歯科用語集
2025年10月28日

法医学

「法医学」とは?歯科用語の解説と症例を紹介

PICK UP
【便利】歯科用語をイッパツ変換できるユーザー辞書を無料配布
【速報】令和8年度診療報酬改定の骨子判明:歯科はプラス0.31%、物価高・賃上げへの「二段構え」の支援策が柱に

定義・語源

法医学とは、医学の知識を用いて法的な問題を解決する学問である。具体的には、犯罪捜査や裁判において、医学的な証拠を提供する役割を果たす。法医学の語源は、「法」と「医学」の二つの言葉から成り立っており、法律と医学の交差点に位置する分野である。法医学には、死体解剖や傷害の診断、毒物分析などが含まれ、これらは犯罪捜査において重要な役割を果たす。法医学は、科学的な手法を用いて客観的な証拠を提供するため、法的な判断において信頼性が高いとされる。


臨床における位置づけ・判断基準

法医学は、臨床医学とは異なるが、医療現場においても重要な位置づけを持つ。特に、医療従事者は法医学的な知識を持つことで、患者の傷害や死因についての適切な判断が求められる場合がある。例えば、外傷の診断や死因の特定において、法医学的な視点が必要となることがある。判断基準としては、医学的な証拠の正確性や、法的な要件を満たすことが求められる。また、法医学的な知識は、医療従事者が法的トラブルを避けるためにも重要である。

関連用語・類義語との違い

法医学に関連する用語には、司法解剖、法医病理学、犯罪学などがある。司法解剖は、法医学の一部であり、死因を特定するために行われる解剖である。一方、法医病理学は、病理学の視点から法的な問題を扱う分野であり、病理学的な知見を法的な文脈で応用することを目的としている。犯罪学は、犯罪の原因や社会的影響を研究する学問であり、法医学とは異なるが、犯罪捜査においては密接に関連している。これらの用語は、法医学の理解を深めるために重要であり、それぞれの役割を理解することが必要である。

1Dプレミアム
1Dプレミアム

関連ニュース

法医学における歯科的視点。歯科医師が知っておくべき症例と処置の重要性

法医学における歯科的視点。歯科医師が知っておくべき症例と処置の重要性

法医学の定義と歯科医療の関連性法医学とは、法律に関連する医学の分野であり、特に死因の解明や犯罪捜査において重要な役割を果たす。歯科医療は、法医学においても重要な位置を占めており、歯の状態や歯列の特徴が個人の特定や死因の解明に寄与することがある。例えば、歯科医師は、遺体の歯の状態を調査することで、身元確認や年齢推定を行うことができる。これにより、法医学的な診断や処置が必要となる場合があるため、歯科医師は法医学の基本的な知識を持つことが求められる。法医学における歯科的処置の重要性法医学において、歯科的処置は非常に重要である。特に、歯の状態や歯列の特徴は、個人の特定において決定的な要素となることがある。例えば、歯の欠損や修復の状態、歯の磨耗具合などは、個々の生活習慣や年齢を反映するため、法医学的な判断において重要な情報となる。また、歯科医師は、法医学的な観点からの診査を行う際に、適切な処置を施すことが求められる。これには、歯の型取りやX線撮影、さらには必要に応じて歯の抜歯などが含まれる。法医学における症例と診断のポイント法医学的な症例においては、歯科医師が行う診断が非常に重要である。特に、遺体の歯の状態を観察することで、死因や身元を特定する手助けとなる。例えば、特定の歯の欠損や治療歴がある場合、それが個人の特定に繋がることがある。歯科医師は、これらの情報を基に、法医学的な診断を行う際の判断材料を提供することが求められる。また、法医学における診断は、単に歯の状態を観察するだけでなく、全体的な健康状態や生活習慣を考慮する必要がある。これにより、より正確な診断が可能となる。法医学における歯科医師の役割と注意点法医学において、歯科医師の役割は多岐にわたる。遺体の歯の状態を調査することはもちろん、法医学的な処置や診断を行う際には、慎重な判断が求められる。特に、法医学的な調査は、法的な証拠としての役割を果たすため、正確性が求められる。歯科医師は、適切な手順を踏んで診査を行い、必要に応じて専門的な知識を活用することが重要である。また、法医学的な処置を行う際には、患者のプライバシーや倫理的な配慮も忘れてはならない。これにより、法医学的な調査が円滑に進むとともに、信頼性の高い結果を得ることができる。法医学における歯科的知識の導入とメリット法医学における歯科的知識の導入は、歯科医師にとって多くのメリットをもたらす。まず、法医学的な知識を持つことで、歯科医師はより広範な視点から患者を診ることができる。さらに、法医学に関する知識は、歯科医療の現場でも役立つことがある。例えば、患者の治療歴や歯の状態を把握することで、より適切な治療方針を立てることができる。また、法医学的な観点からの知識は、歯科医師が専門家としての信頼性を高める要素ともなる。これにより、患者や他の医療従事者とのコミュニケーションが円滑になり、より良い医療サービスを提供することが可能となる。
1D編集部
2024年6月1日
【災害歯科医療】まだ見ぬ災害に、歯科医療者はどう備えるべきか?

