歯科用語集
2025年10月28日

Aggregatibacter actinomycetemcomitans

「Aggregatibacter actinomycetemcomitans」とは?歯科用語の解説と症例を紹介

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定義・語源

Aggregatibacter actinomycetemcomitans(アグリゲイティバクター・アクティノミセテムコミタンス)は、口腔内に常在するグラム陰性菌であり、主に歯周病の原因菌として知られている。この細菌は、もともとActinobacillus actinomycetemcomitansという名称で知られていたが、2006年に分類が見直され、現在の名称に改称された。Aggregatibacterは「集積する細菌」を意味し、actinomycetemcomitansは「アクチノミセスに関連する歯周病原菌」を指す。歯周病の進行において重要な役割を果たすため、臨床現場ではその存在を把握することが求められる。


臨床における位置づけ・判断基準

Aggregatibacter actinomycetemcomitansは、特に若年性歯周炎や慢性歯周炎の患者において高頻度で検出される。臨床的には、歯周ポケットの深さや歯肉の炎症度合いと相関があり、感染の重症度を評価する際の判断基準となる。具体的には、PCR法や培養法を用いてこの細菌の存在を確認することができ、治療方針の決定に寄与する。また、歯科保険制度においても、歯周病治療に関連する保険点数が設定されており、Aggregatibacter actinomycetemcomitansの検出が治療の必要性を裏付ける根拠となる。

関連用語・類義語との違い

Aggregatibacter actinomycetemcomitansに関連する用語としては、Porphyromonas gingivalisやTannerella forsythiaなどの他の歯周病原菌が挙げられる。これらの細菌も歯周病の原因となるが、Aggregatibacter actinomycetemcomitansは特に若年性歯周炎に関連が深い点で異なる。また、歯周病の診断においては、細菌検査の結果を総合的に評価することが重要であり、単一の細菌の存在だけでなく、複数の病原菌の相互作用も考慮する必要がある。

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Aggregatibacter actinomycetemcomitansの理解と歯科臨床における重要性:症例と処置のポイント

Aggregatibacter actinomycetemcomitansの理解と歯科臨床における重要性:症例と処置のポイント

Aggregatibacter actinomycetemcomitansとはAggregatibacter actinomycetemcomitans(以下、Aa)は、主に歯周病の原因となる細菌である。特に、若年性特発性歯周炎や慢性歯周炎に関連しており、歯科臨床において重要な役割を果たす。Aaは、グラム陰性の桿菌であり、口腔内の生態系において特異な存在であるため、診断や治療において注意が必要である。この細菌は、歯周ポケット内での増殖が見られ、炎症を引き起こすメカニズムを持つ。歯科医師や歯科衛生士は、Aaの存在を確認することで、適切な処置や術式を選択することができる。Aaの症状と診断方法Aaに感染した患者は、歯周病の進行に伴い、さまざまな症状を示す。主な症状には、歯肉の腫れ、出血、口臭、歯の動揺などが含まれる。これらの症状は、歯周病の進行度に応じて変化するため、早期の診断が重要である。診断方法としては、歯周ポケットの深さ測定や、細菌検査が挙げられる。特に、PCR法や培養法を用いることで、Aaの存在を確認することができる。これにより、適切な治療方針を立てることが可能となる。Aaに対する処置と術式Aaに対する処置は、主に歯周治療に関連する。初期治療としては、スケーリングやルートプレーニングが行われる。これにより、歯周ポケット内のプラークや歯石を除去し、細菌の増殖を抑制することができる。さらに、必要に応じて抗生物質の投与が考慮される。特に、アモキシシリンやメトロニダゾールが有効とされており、これらの薬剤を使用することで、Aaの数を減少させることが可能である。また、重度の歯周病が進行している場合には、外科的処置が必要となることもある。歯周外科手術や再生療法を通じて、歯周組織の再生を促進することが期待される。Aaの治療におけるメリットとデメリットAaに対する治療には、いくつかのメリットとデメリットが存在する。メリットとしては、早期の診断と適切な処置により、歯周病の進行を防ぐことができる点が挙げられる。また、抗生物質の使用により、細菌の数を減少させることができるため、患者の症状を軽減することが可能である。一方で、デメリットとしては、抗生物質の副作用や耐性菌の問題がある。過剰な抗生物質の使用は、他の有益な細菌にも影響を与える可能性があるため、注意が必要である。また、外科的処置にはリスクが伴うため、患者の状態に応じた適切な判断が求められる。Aggregatibacter actinomycetemcomitansに関する注意点Aaに関する注意点として、感染のリスクを最小限に抑えるための衛生管理が挙げられる。歯科医師や歯科衛生士は、感染予防策を徹底し、患者への説明を行うことが重要である。また、治療後のフォローアップも欠かせない。定期的なメンテナンスを通じて、再発を防ぐための取り組みが求められる。さらに、患者の生活習慣や全身的な健康状態も考慮する必要がある。特に、糖尿病や免疫不全の患者においては、Aaの影響が大きくなるため、個別のアプローチが必要である。まとめAggregatibacter actinomycetemcomitansは、歯周病の重要な原因菌であり、歯科臨床においてその理解が不可欠である。症状の早期発見と適切な処置を通じて、患者の健康を守ることが求められる。歯科医師や歯科衛生士は、Aaに対する知識を深め、臨床での実践に活かすことが重要である。
1D編集部
2024年6月1日
唾液やプラークを用いた食道がんのスクリーニング法開発に期待

