歯科用語集

2022年07月01日

遊離エナメル質

「遊離エナメル質」とは?歯科用語の解説と症例を紹介

遊離エナメル質とは?

エナメル質自体は健康であっても、その基底部で健康な象牙質の支持が失われたエナメル質を遊離エナメル質(英:free enamel, unsupported enamel)という。

遊離エナメル質の特徴

遊離エナメル質は、外部からの力に抵抗力がなくきわめて脆く簡単に壊れてしまう。
したがって、グライスアイオノマーセメント修復やメタルインレー修復では遊離エナメル質を除去する必要がある。
しかし、例外として、接着性レジン修復の場合は別であり、遊離エナメル質を残すことが場合もある。これは、レジンとの接着により補強されるためである。
 


遊離エナメル質が好発する部位

遊離エナメル質の好発部位は、下記である。

  • 歯冠側
  • 歯肉壁
  • 歯冠縦断面
  • トンネル窩洞

遊離エナメル質が破折した場合に起きる症状

遊離エナメル質が破折すると、冷水痛などを訴えることがある。
 また遊離エナメル質では外傷性破折も起きうるが、病的破折を起こす場合もある。交通事故、スポーツ、転落、転倒、打撲、硬いものを噛んだときなどの強い外力で歯が破折することを外傷性破折(英:traumatictooth fracture)といい、大きなう蝕や修復物に隣接した部分、あるいは咬耗によって生じた遊離エナメル質部などが、通常の咬合圧で破折することを病的破折(英:pathologicaltooth fracture)という。

遊離エナメル質下のう蝕の診断

咬合面にみられる遊離エナメル質下に広がった不顕性う蝕(英:hidden caries)の検出に、レーザーう蝕診断は有効である。

遊離エナメル質とホワイトマージン

コンポジットレジンの歯質に対する接着性が高いと、接着界面ではなく、窩緑付近のエナメル質に亀裂が発生することがある。

その結果、窩洞の辺緑に沿って白線が観察される。この現象はホワイトマージンと称される。特に窩縁部に斜断遊離エナメル質があると微小破折が生じやすい。窩縁部エナメル質の微小破折防止のためには、レジンインプレグネーション法、積層充填、フロアブルレジンの利用などが挙げられます。">コントラクションギャップの発生予防と同様に、重合収縮応力を低下させるような填塞法を行うことのほか、窩緑部にベベルを付与することも効果的である。コンポジットレジン修復では、ラウンドベベルを付与するのが一般的であるが、必ずしも付与する必要はない。
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