含まれるもので、慢性の傷や炎症に伴って形成される。これらの用語は、肉芽の性質や形成過程において異なる意味を持つため、臨床での適切な理解が必要である。


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肉芽の診断と処置。歯科臨床で役立つ症例と術式の判断ポイント

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肉芽とは何か?その定義と臨床的意義肉芽は、組織の修復過程において形成される新生組織であり、主に血管と結合組織から構成される。歯科においては、歯周病や外傷、感染などによって生じることが多い。肉芽は、炎症反応の一部として現れることがあり、特に歯周ポケット内や根尖部に見られることがある。肉芽の存在は、歯科医師にとって重要な診断の手がかりとなるため、適切な評価と処置が求められる。肉芽の症状と診断方法肉芽が形成されると、周囲の組織に対してさまざまな症状を引き起こすことがある。主な症状には、腫れ、出血、痛みなどが含まれる。診断には、視診や触診、X線検査が用いられ、特に根尖病変や歯周病の進行状況を評価することが重要である。また、肉芽の性質を判断するために、組織検査が行われることもある。これにより、悪性病変との鑑別が可能となる。肉芽の処置と術式肉芽の処置には、主に外科的手法が用いられる。一般的な術式としては、肉芽組織の切除が挙げられる。切除後は、出血のコントロールや感染予防のための適切な処置が必要である。また、根管治療や歯周治療と併用することも多く、患者の状態に応じた個別のアプローチが求められる。処置後は、経過観察を行い、再発の有無を確認することが重要である。肉芽処置のメリットとデメリット肉芽の処置にはいくつかのメリットがある。まず、肉芽を除去することで、周囲の組織の炎症が軽減され、症状の改善が期待できる。また、適切な処置を行うことで、再発のリスクを低減することが可能である。一方で、デメリットとしては、外科的処置に伴う痛みや出血、感染のリスクが挙げられる。これらのリスクを考慮し、患者に対して十分な説明を行うことが求められる。肉芽処置における注意点とコツ肉芽の処置を行う際には、いくつかの注意点がある。まず、患者の全身状態や既往歴を確認し、適切な麻酔管理を行うことが重要である。また、手術後の感染予防のために、抗生物質の投与が推奨されることもある。さらに、術後の経過観察を行い、異常があれば早期に対応することが求められる。これらのポイントを押さえることで、より安全かつ効果的な処置が可能となる。肉芽に関連する症例の紹介肉芽に関連する症例として、慢性歯周炎に伴う肉芽形成や、根尖性歯周炎における肉芽の発生が挙げられる。これらの症例では、肉芽が炎症の指標となり、適切な治療方針を決定するための重要な要素となる。具体的な症例を通じて、肉芽の診断や処置の実際を学ぶことができる。症例の分析を行うことで、臨床における判断力を高めることが期待される。まとめ:肉芽の理解と臨床への応用肉芽は、歯科臨床において重要な組織反応であり、その理解は診断や処置において不可欠である。肉芽の形成メカニズムや症状、処置方法を正しく理解することで、より効果的な治療が可能となる。今後も、最新の研究やガイドラインを参考にしながら、肉芽に関する知識を深めていくことが求められる。
1D編集部
2024年6月1日
歯科医院で救える命がある。口腔がん検診・口腔内検診推進月間が開始