唾液やプラークを用いた食道がんのスクリーニング法開発に期待

食道がんはがんの死因のなかでも6番目に多く、また発症数では世界で7番目に多いがんであるが、早期診断が困難であり、生存率が低いことが知られている。その食道がんのスクリーニングに口腔内細菌を利用する方法に関する研究を、東京医科歯科大学の研究チームが行なっている。食道がん患者で細菌量が多く検出研究では、同大学病院の消化器外科に入院した食道がんと診断された患者61名と、非がんの患者62名の口腔内の診察を行い、安静時の唾液と縁下プラークを採取し、7種類の口腔内細菌の菌数を計測した。その結果、食道がんの患者は非がんの患者と比較すると、唾液ではAggregatibacter actinomycetemcomitans(A.a菌)とStreptococcus anginosus(S.a菌)の量ががん患者で有意に多く検出され、A.a菌の検出率ががん患者で有意に高かった。縁下プラークでは、歯周病の原因となる細菌が多く検出された。なかでも、A.a菌が多く検出されたという。統計学的にも有意差統計学的に解析を行うと、食道がんのリスク因子とオッズ比は、A.a菌の検出が5.77倍(唾液中)、S.a菌の検出が32.8倍(歯垢中)となった。研究結果を3行でまとめると...研究結果をまとめると以下のようになる。特定の口腔内細菌が食道がんのリスクファクターとなることが明らかになった。歯周病原細菌であるA.a菌が食道がんと関連することを初めて発見した。特定の菌が歯垢や唾液から検出されると、食道がんのリスクが約5〜32倍上昇することが分かった。またこれらの研究の結果から、口腔内細菌と生活習慣のアンケート結果(飲酒の習慣・喫煙の習慣)を組み合わせると、迅速で簡便な食道がんのスクリーニング方法が開発できるかもしれないとう臨床的重要性を示唆している。参考文献「 口腔内細菌は食道がんのリスクファクターである 」― 唾液や歯垢を用いた食道がんスクリーニング法の開発に期待 ―, 東京医科歯科大学, <URL>Kawasaki, M., Ikeda, Y., Ikeda, E., Takahashi, M., Tanaka, D., Nakajima, Y., ... & Miyake, S. (2021). Oral infectious bacteria in dental plaque and saliva as risk factors in patients with esophageal cancer. Cancer, 127(4), 512-519.
宇梶 淳平
2022年3月11日
なぜこんな名前付けた?歯学部生が覚えにくい歯科用語トップ5

