歯科用語集
2025年10月28日

ヒドロキシアパタイト

「ヒドロキシアパタイト」とは?歯科用語の解説と症例を紹介

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定義・語源

ヒドロキシアパタイトとは、カルシウムとリン酸からなる無機化合物であり、化学式はCa10(PO4)6(OH)2である。ヒドロキシアパタイトは、主に骨や歯の構造を形成する重要な成分であり、特に歯のエナメル質や象牙質に多く含まれている。語源は、ギリシャ語の「apatheia(無関心)」に由来し、鉱物の一種であるアパタイトから名付けられた。分類としては、無機塩類に属し、骨再生や歯科治療において重要な役割を果たす。


臨床における位置づけ・判断基準

臨床において、ヒドロキシアパタイトは歯科治療における重要な材料として位置づけられている。特に、歯の再石灰化や修復において、ヒドロキシアパタイトを含む製品が使用されることが多い。例えば、フッ化物と併用することで、エナメル質の強化や虫歯予防に寄与することが知られている。また、インプラント治療においても、ヒドロキシアパタイトコーティングが施されたインプラントが用いられ、骨との結合を促進する役割を果たす。判断基準としては、患者の口腔内の状態や治療方針に応じて、ヒドロキシアパタイトの使用が検討される。


関連用語・類義語との違い

ヒドロキシアパタイトに関連する用語としては、アパタイト、カルシウムリン酸塩、フッ化アパタイトなどが挙げられる。アパタイトはヒドロキシアパタイトを含む広義の用語であり、他の成分が結合した形態も存在する。カルシウムリン酸塩は、ヒドロキシアパタイトの主要成分であり、骨や歯の構造において重要な役割を果たすが、ヒドロキシアパタイト特有の水酸基(OH)を含まないため、性質が異なる。フッ化アパタイトは、フッ素が添加されたヒドロキシアパタイトであり、虫歯予防効果が高いとされるが、使用する際にはその特性を理解する必要がある。


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