歯科用語集
2025年10月28日

Nd:YAGレーザー

「Nd:YAGレーザー」とは?歯科用語の解説と症例を紹介

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定義・語源

Nd:YAGレーザーとは、ネオジウム(Nd)をドープしたヤグ(YAG)結晶を用いたレーザーである。Nd:YAGは「Neodymium-doped Yttrium Aluminum Garnet」の略称であり、波長1064nmの近赤外線を発生させる特性を持つ。このレーザーは、歯科治療においては主に軟組織の切開や凝固、さらには硬組織の加工にも利用される。Nd:YAGレーザーの語源は、使用される材料に由来しており、特にその高い吸収率と深い浸透力が特徴である。


臨床における位置づけ・判断基準

臨床においてNd:YAGレーザーは、特に歯周病治療や口腔外科手術において重要な役割を果たす。レーザーの特性により、出血を最小限に抑えつつ、精密な切開が可能であるため、患者の負担を軽減することができる。また、Nd:YAGレーザーは、歯科用インプラントの周囲の軟組織の治癒促進にも寄与する。判断基準としては、治療の目的や患者の状態に応じて、レーザーの出力や照射時間を適切に設定することが求められる。

関連用語・類義語との違い

Nd:YAGレーザーに関連する用語としては、CO2レーザーやEr:YAGレーザーが挙げられる。CO2レーザーは波長が10.6μmであり、主に軟組織の切開に特化している。一方、Er:YAGレーザーは波長2940nmで、硬組織に対する効果が高い。これらのレーザーと比較すると、Nd:YAGレーザーはその波長特性から、硬組織と軟組織の両方に対応できる柔軟性がある。したがって、治療の目的や対象に応じて、適切なレーザーを選択することが重要である。

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