なぜこんな名前付けた?歯学部生が覚えにくい歯科用語トップ5

私は歯学部生として歯科医学を勉強しながら、1Dでインターンをしている。歯学部生は毎日、覚えることが山のようにある。これだけ覚えることがあるならば、高校時代に数学ではなく日本史などを勉強してもっと暗記に強くなっていれば良かったと後悔しているくらいだ。歯学部生として勉強していると、「なぜこんな名前付けた?」という怒りを覚えるような歯科用語が出てくることがある。怒りに身を任せてすべて調べてみたので、ぜひこれを機に覚えにくい歯科用語を覚えて欲しい。弓倉症状顎骨骨髄炎でおなじみの弓倉症状(ゆみくらしょうじょう)。由来は大阪帝国大学(現:大阪大学)の弓倉教授が由来だ。阪大歯学部の初代学長だった人物である。1943年のとある論文には、弓倉症状について次のような記述がある。何を言っているのかさっぱりわからない。第8囘 口腔病學會總會に於て、弓倉教授は罹患歯より前方數歯の所謂骨植堅固なる歯牙を打診し、又は單に其の謝冠表面を擦過することによりても著明なる反應を來すことを發見發表せり。「弓倉症状」という歯科用語を初めて聞いた時は、病理像や透過像が弓のような形をしているのかな、と思いとても混乱した。「弓倉」という苗字が、苗字なのか苗字ではないのか非常に紛らわしいことも一因である。蛇足だが、今でも大阪大学歯学部の卒業時に優秀な学生に贈られる賞の名前は「弓倉賞」というらしい。STロックSTロックは、リンガルアーチの主線とバンドをつなぐ装置である。STロックの由来となったのは、東京医科歯科大学の高橋新次郎教授である。Shinjiro Takahashiが開発したのでSTロックと名付けられた。高橋新次郎教授(参考文献2より)現在でも使われている名が残っているほど歯科業界に偉大な貢献をしたことは紛れもない事実だが、それを覚えることになる学生の気持ちも考えて欲しかったものである。ちなみに、同じ矯正の分野で「大坪式模型計測器」も、恐らく大坪先生が考案したものであると思われるが、どこの誰なのか情報を探しきれなかった。情報を持っている方はぜひコメント欄に書いていただけるとありがたい。Turner症候群とTurner歯Turner症候群とTurner歯は、歯学部4〜5年次で習う症候群と歯の異常である。似たような名前だが、両者はまったくの別物である。Turner症候群は性染色体の異常で、Turner歯は乳歯の根尖病変に起因する永久歯のエナメル質の異常だ。なぜこれほど似たような名前を付けてしまったのだろうか。由来を調べてみると、Turner症候群はHenry Turnerというアメリカの内分泌学者が最初に報告したことから付けられた名前で、Turner歯はJ. G. Turnerというイギリスの歯科医師は発見したことから付けられた名前とのことであった。どちらも口腔外科の範囲である上に、習う時期もだいたい同じ時期という偶然が重なり、学生の混乱の原因になっている。Turnerというファミリーネームは、イギリスでは28番目に多いそうだから、かぶるのも仕方がないのかもしれない。ちなみに、日本で28番目に多い苗字は中島である。Aggregatibacter actinomycetemcomitans誰かの名前に由来したものではないが、Aggregatibacter actinomycetemcomitansは歯科用語のなかではダントツで文字数が多い。カタカナにするとアグリゲイティバクターアクチノミセテムコミタンスである。無いだろうが、この菌の綴りを書けという問題が出たらほとんどの学生が答えられないだろう。一応、ネーミングには由来がある。actesは光線を意味するギリシャ語で、培地上のコロニーの形態を表していて、mycetesはきのこを意味する(昔はきのこだと思われていたようである)。comitansはAggregatibacter属の旧名であるActinobacillusによくつく名前だそうだ。歯科セミナーなら「1D(ワンディー)」で!日本最大級の歯科医療メディア「1D」では、診療に役立つオンラインセミナーを多数開催中。もっと知りたい臨床トピックから超ニッチな学術トピックまで、参加したいセミナーが見つかります。下記ボタンから、開催中のセミナーを見てみましょう!開催セミナーを見てみる参考文献中郷安正, 川勝賢作, 日比野勉, 福田清彦, & 西村五郎. (1943). 下顎骨骨膜骨髄炎時に於ける弓倉式骨體穿孔術及びその効果に就て. 口腔病學會雜誌, 17(2), 127-136.Kuroda, T. (2015). Shinjiro Takahashi and Fujio Miura: Leaders in orthodontic education and research in Japan. American Journal of Orthodontics and Dentofacial Orthopedics, 148(5), 720-723.Henry H. Turner, MD: The man behind Turner’s syndrome, Healio,  <URL>, 2020年8月11日閲覧Turner's tooth, Oxford Reference, <URL>, 2020年8月11日閲覧Malik, R., Changela, R., Krishan, P., Gugnani, S., & Bali, D. (2015). Virulence factors of Aggregatibacter actinomycetemcomitans-A status update. Journal of the International Clinical Dental Research Organization, 7(2), 137.
宇梶 淳平
2020年8月30日
解けなきゃヤバい?113回歯科国試「重要」問題集