【災害歯科医療】まだ見ぬ災害に、歯科医療者はどう備えるべきか?

大規模災害が起こると、求められる身元確認。災害は特に遺体の損傷が激しいことが多く、口腔内所見をもとにした歯科的身元確認の必要性が見出される。まだ記憶に新しい2011年3月11日、東日本大震災では歯科医師による身元確認が大いに役立った。歯科医師だからこそ、社会貢献できた一例になった。しかし当時はこれほどまで大規模の災害を想定したシステムは組まれておらず、歯科医師たちは実際に作業に取り組みながら時間経過とともに課題に直面したのも事実だ。歴史の1ページとして過ぎ去るのではなく、今後予想される大規模災害に備え課題に向き合い解決策を探った文献を紹介したい。震災当時実際に身元確認にあたった東北大学大学院歯科法医情報学分野の鈴木 敏彦氏は経験を基に「人的マネージメントの課題」と「情報マネージメントの課題」を挙げている。なお、1Dでは災害歯科医療に関するオンラインセミナーを、7月21日に開催する。関心がある方はぜひお申込みいただきたい。詳細・お申込みは こちらのリンク から。人的マネージメントの課題①:大学組織の役割都道府県レベルの歯科医師会と警察等が協定によって災害時の身元確認に関する行動計画を策定していて、有事の際には歯科医師会から組織的に派遣を行う体制が整っている。しかし大学に所属する歯科医師の多くにとっては、身元確認業務にどのように参画するかの作業系統は定まっていないのが現状だという。最も回収される遺体数が多いのは、歯科医師会経由で全国から派遣される歯科医師が到着するまでであり、その間は地元の大学所属の歯科医師が貴重なマンパワーだ。特に発災直後、被災地の開業医は自身の診療所の対応に追われ身元確認作業への動員は困難だろう。もちろん大学病院の歯科医師だからといって身元確認業務を行う義務はないが、専門的知識を生かした社会貢献の一環として作業に従事できる体制を整えられたら理想的だ。そのためには診療とは異なる身元確認作業をスムースに行えるよう研修などのトレーニングが必要となる。そして個々の歯科医師に大学を離れての作業時に万一事故が生じた場合の責任の所在や補償等は事前に明確にしておかなければならない。身元確認への参加者は、活動後に思わぬメンタルストレスとなって後日影響が現れることもあるため、事後の精神面でのフォローも必須だ。募集する側もそれを念頭に置き、周囲の雰囲気に流されたり一瞬の高揚感で衝動的に参加したりすることなくあくまでも冷静な判断の下で自己の意思に基づいて参加できるような配慮が求められる。人的マネージメントの課題②:歯科法医学者の役割医学部ではすべてに法医学に関する講座が設置されているのに対し、歯学部では歯科法医学の専門教員の局在的で人員不足は否めない。教育・研究・社会実務を果たすため更に多くの専門研究者・教員の確保が必要なのは自明だ。しかし大規模災害の際の身元確認事案に対応可能な大量の専従人員の確保までは不要だろう。身元確認業務のうち、人員の大量投入が必要な死後所見の記録フェーズでは一般の歯科医師であっても対応が可能だ。歯科法医学の専門家は、有事の際に直接災害・事故現場に赴いて第一線の作業を行うことも重要だが、状況によってはより大局的観点から人材配置や物資の供給のマネージメント役に徹することも求められる。歯科法医学者は教育・研究を遂行すると共に、歯科法医学領域における地域の歯科医師の中核スタッフとして機能できるような立場として日本全国に満遍なく配備されるのが理想だ。情報マネージメントの課題①:死後情報の収集一般的に歯科的身元確認に必要な死後情報として、①デンタルチャート②口腔内写真③エックス線写真の3点が採取されるのが理想的とされている。デンタルチャートは紙とペンがあれば手書きで記録可能なため、電力供給などのインフラが破壊された被災地近くの検案所であっても最低限の記録が可能な死後記録として大きな価値を持つ。