歯科医院で救える命がある。口腔がん検診・口腔内検診推進月間が開始

日本の口腔咽頭がんの死亡者数は約7800人と言われており、年々増加傾向にある。また、口腔がんは食事摂取の困難さ等により術後QOLが著しく低下するとされ、また胃がんや肺がんとは異なり、術後に見かけや話し方にも影響が出ることもあり心理的負担が大きいことから、がんの中でも最も自殺率が高いと言われている。そのため、WHOからも早期発見・早期処置が重要であることが強調されている。しかしながら、日本は欧米諸国と比べ、先進国の中でも大幅に死亡率が増加している国であり、歯科口腔外科に携わる医療機関にとって、口腔がんの死亡数と死亡率の大幅低減は、急務な課題であると考えられる。11月は口腔がん検診・口腔内検診推進月間さて、毎年11月は口腔がん検診・口腔内検診推進月間(レッド&ホワイトリボンキャンペーン)である。一般社団法人口腔がん撲滅委員会(代表理事:柳下寿郎日本歯科大学附属病院)によって主催されており、口腔がんの炎症や病変部位の色が赤と白であることから口腔がん撲滅運動の象徴としてレッド&ホワイトリボンを掲げている。また11月15日を「口腔がん検診の日」と位置付けている。このキャンペーンにより、日本全国の歯科医院・デンタルクリニックで、口腔がんを早期発見するきっかけになることを期待したい。口腔がんの正確な早期発見が重要口腔がんおよび口腔粘膜疾患は、粘膜上皮および形態が変化し、様々な臨床所見を呈する。早期口腔がんの診断には、他の粘膜疾患との鑑別をはじめ、早期口腔がんが示す臨床所見を十分に把握することが重要である。口腔がんは発育形態により外向型、内向型および表在型に分類される。さらに、口腔がんに特徴的な表面性状としては、びらん、潰瘍、肉芽、白斑、乳頭、腫瘤の6つに分類される。特に歯肉がんは肉芽型が多く、歯周炎と誤診され抜歯やスケーリングされることがあり、正確な診断をした上での処置が重要であると考えられる。口腔がん早期発見の手法としての蛍光観察装置実際に用いられる検査として、視診・触診、細胞診・組織診、唾液DNA検査など様々な手技も検証されている。株式会社HITS PLANが2021年12月19日に行う口腔がん早期発見セミナー(講師:東京歯科大学名誉教授・柴原孝彦先生、お申し込みは こちらから 可能です)では、口腔がんの早期発見のうち蛍光観察装置に焦点を当て説明が行われる。蛍光観察装置は、2015年に医療機器クラスⅠとして承認され、観察機器として用いられるようになった。蛍光観察装置のひとつであるORALOOK®︎は、病変から8〜10cm離した状態で青色LED照射光を口腔粘膜に照射し、生体内分子の細胞内ミトコンドリアに存在するFAD(フラビンアデニンジヌクレオチド)と結合組織内のコラーゲンマトリックスの自家蛍光を励起させ、それを装置のフィルターを介して評価・判定するという原理で応用されている。既に数百台以上の装置が導入されており、一般開業医のみならず地区歯科医師や基幹病院、国立の医療機関でも採択されているという。歯科医院も口腔がん早期発見を担うべき口腔がんは恒常的に患者の口腔内を診ている、一般的な歯科医院・デンタルクリニックの医師・歯科衛生士が第一発見者になることが多く、早期発見によって速やかに治療が進められれば95%以上の治癒率を得ることができると言われている。歯科医師だけでなく歯科衛生士も口腔がんに対する理解を深めることで、1人でも多くの患者さんの命を救うことができるのである。口腔がん早期発見セミナーの詳細は こちらから どうぞ。参考文献がん種別統計情報 口腔・咽頭, 国立研究開発法人国立がん研究センター, 2021年10月31日閲覧.
k t
2021年11月6日
第113回歯科医師国家試験、合否を分けた5つの問題