解けなきゃヤバい?113回歯科国試「重要」問題集

今回はストレートに問題の中身を取り上げます!113回国試の問題で質問が多い&もう少し理解を深めておいて欲しい問題をまとめてみました。113回歯科医師国家試験の問題は厚生労働省ホームページでご確認お願い致しますm(__)m問題を一度解いてから(見直してから)この記事をご覧になって頂きますととっても効果的です!皆様の勉強の一助にして頂ければ嬉しいです!あ、113回国試で合格した方も思考の確認のために読んで頂けますとよいかもしれません(笑)A問題A12かかりつけ歯科医が積極的にかかわるべきなのはどれか。1つ選べ。a 先進医療の実施b 夜間診療の実施c 紹介患者の受け入れd 臨床研修歯科医の指導e 地域包括ケアシステムへの参画【dentalkokushiのコメント】地域包括ケアシステムについては、2025年問題の一部であることをまず確認してください。そして、地域包括ケアシステムは日常生活圏域で構築されることも知っておいてください。ここはまだ歯科医師国家試験未出題ですからね。ちなみに日常生活圏域=中学校区=30分以内で移動できる、です。A13介護保険制度における保険者はどれか。1つ選べ。a 国b 保健所c 都道府県d 介護老人福祉施設e 市町村及び特別区【dentalkokushiのコメント】113回国試で介護保険の保険者が出題されましたので、114回国試では他の社会保険の保険者に関する出題が予想されます。保険者=運営者ですので、意味も確認しましょう。他の社会保険の保険者については、スパルタ動画セミナーで解説していますのでご覧ください。A19筋紡錘中の錘内筋を収縮させるのはどれか。1つ選べ。a Aα 線維b Aγ 線維c Aδ 線維d B 線維e C 線維【dentalkokushiのコメント】筋紡錘をストレートに聞く問題でした。筋紡錘は伸長反射と関係する重要事項です。それにもかかわらず、「筋紡錘??ちょっと何言ってるかわからない」(サンドウィッチマンの富澤風に)という反応が多いのが気になります。伸長反射を問う問題としては、110C74で出題されていますので、一緒に確認してください!(注)スパルタゼミ受講生の方へ:112回向けdentalkokushiの大予言③で110C74の考え方と筋紡錘について解説していますのでご覧ください。A24鎮痛作用をもつ薬物とその分類の組合せで正しいのはどれか。1つ選べ。a セレコキシブ ------------ COX-1選択的阻害薬b プレガバリン ------------ 麻薬性鎮痛薬c ペンタゾシン ------------ 麻薬拮抗性鎮痛薬d チアラミド塩酸塩  ------- 酸性NSAIDse アセトアミノフェン ----- 塩基性NSAIDs【dentalkokushiのコメント】極めて重要な問題です。COX-1,COX-2の区別がわからなかった方がそれなりにいたようですが、NSAIDsを理解するうえではとってもとっても大事なところです。歯医者はNSAIDsやアセトアミノフェンを毎日使う可能性もあるわけですから、こういうところをきちんと詰めておく必要があります。むかーし、6年生のとき臨床実習で口腔外科のライターの先生に「歯医者は使う薬が少ないんだから、機序はしっかり説明できるようにしておけよ、ゴルア」と言われたことを思い出します(笑)。スパルタ動画セミナーでも解説していますのでご覧ください。A4618歳の女子。下顎右側臼歯部のブラッシング時の痛を主訴として来院した。1か月前から気付いていたがそのままにしていたという。打診痛と咬合痛はなく、プロービング深さは全顎的に2mmであった。初診時の口腔内写真(別冊No.7)を別に示す。患歯の特定に有効なのはどれか。3つ選べ。a 温度診b 擦過診c 切削診d 楔応力検査e 咬翼法エックス線検査【dentalkokushiのコメント】症状から推察すると象牙質知覚過敏を疑っていると考えられます。そうすると、温度診と擦過診はまあ正解になるでしょう。ところが3つ選べという問題ですので、選択肢eを選ぶことになるでしょう。c,dはウソなので消去してeを選択してももちろん構いません。選択肢eは隣接面齲蝕も一応チェックしたという意味で正解です。いつもデンタルX線写真を撮影するわけではないことに注意しましょう。なお、初心者に限らずベテランの歯医者も隣接面齲蝕の見逃しは意外と起こります。したがって、ちょっとでも自信がないならデンタルX線写真を撮影して隣接面齲蝕の有無の確認はした方がよいように思います。A52非感染性歯髄疾患はどれか。2つ選べ。