特に資機材の配備が行き届かない一方で多数の犠牲者の記録を行わなければならない急性期の対応では、最低限のデンタルチャートを確実に記録することを徹底させるのが有効だ。検案支援作業に慣れない歯科医師にとって、疲労も含め安置所での作業は相当の肉体的・精神的ストレスとなる一方で、遺体の所見を記録する機会は原則1回だけであり、検案現場での記録ミスは極力回避されなければならない。ミスを回避するデンタルチャートの要件二重・三重のチェックが自動的に行われる専門家ではない歯科医師が非日常的な作業状況下であっても記録可能な様式である冗長性・自己修復性を持たせる(図の記録・文言での所見記載・歯の有無の3項目)ほとんどの歯科医師にとって、遺体を目の前にしての作業は経験が乏しい。口腔内所見の記録そのものは日常行っている診療と変わりないが、多数の遺体が並び、チェアーサイドとは異なる厳しい作業環境のもとでの所見記録作業は平時とは異なる精神状態に陥ることが予想される。予期しないヒューマンエラーが生じることを念頭に置いた作業マニュアルの整備が必要だろう。情報マネージメントの課題②:生前情報の収集診療情報を紙ベースのカルテとして記録している歯科医院はまだ多い。しかし東日本大震災で起こったように沿岸部の多くの歯科医院が津波被害によってカルテなどの診療記録は滅失し、生前情報の収集は困難を来した。また診療記録が回収されたとしても診療情報のデータフォーマットは統一されておらず、特に紙媒体のアナログ情報であるカルテを基に身元不明候補者の検索に必要な直近の口腔内状況を読み取る作業には、人海戦術的な膨大な時間と労力が費やされる。震災を通じて明らかとなったこのような診療データの脆弱性とデータフォーマットが抱える問題は、今後起こりうる大規模自然災害のみならず、平時における様々な要因によるデータ滅失も想定し早急に対策を講じる必要がある課題だ。厚労省は2017年から「口腔診査情報標準コード仕様」を推し進め、歯科情報の標準化は着実に進んだ。捜査機関で行われる検索システムに迅速なデータ提供を図ることで、歯科医師の記憶に依存するシステムから大きな改善が期待されている。災害は突然やってくる災害はいつ起こるかわからない。そして発生してしまった犠牲者は、速やかに個人識別され、帰されなければならない。震災後の2012年、いわゆる死因究明二法が成立し、この中で歯科医師が行う身元確認が初めて法的に定義された。今後は積極的に歯科医師が介入し、法の規定の下で身元を明らかにすることが社会的にも要請されていると解釈できる。自分が誰であり、どこにいるべきか、という個人の尊厳の礎を確たるものにするためにも、歯科所見も含め DNA 型や他の身体的特徴なども統合された身元確認システムが機能するような社会を作り上げることは喫緊の課題であろう。今こそ「災害歯科医療」を考えよう日本でおこる地震は、年間約3,000回。マグニチュード6以上の震災は、世界全体の20.8%を占める。地震だけでなく津波、豪雨、活火山と、まさに日本は「災害大国」であると言える。「もし明日、災害に見舞われたら」。被災者として、歯科医療者として、覚悟はできているだろうか。1Dでは、災害口腔医学の第一人者である岩手医科大学の熊谷晶子先生をお招きし、7月21日(木)にオンラインセミナーを行う。関心がある方は、まずセミナーを詳細をご覧いただきたい。セミナーの詳細を見る参考文献鈴木敏彦, 歯科情報に基づく大規模災害時の個人識別, 日補綴会誌 Ann Jpn Prosthodont Soc 7 : 129-134, 2015厚生労働省, 歯科情報の標準化について<URL>
1D編集部
2022年7月15日
解けなきゃヤバい?113回歯科国試「重要」問題集<後編>