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前回に引き続き、今回も第113回歯科医師国家試験を各論的に検討・分析し、第114回歯科医師国家試験に向けた注意点を総論的にコメントします。①根尖性歯周炎の病名を答えさせる超基本的な問題(113B16)下顎右側第一小臼歯の違和感を訴える患者の口腔内写真とエックス線画像を別に示す。考えられるのはどれか。1つ選べ。a 急性単純性根尖性歯周炎b 急性化膿性根尖性歯周炎c 慢性単純性根尖性歯周炎d 慢性化膿性根尖性歯周炎e 慢性肉芽性根尖性歯周炎本問はウルトラスーパー基本的な問題にもかかわらず、正答率が80%前後という問題でした。でも…この問題は、歯医者になるなら100%正解しないといけない問題です!デンタルX線写真を見ると、根尖病変が存在することがわかりますので、化膿性根尖性歯周炎と秒殺で判断できなければなりません。そして、問題文に急性症状と思われる記述が認められないことから、慢性と診断するべきです。もし113回歯科国試を受験した方で本問を間違った方は、十分に注意して頂きたいですね。②インプラント治療の比較対象問題(113B55)本問はインプラント治療には通常のインプラント補綴とインプラントオーバーデンチャーによる補綴と2通りあることを踏まえた問題です。実際の臨床でも患者さんに補綴方針を説明することは多々ありますので、術者としてきちんと理解・認識しておかなければならないところです。正答率は85%前後でした。無歯顎のインプラント治療で、固定性補綴装置と比較したオーバーデンチャーの利点はどれか。4つ選べ。a 咀嚼能力が高い。b 清掃が容易である。c 息漏れを生じにくい。d 顔貌の審美性を改善しやすい。e インプラント埋入本数を少なくできる。本問のイメージがわかない方は僕がYouTubeで配信している動画(スパルタ動画セミナー9回目)をご覧になってください。113B55が実は過去問ベースの問題であることがお分かり頂けると思います。③細菌の超基本的な問題(113C24)この問題も超基本的なことを聞いているわけですが、正答率は75%程度です。仮によくわからなったとしても、消去法でaとdを消せるはず…ですよね。「3つ選べ」問題ですから、残りの選択肢が正解になるわけです。それほど苦労せずに解答できるんじゃないかなと思うのですが。歯科国試受験生の学力の二極化が進んでいることが推察できる正答率でした。口腔常在細菌はどれか。3つ選べ。a Corynebacterium diphtheriaeb Fusobacterium nucleatumc Lactobacillus caseid Mycobacterium tuberculosise Streptococcus sanguinisもちろん答えはbceです。④アドレナリン反転の過去問焼き直し問題(113D64)局所麻酔薬に添加されているアドレナリンとの相互作用で血圧低下を起こす危険性があるのはどれか。2つ選べ。a β遮断薬b 三環系抗うつ薬c フェノチアジン系薬物d ブチロフェノン系薬物e ベンゾジアゼピン系薬物問題文を読んだ瞬間に「アドレナリン反転」だと判断しなければならない問題です。正答率は60%弱くらいで、合否を分けた問題となってしまいました。しかし、アドレナリン反転は108A32、111B51で出題されていますので、既出のこの2問を研究していれば解答できたはずです。なお、1日目でアドレナリン反転が出題されていなかったため、2日目にアドレナリン反転が出るであろうということをブログと動画でお知らせしていました。⑤114回歯科国試に向けた戦略的な注意点113回歯科国試は112回歯科国試と比べて解きやすい問題が多く、平均点が高めになっていると思われます。しかし問題が簡単でも難しくても60%が合格する試験であることには変わりがありません(115回歯科国試から新しい出題基準になると思われますが、115回歯科国試からの合格率は断言できません。少なくとも来年114回歯科国試は例年どおりの合格率になるはずです)。問題が難しくなるかどうかをやたらと気にする人がいますが、それはどうでもよいことですよ(笑)。だって、歯科医師国家試験は多数派に乗れば絶対合格する試験なのですから。したがいまして、受験生の皆さんに言いたいことは、とにかく多数派が正答する問題をきっちり正答できるような勉強をすることを心掛けることです。以前にも言いましたが、歯科医師国家試験業界(?)には摩訶不思議な人達が生息してますからねえ(笑)。受験生を煽る人、どうでもよいマニアックな事項を重要そうなフリをして教える人、「楽しんで受けましょう」などというくっだらないアドバイス(?)を言う人などです。113回歯科国試が比較的簡単だったので、114回歯科国試は難しくなる!とあおる人が登場してくることが予想されるわけですが、そのようなあおる人に影響されるのではなく、とにかく多数派が解ける問題をきちんと正答しているかどうかをチェックするようにしてください。過去問と同じ問題が出題されることはありませんが、過去問の焼き直し問題は出題されますので、過去問研究をしっかり行ってください。そして過去問がmodifyされた問題にも対応できるように思考過程が正しいかどうかをきちんとチェックすることも必要です。思考過程は 僕のブログ と YouTubeチャンネル でも詳しく説明していますので、是非ご覧頂ければと思います。歯科セミナーなら「1D(ワンディー)」で!日本最大級の歯科医療メディア「1D」では、診療に役立つオンラインセミナーを多数開催中。もっと知りたい臨床トピックから超ニッチな学術トピックまで、参加したいセミナーが見つかります。下記ボタンから、開催中のセミナーを見てみましょう!開催セミナーを見てみる
dentalkokushi
2020年3月15日

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