a 急性単純性歯髄炎b 急性化膿性歯髄炎c 慢性潰瘍性歯髄炎d 歯髄壊死e 歯髄壊疽【dentalkokushiのコメント】CBTレベルの極めて基本的な問題。これを迷った方は病理の基本がかなり甘いと思います。この問題を間違ったけど合格した方は必ず動画を見て基本を確認しておいてください!A6168歳の女性。食事時の咀嚼困難を主訴として来院した。8年前に上下顎全部床義歯を製作し問題なく使用していたが、2週前から咀嚼時の義歯床下粘膜の疼痛を自覚するようになったという。診察の結果、新義歯を製作するため、概形印象を採得することとした。ある処置の操作中の写真(別冊No.17A)と操作後の義歯装着時の口腔内写真(別冊No.17B)を別に示す。この処置の目的はどれか。1つ選べ。a 義歯床縁の延長b 真菌の増殖抑制c 咬合接触関係の修正d 骨鋭縁部のリリーフe 義歯床下粘膜の歪みの解放【dentalkokushiのコメント】義歯新製を希望しているが、8年前に義歯を装着したと書かれているので印象採得する前にとりあえず粘膜調整しておこうか…という臨床上よくあるシチュエーションです。このような症例ではとりあえず粘膜調整をして様子を見てから精密印象することが普通です。臨床的な常識っぽい問題でした。A6220歳の男性。上の前歯が出ていることを主訴として来院した。上顎のarch length discrepancyは-2mm、total discrepancyは-3mmであった。診断の結果、上顎両側第一小臼歯と下顎両側第三大臼歯を抜去して矯正歯科治療を行うこととした。初診時の顔面写真(別冊No.18A)、口腔内写真(別冊No.18B)、エックス線画像(別冊No.18C)及び側面頭部エックス線規格写真(別冊No.18D)を別に示す。セファロ分析の結果を図に示す。適切な装置はどれか2つ選べ。a 咬合斜面板b アクチバトールc マルチブラケット装置d スライディングプレートe トランスパラタルアーチ【dentalkokushiのコメント】20歳の男性なので成長止まっている→1期治療で使う器具を全部消去!そうすると、abdが消えて、自動的に解答できる問題でした。スパルタゼミ受講生の方にはお決まりの問題でしたね…というか、この問題はこのように消去法で解答するべき問題ですよ。A79下顎両側欠損部にインプラントを埋入後、両側遊離端義歯を装着した。インプラント埋入後の写真(別冊No.30A)と義歯装着時の写真(別冊No.30B)を別に示す。インプラント埋入の目的はどれか。1つ選べ。a 審美性の改善b 義歯動揺の抑制c 義歯破折の防止d 歯根膜感覚の再現e 義歯撤去時の咬合位の保持【dentalkokushiのコメント】問題そのものは簡単です。解答はb。でもその背景を考えるべき。遊離端義歯なので、安定しない。そこで遠心にインプラントを打って、義歯にアタッチメントを付与して部分的にインプラントオーバーデンチャーにして遊離端義歯の動揺を抑制するという発想で治療しているわけです。遊離端義歯は歯医者にとってとても悩ましい(難しい)と考えて問題を解いた方がよいです。B問題B5歯面の早期定着菌はどれか。1つ選べ。a Streptococcus mitisb Treponema denticolac Fusobacterium nucleatumd Porphyromonas gingivalise Aggregatibacter actinomycetemcomitans【dentalkokushiのコメント】早期定着菌もとっても重要です。というか、超基本。これわかんなかった方は相当基本が抜けてます。もうドーナツの真ん中から水が漏れまくっている感じ…小難しいことを覚える前にこのような基本概念をしっかり認識しましょう。これ間違った方は、重要なところはどこなのかという認識のレベルに問題があると思う。早期定着菌については線毛との関係もあります。動画で確認しておいてください。B6リビングウィル作成の基になるのはどれか。1つ選べ。a リスボン宣言b ジュネーブ宣言c ヘルシンキ宣言d アルマ・アタ宣言e ニュルンベルグ綱領【dentalkokushiのコメント】歯科医師国家試験でリビングウィルが初めて出題されました。まあ実は看護師国試でも薬剤師国試でも出題されていたので歯科医師国家試験で出題されるのは時間の問題だったわけですが…実は昨年のスパルタ動画セミナーでリビングウィルを扱っていたんです!リビングウィルの意味も説明していますので動画を是非ご覧ください。B25赤血球数の増加を促すのはどれか。1つ選べ。a ガストリンb メラトニンc ソマトスタチンd テストステロンe エリスロポエチン【dentalkokushiのコメント】エリスロポエチンは選択できると思いますが、その他の選択肢もきっちり確認しておいてください。