解けなきゃヤバい?113回歯科国試「重要」問題集<後編>

今回は前回の続きになります。113回国試のC問題とD問題で質問が多い&もう少し理解を深めておいて欲しい問題をまとめてみました。113回歯科医師国家試験の問題は厚生労働省ホームページでダウンロードできます。C問題【dentalkokushiのコメント】113回国試では免疫に関する出題は…なんとこの1問のみでした。というわけで、114回国試では免疫に関する問題がもう少し出題されるんじゃないかな…と思います。難しい問題は出題されませんので、とにかく基本的な内容をきちんと説明できるようにしましょう。→【参考になる動画】【dentalkokushiのコメント】尿素は肝臓の尿素回路で産生されます。かなり基本的な事項だと思うのですが、腎臓で尿素が産生されると間違っている方が非常に多いところでもあります。腎臓は尿素を作るところではなく、尿を作るところです! 基本ですので間違わないようにしてくださいね。腎臓の調子が悪い場合には尿素(≒尿素窒素:BUN)は血液中にたまることになります。腎臓にBUNがたまるわけではありません。ここも間違っている方が非常に多いところです。→【参考になる動画】【dentalkokushiのコメント】歯科疾患に行動変容を当てはめる問題でした。現在新型コロナウイルス(COVID-19)の感染が拡大していますが、厚生労働省が呼び掛けている「新しい生活様式」はまさに行動変容のためのアプローチなわけです。身近なものに置き換えて説明するとわかりやすいですね。【dentalkokushiのコメント】児童虐待に関する選択肢eが正解でしたが、一緒に児童虐待防止法に基づく通告先も確認しておきましょう。児童虐待防止法に基づく通告先は下記の3か所になります。市町村児童相談所福祉事務所児童虐待防止法に基づく通告先は111C34で出題されていますのでご確認ください。福祉事務所については生活保護の申請先としても有名です。→【参考になる動画】【dentalkokushiのコメント】矯正治療の流れを聞く問題でした。細かい知識を出題しているわけではなく、歯科医師としての常識を問う問題で、とても良い問題だと思います。レベリング(ファーストオーダーベンド)が終了したら、歯体移動をすることになりますが、4番を抜いているので、まずは3番を遠心に動かさないと切歯の移動ができません。したがって、選択肢b「犬歯の遠心移動」(もちろん歯体移動ですよ)を選択することになります。最近の矯正の臨床問題はこのような臨床の常識ともいうべき基本的な内容が積極的に出題される傾向にあります。かつてのようにポリゴン表を見て機械的に解答する問題はほとんど出題されていないことに注意してください。過去問を漫然と解いても合格点を取ることが難しくなっているということです(漫然と過去問を繰り返すのではなく、dentalkokushiがしばしば言っている過去問研究を実行する必要があります)。【dentalkokushiのコメント】法医学関連の問題です。最近の国試では法医学に関連する問題が毎回数問出題されますが、細かいことは絶対に出題されませんし、仮にわからない場合でも消去法で解答できる問題が多いです。本問も、正解になる選択肢aがわからなかったとしても、他の選択肢を消去することで正解にたどりつくことができる問題でした。→【参考になる動画】【dentalkokushiのコメント】本問はホルモンに関する総合的な問題でした。112C1の発展的な問題です。112C1の選択肢も含めてきちんと検討(研究)していた方にとってはキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!という内容だったかと思います。112C1ではガストリンについて問われていたわけですが、ガストリンは胃から分泌されます。