歯医者イラストの頭に付いてるCDみたいなやつって何?
歯科関係の方ならポスターの作成や発表用のスライドの作成で、歯科医師のイラストを探したことがある方もいるだろう。もしくは、本屋に立ち寄ったときに歯科関係の絵本を興味本位で手にとったことがある、という方もいるかもしれない。その時思わなかっただろうか。「歯医者のイラストの頭に付いているCDみたいな物体はなんだ?」と。実際に臨床の現場で「CDみたいな物体」を見たことがある1D読者の方はいるだろうか。ほとんどいないだろう。少なくとも私はない。この「CDみたいな物体」は何なのかについて、本記事ではレポートする。「CDみたいな物体」の正体とは?結論をいうと、「CDみたいな物体」は額帯鏡(英:head mirror)という医療器具である。鏡の面が凹面鏡になっており、光が集中するのを利用した、暗くて狭い視野を見るための器具である。実際には、上のイラストのように頭に鉢巻みたいに付けたまま診察するのではなく、真ん中の穴の中から片方の目の視野を取るのが正しい方法である(典型的なイラストで凹面鏡の部分が頭の方に書かれているのは、診察時以外は鏡を上にひっくり返せるようになっているので、その状態を書いたものが多いためだろう)。その際に、側灯という光源を患者の横に置き、術者側に向けてライトを放つようにする。この側灯の光を反射し、術野に集中させるのである。使用には慣れが必要であることと、術野を様々な角度から観察するには側灯と術者の頭、患者の首の向きなどを常に調整しないといけないのがデメリットだが、視軸と光軸が一致するため影が無くなるのが最大の利点である。額帯鏡はかつて外科の領域で広く使われたため、医者といえばこれを付けているというステレオタイプが定着した。だが、現代では一部の耳鼻咽喉科の医師しか額帯鏡は取り付けていない。歯科と同じように耳鼻咽喉科や外科ではLEDライトが主流になったため、額帯鏡は過去の医療器具になりつつある。しかし、デンタルチェアーの無影灯やゴーグル・ルーペに取り付けられるLEDライトでは完全に影を無くせないことを考えると、影をストレスと感じる歯科医師・歯科衛生士の方は額帯鏡の導入を検討してみてもいいのかもしれない。なぜ額帯鏡は歯科のシンボルになったのか?調査をすると、2011年4年2日の2ちゃんねる(現:5ちゃんねる)には、「歯医者になったら誰のCD頭に付けたい?」というタイトルでスレッドが建てられていた。コメントで「未だに頭に円盤付けてる歯医者を見た事ない 」とあるが、それも当然であろう。そして、CDは凹面鏡になっていないので、光を集中させることはできない。やはり、CDは音楽を聴くために使おう。歯科セミナーなら「1D(ワンディー)」で!日本最大級の歯科医療メディア「1D」では、診療に役立つオンラインセミナーを多数開催中。もっと知りたい臨床トピックから超ニッチな学術トピックまで、参加したいセミナーが見つかります。下記ボタンから、開催中のセミナーを見てみましょう!開催セミナーを見てみる参考文献Wikipedia「額帯鏡」, <URL>, 2020年3月8日閲覧調所廣之. (1986). ファイバー光源による額帯鏡. 耳鼻咽喉科展望, 29(5), 583-586.5ちゃんねる, 歯医者になったら誰のCD頭に付けたい?, <URL>, 2020年3月8日閲覧画像引用:Wikipedia, Head mirror, <URL>