それが過去問研究です。こういうつまんないところを丁寧にやってください。最先端(?)のところを追っかける変わった方がいますが、マジで本当に合格できなくなるのでちょっとヤバいです。「過去問やりました、もう何をやればよいのかわかりません」という人に限って何にもわかっていないことが多いです。B30感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律(感染症法)における一類感染症はどれか。2つ選べ。a コレラb 痘そうc ペストd マラリアe 急性灰白髄炎【dentalkokushiのコメント】感染症法の分類は114回国試でも出題可能性が高いのでチェックしておいてください。理由も合わせて押さえておくと丸暗記を防止できます。感染症やウイルスについては動画(① ② ③)で確認しておいてください。B5413歳の女子。下顎左側第二小臼歯の自発痛を主訴として来院した。2か月前に自覚したが、その後症状が消失したためそのままにしていたところ、昨晩から再び発現したという。「5 には打診痛があり動揺度は2度であった。初診時の口腔内写真(別冊No.11A)とエックス線画像(別冊No. 11B)を別に示す。適切な対応はどれか。1つ選べ。a 経過観察b 生活歯髄切断c 抜 髄d 感染根管治療e 抜 歯【dentalkokushiのコメント】問題文の事情で引きずられてしまった方は要注意です。だって、この問題はそんなことを聞いていないからです。本問のポイントは、「根尖病変がある→失活している→感染根管治療する」という点にあります。これも臨床的常識ですね。動画で確認しておいてください。B7119歳の女性。咀嚼困難を主訴として来院した。3日前に階段から転落し、オトガイ部を強打したという。検査の結果、保存的治療を行うこととした。初診時のエックス線画像(別冊No.23A)とCT(別冊No. 23B)を別に示す。使用するのはどれか。1つ選べ。a 床副子b 線副子c Kirschner 鋼線d 骨接合用骨ネジe 骨接合用プレート【dentalkokushiのコメント】問題文に「保存的治療を行うこととした」と書かれているのがポイント。そうすると、選択肢cdeは一瞬で全部切れる。この発想になっていない方は問題文を適切に把握できていません。B74開口障害を生じやすいのはどれか。1つ選べ。a Candida albicansb Clostridium tetanic Treponema pallidumd Porphyromonas gingivalise Mycobacterium tuberculosis【dentalkokushiのコメント】破傷風菌はたびたび試験問題のネタになります。国試でも学内試験でもCBTでもネタになりやすいです。こういうところをしっかり覚えましょう。B8673歳の男性。上顎義歯の審美不良と不適合を主訴として来院した。使用中の義歯は4年前に製作したという。下顎義歯は装着していない。検査の結果、上顎前歯に根面板を装着後、上下顎部分床義歯を新製することとした。初診時の口腔内写真(別冊No.34A)、使用中の義歯の写真(別冊No.34B)及び使用中の義歯装着時の口腔内写真(別冊No.34C)を別に示す。義歯の新製にあたり考慮すべきなのはどれか。3つ選べ。a 金属による上顎前歯部の補強b 陶歯の使用による磨耗の防止c 咬合挙上によるスペースの確保d 右側残存歯による咬合位の再構築e 熱可塑性樹脂製クラスプの使用による審美性の向上【dentalkokushiのコメント】臼歯部の咬合がよろしくないので、いわゆる前咬みになっている症例です。実際の臨床で割と遭遇するケースかもしれません。前咬みになっているので、まずは選択肢dを考える。次にc。まあ並行して上顎義歯の修理(補強)をしてもよいでしょう(選択肢a)。選択肢eはノンメタルクラスプデンチャーを意味していると考えられますが、咬合関係があまりよろしくないので、第一選択にはなりづらいと思われます。歯科セミナーなら「1D(ワンディー)」で!日本最大級の歯科医療メディア「1D」では、診療に役立つオンラインセミナーを多数開催中。もっと知りたい臨床トピックから超ニッチな学術トピックまで、参加したいセミナーが見つかります。下記ボタンから、開催中のセミナーを見てみましょう!開催セミナーを見てみる
dentalkokushi
2020年7月16日

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