ということは、113C33選択肢a「胃」は確実に正解しなければならない問題だったわけですね。→【参考になる動画】【dentalkokushiのコメント】印象というのは加圧印象が原則ですよね。まずここを確認しましょう。したがって、選択肢c「トレー顎堤粘膜面のスペーサーの付与」はあり得ません。最近の国家試験ではなんとなくそれっぽい言葉が含まれているけど、あり得ない内容の選択肢が出てくることがあります。これはそれっぽい言葉だけ覚えている人を合格させたくないという意味なんだと思います。つまり、理解度をしっかり試したいということでしょうから、あやふやに済ませないことが大事かなと思います。【dentalkokushiのコメント】SPECTについてストレートに問う問題でした。SPECTについては今後も出題される可能性がありますが、細かい内容は出題されないと思いますので、基本的な内容を知っておけばよいでしょう。ちなみに選択肢a「18F」はPETで使う薬剤のフルオロデオキシグルコースのことです。【dentalkokushiのコメント】本問は前装スペースの確認のためのシリコーンコアだったわけですが、113D85と108A68では支台歯形成後の切削量を確認するためにシリコーンコアを使っています。ここをきちんと区別しておきましょう。→【参考になる動画】【dentalkokushiのコメント】正答率が25~30%程度の問題ですので、不正解でも落ち込む必要はありません。ただし、選択肢cを選んではいけませんよ…。だって、両側に歯があって垂直的顎間関係が決まっているわけですからね!【dentalkokushiのコメント】接着修復に関する基本的な問題でした。接着修復にはいくつかのルールがあります。補助的保持形態は付与しない予防拡大はしない便宜拡大(=便宜形態)は付与する場合がある(ケースバイケース)さらにグラスアイオノマーセメント修復の場合にはベベルを付与しない(=バットジョイントにする)というルールが加わります。このルールを把握しているかどうかを問う問題だったわけです。画像がなくても解答できる問題でしたね…【参考になる動画】(※セファロは省略しました)【dentalkokushiのコメント】矯正用アンカースクリューに関する問題は、111回以降毎回出題されています。実際の矯正臨床ではアンカースクリューを使用するのが当たり前になっていますので今後も出題され続けると考えられます。ちなみに選択肢d「犬歯の口蓋側移動」は×です。しかし「犬歯の遠心移動」であれば正解となります。ほぼ同一の内容の問題が再度出題される可能性もありますので、確認しておきましょう。D問題【dentalkokushiのコメント】歯科理工学の基本中の基本を問う問題でした。正答率は95%程度ですので、このような基本問題が瞬時に解答できないと合格は困難になるでしょう。dentalkokushiが良く言うところの「ドーナツの真ん中」です。【dentalkokushiのコメント】本問は簡単そうで意外と正答率が伸びなかった問題でした(正答率75%程度)。丸暗記ではなかなか対応しづらい問題で合否を分けた問題となりました。以下プロセスを記しておきますので参考にしてください。血液凝固因子の中には肝臓で合成されるものがありますので、選択肢b「肝硬変」で血液凝固因子が合成できなくなり、プロトロンビン時間が延長することになります。プロトロンビン時間に関係する血液凝固因子はビタミンK依存性血液凝固因子ですので、ビタミンKが不足するとビタミンK依存性血液凝固因子が肝臓で合成できなくなり、プロトロンビン時間は延長することになります。【dentalkokushiのコメント】本問も意外と正答率が伸びなかった問題でした。正答率は65%程度でしたので、合否を分けた問題となりました。選択肢dのStaphylococcusが正解でしたが、Staphylococcus属は黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)を想起して頂きたかったところです。黄色ブドウ球菌は皮膚等に広く分布するありふれた細菌ですからね・・・。黄色ブドウ球菌は歯科医師国家試験にとてもよく出題されます。有名な外毒素であるエンテロトキシンも黄色ブドウ球菌が産生する毒ですし。【参考になる動画】【dentalkokushiのコメント】フレアアップは慢性化膿性根尖性歯周炎が急性化することを言います。解剖学的根尖孔からの根管治療器具の突き出しが原因で生じます。根尖孔付近は非常にデリケートな部位で、取扱いが難しい場所ですので、リーマーやファイルの先端が根尖孔から突き出すことがあり得ます。日常臨床ではフレアアップはそれなりに遭遇しますので、知らなかった方はこの機会に意識しておいてください。【dentalkokushiのコメント】紅板症、白板症、扁平苔癬などの疾患は以前は前癌病変や前癌状態などに区別されていましたが、現在は口腔潜在的悪性疾患とひとまとめの分類に再編されました。【dentalkokushiのコメント】問題文を読んだ瞬間にアドレナリン反転とわからなければ解けない問題ですね。ストーリーとしてはアドレナリンを投与したはずなのに、血圧が下がるという怪現象(?)です。つまりα1受容体が遮断されしまったため、残ったβ1受容体とβ2受容体の関係を考える問題、、、ということになります。ちなみに私は113回国試1日目終了後に2日目の出題内容の予想をしていたのですが、アドレナリン反転は見事に的中していました(動画)。ストーリーが理解されているなら、α1受容体を遮断する可能性がある薬物を選べばよいわけです。つまり、選択肢abeはアドレナリン受容体とは全然関係がない薬物ですので、消去すればよいのです。そうすると、残った選択肢cとd(どちらも抗精神病薬でした)が正解ということになります。選択肢cとdの薬物名を記憶していることを要求しているわけではなく、アドレナリン反転のストーリーがきちんと把握されていれば解答できる問題だったわけです。類題としては108A32、111B51がありますので、確認しておいてください。この2問を見ると過去問研究の重要性がお分かり頂けるのではないかと思います。歯科セミナーなら「1D(ワンディー)」で!日本最大級の歯科医療メディア「1D」では、診療に役立つオンラインセミナーを多数開催中。もっと知りたい臨床トピックから超ニッチな学術トピックまで、参加したいセミナーが見つかります。下記ボタンから、開催中のセミナーを見てみましょう!開催セミナーを見てみる
dentalkokushi
2020年8月10日

関連用語

レジン修復 (238)

PICK UP
【便利】歯科用語をイッパツ変換できるユーザー辞書を無料配布
【速報】令和8年度診療報酬改定の骨子判明:歯科はプラス0.31%、物価高・賃上げへの「二段構え」の支援策が柱に
1D SNS
掲載情報について

1D(ワンディー)は、歯科医師・歯科衛生士・歯科技工士向けの情報が集まる、日本最大級の専門メディアです。

トップレベルの臨床家・研究者からオンラインで学べる「歯科セミナー」や、臨床・経営・ライフスタイルの最新情報が収集できる「歯科ニュース」など、多彩な歯科医療コンテンツを配信しています。

本サイトは、歯科医療関係者(歯科医師・歯科衛生士・歯科技工士・歯科助手・歯科学生等)を対象に、歯科医療の臨床・研究・経営等に関する情報を集約したものです。歯科医療関係者以外の一般の方に対する情報提供を目的としたものではないことをご了承ください。

また、本サイトで提供する情報について細心の注意を払っておりますが、内容の正確性・完全性・有用性等に関して保証するものではありません。詳細は利用規約をご覧ください。

SNS
1D - 歯科医師/歯科技師/歯科衛生士のセミナー視聴サービスなら
© 2026 1D inc.